ユミ「し、シロアリ・・・・!?」
バンジョーたちの近くに、シロアリのような怪物が多く現れた。
このシロアリ共、どこかで見た事はあるか。そう。この昆虫たちは、
かつて、バンジョーとカズーイがマンボまうんてんで遭遇した、
凶悪なシロアリ、ティッカーである。
ティッカーたち「グルルルルルルルルルル・・・・!!!」
バンジョー「てぃ、ティッカー族!!?」
カズーイ「あんたたち!マンボまうんてんで全滅したんじゃないの!?」
ティッカーA「あぁ?知らねーよ。そんな場所。」
ティッカーB「俺らはこの山に最初から住んでるんだよ!」
バンジョー(そう言えば、
ティッカーはそれぞれ別の地域で生息していると聞いたな。
だとすれば、このティッカー族がその一つだと言うのか・・・!)
カズーイ「どうしていきなり、あたいたちを襲うワケ!?」
謎の声「それは、お前たちが政府の者かグランティの者だからだよ。」
バンジョー「っ!?だ、誰だ・・・!?」
その時、ティッカーたちの中をゆっくりと通る、少し大きなティッカーがあった。
頭から三角の角が生えていて、サングラスをかけている。
ツウィンクリーズ「てぃ、ティッカー族代表のティッカロス!?」
クリスマスツリーから出た一つのツウィンクリーズが、
サングラスのティッカーの方を見て、驚く。
ティッカロスとは、このサングラスのティッカーの名前らしい。
カズーイ「ティッカー族にも名前があるなんてねェ。」
ティッカロス「ふっ。ツウィンクリーズよ。私の名前を、外敵に教えるとは、
もしや、俺たちにさらなる悲劇を起こすワケではあるまい?」
ツウィンクリーズ「この熊さんたちは、外敵なんかじゃない!!
僕たちを怪獣たちから救ってくれた優しい人たちなんだ!!」
ティッカロス「確かに、お前たちには優しかろう。
もし、政府の者であったらの話だが。
しかし、我々には容赦ない迫害を仕掛けて来るに違いない。」
バンジョー「ちょ、ちょっと待ってくれ!僕たちは、
政府の者でも、グランティの者でもない!!
僕らはただの旅人なんだ!!!」
カズーイ「ただし、こっちの羽つきはクラッシャーだけどね。」
ユミ「羽つき妖精ね。」
ティッカロス「では、君たちはクラッシャーかね?まあ、そうでなくても良い。
何故なら、貴様らはここで殺さねばなるまいからな!!!」
ツウィンクリーズ「そんな!!何でそうなる必要があるの!?」
ティッカロス「気にいらないからさ。こやつらの存在がな!!
我々ティッカー族は、
いかなる他の種族に昔より迫害されていた!!我々も例外ではない!!
諸君!!その3匹を喰い殺すのだ!!かかれぃ!!!」
ティッカーたち「ぎゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
カズーイ「ち・・・っ!バンジョー!!」 バンジョー「ああ・・・・っ!!」
ツウィンクリーズ「ま、待って!!このティッカーたちは・・・。」
ティッカー「うがあああぁぁぁぁ!!!」
最初の1匹のティッカーがバンジョーに襲いかかる。だが。
バンジョー「ぬううぅぅぅん!!!」
バンジョーは1発のパンチでティッカーを倒す。
だが、次々の他のティッカーが襲いかかる。
ティッカーA「きえええぇぇぇぇぇ!!!」 ティッカーB「うらああぁぁぁぁ!!」
バンジョー「とう!!たああぁぁ!!!」
バンジョーはチョップでティッカーA、キックでティッカーBを倒す。
だが、ティッカーAはまだ生きているのか、倒れてもすぐに起き上がる。
ティッカーA「ゆっがああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
バンジョー「な・・・・っ!?」 ティッカーAがすぐにまた襲いかかる。
カズーイ「でや!!」 カズーイが嘴攻撃でティッカーAを倒す。
今度こそ死亡した。
そして、多くのティッカーがバンジョーたちを襲う。
ティッカーたち「う”あああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
カズーイ「キキツキアタック!!!」
カズーイはキキツキアタックで複数のティッカーを倒す。
ティッカーたち「うぎゃああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ティッカー「くらああぁぁぁ!!
クソ人間が羽生やしやがってええぇぇぇぇ!!!」
ティッカーたちはユミをも襲っている。
ユミ「羽が生えているのは生まれつき!!
って言うか、私は人間じゃなくて妖精よ!!!」
ユミは手刀で襲いかかる1匹のティッカーを切り裂く。
ティッカー「ゆぎっ!!」
ユミ「ふん!!せや!!はっ!!とう!!!」
ユミはさらに、手刀やキックの連携で、別の複数のティッカーを斬る。
ユミ「かかって来なさい。シロアリさんたち。
妖精は怒ると怖いわよ・・・!」
バンジョー「ツメツメパンチ!!!!!」
バンジョーはツメツメパンチで少数のティッカーたちを倒す。だが。
ティッカーたち「ぎゃおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」
多くのティッカーたちが次々とバンジョーたちに襲いかかってくる。
カズーイ「く・・・っ!何なのよ!?このティッカーたち!!
まるで、
恐れを知らずにただ敵を殺すためなら命すら知らないみたいね・・・・!」
バンジョー「このティッカーたち・・・!
マンボまうんてんにいたティッカーたちと、
少し違う・・・!あそこの連中は元から悪意を持っていたけど、
こちらの連中は悪意の他に、別の感情で動いているみたいだ・・・!!」
ユミ「まるで、何か負の感情のような物を表しているみたいだわ・・・。」
ツウィンクリーズ「そうなんだ。このティッカーたちは、
憎しみや狂気に満ちているんだ。
過去より迫害され続けてきたせいで・・・・。」
ティッカロス「そうだ・・・。我々は嫌われ続けていた。だから、
我々も他の種族を嫌おうと、暴れていたのだ・・・!」
同じ頃、
別の場所でフラエとガンズが、政府の軍団が入っている洞穴を、
遠くの岩に隠れながら見続けていた。
つづく
[0回]
PR