日下部「・・・これより、調査を開始します。」
日下部はどこからともなく、
少し大きそうな棒のような機械を持ち出した。
日下部の持っている手の近くの部分には、
モニターのような物があった。
日下部「この棒型異常反応探知機で、
溶岩が上昇している原因を探そうと思います。灰間も良いわね?」
灰間「ああ。もちろんだ。」
少し大きそうな棒のような機械は棒型異常反応探知機と言う。
日下部はもちろん、灰間も持っていた。
二人はマグマに近づき、棒型異常反応探知機をマグマに向ける。
すると、その棒型異常反応探知機が凄く震えだし、
モニターが異常な数値や文字を多く表す。
何かの反応をキャッチしたのだ。
灰間と日下部はこれに驚き、火野博士も二人の反応に驚く。
灰間「っ!?な、何だこりゃ!!?異常過ぎっぞ!!」
火野博士「何かわかったのか!?」
日下部「今、サーチ中です・・・!あ!!わかりました!!!」
灰間「これは・・・宇宙の物質からのエネルギーじゃねーのか!?」
火野博士「宇宙の物質から・・・!?」
日下部「これは・・・!宇宙線からの反応です!!
マグマが暴走している原因は宇宙線の仕業です!!!」
そう。日本中のマグマの暴走は宇宙線の仕業だったのだ。
その宇宙線と言う言葉にピンと来た日下部。
日下部「っ!そうだわ。
確か、三日前に宇宙線が地球に接近したと聞いたわ。
もしかして・・・!その宇宙線の仕業かも知れない!!
さっそく隊長に連絡を・・・・!!!」
日下部はシーバーで隊長に連絡しようとする。その間に。
灰間(・・・・宇宙線によるものだけじゃねェ。何か、
魔獣のエネルギーみてーなもんも感じやがる・・・!
もしかして、
またもや魔族の仕業だってのか・・・・!?)
灰間のペンダントも少しだけ光っていた。今回の事件も、
魔族の仕業なのかと灰間は確信しつつあった。
BAR基地の司令室で、大神は日下部からの連絡を受けていた。
大神「そうか・・・。マグマの暴走は宇宙線の仕業だと言うのか。」
日下部の声『はい。確かに、宇宙物質の反応がありました・・・。』
大神「緒川もマグマに異常な反応が含まれていると聞いたけぇの。
まさか、その反応こそが、宇宙生命体と言うワケか・・・・。」
叶野「っ!?隊長!!宇宙線の状況をキャッチしました!!
宇宙線がエネルギーを分裂させ、
それを日本の至る所のマグマと、
同化しているそうです・・・!
マグマの暴走の原因はそれです!!!」
大神「やはり・・・っ!!やはり、宇宙生命体の仕業か・・・!!」
叶野「そして、宇宙生命体の正体も判明しました!!!」
大神「正体・・・!魔族か!!?」
叶野「いえ!魔族ではありません!!
暗黒星雲からのものです!!!」
研究所に戻った火野博士、灰間、日下部の3人は、
研究室へ向かおうと廊下を歩いていた。
火野博士「それにしても、宇宙生命体とやらがマグマを、
暴走させたとは・・・。実にけしからん・・・・!!」
灰間「また、魔族の仕業じゃねーだろうな・・・!!」
日下部「いえ。叶野隊員からは、別の宇宙人らしいわ。」
灰間「何だと!?じゃあ、今回は魔族じゃないのか!?(だが、
あのマグマの中からは、確かに・・・・。)」
そして、研究室では、既に金色の衣装をした者がいた。
その者はマグマの入っている水槽に近づいていた。
その時、灰間たちが入って来た。
金色の衣装をした者はそれに驚く。
金色の衣装をした者「うっ!?」 火野博士と日下部「あっ!!!」
灰間「な、何だ!?てめーは!!!」
3人も金色の衣装をした者の姿を見て、驚く。その者の顔は、
ほとんどが銀色らしく、
金色が部分が少しだけありそうな仮面をしていた。
金色の衣装をした者「ちっ!!とうとう見つかったか・・・!!」
日下部「あんた・・・!宇宙人でしょ!?
マグマを暴走させたのは、あんただったのね・・・・!!」
金色の衣装をした者「そうだ。俺は暗黒星雲から来た、
シャプレー星人だ!!この日本を拠点として、
地球全土を攻略するのが、工作員としての俺の使命なのだ。」
灰間「貴様・・・!どうやってマグマを暴走させやがった・・・・!?」
シャプレー星人「ククク・・・!!
俺の身体に集めた宇宙線のエネルギーを、
分裂させてその一部をマグマと同化させただけだよ。
このようにね・・・っ!!」
シャプレー星人は水槽のフタを開ける。
火野博士「あっ!!やめろ・・・・っ!!!」
火野博士の叫びを無視する星人は右手を水槽のマグマに浸かり、
すぐにその右手をマグマから離れる。すると。
マグマが突然に活性を初め、水槽が壊れ始めた。
灰間、日下部、火野博士「ああっ!!!!」
3人はこれに驚き、シャプレー星人はこれに大笑いした。
シャプレー星人「はははははは!!!
見たか!?俺の能力を!!!」
そして、マグマが部屋中に満ちていき、その部屋が炎上し始める。
つづく
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