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不良中二病ゆー1の個人サイトのブログです。小説やネタ話など自分の書きたい事を書きます。 たまに画像も置くかも知れませぬ。 あと、動画も公開する予定です。
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コリス「はい・・・・。そこで、隊長と話したい事がありまして。」 

そして、ロードはノコッタパークの前に停まり、コリスが降りた。

そのままノコッタインへ目指そうと走るコリス。それを見送る隊員たち。

サキ「・・・・コリス君。隊長が心配なのかしら?」

イチゴ「宇宙線はこの町に落ちたんだ。

何かが起こっても不思議ではないからね。」

テブリッシュ「だから、コリスには隊長の護衛を任せてもらおう。」

シュドー「その間に、俺たちが宇宙線の正体を探してやるぜ!!」

ロードラッシュは宇宙線の正体を捜索しようと走る。


そして、コリスはノコッタインの前に来た。

コリス「ノコッタイン・・・・。ん?」

ノコッタインに近づくコリスは、そこの庭に誰かがいる事に気づく。

その庭にあるテーブルの椅子に前に座っているモモがいた。

コリス「姉さん!!・・・・っ!」

コリスはモモに近づこうと走るが、急に切ない表情で止まった。

モモ「・・・・・・っ。」 そう。モモは泣いていたのだ。

両親が年をとりつつ、いつかが、死んでいくと思っているからだ。

コリス「ね、姉さん・・・・。」 モモ「っ!!コ・・・コリス・・・・。」

モモはコリスがいる事に気づき、焦って涙を拭く。

コリス「・・・・どうかしたのですか?」

モモ「・・・・・っ。何でもないわ。それより、コリス。

宇宙線と多々良島から出てきた巨大生物の正体は掴めた。」

コリス「いえ・・・・。巨大生物の正体はわかりませんが、

宇宙線がこのノコッタインに落下したそうです。」

モモ「えっ!?宇宙線がこの町に!!?」

コリスは冷静に報告すると、モモが急に驚く。

コリス「ええ。テブリッシュさんたちが捜索にあたっています。」

モモ「そう・・・。ねえ、コリス。」

コリス「何でしょうか?」

モモ「人は・・・必ず死ぬ事はわかっているわよね。」

コリス「はい・・・。半分、信じられないのですが・・・・。」

モモ「じゃあ、こう思った事ある?人はどうして死ぬのかって・・・・。」

コリス「・・・・っ。病気とか事故死、それに物凄い苦痛とかで、

心臓が停止して死ぬんじゃないのかと思います。それに、

もし、そんな苦痛で死ななくても、年寄りとなって寿命で死ぬと思います。」

モモ「そうね・・・・。パパもママも、いつか寿命で死ぬのよね。

避けられないのかな・・・?死と言う現実から・・・・・。」

モモは落ち込み、コリスもまた落ち込む。

コリス「死もまた現実。永遠に生きると言う夢は、

永遠にないと思います・・・。悲しいけど・・・・。」

そう。死は誰にも必ず訪れるものだ。それが、現実なのだ。

永遠に生きていたいと言う夢を持つ人はいるが、その夢は、

必ずや叶えられない夢である。それが、現実なのだから・・・・。

モモ「・・・・もし、パパとママが死んだら、私も死ぬかも知れないの。」

コリス「え・・・・っ!?」 コリスはモモが死ぬと言う事に驚く。

モモ「話は長い・・・・・。そして、辛くなるけど、聞く?」

コリス「・・・・・はい。」 切ない表情で聞くモモに、コリスは決意をする。


その頃、大きな海では、大型船がいきなり爆発した。

そして、この海から髑髏に似た頭をした怪物の顔が少しだけ出てきた。

怪物「キシィアアアアアァァァァァァオォ」


その頃、ロードラッシュはノコッタ町を走り続けた。

テブリッシュ「宇宙線反応だ!!近いぞ!!!」 シュドー「何っ!!?」

シュドーはそれを聞き、ロードを走らせた。近い宇宙線のある場所へと。

イチゴ「・・・・っ!皆!!あれを見て!!!」 隊員たち「っ!?」

イチゴが窓辺に指をさし、隊員たちがそれを見て、ロードラッシュは停める。

そこには、多くの人々が集まっていた。上を見上げているようだが、

何が浮かんでいるのだろう。それは、両腕にハサミがあり、

いかにもセミのような姿をしていた。体が青く、目が黄色い。ハサミが白い。

その奇怪な姿をした者は不気味な笑いをしながら、宙に浮かんでいた。

奇怪な姿をした者「フォッフォッフォッフォッフォッフォッフォッフォッ」

サキ「か、怪人だわ!!もしかして、あいつが宇宙線の正体では!?」

テブリッシュ「行ってみよう!!」 隊員たちはロードから降りた。

そして、怪人に近づこうと、人々のところに来る。


コリスは椅子に座って、モモの話を聞いていた。

コリス「姉さんが・・・・消える・・・・!?」

そして、コリスは悲しそうな表情で震える。モモが話したのは、

あまりにも過酷で悲しい出来事に違いない。

モモ「そうよ・・・。」

コリス「モモ姉さんがマリンナーサから離れて、いつ消えるか、

わからない存在になっていたなんて・・・・っ。それに、

この星での両親が死ぬ事で、姉さんも死ぬだなんて・・・!?」

モモ「ええ。この星でのママは元々、

病で子供が産めない悲しい人だったわ。

そして、パパとママの夢に呼応した私は、

二人の娘として存在するようになったの。

もし、パパとママが死んだら、私の使命が終わると同時に、命も消える・・・。」

コリス「姉さんは・・・あの二人の夢を守るために、

あえてマリンナーサから離脱して、この星に残ったのですね・・・・。」

モモ「ええ。いつ存在=命が消えるかわからないかと言って、

早数年、今は防衛隊長として働いているけどね。そこで、

弟のあなたと出会えた。それで私は長生きできると思うわ・・・・。」

モモは優しい笑みでコリスの頬に触れる。

彼の目から一粒の涙が出つつある。

コリス「姉さん・・・・・。」

モモ「私が先に死んでしまったら、パパとママの夢は消えて、

二人はその夢から覚めて、

現実の子供の産めない夫婦に戻ってしまう・・・。

だから、私は生き続ける。パパとママに幸せな夢を見せ続けるためにも。

そして、コリス。あなたも生きて・・・!」

コリス「え・・・・・?」

モモ「あなたには私の存在を継いで欲しいから・・・。もし、

私の存在が早く消えてしまったら、あなたが私の存在となって、

この地球の人々に夢と希望を取り戻させて!そして、

このノコッタインとパパとママを守って。それが、私の願い・・・・。」

モモはそう言いながら、コリスの両肩に触れた。

つづく

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