街では人々はそれぞれ生きていた。複数で笑いあう者。
何かを持って走る者。子供と手を繋いで歩く者。
一人で泣きじゃくる者。それを無視するように歩く者。
他にも人は皆それぞれ生きている。その人々を、
監視するかのように見ている目があった。
その目は、誰の目だろうか。目は、
一人で廃人のように歩く男。いじめられたのか、
傷だらけでギャン泣きする男の子。
泣きわめく女の子を見てストレスを見せる母親。
それらを見た目は笑っているように見せた。
謎の目「ウィキキキキキキキ・・・・」
ウルトラマンティアーズ 第16話・監視する目
怪奇魔獣・ガンQ登場
謎の目は灰間たちの通う大鳥学園を見ていた。
謎の目「ウィキキキキキキキキキキ・・・・・・」
クラスでは、野口が灰間と話をしていた。
野口「そっか。魔族の正体は宇宙人だったんだね。」
灰間「ああ。魔星っつー惑星から飛来してて、
他の宇宙人とはすっげー違う戦力を持ってやがんだ。」
野口「・・・でも、大丈夫だよ。灰間君のBARや、
ティアーズが魔星人(ませいじん)をきっとやっつけてくれるもん!」
灰間「魔星人・・・?」
野口「だって、魔星から人・・・だから。ほとんどの、
宇宙人って、○○星人って言うから。・・・変かな?」
野口は苦笑いしながら言う。灰間は何ともなさそうな感じで言う。
灰間「まあ。別に何でも良いけど、奴らはあくまで魔族だからな。」
その時、徳丸と森下が元気良くやって来た。
徳丸と森下「翔ちゃあああぁぁぁぁ~ん!!!」
灰間「おわっ!!?な、何だよ!?脅かすなよ!!」
二人が出てきた事に驚く灰間。
徳丸「それより聞いてよ!ウルトラマンティアーズが、
漫画化されるんだって!!少年ヴァンプで連載だって!!」
森下「絵がとっても綺麗な先生が描くんだって!
こりゃぁもう!買うしかないよぅ~っ!」
灰間「へぇ・・・。良かったね。」
皆(灰間は少し違う。)が楽しそうに会話しているところを、
謎の目がじっくりと見ていた。特に灰間を。
徳丸「んもぅ!何だよォ!もっと喜んでよぅ!!
ウルトラマンの漫画なんだぜ?面白そうだぜ??」
徳丸がテンション高く言い、野口は微笑んでこう言う。
野口「そうね。私も読んでみようかしら。」
森下「そうそう。皆で読もうよォ~っ。」
灰間「じゃ、俺も読む。・・・・む!?」
その時、灰間は窓辺の方を見る。そこに、
謎の目が一瞬だけ見えていたが、すぐに消えた。
野口「どうしたの?灰間君・・・。」
灰間「・・・・いや。何でもない。(何だ?
今の目は・・・。もしかして、また魔族が・・・??)」
放課後、灰間たちは廊下を歩いていた。その時。
4人の前で、屈強した男がひ弱そうな男の胸ぐらを掴んでいた。
屈強した男「おら!!てめェ!!俺にぶつかったろ!?お!!」
ひ弱そうな男「ひいいぃぃっ!!た、助けてェ!!!」
野口「これは・・・いじめ!?」
灰間「くだらねェ・・・。うっ!?」
その時、灰間は屈強した男とひ弱そうな男から、
右上のあるところにある謎の目を見てしまう。
つづく
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