ライドマン「・・・・けっ!逃げやがったか。」
ライドマンはそう言うと、後ろから何者かが来る。
サキ「ジャック君!!危ない!!!」
ライドマン「何っ!?」 ライドマンは後ろの方を向く。
すると、そこにカリアムがいて、さっそく斬りかかろうとした。
カリアム「・・・・・・・・・!!!」 ライドマン「ぉわ!!」
ライドマンはバック転で敵の攻撃を避けた。
カリアムは逃げるフリをして、後ろから奇襲したのだ。
ライドマン「てめェ!!逃げたんじゃなかったのか!?」
カリアム「我が使徒に歯向かう者を殺すのに、
手段などいらないさ!!」
テブリッシュ「ふざけるな!!」 シュドー「ぶっ倒してやる!!」
2機のスカイラッシュがカリアムに急接近する。だが。
カリアム「ソード・スパーク!!!!」
カリアムは剣の先端からの閃光で、
2機のスカイラッシュを爆発させる。
シュドー&テブリッシュ「うわあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
イチゴ「シュドーさん!!テブリッシュさん!!」
そして、カリアムはロードに向けて、そのロードに攻撃をする。
カリアム「アイ・レーザー!!!!」
使徒は両目からのレーザーを発射。
サキ「危ない!!!」 二人はロードからいち早く脱出。
そのロードがレーザーを受けて、爆発してしまった。
ライドマン「DGC!!野郎・・・・!!」
何とか機体から脱出できた4人は交流し、
カリアムとライドマンの方を見る。
テブリッシュ「皆!!無事だったか・・・・!」
シュドー「ああ!けど、あの使徒め!!ちょっと可愛いと思ったら、
卑怯な手を使いやがって・・・!許せねーぜ!!」
シュドーは女好きだが、今のカリアムを流石に許せないそうだ。
イチゴ「でも、どうしよう・・・!ジャック、一人じゃ・・・!」
サキ「それに、マリンナーサではコリス君も必死に戦ってるハズ・・・。
私たちもマリンナーサを助けに行きたいのに、今の状況じゃ・・・。」
サキは不安した。一体、どうすれば良いのかと。その時。
シャドーの声「行けるわ。マリンナーサへ・・・。」 隊員たち「っ!?」
隊員たちは後ろの方へ向く。そこに、シャドーがいた。
サキ「しゃ、シャドーさん!!コリス君と隊長は・・・・!?」
サキは切なそうにそう聞くと、シャドーは暗そうにこう答える。
シャドー「・・・絶望する程にピンチだわ。グランメアルドは、
夢を打ち砕く力で、
コリス君とモモの夢の力をデリートさせたわ。」
シャドーの言葉に隊員たちは動揺する。
テブリッシュ「な、何だって・・・・!?」
シュドー「それじゃぁ、勝ち目はないって事か!?」
シャドー「いえ、勝ち目ならあるわ。一つだけ・・・。」
イチゴ「そ、それは・・・・何ですか!?」
シャドー「・・・あなたたちの夢。
マリンナーサは夢のある者だけが行けるの。」
そう。マリンナーサは夢の国なので、
夢を持っている者が行けるのだ。
サキ「夢・・・。私たちの夢で、マリンナーサへ行けるのですか!?」
シャドー「ええ。さぁ。教えなさい。あなたたちの夢を・・・!」
シャドーの一言に、隊員たちは目を瞑る。そして。
サキ「・・・・私は、アイドル歌手になる事!」
サキが目を開けて語る。
テブリッシュ「俺は・・・漫画家になる事!」
テブリッシュも目を開けて語る。
シュドー「俺はアメフト選手になる事!」
シュドーも目を開けて語る。
イチゴ「・・・・僕は・・・・・。」 イチゴは目を閉じたまま。
イチゴは自分の夢を語りきれないと言うのか。
その時、ある女性の声が。
女性の声「イチゴ!!!」 イチゴ「っ!?」
イチゴはその声の方に向く。そこに、イチゴの彼女である杏がいた。
杏「イチゴ・・・・・。」 イチゴ「・・・・・杏。」
イチゴは笑顔で見ている杏を見て、微笑む。
そして、二人は互いに近づき合い、そっと抱き合う。
イチゴ「・・・・これが、僕の夢です。」
シャドー「・・・・これで、4人とも夢の国へ行けるわね。」
シャドーの言葉に隊員たちは頷く。イチゴは杏からゆっくり離れる。
サキ「・・・・・はい。私たちの夢は、
自信はありませんが、あるつもりです。」
シャドー「・・・わかったわ。それでは、
あなたたちを夢の国、マリンナーサへ連れて行きます!」
カリアム「連れて行くですって!?そうはさせるか!?」
カリアムはシャドーがいた事に気づき、彼女の思い通りには、
させまいと襲いかかるが、ライドマンが立ちはだかる。
ライドマン「待ちな!お前の相手は俺がしてやるぜ!!」
カリアム「ぬぅ・・・・っ!!」
マリンナーサでは、
倒れているコリスを踏みつぶそうとエスレヅナが歩く。
エスレヅナ「ギャキャキャキャキャキャキャ!!!トドメダ・・・!!」
モモ「どうしよう・・・!このままじゃ、コリスが・・・・!!」
グランメアルド「ククク。無駄だぜ。例え、助けに行こうにも、
俺の力がある限り、お前たちの行動はほぼ不可能さ。」
助けに行こうと走るモモは、
グランメアルドにそう言われて、動きを止めた。
モモ「・・・・・っ!じゃあ、どうすれば・・・・!!」
エスレヅナ「ギャキャキャキャキャキャキャキャキャキャ!!!!!」
使徒は近づく。それを知らずに眠っているコリスの脳裏に謎の声が。
謎の声『マリンナーサの王子・・・コリスよ。』
コリス(だ、誰ですか・・・?あなたは・・・・。)
謎の声『私は君と同じ光の戦士だ。
もっとも、生まれた場所は違うが・・・。
それより、コリス。君はまだ、
こんなところで眠ってはいけないハズだ。』
コリス(すみません・・・。でも、
何だか・・・力が抜けた感じがするんです。
もう・・・戦える力は残ってないんです・・・・。)
謎の声『諦めてはいけない。例え、力がなくても、
君には、仲間たちがついているハズだ・・・。』
コリス(仲間・・・・?) その時、エスレヅナがコリスに急接近した。
エスレヅナ「ギャキャキャキャキャキャキャキャキャキャ!!!!!」
使徒はコリスを踏みつぶそうと足をあげた。モモは涙目で物凄く叫ぶ。
モモ「コリス!!!避けて!!!」 コリス「っ!!!!」
コリスは目を覚ました。その時、
エスレヅナの身体が数か所、爆発する。
エスレヅナ「ギャアアアアアアァァァァァァァァン!!!!!!!」
エスレヅナは身体の爆発で、
倒れた。コリスはこれに驚き、起きる。
グランメアルド「何ィ!?」 モモ「今の爆発は・・・!?」
王様「な、何だばか!?」
王妃様「この国にもう武器はないハズですが・・・。」
今の爆発に一同は動揺する。そして、起き上がったコリスも。
コリス「こ、これは・・・・!」 サキの声「コリス君!!」
コリスはサキの声に驚く。
コリス「っ!?な、何だ!?今の声は・・・。まさか!?」
コリスは右の方向へ向かう。そこには、彼らがいた。
サキ、シュドー、テブリッシュ、イチゴ、そしてシャドー。
コリスとモモの仲間たちであった。そう。シャドーが、
仲間たちを連れて、この国を助けに来たのだ。
モモ「皆・・・!来てくれたのね・・・・!!」
モモは仲間たちが来た事に感激し、涙が溢れそうになる。
イチゴ「大丈夫か!?コリス君!!」 一同はコリスに近づく。
コリス「・・・・ええ。何だか、元気が出そうです!!」
シュドー「・・・にしても、ここが夢の国かァ・・・。」
テブリッシュ「何だか、
汚そうな感じがするが、これも使徒の仕業か!?」
隊員たちはこの夢の国の風景を見て、
そんな感想をする。本来なら、
夢の国・マリンナーサはとても綺麗で光の溢れる平和な国だが、
今や使徒たちによって、暗黒に満ちて、汚れきっていた。
シャドー「この国から使徒たちを追い出せば、
この国は完全に元に戻るハズ!」
イチゴ「では、この使徒を倒せば良いんだな!?」
隊員たちは起き上がったエスレヅナの方を見る。
使徒は物凄く怒っている。
エスレヅナ「ギャアアアアアアアァァァァァァァァン!!!!!!!!
クソ人間ガ!!!ドウヤッテ、ココニ入ッテ来タンダヨ!!??」
サキ「シャドーさんが教えてくれた!
夢さえあれば、この国に入れるって!!」
シャドー「覚悟しなさい!!あなたたちにこの国は渡さない!!」
グランメアルド「ちいいぃぃ・・・!!悪夢の国の王女め!!
人間どもを連れて来ようとは!!!行け!!エスレヅナ!!!」
エスレヅナ「ギャアアアアアアアァァァァァァァン!!!!!!!」
エスレヅナはコリスたちに向かって、走る。
シュドー「皆!!行くぞ!!」 テブリッシュ「一斉射撃だ!!」
コリスを除く4人の隊員たちはウルトラシューターで、
火薬弾を一斉連射して、エスレヅナを攻撃。使徒はこれにさがった。
エスレヅナ「ギャアアアアアァァァァァァァン!!!!」
サキ「コリス君!!変身して!!私たちが支えるから!!」
コリス「・・・・・はいっ!!!」 コリスは少しだけ歩き、変身する。
モモ「コリス!!!今こそ、このマリンナーサを救って!!!」
コリス「ショワッチ!!!!!」
コリスはウルトラマンクリスタルにもう一度、変身した。
サキ&イチゴ「コリス君!!」 シュドー&テブリッシュ「コリス!!!」
王様「えーだばえーだば!!!」 王妃様「我が息子よ・・・。」
モモ「コリス・・・・っ。」 一同は喜ぶ。使徒たちはピンチを感じた。
グランメアルド「おのれェ・・・・!!ウルトラの戦士め!!
本当なら、
今の人間どもにドリームブレイカーをかけてやりたいが、
奴らは現実に産物。現実のある物に効果がない!!
悪夢のプリンセスめ!!はかったか・・・・!!?」
グランメアルドのドリームブレイカーは夢の産物に効果はあるが、
現実の産物に効果はない。
シャドーはそれを読み、助けを求めた。
ウルトラマンクリスタル「行くぞ!!使徒め!!」
エスレヅナ「ダマレエエエエェェェェェェェ!!!!」
エスレヅナは銛で突き刺そうとするが、クリスタルは右手を振るう。
ウルトラマンクリスタル「えぃ!!!」
それにより、銛は弾き飛ばされる。
エスレヅナ「ギャアアアァァァァァン!!」 使徒は驚いてさがる。
コリスは一度、夢の力を奪われた。だが、仲間たちに宿る、
夢の力がコリスに分けてくれたおかげで、
再び夢の力をチャージしたのだ。
グランメアルド「ふん!!いくら夢の力が取り戻したところで、
俺のドリームブレイカーにかかれば、そんなもの・・・!!」
グランメアルドは再び右手の人差し指をあげて、
赤い空から雷を落とす。
雷が再びクリスタルを襲う。そんな時、どこからか、
赤い球が飛んできて、その雷を受ける。
まるで、クリスタルをガードするように。
グランメアルド「なっ!!?」 ウルトラマンクリスタル「むっ!?」
隊員たち「おお・・・・・っ!!!」 モモ「こ、これは・・・・!!」
赤い球はゆっくりとクリスタルの前に降下する。
王様「な、何だば!あれは・・・!」
王妃様「あれは、宇宙からの者でしょうか!?
ドリームブレイカーも効かないし。」
ウルトラマンクリスタル「も、もしかして。あなたは・・・!」
そして、赤い球は光と共に変化していき、巨人のような姿に変わった。
その巨人は赤と銀の色をして、胸には青い宝石があった。
その巨人を見た一同はあまりの驚きに、震えていた。
イチゴ「あれは・・・・!!」 テブリッシュ「もしや・・・!!」
シュドー「間違いねェ・・・・!!」 サキ「・・・・・ウ。」
モモ「ウルトラマン!!!!!!!!」
そう。この巨人こそが、ウルトラ史上最大にして、最初の戦士。
初代ウルトラマンなのだ。一同は彼を見て、物凄い喜びをする。
ウルトラマン「・・・・・・・・・。」
王様「やっただばあああぁぁぁぁぁぁ!!!!!
来たぞ!!我らのウルトラマンだばぁ~っ!!!」
王妃様「ああ・・・何て懐かしいのでしょう・・・・。
まさか、こんなところで来てくださるとは・・・。」
グランメアルド「ウルトラマンだと!?まさか、M78星雲の、
連中も我ら使徒に歯向かうつもりか!!?」
ウルトラマン『ウルトラの国の戦士。いや、コリス。よく頑張ったな。』
ウルトラマンクリスタル「・・・・はい。
皆さんが来てくださいましたから・・・。」
エスレヅナ「オ、オノレエエエェェェェェェ!!!!
ギャアアアァァァァン!!!」
エスレヅナは二人のウルトラマンに向かって、跳びだす。
ウルトラマン「ヘア!!」
ウルトラマンはエスレヅナにチョップを打つ。
エスレヅナ「ギャアアアアァァァァァァン!!!!!」
ウルトラマン「ダアァァッ!!オァ!!」
ウルトラマンをさらに、パンチ。そして、キックで連撃する。
エスレヅナ「ギャアアアアアァァァァァァン!!!!
コノ野郎!!!!」
エスレヅナは目から電撃光線を発射する。
ウルトラマンはまともに受けた。だが、
ウルトラマンはまるで効いてないように体のバランスを崩さず、
右手で胸板に当たっている光線を払いのけた。
ウルトラマン「・・・・シュワッ!!!」 サキ「す、凄いわ!!」
モモ「流石は一番最初のウルトラマン!!とっても強いわ!!!」
モモたちはウルトラマンの強大な強さに感激する。
そして、クリスタルも。
ウルトラマンクリスタル「・・・・っ!
行きましょう!!初代ウルトラマン!!」
ウルトラマン『良いだろう!!!』
二人の戦士はエスレヅナめがけて、光線を構える。
ウルトラマンクリスタル「エクセリック光線!!!!!!!!」
ウルトラマン「ショワッ!!!!!!!!!!!」
ウルトラマンクリスタルはエクセリック光線を発射し、
ウルトラマンはスペシウム光線を発射した。
二つの光線はエスレヅナに命中した。
モモ「出たァ!!スペシウム光線!!!!!
これで勝ったわ!!!!!」
エスレヅナ「ギャアアアアアアァァァァァァァァン!!!!!!!!」
悪魔使徒・エスレヅナはエクセリック光線とスペシウム光線の、
合体光線を受けて、大爆発した。こうして、
ウルトラマンクリスタルと初代ウルトラマンの、
2大戦士は勝ったのだ。
サキたち「やったああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
王様「勝っただば!!クリスタルと初代マンが勝っただば!!!」
王妃様「ええ。ありがとうございます。初代ウルトラマン・・・。」
モモ「コリス・・・・・。っ!!?グランメアルドがいない!!?」
モモはグランメアルドがいなかった事に気づく。
ウルトラマンクリスタル「・・・・ありがとう。初代ウルトラマン。」
ウルトラマン『だが、残り二人の使徒は恐ろしいぞ。』
ウルトラマンクリスタル「ええ・・・。むっ!?」
その時、空からライドマンが飛んできて、
クリスタルの前に着地した。
ライドマン「カリアムは追い出したぜ!!
結構、しんどかったけどな。」
ウルトラマンクリスタル「ジャックさん・・・・。」
その時、グランメアルドの声が響く。一同はそれに気づく。
グランメアルドの声『この国は諦めてやる。だが、
地球は諦めたワケではないぞ。俺とカリアムはこれより、
地球に最大にして最悪な攻撃をかけるだろう・・・・。』
グランメアルドの声が消えると、
ウルトラマンがクリスタルに話しかける。
ウルトラマン『コリスよ。私はM78星雲に帰らなければならない。
我々には別の任務があるからだ。
コリス。君には仲間たちがいる。
君は彼らと一緒に使徒たちと戦えるハズだ。』
ウルトラマンクリスタル「はい。使徒たちは僕たちが倒し、
あなたたちが守ってくれた、
この地球を守り抜いて見せます。」
ウルトラマン『うむ!地球を頼むぞ!!コリス!!』
そして、ウルトラマンは空を飛び、マリンナーサから去った。
ウルトラマン「ショワッチ!!!!!!!!」
一同は去りゆくウルトラマンに向かって手を振った。
そして、使徒たちが去った事で、マリンナーサは自然に、
元の綺麗で平和な国に戻っていった。
マリンナーサは完全に復興した。
一同はマリンナーサの美しい光景を見て、感激する。
サキ「綺麗・・・・。これが、マリンナーサね・・・。」
イチゴ「ここが、コリスと隊長の故郷なんだね・・・・。」
コリス「ええ。これが、本当のマリンナーサの姿です。」
モモ「何年ぶりかしら・・・・。この国に帰れたのは・・・。そして。」
モモは王様と王妃様の方を見る。二人はコリスたちに救出されて、
自由の身になった。王様と王妃様はコリスやモモと見つめ合う。
コリス「ただいま・・・・。」
王様&王妃様「おかえり・・・・。」
モモ「ただいま・・・・。パパ。ママ。何年ぶりか知らないけど・・・。」
モモは微笑んでは泣きそうにそう言う。そして、王様&王妃様も。
王様&王妃様「何年ぶりでも良かったから、
おかえり!!!」
モモ「ただいまああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
モモは走って、王様と王妃様に抱き着いた。
モモは長い年月でこの故郷に帰れなかったのです。しかし、
こうして、
久しぶりに王様と王妃様に再会する事ができるのです。
こんなに嬉しい事は滅多にありません。そのあまりの感激に、
本当の育ての親と何年ぶりかの再会に涙したのです。
ですが、残り二人となった使徒たちは、
ついに最後の攻撃を地球に仕掛けるつもりです。
いよいよ、この物語における最後の戦いが始まろうとするのです。
頑張れ、コリス。負けるな、ウルトラマンクリスタル。
最終決戦はすぐそこにあるのです。
次回につづく
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