バンジョー(さぁ!急ごう!!穴を通れば、クランカーの口だ!)
カズーイ(OK!!) こうして、二人は穴の方へ入った。
その穴の通路を通るように泳ぐ二人だが。
バンジョー(む!?) カズーイ(な・・・何よ!これ!?)
二人の前には、複数の触手が不気味に動いていた。
それぞれ、ウネウネと動いたり、激しく振っていたりしていた。
バンジョー(しょ・・・触手か・・・・っ!何だか妨害しそうだなァ。)
カズーイ(とにかく進むっきゃないわね。)
二人は不気味な触手を乗り越えようと進む。だが、
その触手の一本が急に動きだし、近づいて来たバンジョーを打撃する。
バンジョー(うぁ!!!) バンジョーは触手に叩かれて、ひるむ。
カズーイ(バンジョー!!こ、この触手・・・・・・っ!!!)
触手は生きているのだ。だから、近づいたバンジョーを攻撃する事もできる。
この恐怖の触手はウィプラッシュ。実は触手ではなく、
クランカーの体内でグランティが開発した根のような生体兵器である。
ウィプラッシュ「・・・・・・・・・!」
バンジョー(く・・・・っ!これでは通れない・・・・!!)
カズーイ(けど、進むわよ!!口の中へ進めるのは、ここだけだから!!)
二人はウィプラッシュの攻撃を恐れず、進んでいく。
ウィプラッシュ「・・・・・・!・・・・・・・!!」
だが、複数のウィプラッシュが伸びていき、バンジョーとカズーイに迫る。
そして、バンジョーの手足とカズーイの首に巻き付いてしまった。
バンジョーとカズーイ「うぶぁあああぁぁぁぁ・・・・・っ!!!」
二人は敵に巻き付かれて、口を開いてしまう。体の自由が奪われた。
バンジョー(ぐぅ・・・・っ!!は、放せェ・・・・!!)
カズーイ(・・・ってか、こっちが一番苦しいっての・・・・・!!!)
このままでは、二人は溺死するのも時間の問題。一体、どうする。
数本の根に捕まったままでは、泳ぐ事さえできないのだ。
ウィプラッシュ「・・・・・・!!」 バンジョー(早くしないと・・・・!ん?)
その時、バンジョーは、
無数のウィプラッシュのところに漂う小さな緑の物に目をつける。
それは何と、手榴弾だった。だが、ウィプラッシュはそれに気づいている。
ウィプラッシュ「・・・・・・・・・!?」
一本が思い切り振って、手榴弾に打撃する。
すると、急に手榴弾が爆発を始めた。ドカアアアアアァァァァァン
ウィプラッシュ「・・・・・・・!!・・・・・・・・・!!」
大きな爆発で、無数のウィプラッシュが吹き飛び、千切れてしまった。
そして、バンジョーとカズーイを捕えた、
ウィプラッシュも千切れて、二人は自由となった。
カズーイ(おお・・・・!これは・・・・・!?)
バンジョー(誰かが・・・・助けてくれたかな?とにかく、急ごう!!)
二人は猛スピードで泳いだ。
全てのウィプラッシュが千切れたため、もう死んでいる。
二人を阻む者はいない。そして、二人は穴から出て、
とうとうクランカーの口の中に来た。水上からあがって、
赤色に染まった床?のような場へ足を踏み入れたバンジョー。そこには。
カズーイ「ああっ!!ボ、ボトルズゥ!!?」
何と。クランカーの口の中にはボトルズがいたのだ。
ボトルズ「やはり、あの穴から来たのですね。投げた甲斐がありました。」
バンジョー「えっ!?じゃあ、あの手榴弾は君が・・・・!?
ってか、どうやって、ここに来たんだぃ!??」
ボトルズ「あなたたちを探している間に、別の通路でここに来たんです。
そして、あなたたちなら、今のウィプラッシュが動いていた通路から、
出るんじゃないかと思って、
手榴弾でその怪物たちをやっつけてみたのですが・・・。」
バンジョー「そうだったのか。・・・・ごめん。ほったらかしにして。」
バンジョーはボトルズを置いて行った事に落ち込み、謝罪する。まあ、
彼の存在をすっかり忘れてしまった作者の私も悪いのですがね^^;(
カズーイ「ま。仕方がないわね。怪獣たちとの戦いに夢中になっちゃって。
ってか、わらわら出てくるあいつらが悪いのよ!!」
ボトルズ「・・・・それより、金色の歯を取り除いてくださいっ!!
それが虫歯だって事は研究してわかったのですから・・・・!」
バンジョー「わかった!!カズーイ!!」 カズーイ「ええっ!!!」
そして、クランカーの口から金色の歯が弾き飛んだ。カズーイが、
タマゴミサイルで撃ったのだ。これに驚くクランカーとグルウプ。
クランカー「っ!!!!!??」 グルウプ「こ・・・・これは・・・・!」
グルウプはクランカーから金色の歯が外れた事に喜びを感じる。
クランカー「ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
クランカーは虫歯が外れた事を感じて、突然に大声をあげた。
これにより、クランカーの周りの水上が荒れるように歪み始める。
そのクランカーの開いた口からバンジョー、カズーイ、ボトルズの3人は。
バンジョーがボトルズを抱え、カズーイが猛スピードで飛んだ。
クランカーの声は、彼の体内に凄く響き、体内が揺れていた。
廊下で、多くのミューティーヒューマンとアニマルを倒し、
その多くの死体のところにいるフラエやガンズもこれに驚く。
フラエ「うぉっ!!?な、何だ!?しかも、うるせーし!!」
ガンズ「恐らく、このクランカーが大声をあげたらしい!!
一体、何があったと言うんだ・・・・!!?」
フラエ「何だかわかんねェけど、外で何かあったに違いねェ!」
チャズ男爵は自分の部屋で、パソコンでクランカーのデータを見ていた。
チャズ「馬鹿な・・・・っ!クランカーの制御室が破壊され、
トラップも攻略されただと・・・・・っ!?あの熊と鳥の仕業だなっ!!
くそォ!!ブレンティに熊と鳥め!!よくも我が計画を・・・・!」
チャズはクランカーを攻略された事に怒って立ち上がった。
チャズ「ミューティーヒューマンもミューティーアニマルも、
もうすぐ数が減っているだろう・・・!かくなる上は・・・・。
あいつらを出すしかないな・・・!ミューティ・スピニットを・・・・!!
そいつらで一気に奴らを・・・・・。ん??」
その時、チャズの前にあるドアが突然、開き出した。
チャズ「だ、誰だ・・・・・・っ!!?」
ドアから何者かがゆっくりと出てきた。だが、その姿は暗くてあまり見えない。
チャズ「っ!?お・・・お前。まさか、あの例の熊か・・・っ!??」
チャズの前に現れたのは、まさかバンジョーなのか。
いや、この部屋が暗いか、
よく見えないため、本当に彼だろうかわからない。だが、確かに、
その者はバンジョーの姿をしていた。だが、何かが違う。
目が赤く輝き、
チャズを本気で虐殺しようとするように口が不気味に笑みを浮かべる。
チャズ「ち・・・・・違う??っ!ま、まさか・・・・貴様・・・・・!!!!」
つづく
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