モモ「パパとママ・・・。一体、私に何か用かしら?」
モモはそう考えながら、ノコッタインへ向かった。
ノコッタインとは、モモが子供時代に住んだ家である。
そのノコッタインの近くに専用車を停めたモモは、
ノコッタインの玄関へ向かい、そこのドアを叩く。
モモ「パパーっ!ママーっ!」 そして、ドアが開かれた。
そこから、モモのママが現れた。
ママ&パパ「おかえり。モモ・・・。」 モモ「ママ・・・。パパ・・・。」
モモは久しぶりにママとパパの笑顔を見て、懐かしそうに微笑む。
そして、モモとママはノコッタインに入り、
そこの居間で、テーブルの前の椅子に座って会話を始める。
モモ「ところで、なして私を呼んだの?」
パパ「実はね・・・・重要な事が起きたのだよ・・・。」
パパは何故か暗そうに言うと、モモも顔を強張らす。
モモ「重要な事・・・!?」
パパ「うむ・・・・。実は、このノコッタインが潰されるのだよ。」
モモ「つ、潰される・・・・!?」 モモはそれを聞いて、驚く。
ママ「そうなの。この地の改築が決まって・・・・。」
モモ「そんな理由で、このノコッタインが取り壊されるの!?
一体、何で!?何々なして・・・・っ!!?」
モモは動揺していた。このノコッタインが潰される事は、
モモにとって、とても信じられない事であるのだ。
パパ「時代が変わると、場所も変わるんだ・・・。多分、
この町の発展のためには、仕方がない事かも知れないんだ・・・。」
モモ「そ・・・そんな・・・!」 ママ「う。ぐす。うぅ・・・っ。」
パパは凄く落ち込み、ママが突然、泣き崩れる。
モモ(そんな・・・・。このノコッタインがなくなるなんて・・・。
夢がいっぱい詰まったノコッタインがなくなるなんて・・・・!?」
ママ「うぅ・・・。う・・・。う!うぅっ!!」
泣いてるママは突然、胸を押さえだす。何か苦痛があったのか。
モモ「ど、どうしたの!?ママ・・・・っ!!」
ママ「う・・・ううん。ごめん・・・・。実は私、
何かの病気にかかっちゃって・・・・・。」
パパ「私も・・・病気にかかったような気分なんだ・・・・。」
モモ「な、何だって!!?」
パパ「もしかすると、
これは寿命が終わりそうかも知れないね・・・・。うっ!!」
パパも突然、胸を押さえだす。
モモ「じゅ・・・寿命!!?あっ!パパ!ママ!大丈夫!?」
パパ「だ・・・大丈夫さ。心配しないでおくれ。」
ママ「私たちはまだ生き続けるわ。あなたがいる限り・・・・・。」
モモ(パパ・・・・・ママ・・・・・・。)
モモはパパとママを苦しめているのは、彼らの寿命が尽きるのか、
それとも別の病気なのではないかと思っていた。人は、
寿命が尽きる事で死んでしまう。この運命は誰にも避けられないのだ。
ママ「安心して。すぐによくなったわ。さて。
このノコッタインがなくなる前に、何かお話をしましょ?」
パパ「おっ!それは良いねェ。」
パパとママは笑顔になるが、モモは不安であった。
モモ(パパ・・・・。ママ・・・・。)
一方、DGC基地では。サキはレーダーに何かが起こったか驚く。
サキ「大変です!!謎の宇宙線が地球に突入しました!!」
隊員たちはそれを聞いて、驚く。
シュドー「何っ!?ついに、この地球に来やがったのか!!?」
テブリッシュ「それで、落下地点は!?」
サキ「測定によると・・・・こちらの町、別名・ノコッタ町です!!!!」
コリスはそれを聞いて、凄く驚く。
コリス「モモ隊長の故郷だ!!!!!」
イチゴ「隊長は今、そちらに行かれている!ただちに出動しよう!!」
隊員たち「了解!!!!」 コリス(姉さん・・・・!!)
そして、隊員たち全員はロードラッシュでノコッタ町に向かった。
ノコッタインの居間でパパとママ、モモの会話が続いていた。
モモ「・・・・覚えている?あのクリスマスの事を・・・・。」
つづく
[1回]
PR