第２３話・結晶を作った雪

曇りに満ちた空から雪がゆっくりと振っていた。そう。

時は冬を迎えたのだ。冬には雪が降るのです。大鳥町でも、

雪は降っているが、積もってはいないらしい。

灰間と野口、徳丸と森下がその道を歩いていた。

徳丸「ううぅぅぅ・・・！！さっみいぃぃ・・・！！」

徳丸は寒さに震えている。野口も少しだけ寒がっている。

野口「そ、そうね・・・。これだと、積りそうだわ。」

灰間「まっ。良いんじゃねーの？冬には必ず雪が降るもんだ。」

森下「そうそう！積もったら、雪だるま作ったり、

雪合戦もしたり、他にも色々と楽しい事ができるもの。

早く雪、積もらないかなァ～っ！あはははぁ。」

森下は嬉しそうにはしゃいでいた。

徳丸「・・・そう言えば、森下さん。雪が大好きだったんだね。」

野口「そうね。去年の冬だって、あのようにはしゃいだわよね。」

灰間「一体、どれだけ雪が好きなのかねェ・・・。」

３人は森下はとても楽しそうにはしゃいでいるところを見た。

森下(早く積もらないかなァ。優しい白の雪。)


ウルトラマンティアーズ　　　第２３話・結晶を作った雪

結晶宇宙人・ラギコル星人
冷凍魔獣・アイスロン
登場


雪の降る大鳥町を一人楽しそうに歩く森下。そんな彼女の前に、

一つだけ水色に光り輝く物がゆっくりと落ちていた。

森下「・・・・・ん？あら。」

森下はその光る物を両手で取る。すると、

その物を包んだ光が消え、形が見えるようになる。

森下「わぁ・・・。」　森下はその形を見て、惚れる。

その形は、まるで雪そのものであり、色が水色だった。

森下「これは・・・雪の結晶だァ！！うわああぁぁぁい！！！」

森下はその雪の結晶を取ったと知り、さらにはしゃいだ。

雪が好きな森下。その雪の結晶を取ると、

彼女の心にはさらなる喜びに満ちていた。だが、

この雪の結晶は一体、どうやって作られたのだろう。

森下「きっと、私が雪を愛しまくったから、

雪の神様が私に感謝の印として、これを授けてくれたんだわ！

神様、ありがとう！！一生、大切にするねっ！あはははは！！」

森下は雪の結晶を持ちながら、はしゃいで走っていた。

その時、電柱から謎の二つの影があった。


夜の大鳥町。森下邸のとある部屋では、森下が、

ベッドで横になって、自分の前にある雪の結晶を眺めていた。

森下「えへへェ・・・。こう見ると、可愛いなァ。」

森下は雪の結晶を少しだけ指でつんつんする。その時。

女性の声「静香。外食に行くから、準備なさい。」

森下「わかったわ！お母さん。ふふっ。一緒に行こっ。」

廊下から森下の母親の声がしたので、森下はその言葉に従い、

雪の結晶を持ちながら、母親と共に家から出た。


そして、夜空で二つの青い光が飛んでいた。その二つの光の中には、

それぞれ人間らしき者がいた。だが、その者は人間ではなく怪人。

姿は人間と同じらしいが、髪が短く、前髪が尖がってるように見え、

二人とも同じ髪型である。だが、色は違い、

一人目が水色で、二人目がピンク色であった。顔には緑色の模様があり、

衣装は白いマントらしい衣を着ていて、中には青い服とズボンを着ている。

この奇妙な二人の怪人が森下邸の前で着地して、光が消えた。

水色髪の者「ウッウッウッウッウッ・・・・・。」

ピンク髪の者「ウッウッウッウッウッ・・・・・。」

二人の者は森下邸に侵入してしまう。だが、

森下とそのご家族は既に外食に向かったため、

森下邸には誰もいない。二人の者はそれを狙って、侵入したのだ。


暗い森下の部屋で、何か動き回っている二人の怪人。

まるで、何かを探しているらしい。

つづく