フラエ「政府の奴らは、この洞穴の中を拠点としているらしいな。」
ガンズ「秘密裏に行動している連中はほとんど、
鬼畜と言われるからな。
きっと、この洞穴にいる連中も、鬼畜に違いないだろうよ・・・!」
フラエ「もし、そうであるなら、一足先にぶっ飛ばすしかねーな。」
ガンズ「ああ。奴らが俺たちの都合を悪くする事をする時だけな。
グランティと潰し合う事をするなら、少しは良いが。」
フラエ「念のため、奴らの行動を見張っとか。
何かが掴めるかも知れん。」
フラエとガンズは、政府の者たちのいる洞穴の方を見張った。
政府の軍がどのように動くか確かめるかのように。
洞穴の中では、政府の軍の兵士たちが多くいた。ここには、
複数のコンピューターが設置され、食料や金、武器など多くあった。
中には、洞窟温泉でバンジョーたちを助けた人間の男、ダンクもいる。
ダンクは今、軍服を着ている中年と会話していた。
その中年は、少し老いているように見えるが、表情がとても険しい。
軍服の中年「・・・で、その例のデスブラザーが今、
バンジョーとカズーイと名乗り、この聖なる山に来たと言う事かね?」
ダンク「はっ。あの洞窟温泉からの方角には、この山がありました。
デスブラザーは必ずこの聖なる山に来ると予測していました。
何故なら、
この山には、奴の欲しがるジグソーが多く眠っているからです。」
軍服の中年「デスブラザーはジグソーを全て奪おうと、
この聖なる山を滅ぼすつもりかも知れん・・・!さっそく、
デスブラザー抹殺にかかれ!!そして、
グランティやクラッシャーの部隊もこの聖なる山にいるかも知れん!!
奴らも殲滅しておけ!!良いな!?エージェントのダンク!!」
ダンク「わかっております。大尉殿。諸君!!
これより、我々はデスブラザーの捜索、そして殲滅に向かう!!
奴の陰謀からこの山を救うのだ!!出動!!!」
兵士たち「ははっ!!!」
そして、洞穴から大勢の軍服の兵士たちが走って来た。中には、
数台のジープも走っている。政府の軍が出動したのだ。
フラエとガンズは岩に隠れながら、その兵士たちの出動を見ている。
フラエ「ついに動きやがったか・・・!!政府の連中・・・!」
ガンズ「奴ら・・・!この聖なる山で何をする気だ!?」
謎の声「お前らを駆除しに来たんだよ。」
後ろから謎の声が聞こえ、フラエとガンズがそこに向く。
そこには、白い髪が長く、
どこにでもいそうな体型の人間のような男であった。
もちろん、軍服を着ているので、政府の兵士の一人だ。
フラエ「っ!!?て、てめェ・・・!!俺らの事を気づいたのか!!?」
軍服の青年「つーか、この最初から気づいたんだけどな。俺の名は、
パーシィ。政府のエージェントよ。お前らの事は知っている。
フランケンのフラエと銃のガンズ。貴様らはグランティの、
最強部隊であるブレンティの戦士。まさか、俺らの事、見張った?」
ガンズ「ああ・・・。だとすれば、どうする?」
パーシィ「ぶっ殺す。」
フラエ「けっ!それだけかよ。
人間がエラそうな言葉を吐くんじゃねェ!!」
フラエがいきなりパーシィに殴りかかる。だが、
パーシィは静かにフラエの拳を少し動くだけで避ける。
フラエ「何・・・・っ!?」
パーシィ「言っておくが、俺は感じるのがとても得意でね。
お前の動きも感でほとんど読めるんだよ!!」
パーシィはそう言って、フラエを蹴る。
フラエ「ぐあ!!」 ガンズ「このォ!!」
ガンズは3発の銃弾を発射し、パーシィを襲う。だが。
パーシィ「ふっ・・・!!」 パーシィは素早くそれを避ける。
ガンズ「おのれ!!」 ガンズはさらに1発の銃弾を発射。
パーシィ「とう!!!」
だが、パーシィはその1発を手刀で跳ね返してしまう。
ガンズ「何っ!!?俺の銃弾が・・・!?」
パーシィ「弾の速度も感で知る事ができるのよ。それから・・・。」
パーシィの後ろからフラエが走り、殴りかかる。
フラエ「・・・・・・っ!!」
フラエは気づかれないようにして、パーシィを打撃しようとする。
だが、パーシィはそのフラエの攻撃を見事に避けた。
パーシィ「背後からも、
敵の気配を感じ取る事ができるのよ。むん!!」
パーシィは肘打ちでフラエを打撃する。
フラエは吹き飛び、倒れる。
フラエ「うあああぁぁぁ・・・・っ!!」
ガンズ「フラエ!!」 パーシィ「はああああぁぁぁぁ!!!」
パーシィは走り、ガンズを思い切り殴る。
ガンズ「ぐはああぁぁぁ!!!」 ガンズも倒れる。
パーシィ「フランケンや銃など、俺の感の強さと屈強したパワーさえ、
敵わんって事か。もしかしたら、俺。ブレンティの戦力を超えてね?」
パーシィは笑みを浮かべる。その時、フラエとガンズが立ち上がる。
フラエ「超えてね?じゃねーよ・・・!
人間が、調子こきやがってよォ・・・!」
パーシィ「ほう・・・。立てるか?流石はブレンティと言いてェわ。」
フラエ「てめーは感が強いから俺らの動きが読めると聞くが、
いつまで読めるか、わかんねーよなァ?」
パーシィ「は?何が言いたいんだよ。てめェ。」
フラエ「言っておくがよ、俺はお前ら政府が嫌いだ・・・!
政府は自分たちの事しか考えない、
偽善者の集まりだからよおおぉぉぉ・・・!!」
その時、フラエの両腕の筋肉が強まり始めた。
フラエの筋肉強化が始まったのだ。
フラエ「貴様のようなムカツク奴は殺す。
それが、俺のやり方って奴よ・・・!」
エゥーラとセイリーはジープで、クリスマスツリーへと向かい始めた。
セイリーがジープを運転している。
セイリー「この方角を進めば、クリスマスツリーです・・・!」
エゥーラ「うむ。全速前進だ!!もし、クリスマスツリーに、
グランティが何かしでかしていると言うなら・・・!!
それを必ず阻止してみせる!!この聖なる山を・・・!」
セイリー「・・・・・むっ!?」
突然、セイリーがブレーキを思い切り踏む。
それにより、ジープが急に止まり、エゥーラはこれに驚く。
エゥーラ「おわっ!?何をやってんだ!!セイリー・・・!」
セイリー「目の前をご覧ください・・・・。」
エゥーラ「何・・・!?あっ!!あれは・・・・!」
エゥーラとセイリーの前には、多くの軍服の兵士たちがいた。
その先頭には、ダンクととてもマッチョな大男がいた。
ダンク「君たち。
クラッシャー第50遊撃部隊のエゥーラとセイリーだね。
そうか。この山に来ているクラッシャーは君たちだったのか。」
エゥーラ「貴様たち・・・!何者だ!?グランティか!!?」
ダンク「断じて違う!我々はいわゆる政府の部隊。この聖なる山に、
デスブラザーがいると聞いて、ここに来た。」
エゥーラ「じゃあ、どけ!!俺たちの邪魔をするな!!」
マッチョな大男「そうはいかねェ!!てめーらクラッシャーも、
俺らの敵なんだからよォ!!てめーらはここで殺す!!!
俺はボルン!!政府所属の抹殺担当エージェントよ!!」
セイリー「エゥーラ様。どうやら、ここは・・・!」
エゥーラ「ああ。話し合いは効かねーみたいだな・・・!セイリー!!」
セイリー「はい!!!」 セイリーはジープを思い切り走らせる。
ダンク「撃て!!」 兵士たち「ははっ!!!」
ダンクの命令で、銃を持った兵士たちが横に並び、一斉連射する。
だが、ほとんどの銃弾がジープに当たるが、通用しない。
兵士「つ、通用してません!!このまま向かっていきます・・・!!」
ダンク「仕方があるまい・・・!ボルン!!頼む!!!」
ボルン「おっしゃあああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ボルンは走るジープの前に立ち、
大きな手でジープに触れる。そして、
そのジープが急に止まった。いや、ボルンがジープを止めたのだ。
つづく
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