SHINE党・駐車場
サキ「おはようございまーす!」
ロードラッシュから降りながらそう言うと、迎えに来たシャリオが笑顔で返事した。
ちなみに、サキはこの仕事の後にDGCの仕事に行くため、隊員服を着ていた。
シャリオ「おはよう。サキさん。」
サキ「今、何時?」
シャリオ「今、7時51分、ギリギリ間に合ってるわ。」
サキ「開店は8時から。よかった。」
シャリオ「じゃ、いきましょ!」
サキ「うん。」
DGCの司令室では、コリス、シュドー、テブリッシュ、イチゴが、
モニターでサキがSHINE党に入っていくところをこっそり見た。
コリス「ずいぶんと頑張ってますね。サキさん・・・・・。」
シュドー「サキもいいけど、シャリオちゃんの方がよっぽろ可愛いな~www」
テブリッシュ「しかし、あいつ、こっち(DGCの仕事)より、お菓子屋に優先するとはなぁ。」
イチゴ「仕方が無いさ。女性って理解不能な人が多いからね。」
シュドー「まあ、そうかも知れねぇけど。女の子は可愛けりゃそれでいいじゃん。」
コリス「・・・・・・・・・・・・////」
テブリッシュ「どうした?コリス・・・・・ぶっ!!!」
コリスは赤くなって、テブリッシュは吐き気がして口をふさいだ。
二人が見たモニターにサキが更衣室で着替えている場面がうつっている。
シュドー「んお!!サ、サキィ!????・・・・・・シャリオちゃんは?」
シュドーは驚いた後に黒く呟いた。
テブリッシュ「・・・・・って、なんでこんなのも映れる!!???」
テブリッシュは恥ずかしがりながら、イチゴに怒鳴る。
イチゴ「まあ、コリスがどうしても心配そうなので、発信機つけといたよ。」
コリス「そんなの頼んでませーん!!!///////」
モモ「みんな、おは・・・・・・・・・・・。」
コリスたち「あ・・・・・・・・・・・・;;;;;;」
司令室に入ってきたモモはいきなり固まった。なぜならコリスたちがモニターで、
サキが着替えているところを見ているからだ。女性の恥を見た彼らにモモは・・・・・・。
モモ「な・・・・・何やってんのよおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!??????」
コリスたち「ごめんなさああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!!;;;;;」
モモの怒鳴り声が本部中に響いた。一方、SHINE党では。
サキ「シャリオさーん!ハチミルケーキはできたよ。」
シャリオ「うん!あそこに置いといて。」
サキ「はい!」
サキはお菓子を既に作り終わり、そのお菓子の置くところはシャリオが教えた。
客もいっぱい集めり、グルメ・ルームでは多くの客が御菓子を食べていた。
中にもサキの作ったお菓子がとてつもなくおいしかったらしい。
持ち帰りする客はシャリオのところに次々と近づいていた。
シャリオ「ふう。今日はなんか繁盛ね。あ!次の客だわ。」
客「これ、ください。」
中学生の少女がシャリオにイチゴショートケーキを見せる。
シャリオ「それは・・・・・・1000円ですね。」
シャリオは笑顔で答え、客も笑顔で1000円札を出した。
客「買います。」
サキ「・・・・・よし!」
サキもレンジに入れたクッキーが焼けるのを待った。ちょうど時間がたったので、
レンジをあけ、クッキーを出す。綺麗に焼けている。
サキ「よし!いい匂いだわ!」
店内では、客たちは笑顔になって、最近のお菓子はおいしいと思う人が多くいた。
「なんか今日のお菓子、美味しいぜ。」 「噂ではDGCの女の子が新しく働いているんだって。」
「ママー。このお菓子おいしそー。」 「こりゃお持ち帰りだ。」 「明日も行こうかな。」
そんな大繁盛なSHIBE党であったが、時は過ぎ夕日となる。
その時、客は自然に少なくなり、全員帰っていった。
元の隊員服に着替えたサキはシャリオと一緒にSHINE党の外にいて、一緒に夕日を見た。
シャリオ「綺麗ね・・・・・・・・。」
サキ「ええ・・・・・・とっても・・・・・・。」
シャリオ「ねえ・・・・・もう行くの?」
サキ「うん・・・・・私、DGCとしての仕事もあるから。」
シャリオ「私は・・・・・サキさんがこの店にいてくれると・・・・嬉しいな。
だって、サキさんの作ったお菓子、とっても美味しいもん・・・・。」
サキ「・・・・・私、お菓子作りもよかったけど・・・・・・もっと、叶えたい夢があるの。」
シャリオ「お菓子つくりよりも?」
サキ「そう・・・・・・私ね・・・・・夢があるの?」
シャリオ「夢?」
サキ「うん。それは、自分がどうしてもやり遂げたいと言う目標と言う事よ。
私の夢はね・・・・・・・アイドル歌手になる事よ。」
シャリオ「・・・・・・・・・・・・歌手か・・・・・・。じゃあ、この仕事は・・・・・・。」
サキ「もちろん、行くわ。」
シャリオ「・・・・・ありがとう。」
サキ「・・・・・・そうだ!シャリオさん、今日はどこかに連れて行ってあげるわ。」
シャリオ「え?でも・・・・・DGCの・・・・・。」
サキ「・・・・・気がかわったの。なんか・・・・・・シャリオさんとどこかに行って遊びたい気分なの。
隊長に連絡しておくわ。あ、その前にどこか行きたい?」
シャリオ「え?・・・・・でも・・・・・・・じゃあ、サキさんが行きたいところで・・・・・・。」
サキ「・・・・・・・私が行きたいところ・・・・・・。」
シャリオ「・・・・・ごめんなさい。私、最近、他の場所に行ってないの・・・・・。
だから、選べなくて、ついそう言って・・・・・。」
サキ「・・・・・・・じゃあ、私が昔通っていた学園でいいかな?」
シャリオ「高校?」
サキ「え?知らないの?」
シャリオ「あ・・・・・・。い、いえ。私もちゃんと高校に通っていました。」
サキ「じゃあ、行って、学園の事・・・・・・もう一度、一緒に思い出すために行こうか。」
シャリオ「・・・・・・・はい。(・・・・・お母さん・・・・ごめんなさい・・・・・・・。)」
DGC本部・司令室にて、テーブルに置いている電話機が鳴り出した。
モモ「はい。こちら、モモ。」
モモは受話器を取り出し、電話する。相手はサキである。
サキ『こちら、サキ。』
モモ「サキ!・・・・今日はどうだった?」
サキ『ええ。今日は繁盛でした。』
モモ「それはよかったわ。」
サキ『・・・・・・あの・・・・・すみませんが・・・・・・。』
モモ「お休みしたいでしょ?」
サキ『え?なぜ、それを?』
モモ「今日は繁盛したから、大いに疲れてでしょ。だから、今日は思い切って羽を伸ばしなさい。」
サキ『はい・・・・。ありがとうございました。』
夕日の町をロード・ラッシュが走っていた。そして、ついにロードラッシュは、
学園についた。サキとシャリオは車から降りて、学園の前を歩いた。
シャリオ「あ!」
サキ「ここが、私の通っていた・・・・・マック学園よ。」
シャリオはここ、マック学園の名を聞いて笑みを浮かべながら言う。
シャリオ「・・・私、知ってる。」
サキ「え?」
シャリオ「私・・・・・一年前、ここを卒業したわ。」
サキ「うふ。まさか、あなたがここで通っていたなんて・・・・知らなかったわ。
私は・・・・・二年からこの学園を卒業したわ。」
シャリオ「そうですか。・・・・・じゃ、入りましょ。」
サキ「ええ。」
サキとシャリオはマック学園に入った。まずは、玄関の方を見て、懐かしがった。
サキ「うわぁ~。懐かしいわ。旧友と一緒によくここから始まったの。学園生活が。」
シャリオ「・・・・・私は・・・一人で来たわ。」
サキ「そう。・・・・・じゃあ、私たち二人で、学生に戻ったつもりで学園内を探検しようか。」
シャリオ「え・・・・。うん!」
二人は学園内を歩いていた。そして、見たことのある風景を見て懐かしがった。
二人は今、ランチルームにいた。
サキ「どこも懐かしいけど、ここもよかったなぁ。」
シャリオ「うん。よくここで給食を食べた事は覚えているわ。」
サキ「うん。じゃあ、次は私の教室に行く?」
シャリオ「うん!その前にせっかくここに来たんだから、ここで食べる?」
サキ「え?」
シャリオは笑顔でどこからともなく、ケーキの箱二つとチョコクッキーの袋を持ち出した。
つづく
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