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不良中二病ゆー1の個人サイトのブログです。小説やネタ話など自分の書きたい事を書きます。 たまに画像も置くかも知れませぬ。 あと、動画も公開する予定です。
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ティアラ「わーいっ!ありがとうございます。じゃあ、今日は、

二人とも来てくださったので、ごちそうを作りたいのですが・・・・。」

サキ「うん。じゃあ、一緒に作ろうね^^」  かくして、ティアラとサキは一緒に懸命に料理をしていた。

サキとティアラがそれぞれ野菜を包丁で切っていた。ナベの湯も熱くなりつつある。

コリスはそんな二人を見て、まるで母と姉のように見えていた。

コリス「・・・・いいですね。この雰囲気。」

イズミ「・・・・・。」 しかし、イズミからは何の感心もなかった。ただ、落ち込んでいるだけであった。

コリス「・・・・・イズミさん・・・・・?」 コリスはそんな落ち込むイズミを見て、少し辛そうに感じる表情を表す。

彼女に一体何があったのか?何故、そんなに切ないのか?

コリスはそれがわからなくて、ただ、同情をしたいと思っているしかなかった。

そして、ついにサキとティアラは料理を作り終えた。二人のできた料理はテーブルに置いていた。

今日のごちそうはカレーとサラダと鶏肉と・・・・・。

おまけにオレンジジュースにワインまでもあって、まさにパーティと言っていいだろう。

ティアラ「ふー・・・・。サキさんが一緒に作ってくれたおかげでこんなごちそうができたです。」

サキ「ちなみに、オレンジジュースはコリス君とティアラちゃんのね。

ワインは大人用だから、私とイズミさんのね。」

イズミ「・・・・・何故、ティアラのお手伝いをしたのです?」  イズミは小さな声でサキに言った。

サキ「え・・・・?」 サキはその声を聞いて、イズミに目線を向いた。

イズミ「・・・・・何故、手伝ってくれたのです・・・・?」 サキはそれを聞くと微笑んだ。

サキ「・・・・くすっ。大人が子供の頑張る事を手伝うのが、当たり前じゃないですか。」

イズミ「・・・・ありがとう・・・・・・。」

イズミは子供の頑張る事を手伝うサキに感謝した。サキは笑顔で応える。

サキ「いえいえ。」

ティアラ「サキさん、優しいんだね。」

コリス「うん。サキさんは、僕のお姉さんみたいなものだから・・・・。」

サキ「ふふ。コリス君ったら・・・。じゃ、さっそく食べよっ。」

ティアラ「はい。いっただっきまーす!」

コリス&サキ「いただきます。」

イズミ「・・・・・いただきます・・・・・。」

4人はそれぞれごちそうを食べていた。コリス、ティアラ、サキは美味しく食べていたが、

イズミだけ何故か、切ない表情で美味しそうに感じず、ゆっくりと食べていた。

その時、ティアラが手を止めて、コリスに話し掛けた。

ティアラ「・・・・・ねえ、コリス君。」

コリス「なんだい?ティアラちゃん。」

ティアラ「コリス君って・・・・両親はいる?」

コリス「・・・・・いるよ。でも、遠くの国にいるんだ。僕は今、パパとママから離れて暮らしているんだ・・・・。」

ティアラ「・・・・じゃあ・・・・コリス君は捨てられたの?」

コリス「ううん。・・・自分から出て行ったんだ・・・・・。僕の目的を果たすために・・・・!」

サキ「私も・・・・・自分から両親のところから離れたの。」

ティアラ「サキさんも・・・・?」

サキ「うん・・・・。私・・・・・自分の親が・・・・嫌いだから・・・・・・。」

ティアラ「そうですか・・・・・。二人も・・・それぞれ理由があるんですね・・・・・。

私も・・・・・自分の親を憎んだ事・・・ありましたから・・・・・。」

コリス「・・・・・・でも、僕は必ず両親の元へ帰る!僕は・・・・パパとママが好きだから・・・・。」

サキ「コリス君・・・・・・・。」 サキはコリスが自身の両親を愛している事を切なく思っていた。

イズミ「・・・・・私の子も・・・・・私の事を好きだと言ってくれました・・・・。

でも・・・・・その子は・・・・・・・・・。」  イズミの言葉に3人は切なく感じた。


その頃、雨が止んだ山では、落下してから、ずっと眠っていたプサ星人の子供が、

今、目覚めつつあった。

プサ星人・子「あ・・・・あう・・・・・あうあう・・・・・・。」

それを見ていたプサ星人の母はその様子を見ていた。


その頃、コリス、サキ、ティアラ、イズミは買い物へ行こうとスーパーで外出していた。

ティアラ「今日は食材いっぱい作ったから、買い物しなくちゃ!」

サキ「私、お金あるから、わけてあげるよ。」

ティアラ「ありがとうです♪」

コリス「ふふ・・・・・。っ!?」 イズミ「はっ!!??」

その時、4人は二人くらいの大人が一人の子供をいじめている様子を見て、足を止めた。

大人Aが髪を掴み、大人Bが胸倉を掴んでいた。子供はとてつもなく困っていた。

大人A「なんでてりやきマックセット買ってねぇんだよ!?」

子供「で、でも・・・・。僕、お金持ってないし・・・・・・。」

大人B「持ってねーで行ったのかよ!?とぼけがっ!!親に頼みゃぁいいだろっ!?」

子供「で、でも・・・・。母さんが貸してくれないし・・・・・。」

大人A「るせーっ!なんでもいいから、食いもん買いやがれっつーの!!」

大人B「大人の言う事、聞けないってか!?あぁ!??」

大人たちは酷く怒り、子供は凄く泣きそうになった。しかし、この大人と子供は他人同士に過ぎなかった。

サキ「・・・なんて酷い事を・・・・・っ!」 サキとコリスはその大人たちに怒りを覚える。

逆に、ティアラはその大人たちを見て、怯えていた。サキが子供を助けようと歩き出そうとするが・・・・。

イズミがサキの前に手を伸ばし、彼女を止めた。

サキ「っ!?イ・・・イズミさん・・・・・!?」

ティアラ「イズミさん・・・・・・。」

そして、イズミはゆっくりと大人たちの方へ向かって歩いた。大人たちはそれに気づく。

大人A「な、なんだぁ!てめぇは!!」 大人B「お前みてーなおばさんの出る幕じぇねぇよ!!」

大人たちはイズミに殴りかかろうとする。しかし、イズミは何も構えずに歩いている。

ティアラ「イ、イズミさん・・・・・・!」

子供「うう・・・っ!」 子供は大人たちが別の方向へ進んだスキに逃げ出した。

コリス「っ!子供が逃げた!」

大人A「おい、やんのか?クソアマ。」 大人B「喧嘩ならいくらでも買うぜえぇぇ~www」

イズミ「いけませんよ。」 イズミは冷たくそう言った。それを聞いた大人たちは一瞬にビビった。

大人A&B「は・・・・・・!?」

イズミ「いけませんよ・・・・・。あなたたちのせいで、さっきの子が泣いていたじゃありませんか・・・・。」

大人A「いけませんよじゃねーっち!」

大人B「お前、一体何しに来たんだよぉ!!」

イズミ「もし、あなたが子供を殺したなら、その親は・・・悲しんでしまいますよー・・・・・・・。」

大人A「いや、待てよ;まだ殺すって決めたわけじゃないんだから!」

大人B「でも、お前、こないだは殺すって・・・・・。」

大人A「な・・・・っ;」 大人Bにそう言われた大人Aはギクッとして、汗を流した。

イズミ「あなたは子供と親の悲しみがわかりませんか~・・・・・。」

大人A「し、知るかよぉ!!」 大人B「俺らは他人なんて関係ねーよっ!!!」

大人たちはそう言うと、逃げ出した。

コリス「す・・・・凄いなぁ・・・・。イズミさん・・・・・・。」

サキ「あの男たち・・・・・・!なんで幼い子供を・・・・・・!!」

ティアラ「さっきのだけじゃないんです・・・・・・。」

コリス&サキ「え・・・?」 二人はティアラの言葉を聞いてきょとんとする。

ティアラ「周りをよく見てください・・・・・・。」

コリスとサキは彼女に言われた通り、周辺をきょろきょろとよく見た。

あるところは何かの絶望で重い気持ちで座り込む大人。

あるところは迷子になったようで泣き叫ぶ子供。

あるところはヤンキーな大人に怒られる気の弱い高校生。

あるところは暴言を吐きながら、他人の家のドアに体当たりしまくる大人。しかし、途中から・・・・。

大人「開けたら許す。」 大人のその言葉を聞いたようにその家の住人がドアを開けた。

その住人は泣きそうな子供であった。しかし、大人はいきなりその子供の髪を引っ張り出した。

大人「許せると思ってんのか!おいいいぃぃぃぃ!!!!」

子供「うあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

大人「子供ならなんでもかんでも許せると思ってんじぇねぇぞ!!こらああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

子供「やめろおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」

子供は激しい怒りと悲しみで奇声をあげていた。

大人「とりあえず落ち着け。髪が持たん。」

大人がそう言うと、子供は少しだけ落ち着き、大人が子供の頭を放した。

子供「う・・・うう・・・・!うわああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

すると、子供はいきなり泣き出して、そのまま大人から逃げていった。

ティアラ「・・・・・・他にも、泣いてる子供に容赦なくプロレス技をかける大人もいたんです・・・・。

そして、大人にも気の弱い人がいます。その人たちも子供たちと同じように、

それぞれ不幸を背負っていたんです・・・・・・。」

サキ「やはり・・・・・。この町は治安が悪いんだ・・・・・・。」

ティアラ「大切な人が死んで、それに悲しむ人を誰一人慰めてくれない事もありました・・・・・。

イズミさんも、自分の子が死んで、とてつもなく悲しみました。でも・・・・・・。

その日のイズミさんを慰めてくれる人は・・・・・誰一人いなかったんです・・・・・。

一部の人たちは・・・・・・その子が死んでよかったと思っている人も多くいました・・・・。」

コリス「酷い・・・・・!酷すぎるよ!!・・・・っ!」 コリスはイズミを見て、急に驚いた。

彼女は・・・・自分の子を失った悲しみとそれを同情しなかった者への怒りを込めて涙を流していた。

コリスはそれを見て、切ない気持ちであった。

サキ「でも、仮にも、この村の近くに星人が現れている。今は眠っているけど・・・・・。」

ティアラ「え!?星人が・・・・・!?だとしたら・・・・・その星人がこの村を襲ってきて・・・・・。」

そこに、一人の帽子を被った大人の男性がコリスたちのところに来る。

男性「あんたたち・・・・・・。DGCだな?」

サキ「え、ええ・・・・・。そうですけど・・・・・・・。あなたは・・・・・?」

男性「俺はこの村に住んでいるハヤマって言うんだ。職業は宇宙学者。

ところで、お姉さん。あんた、この村の近くに星人が現れているって言ったな?」

どうやら、その男性・ハヤマはこの村の大人の中で、おとなしい人であった。

サキ「ええ・・・・・。そうですけど・・・・・・。」

ハヤマ「実は、俺もあの星人のところに行ったんだ。もしかしたら・・・・・と思うんだけどよぉ・・・・・。

あいつ・・・・プサ星人ってヤツじゃね?」

サキ「ええ・・・・・。あのテルテル坊主の形からすれば、プサ星人だと、こちらも確認されています。」

ハヤマ「うん。実は・・・・・俺、そのプサ星人って野郎の事、知ってるんだ。」

コリス「え!?あの怪人の事を知ってるのですか!?」

ハヤマ「うむ。俺宇宙探検で集めた資料によりゃぁ・・・・・。

プサ星は、この世で死んだ者の霊が怪人となって静かに住む星なんだ。あの世に行かずにな。」

コリス「死んだ者の霊が・・・・・惑星に・・・・・!?」

つづく

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