中嶋は母のいる和室に来た。母に挨拶するためだ。
中嶋「・・・・ただいま。」
母「おかえりなさい。斎。」
中嶋の母は布団で寝ていた。中嶋の母は今、病に倒れているのだった。
斎(いつき)とは、中嶋少年の名前であった。
母「斎。今日の弓道部はどうだったかい?」
中嶋「・・・・・・一応・・・・うまくいったよ・・・・・・・。」
中嶋は辛そうな表情と声で語った。しかし、その発言は真っ赤な嘘で、本当は全て外したのだった。
母「そう・・・・・・でも、お前の目に涙が浮かべてるよ。」
中嶋「え?」
笑顔で答えた母の言うとおり、中嶋の目から少し涙が出た。中嶋は焦って涙を拭いた。
母「そうだわ。妹の加奈が、二階のあなたの部屋にいるわ。」
中嶋「そう。じゃあ、お大事に。」
中嶋は母の部屋から去り、二階の自分の部屋に来た。
中嶋「ただいま。加奈。」
中嶋は自分の部屋にいた。だが、妹の加奈はどこにもいない。
中嶋「ただいま・・・・・・。」
中嶋はテーブルのところに来た。そこにパソコンが置かれ、さらにその左に、
妹の加奈の写真が張り付いた人形(形は某女の子)が置いてあった。
中嶋はパソコンでネットをしながら、人形に話しかけていた。
中嶋「加奈。お前が交通事故で死んでから、僕を守ってくれるのは母さんだけだった。
でも、その母さんも病気で死に掛けそうなんだ。もし、母が死んだら・・・どうしようかな。」
中嶋は某アニメの非公式サイトや某擬人化サイトなど数々のサイトに行った。
中嶋「はは。ネットの世界のキャラはどれも可愛いや。もう二次元に行きたいくらいさ。」
一方、光次郎は自宅に帰っている途中だった。
光次郎「よし!もうすぐ自宅だ。あかりさんの料理が待ってるはずだ!」
青年「うわああああああ・・・・・!!」
光次郎の前に一人怯えている青年が転がったいた。光次郎は足を止めて、青年を見た。
光次郎「な・・・・なんだ?このあじさん。」
青年「う・・・・やめろ・・・・・やめてくれええぇぇぇぇぇ!!!」
青年に目線には、少女少年の主人公7人が武器を持っている場面だった。
青年「な・・・・何すんだ!俺はお前たちを愛しているぞ!!・・・う!?」
青年は後ろを向いた。そこには、ショッカーの怪人が、暴れる怪獣ドラコ、エレキングに向けて、
スペシウム光線の構えで光線を出した。そして、怪獣ジャミラがサイクロン号に乗っていた。
青年「あ・・・・・・・・・・。」
青年は倒れた。しかし、青年の見た場面には光次郎には見えなかった。
光次郎「・・・・・・・無視しよう。」
光次郎は焦って自宅に帰った。しかし、その背後にはさっきの怪人が潜んでいた。
高町邸
光次郎「ただいま。」
あかり「お帰りなさい。今、お食事の用意ができました。」
光次郎「ああ。頼む。」
SSP第6分隊基地・司令室
春日「最近、多彩な地区で、精神崩壊をしている人が多いわ。」
清水「その数は?」
春日「・・・・・・1万人。」
野沢「・・・・このまま増え続ければ、日本が駄目になってしまう。」
桜「これも、デス・ナイトの仕業でしょうか?」
春日「第9分隊の調査によれば、謎の黒い等身大の怪人がうろついている情報もあるわ。」
桜「黒い怪人!?」
清水「これも、デス・ナイト!?」
野沢「待って!デス・ナイトは人間形のアンドロイドを扱うはずよ。
怪人なんて・・・・・作れるのかしら?」
清水「もしや、彼らは別の技術で作戦を変えたんじゃ!?」
春日「確かに・・・・・よし!他の分隊も調査しているわ。我々も調査に加勢するわ!」
隊員たち「はい!!!!!」
桜(あの時・・・・・・・・・。)
桜はバーニング・ハント戦の後の出来事を思い出した。
故障して倒れたバーニングハントの肩の大砲のは小さな矢が刺さってあった。
桜はそれを見て何か思った。
桜(あの、矢・・・・・・・まさか・・・・・いや、違うよね。
でも、なんか・・・・・違和感を感じる。この矢を放ったのは・・・・誰なの?)
桜は切ない表情で考えていた。
桜「・・・・・違うよね!」
春日「桜。」
桜「あ、はい!」
桜は春日隊長に敬礼した。
春日「あなたはもうお帰り。」
桜「・・・・・でも。」
春日「あなたはもう帰るべきよ・・・・・・。子供だから・・・・。」
桜「・・・・・はい。」
桜は不安そうな声で答え、部屋から出た。春日も何か辛そうな表情をした。
春日「・・・・・・・・・・。」
中嶋邸
中嶋はベッドで寝ていた。しかし、何か魘されているようだ。
中嶋の夢の中
中嶋は走った。無数の音楽が入り乱れて一斉に流れたり、
周りの無数にいる子供が泣いたり、大人たちが喧嘩したり。
アニメのキャラたちが泣いてる子供たちを連れ去ったり、殺したりした。
中嶋は怯えて逃げていった。そして、その先にはキャラ同士の争いが展開された。
中嶋「うわあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
中嶋はさらに逃げた。そして、中嶋は息しながら走るのを疲れ、
座っていた。
中嶋「はぁ・・・・はぁ・・・・・はぁ・・・・は・・・?」
中嶋の前には、謎の人形が歩いていた。
中嶋「あれは・・・・・加奈がくれた人形!!」
人形『・・・おにい・・・ちゃん・・・・・・。』
中嶋「・・・!?その声は、加奈・・・・・加奈なのか!?」
人形『お兄ちゃん・・・・会いたかった・・・・・・・。』 カァァァァァァ・・・・・
そして、人形の放った光からから死んだはずの加奈の姿が現れた。
中嶋「加奈・・・・・・。」
加奈『おにいちゃん・・・・・・実は・・・・頼みがあるの・・・・・・。』
中嶋「頼み・・・・・・・?」
加奈『あのね・・・・・私を殺した人・・・・そいつをやっつけて。』
中嶋「でも、お前は交通事故で・・・・・!!」
加奈『ううん。あの交通事故は誰かが仕組んだの。』
中嶋「仕組んだ。」
加奈『そう・・・・・その仕組んだ人は・・・・・秋田学園の誰かなの。』
中嶋「じゃあ・・・・加奈は・・・・殺された・・・・誰かに・・・・・・!!!」
中嶋は怒りの表情で手を握った。そんな彼の後ろには怪人、いや黒い怪人がいた。
加奈『そうよ・・・・・だから殺して、犯人を・・・・・秋田学園に潜む犯人を・・・・・・。』
加奈の目に血の涙が出た・・・・・そして・・・・加奈の周りに黒い闇が・・・・・・。
中嶋「うわっ!!!!!」
中嶋は夢から覚め、起きた。
中嶋「夢か・・・・・?なら・・・・加奈はやはり・・・・・・・・。」
謎の声『夢ではないわ。』
中嶋「え!!??」
中嶋は突然、美しい女性のような声を聞いて戸惑った。
謎の声『あなたが見たのは幻覚。けど、そこにいた者の言葉はリアルよ。』
つづく
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