グランメアルド「お前は今より、地球へ行け。そして、
人間どもに絶望を与えるのだ・・・!我ら使徒に従わせるためにな。」
カリアム「はっ。グランメアルド様の命令とあらば・・・。」
エスレヅナ「ギキキキキ!安心シナ。夢ノ国ノ連中ハ、
コノ悪魔使徒ノエスレヅナ様ダケデモ、倒シテヤルヨ!」
エスレヅナは不気味に笑いながら、カリアムにそう言う。
カリアム「よろしく頼むわ。エスレヅナ。」
カリアムも微笑んで応える。
グランメアルド「クククク・・・!今こそ、
貴様らの子供が死ぬ時が来たのだよ。王様に王妃様。」
グランメアルドは後ろの方に向かって、そう言う。
そこには、十字架に張り付けられている、
モモとコリスの本当の親である、王様と王妃様がいた。
二人は使徒たちにマリンナーサを制圧されたと同時に、
十字架に張り付けられて、自由を奪われていたのだ。
王様「そ、そんな事はないだば!!わしらの子供たちが、
夢の力を全開して、お前らをぶっ飛ばすだばよォ!!!」
王様は捕まってもなお、騒ぐように体を動かそうとしていた。
王妃様「夫の言う通り、あなたたちの野望は、
私たちの子供が必ずや、止めてくれます!」
エスレヅナ「アァ~ン?貴様タチノ子供ガ、俺ラノ野望ヲ止メルゥ?
シカモ夢ノ力デ??ギャキャキャキャキャキャキャキャ!!!!
モウ、デキルワケネーダロ!!!オーッ!!!??」
笑っていたエスレヅナはその語尾と共に王様に向かって怒りだす。
王様「できるだば!!この国には夢の力がいっぱいあるだば!!
その夢の力をコリスとモモが使えば、わしらの勝ちだばァ!!!」
王様のエスレヅナに向かって、怒鳴る。
カリアム「無理よ。この国の夢のエネルギーは我ら使徒が、
全て奪ってやったわ。もう、
あなたたち夢の国の住人に勝ち目はない。」
王妃様「確かに・・・この国に夢の力が少なくなっていくのが、
わかる気がします・・・。
そのせいで、この国を絶望の闇が包みつつある・・・。」
そう。明るく美しいマリンナーサにある大量の夢の力が、
使徒たちが消してしまったので、
国のバランスが崩れたかのように、
国中が暗黒に包まれそうになってしまうのだ。
グランメアルド「そうだろう?
全ては、このグランメアルドの力による。
貴様らの子供たちの力もいずれ、俺の力で・・・!」
王様と王妃様「く・・・・・・っ!!!」
グランメアルド「そうすりゃ、
夢の国も地球も俺たち使徒の世界になる!!
安心しな。お前ら夢の国の住人も地球人たちも、
我がロザリオで、すぐに我が同胞の使徒に転生させてやるわ!
俺たち使徒は永遠に存在し続けるのさ!!
わっははははははははは!!!!!」
グランメアルドが勝利を誇るように笑っているその時。
コリスの声「そんな事はさせないっ!!!!!」
コリスの声が響き、王様と王妃様、3人の使徒は驚く。
グランメアルド「ぬぅっ!!?」
エスレヅナ「ナ、何ダ!?今ノ声ハ!!」
王様「も、もしかしてもしかすると、あの声は・・・・!!」
王様と王妃様はコリスの声を聞いて、笑顔になる。
カリアム「まさか・・・・そなたたちの子ではあるまいな!?」
王妃様「来てくださったのです。我が子供が・・・・!」
グランメアルド「何っ!?・・・・おぉ!!?」
グランメアルドはこの部屋の出入り口のドアを見てみると、驚く。
そこに、コリス、モモ、シャドー、ジャックの4人が現れた。
コリスたち「・・・・・・・・・っ!」
カリアム「夢の国の使者!!」 エスレヅナ「野郎・・・・・ッ!!」
グランメアルド「ほーう。よくぞ、ここまで辿り着けたものだ。」
カリアムとエスレヅナは動揺するが、
グランメアルドは余裕を見せるように微笑む。
コリス「使徒ども!!お前たちの野望もここまでだ!!」
王妃様「コリス!!モモ!!」 王様「来てくれただばなァ!!!」
モモ「っ!パパ!!ママ!!」
モモは今の王様と王妃様の姿を見て、悲しそうになる。
王妃様「まぁ・・・大きくなったわね。我が子供が。」
王様「今や凛々しい女性に育って、わしは嬉しいだば。」
王様と王妃様はモモの成長した姿を見て感激するが、
今の状況がわかっているモモは笑顔である場合ではなかった。
モモ「そんな事を言ってる場合じゃないでしょ!?
待っててね!今、助けてあげるから!!」
シャドー「使徒!!あなたたちは私を騙して、悪事を働かせたわ。
でも!もはや、あなたたちの思い通りにはさせないわ!!」
ジャック「お前らの事は大体、知ってる。悪いけど、
お前らはこの世界から消えてもらうぜ。」
グランメアルド「ククク・・・!やれるものなら、
やってみるが良い。かかれ!!」
グランメアルドがそう叫ぶと、二人の使徒が襲いかかってくる。
カリアム「ぬぅ・・・・っ!!」
エスレヅナ「ギャキャキャキャキャキャ!!!」
モモ「撃て!!」 コリス「はい!!」
モモとコリスがウルトラシューターで連続射撃する。
カリアム「く・・・・っ!?」 エスレヅナ「ギャキャキャッ!?」
カリアムとエスレヅナは攻撃を受けて、さがる。
エスレヅナは直接受けたが、カリアムは両手でガードした。
よく見れば、カリアムは正真正銘の人間の女性に見えて、
紫色を中心とした某貴族が着ているような衣装を着ていた。
カリアム「おのれェ・・・・!」 カリアムはどこからともなく剣を出す。
エスレヅナ「ギャキャキャキャキャキャキャキャ!!!!」
エスレヅナは口から青色の炎を吐いた。
4人はそれぞれに散って、それを避ける。
コリス「ちぃ・・・・!!ウルトラブレード!!!!」
モモ「ミンキーショット!!」
コリスは剣を出し、
モモはステッキの先端から、光の弾を連射する。
エスレヅナ「ギャギャ・・・・ッ!!」
使徒は複数の光の弾を受けてひるむ。
王様「えーだば!えーだば!モモの魔法は強いだば!!」
王妃様「流石は我が子。やはり、夢の力は無敵なのです!」
王様と王妃様はモモが戦っている姿を見て、に喜んでいた。
コリス「はぁ!!」 カリアム「えぃ!!」
コリスの剣をカリアムの剣がぶつかり、鋭い剣戟の音が出る。
コリス「何故、悪の道を走った!!」
カリアム「お前に答える必要などないわ!!」
そして、両者は離れると、再び互いの剣をぶつけて来る。
シャドー「モモ!!コリス君の援護を!!」 モモ「ええ!!」
モモがコリスとカリアムの方へ走るが、
エスレヅナが突然、起き上がった。
エスレヅナ「ギャアアアアアアァァァァァァァァン!!!!!!!!」
だが、モモの攻撃で怒り爆発したか、
ぎゃん泣きのような声をあげ出した。
エスレヅナ「ギャアアアアアァァァァァァン!!!」
そして、エスレヅナは背中の翼を広げて、
モモに向かって飛び出す。
モモ「っ!!?」 王様&王妃様「モモ!!危ない!!!」
エスレヅナがモモに接近する。だが、このピンチを救う者がいた。
ジャック「おらああぁぁぁぁぁっ!!!」
ジャックがいきなり出てきて、エスレヅナの顔を思い切り殴る。
エスレヅナ「ギャアアアァァァァァン!!!」
使徒は殴り飛ばされて、倒れる。
モモ「ありがとう!ジャック!!」 ジャック「良いって事よ。」
モモは自分を救ったジャックに感謝し、
ジャックが笑顔で微笑む。
つづく
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