ザギレマサ『DGCにマリンナーサの姉弟め!次は、
貴様たちがこうなる運命なのだ!!』
ザギレマサはDGCとコリス&モモを斬り殺そうとしているらしい。
ザギレマサ「ギシャアアアアアアァァァァァァァァ」
そして、使徒は吠えながら歩き始める。そんなザギレマサの前に、
何者かの足が地面を踏み出した。誰かが使徒の妨害をする気だ。
ザギレマサはこれに驚き、歩を止める。
ザギレマサ『だ、誰だ!?貴様は・・・・!!』
ザギレマサは目の前の者に聞く。
その者はどこかイカした感じの衣装をして、
緑色の長い髪と、紫色の瞳をした少年であった。
この少年はもしかして。
少年「・・・この世界を救うために来た者よ。」
オーシャンラッシュのブリッジでは、
隊員たちはシャドーの言葉に驚いていた。
コリス「そ・・・・そんな・・・!?」
サキ「夢の国とは、別の国も存在していたの・・・!?」
シャドー「ええ。そこは、ウルトラマンクリスタルが、
住んでいる国であったわ。いわば、彼の故郷。」
シュドー「その国は一体、どんな国なんだ・・・・!?」
シュドーの質問に、シャドーは少し黙り込んで、ハッキリとこう言う。
シャドー「・・・・・ウルトラの国。」
隊員たち「っ!!!?」 隊員たちはそう聞いて動揺する。
テブリッシュ「う・・・ウルトラの国・・・!?」
イチゴ「もしかして、ウルトラマンたちが住んでいる国!?」
シャドー「その通り。言っておくけど、宇宙の光の国とは違うわよ。」
光の国とは、M78星雲に存在するウルトラマンたちが、
住んでいる国の事であった。だが、そこはクリスタルの故郷ではない。
ウルトラの国とは、夢の国とは似たような世界で、
人々の夢と希望、正しい心で生み出した国よ。」
サキ「人々の夢と希望、正しい心で生み出した・・・??」
モモ「人間のプラスエネルギーから生まれたって事!?」
シャドー「その通り。
ウルトラの国にいるウルトラマンたちは、
夢の国の存在とほぼ同じよ。
ウルトラの国のウルトラマンたちの正体は、
宇宙からの夢のエネルギーを吸収して、
実体化したエネルギー体なの。
その誕生の手伝いをしたのが、夢の国の住人たちだった・・・・。」
隊員たちはそれを聞いて、さらに驚く。特にコリス。
そう。古代の時代で夢の国と同じく、
ウルトラの国が存在していたのだ。
そのウルトラの国は宇宙の夢の力で誕生したのだ。
コリス「つまり、クリスタルもそのウルトラの国の住人で、
宇宙の夢で誕生したエネルギー体だって事ですか・・・・!?」
シャドー「そう。石像になったクリスタルは、
あなたの夢の力で復活して、そのままあなたと一体化したのよ。
大昔の宇宙で、多くの星人たちや夢の国の住人たちの、
平和を守る力が欲しい、自分の世界を守ってくれる者が欲しい、
救ってくれる救世主が欲しい、と様々な夢が、
宇宙のエネルギーと同化し、
夢のウルトラマンが誕生したのよ。それが、
ウルトラの国の誕生。
ウルトラの国の住人たちは夢のある星で、
その星を外敵から守っていた。
昔の夢のあった地球もそうだった。だが、彼らに弱点はあった。
それは、人々の夢と希望がなくなる事だった。」
シャドーのイメージで、宇宙にあるウルトラの国には、
多くのウルトラマンたちがいて、複数がそれぞれ宇宙へ飛んでいた。
だが、ある星で一人にウルトラマンが石像になっていた。
その星の人々の夢と希望がなくなってしまったからか。
モモ「夢と希望がなくなると、ウルトラマンは存在できなくなるの?」
シャドー「ええ。私たち夢の国の存在と同じって言ったでしょ?
夢と希望がなければ、ウルトラマンの存在もなくなるのよ。」
サキ「クリスタルが今でも動けるのは、
コリス君には今でも夢があるからですか?」
シャドー「そうね。夢のある人と同化する事で、
その人が夢を持ち続ける事で、ウルトラマンは存在し続けるのよ。」
コリス「僕が・・・夢を持ち続ける事で・・・・。」
モモ「コリス・・・・・。」 モモはコリスを切なそうに見つめる。
その時、ドアから謎の3人組がいきなり出てきた。
それは何と、ハリー、初代モモ、杏であった。
隊員たちはこの3人がいきなり出てきた事に驚く。
特にコリス、モモ、イチゴの3人。ハリーがコリスのところへ走る。
ハリー「コリスううううぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」
コリス「わわっ!!!は、ハリーさん!!!」
コリスの前に止まったハリーが彼の両肩に触れる。
ハリー「聞いたぞ。コリス・・・。お前、
ウルトラマンクリスタル何だってな・・・・!?」
コリス「・・・・は、はい。ごめんなさい・・・・;」
コリスが自分の正体を暴露して、暗そうに謝る。
ハリーはそんなコリスの肩から手を放す。
ハリー「はぁ・・・。何を謝ってんだ・・・?」 コリス「え?」
ハリーは笑顔で親指を立てて、コリスにそう言う。
ハリー「良いじゃねーか。お前がウルトラマンで。
お前のおかげで、地球は今でも平和な感じがするんだぜ?」
コリス「ハリーさん・・・・。でも、どうして僕の正体を・・・?」
シャドー「私が教えたのよ。」 モモ「えっ!?シャドーが!?」
そう。シャドーがハリーにクリスタルの事を教えたのだ。
初代モモ「私は元よりコリスが、
クリスタルだって事を知ってるけどね^^」
モモ「も・・・モモちゃん・・・・・;でも、何で?」
シャドー「もうすぐ最後の戦いに近いから、
真実を語っておこうと・・・。」
モモ「そう・・・・。」 モモはハリーとコリスの方を見る。
ハリー「俺さ。今まで思ったんだよ。
クリスタルに感謝を伝えたいってな。」
コリス「ハリーさん・・・・。」
ハリー「そのクリスタルがお前だったんなら、今こそ言えるぜ。
・・・・ありがとな!俺たちの事を守ってくれて!!」
ハリーはコリスに手を向ける。どうやら、握手したいそうだ。
コリス「・・・・・・はい。」 コリスは笑顔でハリーと握手を交わした。
杏「アメリカDGC基地が壊滅したと聞いたけど、
イチゴが無事で良かったよおおぉぉぉ・・・・・!」
杏はイチゴに抱きついて泣き崩れる。
余程、イチゴを心配したそうだ。
イチゴ「杏・・・・。」 イチゴはそんな杏を見て、微笑む。
シャドー「・・・・さて。次は。あなたたちがずっと、
気になっていた使徒の正体を教える事にするわ。」
コリスたち「っ!!!!???」 モモ「し、使徒の正体・・・!?」
つづく
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