カズーイ「わかったわ!!バンジョー!!!!」
カズーイはさらに走り続ける。だが、
二人はまた恐ろしいところへ行ってしまう。
カズーイ「っ!!こ・・・・ここは・・・・!?」
バンジョー「どうした!?カズーイ!!」
カズーイは目の前に水面がある事に驚く。ここは、
クランカーの腹の中だったのだ。ここはプールみたいな物だったが、
ここの水は別に触れても、溶けてしまうワケではない。
国際防衛科学局がロボットで、複数の人が入れるように、
胃のように溶けると言う危険なシステムは持ってないらしい。
バンジョー「ここって・・・胃のようなところかな?」
カズーイは両足をリュックに引っ込めて、バンジョーが立つ。
カズーイ「でも、ただの水に見えるわね?ちょっと、泳いでみなさいよ。」
バンジョー「えっ!?;で・・・でも、一応、胃のような・・・・;;;」
カズーイにそう言われたバンジョーは急に怯えを見せる。
一見は普通の水だが、
ここはクランカーの胃なので、入ったら溶けてしまうのかと不安であった。
カズーイ「でも、この胃から通り抜ければ、クランカーの口の中に行けて、
そこで彼の虫歯を治してやれるんじゃない?」
バンジョー「でも・・・・。むっ!?」
その時、バンジョーは邪悪な気配を感じる。
カズーイ「どうしたの!?バンジョー!!」
バンジョー「何かがいる・・・・っ!!」 バンジョーは水面の方を見て、言う。
その中には確かに何者かがいた。そして水面からは、
サメの背ビレのような物があり、それが動いていた。
その背ビレを持つ怪物がプールの中で動き回り、
水面から上がってその姿を現した。
魚のミューティーアニマル「キシィアアアアアアァァァァァオオォォォ」
カズーイ「今度は魚の奴ね!!!」
そう。この魚はサメのようなミューティーアニマルであった。
目が黄色く輝き、口の中には牙が数十本生えていた。色は黒で、
身体中に傷のような黄色い模様がある。
頭には小さそうに見える銀色の角が2本ある。
顔はシュモクザメに似ていた。この鮫の怪物の名は、ミューティーシャーク。
ミューティーシャーク「キシィアアアアアァァァァァァァ」
ミューティーシャークは口を大きく開けて、
バンジョーとカズーイを食おうとする。
バンジョー「来るぞ!!」 カズーイ「タマゴミサイル!!!!」
カズーイはタマゴミサイルを連射して、シャークを攻撃した。
ミューティーシャーク「キシィアアアアアアァァァァァァァオオォォ」
シャークは攻撃を受けて、さがる。だが、敵は反撃しようとした。
ミューティーシャークは口から火焔を吐いた。バンジョーは素早く避ける。
バンジョー「ぉわ!!?」
カズーイ「魚のクセに火を吐くなんて・・・っ!!バンジョー!!
こうなったら・・・・さっきのアレを使いましょ!!」
バンジョー「む!?うん!!アレだね!!!」 そう。さっき使ったアレとは。
カズーイの羽から発した奇跡の黄金の輝きであった。
その名も、ワンダーウィング。
バンジョーがしゃがみ、カズーイは両方の翼をバンジョーを包む。
カズーイ「輝け!!あたいの翼よ!!!!」
そして、ワンダーウィングの発動。
・・・・はしていない。カズーイの羽が輝いていないのだ。
カズーイ「え・・・!?嘘!!?」 バンジョー「カズーイの羽が光ってない!?」
二人はワンダーウィングの発動ができない事に驚き、不安を感じた。
カズーイ「そんな・・・・!さっきは使えたハズなのに・・・・っ!!?」
ミューティーシャーク「キシィアアアアアアアァァァァァァオォ」
カズーイとバンジョーが動揺している間にも、
シャークが二人を襲おうと迫る。
バンジョー「っ!!?でえぇぇぇい!!!」
バンジョーはそれに気づき、ジャンプして、
シャークの攻撃を避ける。それにより、
シャークはバンジョーとカズーイがいたハズだった足場を食ってしまう。
足場から離れた二人は水中に飛び込み、そこで泳ぐ。だが、
ミューティーシャークも水中に潜って、バンジョーとカズーイを襲おうとする。
バンジョー(ちきしょォ!!水中じゃ戦えない・・・・!!)
カズーイ(かと言ってどうするつもりよ・・・・!?)
そして、シャークは凄いスピードで二人に迫る。
今度こそ食べようと口を大きく開ける。
カズーイは羽を動かして素早く泳いで敵の攻撃を避ける。
バンジョー(どうすれば良いんだ・・・・!!このままでは・・・・!?)
カズーイ(・・・・・っ!そうだ!!こうなれば、空から攻撃よ!!!)
つづく
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