コリス「これは・・・・・なんですか?」
モモ「見てのとおり、スカイラッシュよ。」
コリス「でも、このラッシュ・・・・なんか古そう・・・・・。」
モモ「あれはね・・・・・・・失敗作だったの。」
コリス「え・・・・!?」
コリスは不安そうな顔をした。そして、モモも・・・・・。
コリス「これが僕のプレゼントって・・・・・・どういう訳ですか!?姉さん!」
モモ「・・・・・・この機体は・・・・スカイラッシュの実験機だったの・・・・。」
コリス「実験機・・・・?」
モモ「そう・・・・・・DGCは空の戦いに備えてスカイラッシュ・プロジェクトを企画。
どうせ飛行機を造るなら武器や兵器がいっぱいあったほうがいい。装甲もなるべく硬く・・・・・。
その企画によってこのスカイは完成した。でも、その無茶な設計のせいか、
機体が自爆したり、うまく操縦できなかったりとさまざまな事故が起こった・・・・・・。」
コリス「その失敗作を・・・・僕に乗せろと・・・・!?」
モモ「そう・・・・・あなたがこの機体を乗りこなすのよ。」
コリス「無茶です!僕はスカイラッシュをほとんど乗ってません。
それに・・・・・。」
一方・・・・ギラームによって破壊されている街では。
ギラーム「キィィヤアアアアアア」
ギラームは大砲から砲弾を撃ちながら、暴れていた。
ロード・ラッシュはそれを食い止めるべく拡散レーザーで怪獣を攻撃。
場所は変わって基地にいた女性がまた呟いた。
女性「ギラーム・オート・アクション・リリース。」
テブリッシュ「む!?怪獣の動きが止まった!?」
急に動きを止めたギラームは突然、さっきの飛行物体へと変形した。
そして飛行物体は空へあがり飛び去った・・・・。
シュドー「あの飛行物体!!逃げる気だな!!」
テブリッシュ「深追いするな。我々も出直そう・・・・・。」
シュドー「了解・・・・。」
ロード・ラッシュも基地へ帰った・・・・・。
黒いスカイラッシュの格納庫
モモ「・・・・・確かにあなたはスカイラッシュを乗った回数は少ない・・・・。
でも、魔法を使えばなんとかなるんじゃないかなぁ~?」
コリス「魔法って・・・・いったいどんな魔法で・・・・?」
そこへ突然、ギラームの言葉を放った女性が姉弟の後ろにきた。
女性「何をおっしゃってるんですか?こんなところで?」
姉弟はすぐ後ろへ向いた。目の前にいるのは女性だ。
でも、なぜか姉弟はほっとした。
モモ「なんだ。あなただったの?エミー。」
コリス「DGCアメリカ支部のメカニック担当の一人でしたね・・・・。」
なんと!女性はDGCスタッフのエミーだった。
しかし、なぜ、ギラームと呼んだのか・・・・・いったいなぜ?
DGCスタッフが怪獣を操るとは・・・・・いや、そんなはずはないだろう・・・・。
エミー「このスカイラッシュは確か・・・・ZEROって呼ばれてましたよねぇ?」
エミーは笑みを浮かべながらしゃべった。
モモ「ええ。この機体は・・・・・スカイラッシュ・ZERO(ゼロ)。」
コリス「隊長が僕にこれを乗せようと・・・・・。」
エミー「そう。でも、怪獣はもういないわ。」
コリス「え?」
エミー「ま。またどっかで暴れてくるでしょうね。あははははは。」
エミーは笑いながら去っていった。
コリス「エミーさんってこんな人だっけ・・・・・?」
モモ「いえ・・・・エミーは今でも明るい人よ。さっきもエミーもそうに違いないわ。」
コリス「そうですか・・・・・・。」
モモ「じゃ、司令室に戻りましょ。シュドーやテブリッシュも戻ってると思うわ。」
コリス「・・・・はい。」
DGC基地・司令室
テブリッシュ「あの飛行物体は怪獣に変形できました。
いわば、メカ怪獣といってもいいでしょう。」
シュドー「たぶん、宇宙から来た侵略兵機だと思います。」
サキ「敵の正体は未だに解明できません。」
モモ「・・・・そう。確かスカイラッシュが操縦不能って言ったわね?」
シュドー「はい・・・・そうですけど・・・・・。」
テブリッシュ「何者かがやったと思われます。」
そこへ、突然ドアが開き、エミーが来た。
エミー「そうねぇ・・・・・・。では、ラグロム星人の仕業なんてどうかしら。」
コリス「エミーさん。」
シュドー「らぐろむせいじん?」
サキ「聞いた事あるわ。ラグロム星人は超科学を持ち、あらゆる星に挑戦してきた・・・・・と、
日本支部が語ったそうよ。」
つづく
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