木々から隠れたバンジョーたちが見たのは、チンピーの仲間たちを収納した所であった。
そこには何個か大きな四角い鉄の牢屋があり、そこにそれぞれサルたちが捕まっていた。
ボトルズ「警備してる奴もいます・・・・・・!」
ベス「見張りか・・・・・。助けたいけど、コンガと戦うのにあまり力を使うわけにはいかないし・・・・・。」
収納所には複数のコンガの手下のサルたちが銃や剣を持ちながら、
周りから敵が来るかわからないので、念のため警備をしていた。
カズーイ「ちっ!本当なら今すぐ一匹残らずやっつけたいけどね・・・・・!」
ボトルズ「でも、この基地のボス、コンガはティッカー族総統以上に凶暴です。
もし、君たちがここで暴れまわったら、奴がすぐ来て、攻撃を仕掛けますよ?」
バンジョー「奴が来たなら僕たちにとって好都合。返り討ちにすればいいさ・・・・・!」
チンピー「いけません・・・・・!奴の溶解オレンジは協力です。
何万個もある溶解オレンジは当たったら身体の一部を溶かしてしまうほどの威力なんです。」
ベス「それに、近距離攻撃を得意とする君たちでは、
遠距離攻撃を得意とする奴には勝つ確立は少ないかも知れない。それは悔しいけどよ・・・・。」
カズーイ「でも、ボトルズ。マシンガン持ってるんじゃない?」
ボトルズ「え!?も・・・・持ってますけど・・・・・・;」
ボトルズは確かにマシンガンを持っている。しかし、ボトルズは汗を流し、チンピーはこう言った。
チンピー「何ヶ月前かとあるレジスタンス軍が銃器を武装した者による部隊を編成し、
このアジトに襲撃したんです。彼らは一斉射撃でコンガを攻撃しましたが、
コンガは大技、溶解オレンジ連続投げで一瞬で無数の溶解オレンジを投げて、
レジスタンス部隊の銃弾全てが全ての溶解オレンジに当たり、コンガに届かなくなりました。
一斉射撃を封じたコンガは反撃に、続けて溶解オレンジ連続投げで部隊を全滅させました。」
ベス「溶解オレンジ連続投げ・・・・・!いかに恐ろしそうな技だぜ・・・・・!!」
バンジョー「普通の銃器では敵わないって事か・・・・!」
カズーイ「じゃあ、あたいたち、勝ち目ないって事!??」
ベス「いや・・・勝ち目なくても俺たちは奴を倒さなきゃいけない。」
ボトルズ「ですが、奴には溶解オレンジがあるんでしょ!?」
ベス「それを防ぐ方法を考えなければならないんだろう?」
ボトルズ「確かに・・・・・。」
チンピー「その前に仲間の救出が先です。でも・・・・警備員たちが・・・・・・。」
収納所では、複数のコンガの手下が警備をしていた。
「はぁ~あ。見張りって暇だなぁ。」 「当分、敵来ねーから、警備する必要なくね?」
「でもよ。万が一って事もあるんだろ?」 「うーん・・・・・・・。」
カズーイ「何よ。敵ならもうとっくに来てるのに・・・・・・。」
バンジョー「しっ!バレたらどうするんだ!??」
コンガの手下たちは警備が暇であった。その時、一匹の手下が収納所に来た。
コンガの手下「ウキッ!!」 「ウキィーッ!!」 一匹が敬礼すると、他の手下たちも敬礼した。
いわゆる挨拶と言っていいかも知れない。
「大変だ!我々の仲間が何故か次々と倒れていったんだ!!」
「ええっ!??」 「まさか、敵が潜んできたんじゃないだろうな・・・・・!?」
「怪しい奴がどこかに潜んでいるかも知れない。お前たちも探すの手伝ってくれ!!」
「おうっ!!!」 コンガの手下たちは侵入者らしき者を探そうと収納所から離れて行った。
バンジョー「敵はいなくなった!今だ!!」 バンジョーが木々から出てくると、
ベスやボトルズ、チンピーも木々から出てきて、収納所に来た。
牢屋に捕らわれたサルたちはバンジョーたちを見て、彼らに声をかける。
「だ・・・・誰ですか!あなたたちは!!」 「グランティの連中なのですか!??」
バンジョー「違う。僕たちはあなたを助けに来ただけです!」
カズーイ「グランティじゃないわ。正義の味方よ!!」
牢屋の中で、子供たちがチンピーを見て、彼に声をかけた。
「あ!チンピーだ!!」 「君はチンピーなんだろ!!」
チンピー「え?あ!うん、そうだよ!!君たちを助けようとしたんだ!!」
ベス「俺はグラブリンの戦士ベス!君たちを助けに来た!!牢屋は3つあるな・・・・・!」
ボトルズ「皆さん!さがってください!今、バンジョーたちが助けます!」
バンジョー「よぉし・・・・・!ローリングアタック!!」 バンジョーは一つ目の牢屋に近づき、
ローリングアタックでオリを壊した。一つ目の牢屋に閉じ込められたサルたちは開放された。
バンジョー「よし!次っ!!」 バンジョーはすぐさまに二つ目の牢屋に向かって走った。
カズーイ「キキツキアタック!!!」 牢屋に近づいたバンジョーとカズーイ。
カズーイはキキツキアタックでオリを壊した。二つ目の牢屋に閉じ込められた捕虜は解放された。
ベス「はああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 ベスはヤリを突き出して、オリの棒を一つずつ突き刺した。
そして、ヤリを回転させて、思いっきりオリを叩くと、オリは吹き飛んだ。
これで全ての牢屋のオリは壊され、サルたちは開放されました。
「やったああぁぁぁぁ!!」 「俺たちは救われたぞぉ~!!」 「ウキ~ウッキ~!!」
サルたちは開放されたので喜んだ。バンジョーたちも喜んだ。
ベス「よかったな。ベス。」
カズーイ「後はコンガを倒すのみ!!」
チンピー「・・・・いえ!実は収納所はもう一つあります!そこに僕のママとパパが・・・・・。
それに、僕たち大好物のオレンジを初めとする食べ物もそこにいっぱいあるのです。」
チンピーは落ち込みながら言った。
バンジョー「よし!次はさっそくそこへ向かおう!!」
ボトルズ「そのもう一つの収納所はどこにあるんですか!?」
チンピー「ウキッ!そこは・・・・・・・。」 チンピーが言おうとした途中、
複数のコンガの手下たちが戻ってきた。手下たちは捕虜たちが開放されたところを見てキレる。
コンガの手下「なんだ貴様らぁ!!ウキー!!」 「喜ぶ声が聞こえたと思ったら、
誰かに助けられたわけだなぁ!!」 「またオリ作らなきゃならんのか!ちっきしょー!!」
サルたちはコンガの手下たちの怒声に怒った。しかし、チンピーは勇敢に手下たちの前に立つ。
チンピー「ウッキー!そろそろこのジャングルを返してもらうよ!!」
チンピーは手下たちに指を指して言った。コンガの手下たちは怒って一斉に飛び掛る。
「やろおおぉぉぉぉ!!!ウキッ!??」 すると、一匹がバンジョーに殴られて、倒れた。
「ウキャッ!??」 バンジョーに飛び掛ろうとしたもう一匹が、カズーイは嘴でその者を突き飛ばした。
カズーイ「・・・・そう言えば、ここはグランティの基地だったね・・・・?」
コンガの手下「ウキィィィィ・・・・・!それがどうした・・・・・・!?」
カズーイ「じゃ、このグランティ基地の奴らははあたいたちの第1の犠牲者たちと言う事ね^^」
ベス「そして・・・・お前達のボス、コンガを倒して、父と母と弟の仇を取るっ!!!」
バンジョー「行くぞ!グランティ!!!」
コンガの手下「許さ~ん!かかれえぇっ!!!」 「ウキィィィィ!!!」 「ウキキイイィィィィィ!!!!」
コンガの手下部隊は一斉にバンジョーたちに向かって飛び掛った。バンジョーたちも迎え撃つ。
コンガの手下「ウキィ!!」 手下がバンジョーに手刀をくらわせようとする。
バンジョー「む!はっ!!」 しかし、腕で敵の手刀を受け止め、敵の腹を殴り、頭にチョップした。
コンガの手下「ウキ・・・・・!?」 一匹目が倒れた。次は3匹がそれぞれ剣を持って攻撃を仕掛けた。
「ウキキキイイイイィィィィィィィ!!!!」 3匹は斬りかかろうとする。次はカズーイが攻撃する時だ。
カズーイ「キキツキアタック!!!!」 カズーイはキキツキアタックで、嘴を連続で突き出す。
3武器の敵は剣を振って、カズーイの嘴と弾きあいながらも戦い続けた。
キンキン カキン キィン カン カキン そして、カズーイは思いっきり嘴を突き出した。
キイィィン カズーイの嘴攻撃によって3匹の剣は弾き飛ばされた。カズーイは続けて攻撃する。
カズーイ「キキツキアタック!!!!」 カズーイは再度キキツキアタックで3匹を倒した。
「ウギャアアアアァァァァ・・・・・・!!」 ベスは既に他のコンガの手下たちと戦っていた。
ベス「でやあぁ!!はっ!!おぅらあああぁぁぁ!!!」 バシン バシン ザクウゥゥゥッ
コンガの手下「ウギッ!?」 「ウギャ!?」 「ウキィィ・・・?!!」
ベスはヤリを振り回し、二匹を手下を叩き倒すと、別の一匹を突き刺した。
しかし、また一匹が後ろからベスに襲い掛かる。それを気づいたベスはヤリを抜いて、
その敵を突き刺し、その敵から素早く抜いた。敵は倒れた。
コンガの手下「ウキャアアアァァァァァ!!!!」 今度は二刀流の手下がベスに挑む。
コンガの手下は二つの剣で素早くベスに斬りかかる。ベスは走って、その者に攻撃を仕掛ける。
ベス「ぬぅ・・・・!ふん!!」 ベスの走りの方が早く、ヤリで二刀流の敵を突き刺した。
「な・・・・はや・・・・・!!」 ベスがヤリを抜くと、手下は血を吐いて、倒れた。
一方、ボトルズは4匹の敵の前に腰を抜いていた。
ボトルズ「あわ・・・・あわわわわわわわわ;」 4匹は恐ろしい形相でボトルズを睨んでいた。
コンガの手下「ウキキキキキ・・・・・!こいつ弱そうやなぁ・・・・・!!」
「やっちまおうぜ!!」 「ウキイイィィィィィィ!!!!」 4匹はボトルズに襲い掛かった。
ボトルズ「ひっ!く・・・・来るなああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 ボトルズは怖さのあまり叫んだ。
しかし、その恐怖心がボトルズに武器を使わせた。マシンガンを発砲し、4匹を撃った。
「ウギギギギイイイイィィィィィ!!?????」 「バ・・・・・馬鹿・・・な・・・・!!」
4匹はボトルズのマシンガンに撃たれ、倒れた。しかし、ボトルズはまだ恐怖心が残ってるせいで、
まだ発狂してマシンガンを連射し続けて、他のコンガの手下を撃ち続けた。
ボトルズ「ああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!」
コンガの手下たち「ウキイイィィィィィィィ!??」 「ウキャキャキャキャ!!!」 「ウッギイイィ!!」
ボトルズ以外の者たち「す・・・・・すげぇ・・・・・・。;;;」
バンジョーたちは発狂しまくるボトルズが次々と敵を倒しているところを見て、複雑であった。たぶん(
コンガの手下「ちぃ・・・・!ウキッ!!」 最後に残った一匹はすぐさま逃げた。
チンピー「ウキャ!?最後の一匹がコンガに報告しようとしている!!!」
バンジョー「そうはさせるかぁ!!!」 バンジョーがそう言った後、
カズーイはリュックから自分の両足を出し、地面につく。
カズーイ「カズーイダッシュ!!!!」 カズーイは物凄い速さで走り、
あっという間にコンガの手下の前に着いた。手下は驚く。
コンガの手下「鳥が物凄いスピードで走っただとぉ・・・・・!??」
カズーイは両足をリュックに引っ込め、バンジョーがまた地面に立った。
バンジョー「とおぅ!!」 バンジョーはコンガの手下の顔面を思いっきり殴った。
コンガの手下「ウ・・・・キ・・・・・・・!!」 ついに最後の手下も倒れた。他にも手下はわんさかいるのだ。
なんとか戦いは終わり、一安心した一同。
バンジョー「ふぅ・・・・・・。なんとか片付いた・・・・・・。」
ベス「ああ・・・・・・・。コンガがここにいるうちになんとか非難させてあげなきゃ・・・・・・。」
カズーイ「そうね。また捕らわれたら面倒なもんね!」
ボトルズ「ええ・・・・・・。あれ?なんだ?あの小さい牢屋は?」
ボトルズはある緑の牢屋を見つける。その中にいるのは、サルではなかった。
身体が青くて、頭がかわいらしい動物のような顔をしていた。
しかし、この者は何故か暗かった。閉じ込められたら誰だって暗いが、その者はさらに暗かった。
チンピー「ウキ・・・・!?あ!そういえば、こいつがいたんだ!!!」
ベス「こいつ?」
チンピー「うん。緑色の牢屋に捕まっている変な生物だけど・・・・・。」
バンジョー「・・・・よし!助けてあげよう!」
バンジョーはそう言うと、緑の牢屋に近づく。
バンジョー「はっ!!」 バンジョーは回転蹴りでオリを壊した。
青い変な生物「っ・・・・・・!?」 青い生物は自分を閉じ込めたオリが壊れたので、
その前を見る。そこに、笑顔のバンジョーとカズーイがいた。
バンジョー「さあ。もう大丈夫だよ^^」
カズーイ「感謝しなさいよね♪」 二人にそう言われた青い生物はいきなり青く輝きだし、
すぐに牢屋から飛び出し。バンジョーとカズーイの周りを嬉しそうに飛び回った。
青い生物「ジンジョオオォォォ――ウェェェ―――――イ!!!!!」
そして、二人の真上で手足を広げたポーズすると、二人の前に着陸した。青い輝きは消えたそうだ。
青い生物「ヤッホー!ボク、ジンジョー!!」
バンジョー「ジ・・・・ジンジョー・・・・・!?;」
カズーイ「あんた・・・・凄い喜びすぎね;まあ。いいけど。」
ジンジョー「うん!僕はジンジョー族!助けてくれてありがとう!!」
バンジョー「うん。どういたしました^^」
ジンジョー「はい!ちなみに僕はブルージンジョーのプルレス・ブルーです!」
バンジョー「ジンジョー族にも名前があるのか・・・・。僕はバンジョー!」
カズーイ「あたいはカズーイよ!ちなみにこのモグラはボトルズね。」
ボトルズ「よろしくお願いします。」 ボトルズは礼儀正しくプルレスに挨拶した。
ベス「急に明るくなったな。でもいいか。喜んでるしw」
チンピー「ところで、なんでこんなところで捕らわれたんだい?」
プルレス「実は去年・・・・僕たちジンジョー族が皆グランティの奴隷にされてしまったんです・・・・。」
ボトルズ「去年・・・・・!?もしかして、一年前のファイナリック・ミレニアム・バトルの事ですか!!??」
チンピー「ファイナリック・ミレニアム・バトル!そう言えば、この戦争はグランティが起こしたんだと・・・!」
ボトルズ「・・・・どうりで今年でほとんどのジンジョーが蒸発してしまったわけですね・・・・・!」
バンジョー「たしか、ジンジョー族って人間に近い平和を愛する怪人類だって・・・・・?」
カズーイ「ええ。ぬいぐるみらしい可愛らしさで女性に人気があるらしいって。」
プルレス「僕の仲間は各地でグランティに捕らわれているはずです・・・・・・。
僕たちジンジョーを助けて!これ、あげるから・・・・・。」
プルレスはそう言うと、ゴールデン・ジグソーと青い光の玉をバンジョーたちに見せた。
つづく
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