コリス「う、生まれ変わり・・・・・!?すると、
さっき僕が助けた女性が、
フェナリナーサから来た初代モモだと言うのですか!?」
モモ「ええ・・・・。その通りよ。」
そう。コリスが助けたモモと瓜二つの女性はやはり、
フェナリナーサから来た初代モモの生まれ変わりだったのだ。
初代モモはフェナリナーサから来て、地球に夢と希望を取り戻させるために、
大人になる魔法を駆使して活躍していたが、その使命を果たせずに、
交通事故で死んだ。だが、その初代モモが人間として生まれ変わり、
人間として新たな人生を送り、現代のモモと出会った。
そして、今はどこかへ旅立って、現在に至る・・・・。
モモ「あの人こそが、初代モモの生まれ変わりよ。」
コリス「その初代モモさんが・・・既に出会えたなんて・・・・!」
コリスは初代モモと出会えた事に少し感激する。
モモ「・・・良かったわ。生きていて。生きていてくれて良かった・・・・!」
モモは目から涙が溢れそうで、それを拭く。
もう一人のモモ・・・いや、初代モモは今、隊員たちと会話をしていた。
サキ「えっ!?隊長・・・じゃなかった、モモさんは旅人だったのですか!?」
初代モモ「うん。昔はペットショップを営業していたんだけど、
急にモモちゃんに会いたい気がして、ノコッタ町に行ったの。でも、そこには、
モモちゃんがいないため、アメリカに行ってみたけど、
そこで化け物に襲われちゃって・・・;」
テブリッシュ「理由は何となく、わかりましたが、
そのペットショップはどうするんですか!?」
初代モモ「もちろん、戻るわよ。ちょっとしたら・・・。」
シュドー(・・・・よく見れば、隊長より可愛いかも・・・・・。)
女好きであるシュドーは初代モモに少しだけ惚れたそうだ。
コリス「・・・・一つだけ、聞きますけど・・・・。」
モモ「・・・・・何か?」
コリス「何故、姉さんと初代モモは同じ名と姿をしているんですか?」
モモ「・・・・何でしょね?^^;」
モモは無理して笑いながらそう言うと、コリスが少しだけずっ扱けそうになる。
コリス「・・・・わ、わからないのですか・・・?;」
モモ「・・・・・一つだけわかるとすれば、私とあのモモちゃんが同じなら、
使命が同じでもあるんじゃないのかな?生まれた年は違うけど、
初代モモの代わりに、あえて彼女に似ている私が選ばれたのかと思う。」
コリス「・・・・・そうですか。何となく、わかる気がします。
きっと、姉さんとモモさんは同じ運命を持ってるのかも知れませんね・・・・。」
モモ「同じなんかじゃないわ。私は交通事故で死んでないし、
今でも大人になって生きているじゃない。
使命だって、まだ諦めてないつもり。」
コリス「・・・・・そうですね。姉さんは今でも生きているし、
初代モモさんだって、人間として今を生きているんですよね。」
コリスがそう言って微笑むと、モモも微笑む。
モモ「ええ。さっ!戻りましょうか。」 コリス「はい。」
そして、二人は司令室に戻ろうとした。だが、その時であった。
そこに、初代モモが来た。モモとコリスはこれに驚く。
コリス「っ!モモさん!!」 モモ「モモちゃん。何故にここに・・・!?」
初代モモ「モモちゃんともっと話して帰ろうと思ってね。
手っ取り早い方が良いでしょう?」
モモ「ああ・・・・。だから、司令室から出たのね・・・^^;」
初代モモ「うん。それにしても、モモちゃんの部下の隊員たち。
個性的で面白いわね。」
モモ「でしょでしょ?本当に個性的だけど、皆立派な戦士たちよ。」
初代モモ「そう。良いなァ。モモちゃんには仲間がいっぱいできて・・・。
私は・・・あまりできてない気がするから・・・・・。」
モモ「・・・・モモちゃん・・・・・・。」
コリス「モモさん・・・・。(モモさんにとって、仲間と呼べるのは、
雄一・・・・姉さんだけかも知れないのだろうか・・・・・・。)
その時、青い光が発して、3人を包み込む。
コリス「うわっ!!!」 初代モモ「な・・・・何っ!?」
モモ「まさか・・・・使徒が!?」 モモは使徒が来たと予測した。
そして、上の方から黄色い光が出て、初代モモがこれを浴びてしまう。
初代モモ「きゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
モモ「モモちゃん!!!」 コリス「モモさん!!!」
そして、黄色い光は初代モモを捕えたまま、上の方に戻った。そして、
その同時に青い光も消えた。
モモは初代モモが消えた事に取り乱しそうになる。
モモ「そ・・・・そんな・・・!モモちゃんが消えてしまった・・・・!!
私のせいで・・・・モモちゃんが・・・・・。」
コリス「姉さんのせいではありません!!それに、
モモさんは使徒に浚われたらしいじゃないですか!!」
モモ「そ・・・そう・・・・!?」 モモはコリスの発言で落ち着く。
その時、ルバシーザの声が響いた。二人はそれを聞いて驚く。
ルバシーザの声「その通りだ!!マリンナーサの姉弟よ!!!」
コリス&モモ「っ!!?」
ルバシーザの声「初代モモの生まれ変わりは預かった!!
返して欲しければ、ロッキー山脈に来い!!ただし、
マリンナーサの王子よ!!お前一人で来い!!!
さもなくば、彼女の命はないぞ!!わかったか!?」
そして、ルバシーザの声は消えた。
モモ「ロッキー山脈・・・・!そこに、モモちゃんが・・・・!!」
コリス「どうします!?姉さん!!!」
モモ「・・・・私に良い考えがあるわ・・・・。」 そこに、隊員たちが走って来た。
サキ「何があったのですか!?隊長!!!」 コリス「っ!皆さん・・・。」
イチゴ「何か、悲鳴が聞こえたし、ここら辺に青い光が・・・・!」
モモ「・・・・使徒が、モモちゃんを浚ったわ・・・・。」
テブリッシュ「な、何ですって!!?」 隊員たちは驚き、動揺する。
シュドー「ちきしょう!!奴隷にでもする気か!?」
モモ「・・・・・っ。皆。力を貸してくれる?」
ここに、モモは隊員たちに作戦を伝えようとした。
数時間後、コリスはロードラッシュで例のロッキー山脈に来ていた。
その山中で、コリスはロードを停めて、降りた。
コリス「・・・僕一人で来たぞ!!姿を現せ!!使徒ども!!!」
その時、ザンダルガが突然、現れた。いきなりコリスに殴りかかる。
ザンダルガ「グフフフフフフフフフフフフ!!!!!!」
コリス「っ!!はっ!!!」 コリスは敵の打撃を素早く避ける。
ザンダルガ「死にやがれえええぇぇぇぇぇ!!!」
ザンダルガは再び殴りかかるが、コリスも殴りかかる。
コリス「たあああぁぁぁぁっ!!!!」
コリスの素早い拳がザンダルガの顔面に命中する。
ザンダルガ「グフフフフフ・・・・ッ!!」 使徒は顔を殴られて、さがる。
コリス「でやああぁぁぁぁぁっ!!!」
そして、コリスは足を振り上げて、ザンダルガを蹴り飛ばす。
ザンダルガ「グフフフ・・・!!!」 ザンダルガは倒れる。
コリスは着地して、ルバシーザに向かうように叫ぶ。
コリス「いい加減、モモさんを返せ!!
そして、もう汚い事はやめるんだ!!」
ルバシーザの声「クククククク・・・・・!!」
その時、ルバシーザが笑い声が響く。
コリス「・・・・っ!あっ!!」 そして、コリスは空の方を見る。
そこには、青い光に閉じ込められている初代モモの姿があった。
青い光は空に浮かんでいて、その中で初代モモが眠っていた。
コリス「モモさん!!・・・・・っ!?」
そして、コリスは目の前にルバシーザがいる事に気づいた。
ルバシーザ「本当に一人で来ちまったなァ。馬鹿な奴め。」
コリス「知ってるよ。これがお前たちの罠だって・・・。それでも、
僕はモモさんを助けたいんだ・・・・・っ!」
ザンダルガ「無駄だァ。貴様を殴り殺して、
その女もギタギタにしてやんよwww」
コリス「そんな事はさせない・・・・!!」
ルバシーザ「果たして、そうかな。俺たち二人に勝てると思ってるのかね?」
ザンダルガ「グフフフフ!さっきのようにはいかないぜェ・・・・・!!!」
そして、二人の使徒は巨大化した。どうやら本気でコリスを殺すつもりだ。
ルバシーザ「ヒギイイイイイイイイィィィィィィィィ!!!!」
ザンダルガ「グフフフフフフフフフフフフフフ!!!!!」
初代モモ「・・・・・っ。はっ!!」
そして、初代モモは目覚める。すると、巨大化した二人の使徒の姿に驚く。
コリス「く・・・・・っ!」 そして、コリスはウルトラウォッチを輝かせる。
初代モモ「っ!!」 だが、初代モモはコリスの方を見てしまう。
それを知らずにコリスは変身しようとしてしまう。
コリス「ショワッチ!!!!!!」
コリスはついにウルトラマンクリスタルに変身してしまった。
初代モモ「っ!!?」 初代モモが見てる前で・・・・。
初代モモはコリスがクリスタルである事を見て、凄く驚く。
初代モモ(あのウルトラマンクリスタルが、
DGC隊員のあの子だったなんて・・・!!)
そして、クリスタルは二人の使徒と対峙する。そのクリスタルの顔の隣には、
初代モモを閉じ込めた青い光が浮かんでいた。
初代モモ「・・・・・・・・っ。」 初代モモは不安そうな表情をする。
ウルトラマンクリスタル「・・・・・・・・・っ。・・・・シュワ!」
クリスタルはそんな初代モモを見て、励ますように微笑む。
そして、クリスタルは2大使徒に向かって、構える。
ザンダルガ「グフフフフフフフフフフ!!!!」
ザンダルガが走って、クリスタルに殴りかかる。
ウルトラマンクリスタル「むん!!てやぁ!!!」
クリスタルはしゃがんで避けて、パンチでザンダルガを打撃して、さがらせる。
ザンダルガ「グフフフフフフ!!!」 ルバシーザ「ヒギイイイィィィィィ!!」
さらに、ルバシーザがジャンプでクリスタルに接近し、空中キックで迫る。
ウルトラマンクリスタル「えぃ!!とおぉぉりゃあああぁぁぁぁぁ!!!!!」
クリスタルはバック転で避けて、素早い回転キックでルバシーザを蹴り飛ばす。
ルバシーザ「ヒギイイイイイイィィィィィィィィ!!!!!」
ウルトラマンクリスタル「でえぇぇぇい!!ショワアァァァァッ!!」
クリスタルは手刀でルバシーザとザンダルガを痛めつける。
ザンダルガ「グフフッ!!!」 ルバシーザ「ヒギイイィィィ!!!」
初代モモ「す・・・凄い・・・・!!」
初代モモはクリスタルの強さに感激する。だが、敵はそんなに甘くはない。
ザンダルガ「グフフフフッ!!」 ザンダルガがクリスタルを蹴り付ける。
ウルトラマンクリスタル「うぁ・・・・っ!!」 クリスタルはこれを受けて、さがる。
ルバシーザ「ヒギイイイイィィィィィィ!!!!」
そして、ルバシーザが右手の3つの嗅ぎ爪でクリスタルを切りつけた。
ウルトラマンクリスタル「くああああぁぁぁぁぁ・・・・・っ!!!!」
つづく
[0回]
PR