森下と徳丸「魔の眼・・・・??」
森下と徳丸は魔の眼と言う言葉に驚く。
灰間「ああ。それが、今回出てきた魔獣だ。」
徳丸「でも、そんな魔獣の事、誰も知らないよ?」
灰間「まあ、奴は見えないようになっているからな。」
森下「それなのに、何で翔ちゃんは知ってるの?」
森下は何故、灰間に見えるのか不思議に思っている。
灰間「それが何故か見えちまうんだよ。俺には。」
森下「あ。そっか。翔ちゃんはミラクルマンだから、
見えない物も見えちゃうんだよねェ~っ♪」
灰間(本当はウルトラマンだから見えたんだけどよ・・・。)
徳丸「魔の眼って一体、何をやっているの?」
灰間「さあな。恐らく、人々の不幸を見ているらしい。」
野口「・・・・そう言えば、昨日。料理の失敗で、
親に怒られていた時、他の誰かに見られた気がして・・・。」
野口は不安そうに言うと、灰間はこれに反応して、叫ぶ。
灰間「それだ!その他の誰かってのが、魔の眼なんだよ!」
野口「そ、そう・・・・。でも、怒られている時ではなく、
しばらくの間、
寝ようとしている時でも誰かに見られた感じがするわ。
もし、それが灰間君の言う魔の眼だったら、どうしよう・・・。」
野口はさらに不安そうに言う。
灰間(ああ・・・。そう言えば、ガンQって野郎。
野口を嬲りたいって言ってたっけ・・・・。まあ、
もし、そうなったぶっ殺すけど。)
野口「・・・今日も何だか不幸が起きそう。」
灰間「安心しろ。魔の眼は幸せになった人は襲わねーよ。多分。」
徳丸「そうそう。笑う門には福来るってね。」
森下「万が一と言う事があっても、翔ちゃんが助けに来てくれるよ。」
灰間「何で俺なんだよ?」
森下「だって、BAR隊員だし。」 徳丸「ミラクルマンだし。」
灰間「・・・・まあ、
俺だって野口には不幸になって欲しくねーからなァ。」
野口「ありがとう。3人とも。何か・・・元気が出ちゃった・・・・。」
野口は一粒だけ涙が出ながらも、それを吹いて微笑んだ。
徳丸「あっ!そうそう。
昨日のティアーズの漫画、面白かったよねェ。」
森下「うん。いきなり大勢の魔獣が出たんだもん。ビックリだよ。
でも、BARやウルトラマンティアーズがすっごい活躍して、
楽しかった。翔ちゃんもちゃんといたし♪」
野口「そうね。灰間君もかっこ良く活躍したもんね。」
灰間「・・・・ま。面白かったな。(色んな意味で・・・。)」
ガンQは今日もどこかで人々を見ていた。車に轢かれた男に、
駆け寄って泣き崩れる子供A。大勢の子供たちにいじめられて、
ギャン泣きする一人ぼっちの子供B。
家を追い出されて泣きさけぶ子供C。
ボロボロな姿で悪魔の形相をして歩く子供D。
女の子の形をした人形を、感情なさそうな表情で壊し続ける子供E。
泣きながら怒って、施設で暴れる子供F。
大切な物を壊した子供を残虐に痛めつける子供G。
それらを見たガンQは満足そうに笑っていた。
ガンQ『ウンウン・・・・。今日モ子供タチハ良イネェ。
負ニ溺レタ子供ハ成長スルニツレ、悪人ヘト変ワル。
ソノ瞬間ガ、俺様ニトッテ最大ノ歓声・・・!醜キ現実。
ヤハリ、コウデナクッチャ・・・・・ッ!!』
夕日の大鳥町。灰間と野口は二人で帰宅していた。
野口「じゃ、ここで。」
灰間「ああ。またな。・・・不幸になるなよ。」
野口「うん。頑張ってみるわ。」
そして、灰間と野口はそれぞれに分かれて、歩く。その時。
ガンQの声「ウィキキキキキキキキキキキ・・・・」
灰間「っ!?」 灰間は空からガンQが現れた事に気づく。
ガンQ『見ツケタゾ・・・!ソレヲ壊シテ、
オ前ヲ絶望サセテ、笑イマクッテヤル・・・・!』
灰間「見つけた!?それって一体・・・・!」
灰間が問いかける間に、ガンQが急に消えてしまった。
灰間(何か嫌な予感が・・・・・っ!)
BAR基地の司令室では、徳丸が何か話している。
徳丸「そう言えばさ、うちのアパートにいる貧乏な人が、
見えない誰かに見られた感じがするんだって。
僕らは誰も見てないって言ったけど・・・・。」
叶野「そろそろ寒くなった感じがしただけじゃないのか?
もうすぐ11月に近くなりそうだしな。」
灰間(ガンQだ。
奴は貧しい人をも嘲笑っているんだ。そして、奴は、
俺に何かを語りかけた。一体、何を見つけたってんだ?)
夜。野口は自宅の2階にした。シャワーを浴びえたか、
ピンク色のパジャマを着ていた。
野口「ふぅ。今日は料理で親に褒められて良い感じだったわ。
何だかスッキリした気分。あとは寝るだけ・・・。」
野口は部屋の電気を消して、ベッドに近づこうとする。その時。
ガンQの声「ウィキキキキキキキキ・・・・・」
野口「っ!?だ、誰・・・・!?」
野口は不気味な笑い声に恐怖を感じる。
ガンQの声『見タゼェ・・・!シャワーヲ浴ビテイル時ノ、
オ前ノ全裸ヲォ・・・!ソシテ、今日モ可愛ラシイナァ。』
野口「えっ!?ま、まさか・・・。灰間君の言った、魔の眼!?」
ガンQの声『ゴ名答。ズット君ヲ監視シテイタンダ・・・・!』
野口「え・・・?っ!?きゃああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
野口は暗いところで見えるガンQの目を見て、
その驚きと恐怖で悲鳴をあげる。
ガンQはその姿を野口に見せるようにしたのだ。
つづく
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