コリス「姉さん・・・・。わかりました!」
コリスは自身の胸に手を当て、決心の言葉を放つ。
コリス「僕が姉さんの存在を必ず継ぎます。でも・・・・。」
モモ「でも・・・・?」
コリス「納得するまで生きてください!諦めとか不安とか、
自分がいつ消えるとか考えずに、生きてください・・・っ!
僕にはまだ、姉さんが必要なんです!!」
モモ「コリス・・・・・・・。」
モモはコリスの言葉を聞いて、彼の両肩から手を離す。
コリス「だから、姉さんにはまだ生き続けて欲しいのです。
あなたは・・・・僕の大切な人ですから・・・・・。」
コリスが切ない表情で言うと、モモも切ない表情になる。
モモ「コリス・・・・・・。(あなたはなんて・・・・。
なんて、純粋すぎるの。私を、いつ消えるかわからない運命にして、
パパとママの夢の塊としてではなく、一人の姉として見てくれるなんて・・・。
きっと、この子は・・・現実を無視して、私を、
残酷な現実と言う死から引き離そうとしているんだ・・・・っ。)」
モモはまたしても、涙する。その時、例の3匹が現れる。
クックブック、チャーモ、ルピピ「モモ!!コリス!!」
モモ「あっ!クックブック、チャーモ、ルピピ。お帰り・・・・。」
犬のクックブック、猿のチャーモ、鳥のルピピはモモの3匹のお共である。
彼らが来たため、モモは急いで涙を拭く。
クックブック「ややっ!お主は・・・・モモの弟のコリスじゃないかね?」
コリス「お久しぶりです。」 チャーモ「おう!!久しぶりだな!!」
コリスはにこりと微笑み、チャーモが飛び切りの笑顔で挨拶する。
ルピピ「ねーねーっ!コリス!!ゴダル様はどうしているの!?」
ルピピはゴダルに惚れていたそうだ。コリスは暗そうに応える。
コリス「・・・・っ。殺されました。怪獣に・・・。」
ルピピ「こ、殺された!!?ひゅるる~っ。」 モモ「わわっ!ルピピ!!」
そう聞いたルピピはショックして、落ちる。
モモが急いでルピピをキャッチする。
そこに、パパとママが来て、コリスに目をつける。一同はそれに気づく。
ママ「モモ・・・。あら?あなたは確か・・・・。」
コリス「あっ!ど、どうも・・・。コリスです・・・・。」
パパ「おお!DGCの少年隊員か。ささっ!どうぞどうぞ。」
モモ「・・・うん。さっ。コリス。一緒に入りましょ。」 コリス「はい。」
チャーモ「きっと、パーティじゃないかしら?
クックブック「だと、良いがのう。」 ルピピ「嗚呼・・・。ゴダル様・・・・。」
そして、皆はノコッタインの中に入っていった。
一方、イチゴたちは宙に浮いている怪人を見て、恐怖を感じていた。
怪人「フォッフォッフォッフォッフォッフォッフォッ」
テブリッシュ「間違いない・・・!あいつが宇宙線の正体だ!!」
テブリッシュが手に持っているレーダーで確認した。そう。
宇宙線の正体は、まさにこの奇怪な宇宙人であったのだ。
シュドー「なんだと!?野郎・・・・!!」 隊員たちは一斉に銃を構える。
怪人『俺様ハ、バルタン星人ダ。カツテ、我々ノ星ガ壊滅シテ、
コノ地球ヲ第2ノ故郷ニシヨウトシタ。ダガ、貴様ラトウルトラマンノセイデ、
我々ノ同胞ガ数多ク滅ビタ。俺ハ、ソノ同胞タチノ復讐ノタメニ、
貴様タチ地球人ヲ全テ抹殺スル!!!コレヲ受ケテミヨ!!!!』
バルタン星人と名乗る怪人は両腕のハサミから赤い光線を発射した。
人々「ぎゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
光線を浴びた人々は緑色に染まり、固まった。」
テブリッシュ「う、動きが止まった!?赤色冷凍光線か・・・・!!」
バルタン星人『今度ハ貴様ラノ番ダ・・・!』
バルタンは隊員たちにハサミを向ける。
シュドー「ふざけんじゃねェ!!一斉射撃だ!!!」
隊員たちは一斉射撃でバルタン星人を攻撃する。
だが、バルタン星人はすぐに消えて、その攻撃を避けた。テレポートだ。
サキ「しゅ、瞬間移動!?」 イチゴ「どこに現れる!?」
そして、隊員たちの後ろにバルタン星人が立っていた。
隊員たちはそれに気づく。
バルタン星人「フォッフォッフォッフォッフォッフォッ」 イチゴ「後ろか!!」
シュドー「畜生め!!テブリッシュ!!隊長に連絡を・・・!!」
テブリッシュ「今、しているが・・・電波妨害で通信できない!!」
イチゴ「それも、このバルタン星人の仕業か・・・・っ!!」
バルタン星人「フォッフォッフォッフォッフォッフォッフォッ」
そして、ノコッタインの居間では、モモとパパ、コリスが、
テーブルの前の椅子に座っていた。ママが料理を作っている。その時。
謎の声「キシィアアアアアアァァァァァァ」 パパ「ん?何だろう。」
モモ「あれは・・・・怪獣の声!?」 コリス「まさかっ!?」
モモとコリスが立ち上がって、外に出る。3匹のお共がそれを追う。
クックブック「あっ!モモ!!」 チャーモ「コリス!!」
ルピピ「待ってェ~っ!!」 ルピピは既に立ち直ったか、飛んでいる。
ノコッタインから出たコリスたちは海の方を見る。すると、その海には・・・。
チャーモ「誰かが泳いでいるみたいだ!!」
クックブック「ほ、本当じゃ!!」
そう。海にはこちらへ向かうように、泳いでいる姿があった。
上半身だけが見えるが、
水しぶきのせいで完全に見えてない。だが・・・。
ルピピ「も・・・もしかして、怪獣じゃないかしら!?」
ルピピが怯えて言う通り、泳いでいるのは巨大な怪獣だ。
その怪獣が激しい水しぶきと共に、ついに完全にその姿を見せる。
全身にが蛇腹のような凸凹に覆われたような怪獣であった。
皆はその者の名を知っているかな。
教えてやろう。その名も、レッドキング。
レッドキング「キシィアアアアアアアアァァァァァァァァァァ」
コリス「あれは・・・・レッドキング!!!」
モモ「多々良島から泳いで来たのは、やはりこいつだったのね!!」
クックブック、チャーモ、ルピピ「ぎょええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
3匹のお共はレッドキングの出現に恐怖して、驚く。
レッドキング「キシィアアアアアアァァァァァァァオォォ」
レッドキングはノコッタインへと進むように海を進んだ。
モモ「くっ!!コリス!!ノコッタインを守るのよ!!!」
コリス「はいっ!!」
コリスとモモは、ウルトラシューターで一斉射撃にかかる。
レッドキング「キシィアアアアアァァァァァァァ」
攻撃を受けたレッドキングだが、全く怯まず真っ直ぐ進む。
コリス「き、効かない!!!」
モモ「諦めないで!!パパとママを守らなきゃ・・・・っ!!!」
二人は必死に射撃を続ける。だが、怪獣は容赦なく、ノコッタインに近づく。
そして、コリスたちに巨大な拳で殴りかかる。
レッドキング「キシィアアアアアアァァァァァァァオオォォォ」
コリス「危ない!!!」 モモ「きゃっ!!」
コリスはモモを庇って、右方へ跳び、3匹のお供は左方へ走る。
これで避けられたが・・・。そこにパパとママが来る。
パパとママ「モモ・・・コリス・・・。」
モモ「っ!!パパ!!ママ!!来ちゃ駄目!!!!」
パパとママ「え・・・?って、ああああぁぁぁぁぁ!!!!」
だが、近くに怪獣が来た事に気づいて、凄く驚く。そして・・・。
レッドキングのパンチがノコッタインの隣の海岸を砕けた。
それにより、近くにいたパパとママが衝撃で吹き飛んだ。
モモ「パパ!!!!ママ!!!!」 そして、パパとママは地上に落ちた。
モモが涙を流しながら、夫婦の元へ走り、3匹のお供もモモに続く。
コリス「・・・・っ!!くそおおおぉぉぉぉぉ!!!!!」
コリスは町の方へ走りながら、レッドキングに火薬弾を連射する。
レッドキング「キシィアアアアアァァァァァオォォ」
攻撃を受けたレッドキングはコリスを殺そうと、彼を追う。
コリス「こっちだ!!怪獣め!!」 走るコリスは、敵に連射を続ける。
怪獣はコリスを追おうと、ついに地上へあがり、大地を踏み入れた。
バルタン星人『ムムッ!?アレハ・・・!!』 サキ「え・・・!?」
バルタンと隊員たちは、後ろにレッドキングが現れた事に気づく。
イチゴ「レッドキングだ!!こんなところに・・・・っ!!!」
バルタン星人『我々ノ邪魔ヲシヨウトスル者ハ、
怪獣デモ容赦セン!!見セテヤロウ!!バルタンノ超科学ヲ!!!!!』
そして、バルタン星人は光と共に巨大化した。
バルタン星人「フォッフォッフォッフォッフォッフォッフォッフォッフォッ」
テブリッシュ「バルタン星人が巨大化した!!!」
シュドー「レッドキングと戦う気か!?」
つづく
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