ザンダルガ「DGCのガキか。グフフフ!!
丁度良いところに来てくれたぜ・・・・!」
ザンダルガはコリスたちに殺意を向ける。だが、3人は立ち止まって、
すぐにウルトラシューターを構えて、一斉射撃を開始する。
シュドー「撃て!!!!」 無数の銃弾がザンダルガを襲う。
ザンダルガ「グフフフフ!!グフフフフフ!!!」
使徒は攻撃を受けて、さがる。コリスたちは攻撃を続ける。
テブリッシュ「攻撃の手を休めるな!!そのまま息の根を止めるんだ!!」
ザンダルガ「ふうぅぅぅ・・・!!むっ?」
その時、ザンダルガはコリスの方に目をつけ、笑みを浮かべる。
ザンダルガ(見つけたぜ・・・!こいつがマリンナーサの王子か。)
その時、ザンダルガは両手を振り上げて、それを思い切り降ろして、
地面を叩く。それにより、この地に地震が起きた。
シュドー「おわっ!!!」 テブリッシュ「な、何だ!?」
コリス「くっ!!使徒が地面を打撃して、その衝撃で地震を起こしたのか!?」
ザンダルガ「その通りだ!!グフフフフフフフ!!!!」
コリス「っ!!!」 使徒は走りだし、コリスに接近する。
そして、ザンダルガはコリスに殴りかかる。だが、コリスも攻撃を仕掛ける。
コリス「ぬおぉぉぉあ!!!」 コリスはミドルキックでザンダルガを蹴り飛ばす。
ザンダルガ「グフ・・・・ッ!!や、やりおったなァ・・・・。」
使徒がさがると同時に地震も止んだ。3人の隊員はまともに立てるようになる。
ザンダルガ「この次はねーぜ!グフフフフフフ!!!!」
ザンダルガはジャンプして、消えていった。
シュドー「くっそ!!逃げやがったか・・・・!」
その時、
電柱に隠れていた女性が少しだけ姿を見せて、コリスたちに話しかける。
だが、この女性の姿は影のせいでほとんど見えない。
女性「あ・・・ありがとうございます・・・・・。」
テブリッシュ「おお!生き残った人がいたか・・・・。」
3人はその女性の方を見る。だが、その女性を見たコリスは急に驚く。
コリス「・・・・え!?あ、あなたは・・・・隊長!!?」
ここは、闇に包まれた謎の王宮のような部屋である。
そう。この部屋こそが、使徒たちのアジトである。
玉座らしい椅子に座っている使徒の前に、複数の使徒たちがいた。
玉座に座っている使途「クククク。ルバシーザにザンダルガめ。
マリンナーサの姉弟と遭遇したか。これから、ますます面白くなるなァ。
戦争は順調に進んでやがる。どう思う?貴様たち。」
王座に座っている使徒は複数の使徒に問いかける。
全員、目を赤く輝かせているが、何故か喋っていない。
使徒たち「・・・・・・・・・・・・・。」
王座に座っている使徒「・・・ふっ。何だよ。みんな、緊張してるのか?
恐れる事はない。ルバシーザとザンダルガは強い。まず、敗北はせんだろうよ。
もし、負けても・・・・。そんな時の手は打ってあるのよ。イレドナ!!!」
王座に座っている使徒の呼びかけに、
イレドナと呼ばれる使徒が彼の前に立つ。
イレドナ「お呼びですか?」
王座に座っている使徒「少しばかり早いが、
例のアレを実行する準備はできてるか?」
イレドナ「はっ。いつでも攻撃できますよ。あの国を・・・・!」
王座に座っている使徒「そう言えば、マリンナーサの王子め。
あの女の生まれ変わりとも出会おうとはなァ・・・・。
だが、奴はどうでも良いか。」
数時間後。時は既に朝を迎えようとしていた。DGC基地の司令室では、
モモ、イチゴ、サキの3人がいた。敵の攻撃から無事に戻れた。
イチゴ「・・・・あの使徒の怪光。とても恐ろしい光でしたね。」
モモ「いち早くロードに乗って逃げなきゃ、死ぬところだったわ。
おかげでロードの機体の一部が壊れたけどね・・・・・っ!」
モモは怒りで拳を握りしめていた。サキが不安そうにこう言う。
サキ「・・・・コリス君たち。大丈夫かな・・・・。」
イチゴ「心配ないよ。彼らなら使徒の攻撃でも恐れやしないみたいだから。」
イチゴが微笑んでサキを励まし、モモも落ち着いてこう言う。
モモ「そうね。何せ、あいつらは中で男らしい連中だから。ん?」
その時、コリス、シュドー、テブリッシュも戻って来た。
ある一人の女性を連れて。
コリス「戻ってきました。」 サキ「コリス君!!無事だったのね・・・・。」
サキは笑顔でコリスに近づく。コリスも微笑んで返事する。
コリス「ええ・・・・。」
シュドー「しかし、拳で地震も起こせるなんて恐ろしい奴だったぜ。全く。」
イチゴ「こちらも、怪光で人を骨にしたり地面を爆発させたりで厄介だったよ。
・・・・ん?この人は・・・・。」
イチゴはテブリッシュの隣にいる女性に目をつける。
テブリッシュ「ん?この人は使徒から逃れた雄一の人物だが・・・。」
イチゴはその使徒から逃れた生存者である女性の姿をよく見る。すると・・・。
イチゴ「えっ!?た、隊長!!?」 サキ「え・・・・!?」
女性を見て驚くイチゴの声を聞いたサキも、その女性を見て驚く。
サキ「ほ、本当だわ!!隊長そっくり!!!!」
そう。この女性は確かにモモそのものの姿をしていた。違うのは、
髪飾りがないところだけらしい。
まるで、もう一人のモモと言って良いだろう。
サキ「え・・・?え!?た、隊長。いつの間に、そんな服を・・・・!!」
もう一人のモモ?「え?私、DGCの隊長じゃないけど・・・??」
イチゴ「えぇぇっ!!?で、でも・・・!え!?」
イチゴは後ろのモモを見る。今のモモは何故か固まっている。
モモ「・・・・・・・・っ。」 イチゴ「・・・・・え!?」
イチゴはもう一人のモモ?の方を見て、さらに混乱する。
イチゴ「た、隊長が二人・・・・??」 サキ「あ、ありえないわ・・・・!」
いつも穏やかなイチゴとサキだが、モモが二人いると言う出来事には、
流石に取り乱さずを得ないらしい。コリスたちも落ち込んでいる。
シュドー「本当だぜ。確かに、隊長に見えるしなァ。」
テブリッシュ「そうだな。でも、見た目以外は全く別人だよな。」
もう一人のモモ?「もう!皆、酷くありません?仮りにもDGCなんでしょ?」
コリス「ごめんなさい。あなたが隊長そのものに見えましたので・・・・。」
サキ「・・・・・あれ?そう言えば、隊長は・・・・。」
落ち着いたサキはモモの方を見る。だが、何故かモモは固まっていた。
コリス「ど、どうしたのですか?隊長・・・・。」
モモ「モ・・・モモちゃん・・・・・!」
隊員たち「え!??」 隊員たちはモモの発言に驚く。
もう一人のモモ?「大体、私に似てる隊長って一体どんな・・・・?ん?」
そして、もう一人のモモ?がモモの方に目をつけて、驚く。
もう一人のモモ?「え!!?う・・・嘘?モモちゃん・・・・!?」
そして、モモともう一人のモモは目を合わせる。そして、モモがこう言う。
モモ「あなた・・・・もしかして、ロンドンにいたハズのモモちゃん!?」
もう一人のモモ?「・・・そ、そうよ!!私よ!!モモよ!!モモちゃん!!!」
モモ「そうなのね!!あなたはモモなのね!!」
モモは喜んで走り、もう一人のモモ?も喜んで走り、二人は抱き合う。
シュドー「ふ、二人の隊長が抱き合ってる・・・??」
シュドーはそれを見て赤くなり、テブリッシュは頭を痛がる。
テブリッシュ「・・・・何だか話がめちゃくちゃになって来ている・・・・;」
どうやら、モモともう一人のモモ?は知り合いらしい。
彼女の名は【モモ】らしい。
そんなもう一人のモモをモモが隊員たちの前に紹介している。
モモ「この人は私の同じモモと言う名前で、ロンドンに住んでいたわ。
この人と私は昔から友人だったのよ。」
もう一人のモモ「この度は助けていただいてありがとうございました。
・・・でも、モモちゃん。まさか、DGCの隊長になったなんて凄いわね!」
モモ「そう言うモモちゃんこそ、旅に出てるなんて結構良いじゃない^^」
二人のモモは嬉しそうに会話している。
それを見た隊員たちは違和感に満ちている。
サキ「・・・やっぱり隊長が二人いるみたいな感じがするわ・・・・;」
コリス(本当だ。でも、この姉さんに似ている女性は一体、
誰だろう?普通の人間って感じができそうにない気がするけど・・・・。)
モモ「・・・・じゃあ、コリスもちょっと来てくれる?」
コリス「え・・・?は、はい!!」
そして、モモとコリスは司令室から出た。
もう一つのモモと隊員たちはきょとんとする。
基地の外では、モモとコリスが歩いていた。
コリス「あの・・・・。姉さん。あなたに似ているあの女性は一体・・・・?」
モモ「・・・・実はね、あの子。フェナリナーサから来た私の先輩なの。」
コリス「え・・・・・・っ!!?」 コリスはそれを聞いて驚く。
モモ「フェナリナーサから来た私の先輩の事はもう知っているわよね?」
コリス「は、はい。でも、あの人は交通事故で死んだハズでは・・・・?」
モモ「そう。確かに、彼女は死んだ。でも、彼女は生まれ変わったのよ・・・。
人間として。今、あなたが助けたあの女性。それこそが、私の先輩・・・。
フェナリナーサから来た初代モモの生まれ変わりなのよ。」
つづく
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