隊員たち「え・・・・・・??」
隊員たちはコリスの発言に、疑問を感じる。
テブリッシュ「そ・・・それはどういう事だ?」
コリス「・・・・・例えばの話ですが。もしも、この基地が爆発して、
僕らがその基地の中にいたら、どうなるかって・・・・。」
シュドー「そりゃぁ、死んじまうだろ!普通に・・・。」
コリス「・・・・やはり・・・・・・。」
それを聞いたコリスはさらに暗く、落ち込む。シュドーの言うとおり、
爆発を浴びれば、死んでしまう確立が高い程の苦痛を、
受けてしまうのが、当たり前だが・・・・。
イチゴ「一体、何があったのかな・・・・?」
コリス「・・・・悪夢を見たんです。」 サキ「悪夢?」
コリスが悪夢と言うと、隊員たちは何故か、少しだけ安心する。
テブリッシュ「・・・ふぅ。何だ。夢の話か。」
シュドー「安心しろって。悪夢なんざ、ただの悪い夢だけだ。
現実じゃ、そんな事ァ実際に起きねーよ。」
コリス「でも・・・・実際に起きるかも知れません。」
サキ「どうしてかしら?」
コリス「・・・・それは・・・ある女性の声がそう伝えたんです。」
テブリッシュ「ある女性の声?」 シュドー「そいつは夢の中の架空人物だろ?」
シュドーがふざけるように笑って、そう言う。
コリス「いえ。あれは・・・本当の事らしいんです!」
イチゴ「何で・・・・そう言いきれる?」 イチゴの質問にコリスが戸惑う。
コリス「うっ。そ・・・それは・・・・。」 そこに、モモが入って来た。
モモ「皆!!今日も事件が起こったわ!!!」
モモの言葉に隊員たちがテーブルの前の椅子にそれぞれ座る。
モモ「・・・・今回は奇怪な連続殺人が二つも同時に発生したわ。
それも、このアメリカで・・・・!」
それを聞いた隊員たちはそれぞれ動揺する。イチゴが冷静にこう言う。
イチゴ「奇怪と言えば、犯人は人間じゃありませんよね?」
モモ「ええ。一つは謎の光を使って、車や建物などを破壊して、
中にいる人間たちを殺したわ。その怪光を放った者の姿は確認できてない。」
シュドー「その光は・・・浴びただけで焼けちまうんですか?」
サキ「そんな光・・・この地球に存在するなんて、ありえない・・・・!」
シュドーとサキは不安な表情でそう言う。
モモ「ええ。確かに、人を殺す光なんてありえないわね。でも、
もう一つは最も恐ろしいと思うわ。もう一つは、
殴るか蹴るだけで人を殺してしまう恐ろしい怪人がいるらしいとの事よ。」
テブリッシュ「殴るか蹴るだけで殺してしまう!?・・・となると、
奴は我々人間を超える程の怪力を身につけているみたいですな。」
イチゴ「その恐ろしい怪力を持った怪人の手と足には、
きっと、恐ろしい程の力が秘められているでしょうか?」
モモ「・・・まあ、そんなところかしらね?とにかく、
犯人は二人。その二人の犯人の正体はわかる?・・・・。」
モモの言葉に隊員たちは今回の犯人を想像すると、
急に険しい表情をする。まるで、敵の正体が見えたかのように・・・。
モモ「・・・・まあ、既に答えを見つけたかも知れないわね・・・・。
今回の事件を引き起こしたのは・・・・・っ!」
モモが犯人の正体を言おうとすると、コリスが激しい表情でこう言う。
コリス「・・・・使徒!!」 それを聞いた隊員たちは頷く。
モモ「正解。何故、この事件の犯人が使徒なのか、わかるわね?
それは、いよいよ彼らとの全面戦争が始まったからよ。」
そう。今回の二つの事件は、やはり使徒の仕業であった。モモたちは、
最初から、その事を察していたのだ。何故なら、
彼らとの戦いが既に始まったのだから。
サキ「使徒たちは二人の刺客を送り込んで、
それぞれ事件を起こしたワケですね。」
モモ「そう言う事。奴らはいつどこで人間たちを襲って来るか、わからない。
殺人は夜に起きるけど、昼にでも起こる恐れもあるわ。
念のため、事件が起きるまで、ここで待機する事。良いわね?」
隊員たち「了解!!」
こうして、隊員たちはこの基地内で待機する事になった。
コリス「・・・・・っ。」 その瞬間、コリスは物凄く暗い表情をする。
そして、時は過ぎて夜となった。ある森では、二人の怪人たちがいた。
暗すぎて、よく見えないが、二人とも人間ではない事がわかる。
この二人の怪人こそが、それぞれの事件を起こした二人の使徒である。
使徒A「・・・・再び行動を始める時が来たぞ。」
使徒B「おう・・・!また人間共をぶっ殺せるよなァ・・・!グフフフ。」
そして、二人の使徒の姿が徐々に見える。使途Aは紫色を中心とした身体で、
顔に3つの目があった。顔の中心で凄く大きい目が一つだけ、残りの目は、
怪人か人間に近いような目であった。口がないらしい。手と足は銀色であり、
二つの腕は3つの嗅ぎ爪が生えていた。身体中に黄色い丸い点が多くある。
使徒Bは青色の身体の筋肉が凄いが、
獣に似た顔が何故か太いように見えた。
両腕が凄い強靭で、紫色をしていた。
頭から背中にかけて緑色のトサカ?がある。
尻尾もあるが、短い。顔がとにかく下品な表情で笑っていた。
使徒B「グフフフフフフフ!殺しってのは楽しいよなァ!!」
使徒A「ああ。何故なら、人間は我等使途の敵だからな・・・・。」
つづく
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