2999年。人類は恐るべし戦争をしていた。ファイナリック・ミレニアム・バトル。
その戦争を起こしたのは巨大な組織、【GRUNTY(グランティ)】。
一年後、戦争が終わり、人類はなんとか生き残るが、
一部の人類が暴力で争ったり、モンスター、怪獣などが続出。
さらに宇宙人たちがこの地球を侵略すべく活動をしていた。
そして、GRUNTYは伝説の秘宝、ジギーという脅威の力を持つジグソーを集めていた。
ある日、怪しく黒い曇に包まれた砦があった。その砦の奥深いところにある部屋で、
肌が緑で衣装が黒い魔女、グランチルダが鍋のディング・ポットに向かって語った。
グランチルダ「な~べよ鍋よ。鍋のディング・ポットよ!この世で一番美しいのは誰ぢゃ?」
ディング・ポット「はい。それはあなた、グランチルダ様です。
(トホホ・・・・またかよ・・・・・・。)あなたのお美しさに息がつまります。ゲホッ!」
鍋に似た生物、ディング・ポットは心で泣きそうになった。
グランチルダ「よろしい。わしはきれ~い。」
ディング・ポット「・・・・む?もっと綺麗な娘が?」
グランチルダ「なんだって!?わしより美しい者などいないよ!!!」
ディング・ポットはツインテールをした可愛い熊の少女を映した。
ディング・ポット「チューティという可愛らしい熊人間の女の子です。」
グランチルダ「馬鹿いってんじゃないよ!!!この娘のどこがいい!?」
グランチルダはそれを聞いて怒ってディング・ポットをガンガン叩いた。
ディング・ポット(いててて・・・・・ちょっとは優しくしろよ。この鬱魔女が!)
グランチルダ「ホウキよ。チェックにいくよ!!」
グランチルダはホウキを呼び出し、それを跨った。
巨大なクルクル山が聳え立つ山に小さな村があった。
その住人である熊人間の少女、チューティは自分の家に向かっていた。
地面からは眼鏡をかけたモグラの少年、ボトルズが現れた。
ボトルズ「やあ、チューティ。今日はおでかけかい?」
チューティ「うん!ねぼすけバンジョー兄ちゃんと冒険旅行にいくの。」
チューティの家
ベッドでうるさいイビキで寝ている熊の男がいた。リュックから、
赤い鳥の女、カズーイが怒っていた。
カズーイ「バンジョー、起きなさいよ!」
それでもバンジョーは起きない。チューティの兄は確かにねぼすけであった。
一方、チューティとボトルズは?
ボトルズ「あの空にいるのは一体なんだい?」
ボトルズが指差しているところにチューティは目を向けた。
そこにはホウキび跨り、空を飛ぶグランチルダがいた。
チューティ「あ・・・・・あれは、グランティ!!!」
チューティは怯えていた。グランチルダはチューティを見つけた。
グランチルダ「お前がチューティかい!わしと一緒に来てもらうよ!!」
チューティ「い、いやああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
グランチルダは風のような速さでチューティに迫る。
グランチルダ「お前のような若い者はどうなるか思い知らせてやる!!」
チューティ「助けてぇぇぇぇぇぇぇお兄ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!」
ボトルズ「こ・・・これは大変だ!うわあああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
この騒動による悲鳴はバンジョーの家にも聞こえた。
その部屋にいるカズーイの耳にも入った。
カズーイ「む?これは・・・・チューティの悲鳴!
お~い!バンジョー、起きろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
カズーイの必死の叫びにバンジョーはゆっくりと起きる。
バンジョー「ふわぁ~あ。どうしたんだカズーイ、大きな声を出して。」
カズーイ「チューティが大変よ!外にでなくちゃ!!!」
バンジョー「なんだって!?くっ・・・・・・!」
それを聞いたバンジョーは真剣な顔をして、カズーイの入ったリュックを背負い、
おもてに出る。すると、そこに座り込みながら泣いているボトルズがいた。
カズーイ「バンジョー・・・・。」
バンジョー「うん・・・・・。」
外にでたバンジョーはさっそくボトルズに話しかける。
バンジョー「どうしたんだい?ボトルズ。」
ボトルズ「あ!バンジョー。大変だ・・・・君の妹がグランティにさらわれちまったんだ!!」
バンジョー「え?あのチューティが!?ところで、グランティというのは・・・・?」
カズーイ「んもぅ。忘れたの?グランティはね、1年前の戦争を起こして、
さらに現在でも暴力で争っている巨大な悪の組織よ。」
バンジョー「そうか。それよりチューティを助けなければ!グランティはどこにいるんだい?」
ボトルズ「あのクルクル山の頂上につり橋があるのは知ってますね?」
カズーイ「ええ。でも、そのつり橋の先には黒い曇に包まれているんだって。」
ボトルズ「あそこは実はグランティの基地があるんです!そこには・・・・・・きっと、チューティが・・・・。」
バンジョー「よし!じゃあ、チューティを・・・・!」
ボトルズ「待ってください!あそこはとっても危険ですので、
まず戦いの準備をした方がいいです。」
カズーイ「バンジョー、グランティと戦うのは命を落とすかも知れないわ。そのために・・・。」
バンジョー「わかったよ・・・・・。じゃあ、一刻も早く準備して・・・・・・。
それからチューティを助けないと!!」
かくして、これが、この物語の始まりであった・・・・・。
つづく
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