ミクスは空気の力でイケダを動かし続ける。
ボトルズたちを乗せた、
イケダは沼の上を移動し続けた。その時、
木々の中から見ている何者かがいた。そして、
その何者かが木々から出て、声をあげた。
木々から出た者「おおおぉぉぉい!!君たち!!」
ボトルズ「ん・・・・?」
ボトルズたちはその声を聞き、その者の姿を見る。
プルレス「あれは・・・・!?」 ユミ「カメ族よ!」
そう。木々から出た者の姿は、亀そっくりであった。
その男が、カメ族である。何やらおとなしい顔つきである。
カメ族の男「君たちは、この沼の住人じゃないね?」
ボトルズ「はい!ちょっと、この沼に、
ジグソーがいっぱいあると聞きまして・・・・。」
カメ族の男「ああ。それなら、私たちの基地にありますよ!」
プルレス「本当ですか!!?」
カメ族の男「行けば、わかりますよ。」
カメ族の男はさわやかな笑顔で言う。
ユミ「カメ族は善良な者が多いから、安心できるわ。
彼の言葉を信じてみましょ!」
プルレス「はい。すみません!
カメ族の住み処はどこですか!?」
カメ族の男「私が案内します。」
こうして、ボトルズたちはカメ族の一人の案内で、
彼らの住み処へ行く事となった。
バンジョーとカズーイ、アシナガの3人は、
テルとミルと一緒に木々の中を歩き続けていた。
カズーイ「本当に、ジグソーが多くあるのかしら?
この沼に。」
ミル「ええ。数時間前に、ここのジグソー2個ゲットしたわ。」
カズーイ「良いわねェ。ちょっと分けてくれないかしら?」
カズーイは嫌味そうな笑顔で言うが、ミルは簡単に拒否する。
ミル「駄目よ。私たちが手に入れたから、
誰にもあげられないの。」
テル「ジグソーは不思議な力を持っている偉大なる秘宝。
多く集めた者はその大いなる力を得られると言われる。
簡単に渡すワケにはいかん。」
カズーイ「・・・・・ケチ。」 カズーイは少し悔しそうに言う。
アシナガ「なぁなぁ。人間さんよ!お前ら、
何でこの沼に来てんだ?グランティの奴らもいるんだぜ?」
テル「そのグランティを滅ぼすためにも、ここにいる。」
アシナガ「そうかぃ。できれば、この沼に住んでる奴らの、
抗争も止めてくれるとありがてーんだけどなァ。」
ミル「そうしたいのも、山々だけど、それができないんだよねェ。」
ミルは微笑みながらも、残念そうな感じを見せて言う。
バンジョー「・・・・一体、どうして。沼の人たちは、
争いをするんだろう・・・。何か理由があるだろうか?」
暗そうに言うバンジョーに、アシナガが少し怒りそうに言う。
アシナガ「そりゃ、お前。ジグソーのせいに決まってるじゃねーか!」
バンジョー「ジグソー・・・・?むっ!?」
その時、
バンジョーたちは前方に何かがいる事に気づき、歩を止める。
それは、何故か金色に光っている怪物であった。
カズーイ「何よ・・・!?このピッカピカの怪獣は!!?」
ミル「あれは・・・クロコタスよ!!」
バンジョー「クロコタス!?」
アシナガ「ああ。この沼に住むワニ族の1種さ!」
そう。この金色の怪物はワニ族だったのだ。この通り、
身体が金色だが、口の中が赤い。牙が二つらしい。
目が緑色である。光は既に消えかかっているらしい。
このワニ族の名はクロコタス。
テル「ちなみに、このクロコタスは1匹だけじゃない。」
その時、クロコタスはバンジョーたちに目をつける。
つづく
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