バンジョーとカズーイの大冒険THE・FIRST
第75話・ステーションしてぃ署を襲撃せよ!
ボトルズを人質にされたバンジョーとカズーイは、
エルメェス部隊の命令を受けなければならなかった。
その破天荒で非情な命令により、
街では、バンジョーとカズーイは犯罪者となろうとしている。
果たして、バンジョーとカズーイは、
この街から無事に脱出できるだろうか。
夜となった。エルメェス部隊の基地では、
ある部屋で皆が食事を行っていた。
ツース「むぐむぐ・・・。う~ん!美味ェ!!
やはり、苦労して買った食べ物は食い甲斐があるぜぃ!」
ツースはパスタを食べながら、そう言った。
ボトルズ「本当は・・・盗んだのですけど・・・。」
ツース「・・・・・?」
ボトルズ「ひっ!?な、何でもない・・・・です。」
ボトルズはツースに睨まれ、怯える。
タルト「それにしても、相変わらず強敵だったぜェ。
ドッゲノクって奴は。メンバーが数人減ったからな。」
タヤマ「油断すれば一瞬で負けるところであった。」
タルトもタヤマも何とかあのドッゲノクたちを倒せたようだ。
アシナガ「・・・・なぁなぁ。バンジョー。」
バンジョー「ん?何だぃ?アシナガさん。」
アシナガ「・・・そろそろ、やってみねェか?」
バンジョー「何を?」
アシナガ「ボトルズを救う事だよ。」
カズーイ「お!それ、良いわね。すぐにでも準備を・・・。」
プルレス「駄目ですよ。今、ボトルズさんを助けると、
クラッシャーの皆が僕らを襲う事になります。」
クリグミ「でも、このままじゃ土竜さんが可哀想・・・。」
プルレス「クリグミ・・・。けど、待つしかないよ。
チャンスを。ボトルズさんをあの服から救えるチャンスを。」
バンジョーたちがヒソヒソ話をしているところを、
テナンが気づいた。どうやら、彼らの会話を理解できるらしい。
テナン(そうはいかないよ・・・。君たちには、
ずっと僕らの奴隷でいてもらわなきゃ・・・。)
アシナガ「そういや、あるスーパーが爆発したって聞いたぜ?
そこから熊と鳥らしい奴が出たってよ・・・。まさか!?」
バンジョー「・・・僕たちがやった。」
カズーイ「好きでやったワケじゃないもん。
警察共がどうしても邪魔をするから・・・!」
プルレス「不味いですよ。バンジョーさんとカズーイさん。
もしかしたら、世間は既に、
バンジョーさんとカズーイさんを犯罪者に決定するかも!」
バンジョー「ええ!?ぼ、僕らが犯罪者に・・・!?」
カズーイ「もしかすると、あたいたち。一生、
警察に追われるワケ!?チューティを助けようと、
旅しただけで、こんな事になるなんて!?」
バンジョー「犯罪者になったら、チューティも、
せっかく助けても、今度は僕らと共に警察に・・・!」
バンジョーとカズーイ、ボトルズとツースが廊下を歩いていた。
バンジョー「・・・・今夜もかぃ?」
ツース「ああ。今夜もお前らと一緒に寝るぜ?
お前らを見張る形でな。」
カズーイ「結構、用心深いのね。あんたは。」
ツース「お前らが俺からこの土竜を救おうってのは、
既に見切ってんだよ。俺はその対策法を、
いくつか持っている。」
バンジョー「・・・・・・っ!」
こうして、今夜もエルメェス部隊の就寝が始まる。
つづく
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