カズーイ「そうね。あんたたちは魚だから、
こんな汚い水なんかより、海の底で静かに暮らした方が良いわ。
ただし、
クランカーのロボットみたいな体さえ誰もが気にしなければだけど。」
クランカー「でも、何とかしてみせます!私は昔から、
多くの魚たちと友達になりたいと思ってましたし・・・。」
グルウプ「私たち二人が力を合わせれば、
どんな困難も乗り越えられるさ!」
クランカー「そうです。あなた方への御恩は永遠に心に刻みます。
おかげで、私たちはグランティから解放できるのですから・・・。」
プルレス「これが・・・クランカー・・・・・!」
ミクス「噂以上に大きい・・・・・。」
プルレス、ユミ、ミクスの3人はクランカーの巨大な姿を見て、感激する。
プルレス「まさか、クランカーの姿を本当に見れるなんて!」
プルレスは嬉しさが込みあがるのを感じていた。
ユミ「ええ・・・!こんな事は滅多に少ない経験だわ。」
ミル「まあ、クランカーは観光にも似合う奴だしね。」
テル「昔はな。だが、今やグランティの奴隷・・・・。」
ミルとテルはあまり感心しなかった。どうやら、
二人は前にクランカーを見たそうだ。
バンジョー「でも、クランカーはもう奴隷じゃない。僕らが助けたから。」
カズーイ「そうそう!もう、あんな奴らに捕まんないでよ?」
カズーイがクランカーにそう言うと、バンジョーも彼にそう言う。
バンジョー「僕たちは信じるよ。また、君たちに会えると。
それまで、しばらくお別れだ。僕らは戦いに行かなきゃいけないから。」
クランカー「はい!あなたたちの勝利を心より信じましょう!」
バンジョー「ああ!それでは、行くぞ!皆!!」
カズーイたち「うん!!!!」
一同が賛成するが、テルが一人だけ納得できない様子だった。
テル「・・・・って、何でお前が仕切るんだ・・・?」
そして、バンジョーたちはクランカーかとグルウプから離れ、
通路を歩いて、戦場へと向かっていた。
グルウプ「さらば!!また会おう!!ブクブクブクブク!!!」
クランカー「さよおおぉぉぉぉぉうならああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
クランカーが大きな声で叫ぶと、バンジョーたちは驚いて、耳を塞ぐ。
バンジョーたち「うわわわわわわわ!!!」
カズーイ「・・・・最後まで五月蠅いわねェ・・・・っ!!」
プルレス「クランカーって、声が凄く大きいのね・・・・;」
ミル「う、うん・・・。クランカーって大声が立派だったわ。
前に来た時だって、凄い声だったし・・・・。」
テル「と、とりあえず、行くぞ・・・・。」
テルも大声に耐えていて、
落ち着いた表情を必死に保ちながら、そう言う。
眉毛が少しだけ歪んでいそうだが。一同はゆっくりと歩いた。
一方、ロドシー部隊長の潜水艇が停泊している場所では、
既にザランや少数に生き残ったメンバーたちが、
大勢のミューティーヒューマンとミューティーアニマルを全滅させていた。
ザラン「はぁ・・・はぁ・・・!流石はミューティーアニマル!
1匹1匹が強力だったな・・・・っ。そのせいで、大勢の仲間が。」
傷だらけになったザランは、多くの仲間がやられた事で、
両膝を地面につき、悲しそうになる。一人の女性メンバーが彼を慰める。
ブレンティメンバー「でも、もう敵は現れません。
我々は勝ったのです・・・っ!」
ザラン「だと、良いのだが。チャズを倒さない限りは・・・・。」
潜水艦のブリッジでは、ロドシーがザランたちの勝利をスクリーンで見た。
ロドシー「・・・・こちらの攻防戦はこちらが勝ったわね。後は、
ガムロたちが敵の大将のチャズの命をとれるかどうか・・・・。ね。」
その時、通信員である男性のメンバーがロドシーに声をかける。
ブレンティメンバー「・・・・っ!部隊長!!ガムロさんから通信です!!」
ロドシー「本当!?伝えて頂戴!!!」 ロドシーが血相を変えて言う。
ブレンティメンバー「はっ!
チャズ男爵が既に倒されたそうです・・・・っ!!」
ロドシー「・・・それでは、ついにガムロたちが・・・・!」
ロドシーがガムロたちがチャズを倒したと思って、喜びそうになる。
ブレンティメンバー「ですが・・・!
倒したのは、例の熊と鳥だそうです!!」
ロドシー「熊と鳥!?バンジョーとカズーイがやってくれたのね!」
ブレンティメンバー「ですが、その熊と鳥が味方を襲ったそうです・・・・っ!」
ロドシー「えっ!!?」 ロドシーはそれを聞いて、悲しそうになる。
そして、バンジョーたちは通路を歩き続ける。辺りが緑色になっていた。
その時、彼らの前にガムロの足が床を踏んだ。
一同はそれを見て、止まる。
バンジョー「っ!!?あ・・・あなたは・・・・・!!」
そう。彼らの前に、傷だらけになったガムロが現れたのだ。
ガムロ「はぁ・・・・はぁ・・・・はぁ・・・・。」
ユミ「ブレンティの特攻隊長のガムロさん!!!」
テル「何故・・・・あんたが傷だらけに・・・・っ!?」
二人はガムロの傷ついた姿を見て、動揺する。
ガムロ「・・・・チャズは死んだ。」
ユミ「えっ!?それは本当ですか!?」 一同はチャズの死亡に驚く。
ボトルズ「もしかして、あなたが倒したのですか!?」
ガムロ「違う・・・・。奴を倒したのは・・・・。」
ガムロは指をバンジョーとカズーイの方に指し、怒鳴り付ける。
ガムロ「熊と鳥・・・!貴様たちだ!!!」
バンジョー「な・・・・っ!?」 カズーイ「何ですってェ!!?」
一同はガムロの発言に驚く。
カズーイ「な、何を馬鹿な事を言ってるの!?あたいたち、
まだチャズを倒してなんかないわよっ!!?」
バンジョー「それに、僕らはチャズに会った事もないんですよ!?」
そう。バンジョーとカズーイはまだチャズに会ってないため、
彼を倒していない。ガムロは何か勘違いしているそうだが。
ガムロ「しばらっくれるな!!俺や仲間にも手をかけた分際で!!!」
バンジョー「そ、そんな!?僕らがそんな事をするハズないよ!!」
バンジョーとカズーイは確かにブレンティのメンバーには手を出していない。
フラエやガンズは除くが。だが、
ガムロは二人に強い憎しみを向けているそうだ。
ガムロ「知らんとは言わせん!!俺は見たんだぞ・・・・!!
熊!!貴様が一人で俺の仲間たちをも虐殺しているところをなァ!!」
ガムロはこの時の前に、あの謎の熊がガムロに見られた直後、
後に駆け付けたブレンティメンバーを多く殺してしまったそうだ。
しかも、彼は己の拳のみで倒していったのであった。
ガムロ「そして、わかったぞ・・・!貴様らの正体が・・・・!!」
バンジョー「ぼ、僕らの正体・・・・!?」
カズーイ「ちょっと!!
あたいたちは普通の熊と鳥だって、何でわからないの!?」
カズーイが強気で言う。
このガムロとバンジョー&カズーイのやりとりを、
見ている一同はただ、動揺して見ているしかなかった。
ミクス「く、熊さんと鳥さんが私たちの仲間を・・・・!?」
ユミ「もしかして、フラエが仕組んだ事に腹を立てて、
密かに仲間たちを殺して行ったんじゃ・・・・!?」
ミクスとユミがバンジョーとカズーイが自分たちの仲間を、
殺したのかと疑い始める。だが、プルレスは信じていた。
バンジョーとカズーイがそんな殺生をするハズがないと。
プルレス「そ、そんな事ないよ!!
バンジョーさんとカズーイさんに限って・・・!」
ガムロ「いや!貴様たちは普通ではない。そう・・・・。貴様たちは、
かつての戦争で、この世界に混沌と恐怖を齎した、伝説の熊と鳥。
最恐の戦士・・・デスブラザーなのだから!!!!」
バンジョーたち「!!!!!!!?????」
バンジョーたちはデスブラザーと聞いて凄く驚く。
あのデスブラザーがバンジョーとカズーイだったとは・・・。
ですが、そのガムロの放った言葉は真実なのでしょうか。否、
二人はチャズを倒していなく、クランカーを救出したのです。
大きな勘違いにより、バンジョーとカズーイVSガムロの喧嘩が、
ここに始まってしまうのです。ですが、
デスブラザーとは何か。バンジョーとカズーイの正体は。
その謎はまだ・・・・明かせてはいないのです。
次回につづく
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