上川「新しい魔獣・・・。強すぎですね・・・・っ。」
	
	叶野「魔獣軍団を操っていたのは、あの魔獣かも知れない。
	
	もしかしたら、あの魔獣は他の魔獣を数匹呼び出してしまうかも知れない。」
	
	日下部「そんな・・・っ!?もし、50匹くらい呼び出したら、
	
	私たちじゃどうにもできないわ!!絶対に負けてしまう・・・!」
	
	灰間(確かにそうかも知れねェ。ティアーズでも、
	
	流石に50匹がそれぞれ強けりゃ勝ち目がないかも知れん。
	
	軍団を倒すには、リーダー核を倒せと聞いたしな。もしかしたら、
	
	あの新しい魔獣を倒せば、魔獣軍団は消えるかも。)
	
	大神「いずれにせよ、いかなる魔獣たちが来ようが、
	
	我々は倒し続けなければならない。我々はBAR。
	
	BARは魔獣たちを倒すために戦う勇敢な戦士たちのハズじゃ!」
	
	上川「そうですよね・・・・。むっ!?」
	
	その時、通信用のコンピューターが鳴り出したので、
	
	上川はそのスイッチを押して、ヘッドホンで通信を受ける。
	
	上川「こちら!BARです!!・・・何ですって!?」
	
	大神「どうした!?上川。」
	
	上川「日本各地で、魔獣たちが暴れているそうです!!
	
	四国にはマグネドン、九州ではガンQ、
	
	長野ではバキシムが現れました!!」
	
	叶野「何だと!?あの恐ろしい3匹まで現れやがったのか!!」
	
	上川「日本だけではありません!!アメリカ、中国、フランス、
	
	ドイツでも、それぞれ数匹の魔獣が出現したとの事です!!!」
	
	大神「何じゃと!?・・・と言う事は、魔族め!!
	
	いよいよ総攻撃を始めたそうじゃのォ・・・・!」
	
	叶野「いかがなさいます!?」
	
	大神「我々は日本で暴れている魔獣たちを倒す!日下部はガンQ、
	
	叶野はマグネドン、上川はバキシムを攻撃せよ!!良えの!!?」
	
	隊員たち「了解!!!!」 灰間「た、隊長。俺は・・・!?」
	
	大神「ん?君の身体は傷だからに見える。それに、
	
	先の戦いで体力が大幅に消耗しとると見える。」
	
	灰間「ぐ・・・っ!まだ、戦えますよ。」
	
	大神「無理はいかん。日下部。灰間をメディカルセンターへ連れて行け。」
	
	日下部「はいっ!」 灰間「た、隊長・・・・!」
	
	日下部は灰間を病室へ連れて行こうと、司令室から出た。
	
	大神(灰間。お前が戦いたいと言う気持ちはわかる。
	
	じゃが、お前のような大切な部下を一人も失いたくないんじゃ。
	
	今は・・・堪えながらも傷を癒してくれ。)
	
	
	夜。日本各地で魔獣たちが暴れまわっていた。
	
	四国の街をマグネドンが、長野の街をバキシムが、
	
	九州の街をガンQが暴れていた。
	
	マグネドン「キシィアアアアアアァァァァァァン」
	
	バキシム「キギギイイイィィィキギギイイイィィィキギギイイイィィィ」
	
	ガンQ「キュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュ」
	
	だが、その暴れる魔獣たちに対し、
	
	バルワンダーがそれぞれ出撃していた。
	
	1号は日下部が、2号は叶野が、3号は上川が乗っていた。
	
	
	病室のベッドで横になる灰間。だが、眠れなかった。
	
	灰間「畜生・・・。身体中の痛みがまだ消えちゃいねェ。このままでは、
	
	魔獣共が日本に湧いてしまう。何とかならねーのか・・・!」
	
	その時、灰間のペンダントが光る。何かを語りかけるかのように。
	
	灰間「そっか。やはり、魔族共が動き出したか。奴らは今でも、
	
	魔獣たちを次々と地球に送り込んでると言ったな?・・・・なァ。
	
	その魔族の総攻撃をどうやって止めれば良い?・・・・ん?
	
	何だって!?まさか、俺が・・・・!」
	
	灰間が驚くように上半身を起き上がると、緒川がこの部屋に入って来た。
	
	緒川「灰間君・・・。」 灰間「っ!!お、緒川さん・・・。」
	
	灰間は緒川が来た事に驚く。緒川がゆっくりと灰間に近づく。
	
	緒川「はいっ。差し入れよ。」
	
	そして、灰間に手に持っているコーラを見せる。
	
	灰間「おっ。サンキュ。」 灰間はそのコーラを手に取り、飲み始める。
	
	緒川「身体のほうはどう?」
	
	灰間「・・・少しだけ痛ェよ。けど、俺が心配してんのは、
	
	日下部たちだ。あの魔獣3匹にバルワンダーだけでは勝てない。」
	
	緒川「確かに、勝てそうにないわね。
	
	でも、安心よ。例え、負けてしまっても。
	
	隊員たちは何とか逃げ切って、帰ってくれるだろうし。」
	
	緒川がそう言った後、灰間はコーラを飲んで、こう言う。
	
	灰間「・・・ぷはぁ。もう一つ。魔獣たちが大鳥町に来るか。
	
	あの町は俺の故郷で、友達もいる。魔獣たちめ!もし、
	
	あの町を襲いやがったら・・・・!んぐ!んぐ!」
	
	灰間は怒りっぽくコーラを飲む。
	
	緒川「大丈夫よ。各地に防衛隊が配置しようとしているわ。
	
	場合によっては、市民の避難もさせてくれるそうよ。
	
	・・・ねぇ?また、何かある?いつでも相談するわよ。」
	
	それを聞いた灰間は落ち着いてコーラを飲む。すると。
	
	灰間「はぁ・・・。じゃあ、これで最後。信じられないが。
	
	・・・・・・俺はしばらく、どっか遠くの場所へ行こうと思う。」
	
	緒川「遠くの場所って、どうしようって言うの?」
	
	灰間「詳しくは言えねェ。けど、俺にとっちゃ、重要だと思うんだ。
	
	大神隊長に伝えてくれねーか?俺はしばらく休暇をとるって。」
	
	緒川「・・・わかったわ!家族で行くのね!?」
	
	灰間「違う。俺一人で行くんだ。あと、親にも伝えてくれ。
	
	しばらく家には戻れない。学校にも行けないってな。」
	
	緒川「そんなに一人で行かなきゃいけないところがあるの?」
	
	灰間「・・・・・ああ。」 灰間はペンダントを見つめて、そう言う。
	
	緒川「・・・わかったわ。でも、行くなら。傷が完全に治ってからよ?
	
	旅の途中で傷だらけになったら、大変だから。あと、
	
	さっき、あなたのお母さんに伝えたわ。
	
	今日はこの基地で寝かせるって。」
	
	灰間「わかってる。わかってるとも。」
	
	緒川「じゃ、また来るわね。」 緒川はこの部屋から出た。
	
	灰間「・・・・緒川さん。うまく言ってくれれば良いけどな。
	
	それにしても、本当に遠いのか?そこは。」
	
	灰間はペンダントに向かって、そう言う。返事するように光る。
	
	灰間「へぇ・・・。そんなにかかるか。やっぱり、
	
	心配しやがりそうだな。皆。まあ良い。それで、勝てるのなら・・・。」
	
	
	そして。次の日になった。司令室に集まる隊員たち。もちろん、灰間もいる。
	
	叶野「くっそ!!昨日は倒せなったが、今日は必ず倒してやる・・・!」
	
	上川「もし、今日があの3匹に加えて、数匹くらい増殖したら。
	
	これこそ、日本の終わりだ・・・・!」
	
	日下部「でも、諦めてはいけません。私たちはまだ戦えるじゃない!」
	
	大神「そうじゃけ。BARはまだまだ戦える。ウルトラマンティアーズも、
	
	ついている。わしは思う。今日は負ける気がせんとな!!」
	
	灰間(そうだ。俺がティアーズになれば・・・。だが。)
	
	その時、緒川が慌てて司令室に入って来た。」
	
	緒川「大変です!!大鳥町に配置した防衛軍から報告があります!!」
	
	つづく
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