バンジョー「何とか、虫歯は治せたね・・・・。」
ボトルズ「ええ。これでクランカーも再び平和な暮らしを過ごせるでしょう。」
そして、バンジョーたちはクランカーに近づいた。
すると、カズーイがはっきりとこう言う。
カズーイ「さっ!クランカー!!ご褒美をちょうだい!!」
バンジョー「わっ!こら・・・。カズーイ。」
カズーイが急に叫んだので、嗜めるバンジョー。
カズーイ「だってェ。虫歯を治すのに、すっごい苦労したもん。」
グルウプ「そうだな。ブクブク。クランカー!何かお礼をやろうぜ!」
クランカー「そうだね。これでスッキリした事だし・・・。
熊さん。鳥さん。どうもありがとう。これで私は自由の身になりました!」
そして、グルウプは口からジグソーの入った泡を吐き出した。
グルウプ「ほら!こいつがお礼だ!!ブクブク!!」
シグソーを見た3人は笑顔になる。これこそ頑張った甲斐があるからだ。
カズーイ「ジグソーだわ!!これは素晴らしいお礼ねっ!!」
ボトルズ「私がとりましょう!!」
ボトルズはジグソーの入った泡を両手で取る。
すると、その泡が急に破裂する。
ボトルズ「わっ!!!」 ボトルズは驚き、ジグソーが上の方に飛ぶ。
カズーイが嘴でそのジグソーを急いでキャッチし、リュックに入れた。
カズーイ「ふぅ・・・。これで21個目ね!」
バンジョー「こちらこそ、ありがとう!!クランカーにグルウプ。
このジグソーは大事に受け取っておきます。」
バンジョーがそう言うと、クランカーとグルウプが微笑む。その時。
プルレスの声「バンジョーさん!!カズーイさん!!」
プルレスの声が部屋中に聞こえた。バンジョーたちはこれに驚く。
バンジョー「むっ!?これは・・・・!?」
ボトルズ「プルレスの声です!!」
カズーイ「一体、どこから・・・・。あっ!!」
カズーイが赤色の穴?に目をつけ、
バンジョーやボトルズもその穴を見る。
それはこの部屋への通路であった。
その通路には、プルレスたちがいた。二人はこれに驚く。
バンジョーとカズーイ「プルレス!!!!」
ボトルズ「ユミさんにミクスちゃんもいます!」
プルレス「やっと・・・・見つかった・・・!」
ミクス「無事だったのね・・・・っ。」
プルレスとミクスがバンジョーたちが無事である事に感激し、
目をウルウルさせる。ユミがそんな二人の頭を撫でる。
ユミ「良かったわね。二人とも。」
プルレス&ミクス「はいっ!」
バンジョーとカズーイ、ボトルズはプルレスたちに近づいている。
その3人を見たテルとミルが警戒しそうな顔で小さく呟く。
テル「あいつらか。例の熊と鳥って言うのは・・・・。」
ミル「ええ。でも、この二人。何だか悪人に見えないわね。
まず、伝説の力を持ってるか聞いてみなくちゃ・・・。」
そして、プルレスたちの前に、
着地したバンジョーはボトルズをゆっくり降ろす。
プルレスはバンジョーと両手で握手し、心配しそうにこう言う。
プルレス「大丈夫でしたか・・・・っ!?」
バンジョー「ああ。もちろんさ。ちょっとピンチなところもあったけど。」
カズーイ「そして、ジグソーも数個手に入れたわ!さ・ら・に。」
プルレス「さらに?何ですか?」 プルレスがカズーイの発言に疑問を抱く。
そして、ボトルズたちも。カズーイがハッキリとこう言う。
カズーイ「金色の光で無敵になる最強の力を手に入れたのよ!!!」
プルレス「最強の・・・・?」 ミクス「力??」
プルレス、ミクス、ユミはカズーイの言ってる事を理解できてないが、
ボトルズ、テル、ミルがまるで理解したかのように驚く。
テル(こ・・・金色の光だと・・・・・っ!!?)
ミル(まさか・・・・それって、伝説の力じゃないの!?)
ボトルズ「・・・・カズーイ。それは本当ですか!?
金色の光で無敵になれるって・・・・。」
ボトルズが真剣な表情でカズーイにそう聞く。
カズーイ「ええ。そうだけど?」
バンジョー「名前はワンダーウィングってつけたんだけど・・・。
その技のおかげで多くのミューティーアニマルを倒せたし、
良いもんだよね^^」
ボトルズ(・・・・金色の光。それは伝説の熊と鳥だけが扱える、
最強にして最大の必殺技・・・!
それが、バンジョーやカズーイも扱えただって!?
もしや、この二人は・・・・・・っ!!」
ミクス「でも、良かったです。熊さんと鳥さんが生きていて。」
カズーイ「うん!あんな奴らに負けるあたいたちじゃないんだから!!」
バンジョー「妹のチューティを助けるためにも、
負けるワケにはいかないんだ。」
ユミ「妹・・・・?あなたにも家族がいるの。」
バンジョー「はい。僕の妹はグランチルダに浚われたんです。
僕は相棒のカズーイと仲間のボトルズと、
一緒に妹を助ける旅に出たんです。」
それを聞いたユミとミクスは切なそうな表情をする。
ユミ「そう・・・・。それが、あなたたちが戦う理由ね。」
ミクス「救えると・・・・良いですね。その妹が。」
そこに、テルとミルがバンジョーとカズーイに近づき、
テルが声をかける。
テル「・・・・おい。熊と鳥。」 カズーイ「ん?何よ?」
カズーイがテルに対して、不機嫌そうな顔を見せる。
テル「今・・・。金色の光で無敵になる最強を力と言ったな?」
バンジョー「そ、そうだけど・・・・?」
カズーイ「それがどうかしらって言うのよ?」
ミル「それは、伝説の熊と鳥しか扱えないハズだけど?」
ミルの言葉にカズーイがイラっとし、バンジョーが緊張の汗を流す。
カズーイ「・・・・悪いけど、あたいたちは伝説じゃないわ。」
テル「伝説の熊と鳥は金色の光を身に纏い、多くの万物を破壊した。
その恐ろしい光を発する事は、誰にもできぬハズであった・・・。
だが、お前たちはその技を編み出す事ができたんだろう?」
バンジョー「そ、そうだ・・・・。でも、僕らは伝説じゃない・・・。
僕はただの気弱な熊。カズーイはただの口五月蠅い赤い鳥だよ。」
カズーイ「まあ!五月蠅いとは何よ!!五月蠅いとは・・・。」
口五月蠅いと言われたカズーイはバンジョーにちょっとだけ怒る。
ミル「あなたたちが本当に、
伝説の熊と鳥じゃないと、良いんだけど・・・・。」
バンジョー「・・・・もしかして、僕らと戦うつもりなのか?」
ボトルズ「バ、バンジョー!!?」 ミクス「・・・・・っ!」
バンジョー&カズーイとテル&ミルが戦うのかと予感したボトルズたちは、
恐怖を感じ、彼らから離れる。もしかして、本当に戦うつもりか。
バンジョー「もし、
僕らが伝説の熊と鳥だったら・・・・どうするんですか!?」
バンジョーが真剣にそう聞く。だが、テルは冷静にこう言う。
テル「もし、それが正しく、最悪な場合はお前たちを殺すだろう。」
カズーイ「・・・・やっぱりね。来なさいよ。勝負をつけましょ。」
カズーイは既に戦闘準備ができている。だが・・・。
テル「・・・・だが、今は様子見として、戦う事はないね。」
テルが背を向けて、そう言った。
バンジョーとカズーイは唖然しそうになる。
バンジョーとカズーイ「え・・・・・・・??」
ボトルズ「ど、どう言う事ですか・・・・・!?」
ミル「だってェ。あなたたちが本当に伝説なのかわからないもん。
だから、あなたたちが伝説かどうか確かめるために、様子見するわ。」
バンジョー「そ、そうですか・・・・。ほっ。」
カズーイ「全く、驚かすんだから・・・!」
バンジョーとカズーイは安心したかほっと息をした。ボトルズたちも。
ミクス「戦わないのね。良かった・・・・。」
ユミ「テルとミルは、こう見えても温和な方なのよね^^」
テル「俺はそんな性格じゃないが?」
プルレス「・・・・って事は、あなたたちも僕らの仲間になるのですか!?」
プルレスは嬉しそうにテルとミルに聞く。ミルも笑顔で答える。
ミル「その通り。仮の方だけど。しばらくの間に、よろしくねっ♪」
ミルがウィンクしてそう言う。テルは目を瞑って、静かにこう言う。
テル「・・・・俺は仲間になったつもりはない。」
ユミ「・・・・そうだわ!チャズを探さなきゃっ!!」
ボトルズ「そうでした!!あいつを倒さない限り、
ミューティーズは増え続けるばかり!!」
カズーイ「奴を倒して、この洞窟から脱出しなきゃ!!バンジョー!!」
バンジョー「ああっ!行こう!皆!!!」
ボトルズたち「うん!!!!」
そして、クランカーがバンジョーたちに声をかける。
クランカー「皆さん・・・・。」 バンジョー「ん・・・・?」
バンジョーたちはクランカーやグルウプの方を見る。
クランカー「さっきは色々とありがとうございました。自由にしてくれたり、
私を支配したシステムを破壊してくれたり、
虫歯をも治してくれたり・・・。
この感謝は一生忘れません・・・・・っ!」
グルウプ「私たちは君たちを救世主だと思っている!
君たちのおかげで、
友人のクランカーは救われたのだから!ブクブク!!」
二人は笑顔でそう言うと、バンジョーやカズーイも笑顔で答える。
カズーイ「こっちだってあんたたちから色々もらったわ!!」
バンジョー「僕らからも、あなたたちに感謝しています!!」
クランカー「私たちはこれからこの洞窟から出て、海へと旅立ちます!!
私たちが自由に暮らせる素晴らしい海へと向かいます!!!」
つづく
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