2021年、12月、21日。 秋田では、クリスマスを迎えつつあった。
秋田学園でも、クリスマスに浮かれる人々がいた。
「あと少しでクリスマスだなぁ。」 「楽しみね。」 「パーティ開こうかぁ。」
みんな楽しそうであった。しかし、中にはそれどころではない辛さを持つ人たちがいた。
光次郎「・・・・・・・・・・・。」
光次郎は机で寂しそうな顔をした。それを見た桜とその友人たちは。
「ねえ。光次郎の奴。また寂しがってるわよ!」
「しょうがないのよ。彼はダメだから♪」
桜「そんな事ないわよ。・・・・・・光次郎くん・・・・・。」
光次郎(桜ちゃんが・・・・・裏の世界で戦っていたなんて・・・・・・・。)
光次郎は真奈美の家での事件を思い出していた。
光次郎(真奈美ちゃんもこの学校にはいない・・・・・・。)
桜「光次郎くん!」
光次郎「はっ!な・・・なんだい、桜ちゃん。」
桜「・・・・あと少しで・・・クリスマスだけど、パーティ・・・入れてあげるよ。」
桜は笑顔で光次郎に言った。
光次郎「いや・・・・いいよ・・・。真奈美ちゃんとやったから・・・・。
それに、部活があるから・・・・・・。」
桜「そう・・・・・・・・。じゃあ、頑張ってね。」
光次郎は放課後で部活に出ていた。
光次郎「・・・・・・ふん!!」
光次郎は矢を的に向けて射った。真ん中にはなかなか当たらない。
光次郎「ふぅ・・・・・。む?」
光次郎は何やら争っている声を聞いた。
「おい!違うっつってんだろ!?」 「何回も言わすなボケ!!」
梶「お前、リスってんだろ!?」
梶たちは中学1年生らしい人を説教していた。
光次郎(あれは・・・・・中学部1年の猪上益男(いのうえ・ますお)か。)
猪上「ぼ・・・・僕だって一生懸命やったんです。」
梶「一生懸命であの程度でやったのか!?ふざけんなよ!!」
光次郎「・・・・・・・・。」
「あの小僧が心配かい?」
光次郎「・・・ん?あ、君は、同級生の榊悟郎(さかき・ごろう)じゃないか?」
榊「聞いたよ。月野さん、君にクリスマスパーティを誘ってくれたんだね。」
光次郎「うん。でも・・・・・・。」
榊「だったら行ってやったらどうだ?あいつは君を待っている。」
光次郎「・・・・・・・・。」
「おい!!会話してないでちゃんと練習しろ!!」
榊「いかん!では・・・・・。」
光次郎「うん・・・・・・。」
梶「高町!!」
光次郎「・・・なんですか?」
梶「お前、俺らのこと見たろ?」
光次郎「見てないよ。」
光次郎が逃げようとしたとたん、梶が光次郎の手を掴んだ。
梶「逃げんなよ?俺、お前をコーチするから・・・・!」
光次郎「・・・・・・・!!」
光次郎は怒りそうな表情をした。
部活は終わった。だが、今の光次郎は全く鬱な気持ちだった。
光次郎「・・はぁぁ~。・・・・・・・・。」
光次郎は何故か、右手に弓を持ち、腰には数本の矢を入れた箙を付けていた。
光次郎は部活の終わりの事を思い出す。
日向『お前にはこれをやろう。』
日向は光次郎に弓矢を渡した。
日向『これで、家に帰って練習したまえ。では。』
光次郎『・・・ありがとうございます。』
そして、現在、光次郎は家に帰って、パソコンをしていた。
光次郎「・・・・・あれ?」
光次郎はマウスを動かすが、何故かパソコンの画面では、何故か全体的の青色である。
光次郎「フリーズしているの?なら・・・・!」
そこへ、あかりが部屋に来た。
あかり「どうなされましたか?光次郎さん。」
光次郎「あ、パソコンがフリーズしただけだよ。でも、時間が立てば・・・・・。」
あかり「では、お任せください。」
光次郎「・・・ん?おい!ちょっと・・・!」
あかりはパソコンに触れた。しばらく立ったらあかりの手はパソコンから離れた。
あかり「はい♪」
光次郎「はいなんて・・・・・・。おお!動けるの!?」
パソコンの画面にはYAHOOが映っていた。
光次郎「すごい・・・・・!クリックすれば速攻で行けた。あかりさん、これは・・・・・。」
あかり「ふふ。私はあなたの幸せを守る力があるんです。そのため、パソコンは、
あなたを許してくれたでしょう。」
光次郎「そう・・・・。じゃ、もういいよ。」
あかり「はい。では・・・・・。」
あかりは光次郎の部屋から出た。光次郎は真奈美のサイトに来ていた。
光次郎「・・・・・・真奈美ちゃん・・・・・・・。」
一方、真奈美は町にただ一人歩いていた。それも酷い疲れで。
真奈美「はぁ・・・・はぁ・・・・・はぁ・・・・・・。」
真奈美はもう夜なのに家には帰らない。いや、もう彼女にとって家などないのだ。
真奈美「はぁ・・・・こうじろうくん・・・・・・・。」
また、違う町では、忍者のような少女がいた。
いや、その少女は、忍者ジャンボロイド・ソニック・キャリバーであった。
ソニック・キャリバー「松村・・・・・真奈美・・・・・!!」
ソニック・キャリバーは夜の町を駆けた。家の屋根から家の屋根へジャンプし、
それを繰り返して進んだ。
つづく
[0回]
PR