日下部「・・・・っ!?電磁波反応が消えている・・・!?」
灰間「いや・・・!電磁波が移動しているんだ!!」
日下部「電磁波が移動を!?・・・確かに、
どこかへ移動しているみたい。
まるで、私たちから遠ざけようとしているように感じるわ。」
灰間「もしかして、電磁波が生きているようになったのかも知れん。」
日下部「でも、電磁波反応は消えている。一旦、退きましょ。」
バルワンダーDXは基地へ戻ろうと飛んでいった。
電磁波が生きているように移動した。まるで、BARから逃げるように。
もしかして、灰間の言う通り、電磁波が命を得たのかも知れない。
BAR基地の司令室に戻った灰間と日下部。
大神「大阪上空での異常な電磁波は確かに消えた。じゃが、
数分後、別の地域で異常な電磁波が発生したそうだ。」
日下部「何ですって!?やはり、電磁波は移動していたのね・・・。」
緒川「しかも、その地域で発生した電磁波は、
大阪の時以上に強大になっているわ。前より凄い反応よ。」
灰間「電磁波が成長しているって事ですか!?」
大神「・・・・灰間隊員。お前の言う、
電磁波が生きているようになったと言う事は、
真実かも知れんき。緒川君!」
緒川「はい。今さっき、状況の分析を終えたばかりですが・・・。
別の地域にあった電磁波を、
別の電磁波が混ざっている事が判明しました。
その別の電磁波の正体が、
大阪で発生した異常な電磁波であるとの事です。
その電磁波が、別の地域の電磁波と融合、
あるいは吸収して、成長しているかと思われますわ。」
上川「けど、一体。どうして、電波が・・・。」
叶野「もしかしたら、何かの現象か・・・!?」
緒川「多分・・・。自然が狂って大気中に異変が起きり、
その大気中に存在する電磁波が暴走したのかも知れません・・・。」
大神「その暴走した電磁波は別の地域で止まっている。
次の日も、電磁波は動くだろう。明日も調査する。
灰間、日下部。君たちは学園で春休みを迎えたそうだが、
BARには休みはない。去年の夏休みだってそうしたハズだ。
辛いだろうが、できるだけ頑張って欲しい。頼んだど?」
灰間と日下部「了解!!」
夕日。自分の家に帰った灰間は、母親に迎えられる。
灰間「ただいま。」
美由紀「お帰り。・・・ねェ。翔。」
灰間「何だよ?母さん。」
美由紀「今日から春休みだし、
明日は一緒にどこかへお出かけへ行かないかしら?」
灰間「・・・・悪いね。母さん。明日、BARに行かなきゃならねーんだ。
電磁波が異常なんで、それを解決しろとさ。」
美由紀「そう・・・。それは残念ね。でも、無理する事はないのよ。
たまには、しっかりと休まないと・・・。」
灰間「そうしてェ事もあるけど、BAR隊員として、
事件を解決しなきゃいかんのよ。まあ、今はゆっくりと休むが。」
灰間はそう言って、2階へあがった。
美由紀「・・・今思うと、うちの子ってどうして、
防衛隊に入っちゃったのかしら?今日から春休みなのに、
防衛隊に休みはないのかしら・・・。でも、
その仕事をあの子が望んでいるなら・・・。」
自分の部屋でパソコンをしている灰間。灰間はGOOGLEで、
【ウルトラマンティアーズ・正体】と検索した。
だが、その情報は何もなかった。むしろ、ティカーズは宇宙人か?だの、
ティアーズは古代人だっただのと書かれていた。
灰間「ティアーズの正体が俺だと言う事が載っていない。]
福崎はまだ、
世間に俺の正体を明かしていないみたいだな。だとすれば、
福崎は今、一体何をしているんだ?必ず探し出して、
俺の正体を明かすのを止めねーと・・・!」
その時、ペンダントが光った。
灰間「ん?電磁波が、また別の場所で移動して、
そこの電磁波を吸収しているだと・・・!?しかも、
その電磁波が邪悪な何かに変わるって!?だとしたら、
ヤバい事になるな・・・・。」
そして、次の日。灰間は朝から秋田町を走っていた。
そこに、野口、徳丸、森下の3人に会う。
野口「あら。灰間君。朝から何をしているの?」
徳丸「もしかして、マラソンかぃ?」
森下「まあ、この町にマラソン大会はないけどね?」
灰間「いや。違うね。今日もBARの仕事があるからよ。
朝からそのBARで仕事しようと思うんだ。」
つづく
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