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不良中二病ゆー1の個人サイトのブログです。小説やネタ話など自分の書きたい事を書きます。 たまに画像も置くかも知れませぬ。 あと、動画も公開する予定です。
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イチゴ「そ・・・そんな・・・・・!!?」

サキ「コリス君が・・・・倒れた・・・・!?」

隊員たちはクリスタルが倒れた事にショックする。

グランメアルド「マリンナーサの王子の夢は、

全て灰となる。そして、間もなくウルトラマンも消えるだろう。」

グランメアルドがそう言った後、クリスタルの目の輝きが消え、

身体がゆっくりと消えてしまった。

これを見たモモは悲しく叫ぶ。

モモ「コリスうううぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」

グランメアルド「わはははははははははははは!!!!!

もはや俺たちを止められる者はこの星で誰もいない!!

この星は完全に我ら使徒の物となったのだぁ~っ!!!」

グランメアルドは笑い声と共に消えていった。

クリスタルでもグランメアルドには勝てなかった。

夢の力も現実の力でも奴を止める事はできないのだ。

霧の中でコリスが倒れていた。

そこに、隊員たちが走って来た。

モモ「コリス!!!!!」 サキ「コリス君!!!!!」

サキとモモは倒れたコリスの身体を少しだけ起こす。

シュドー「コリス!!しっかりしねーか!!」

イチゴ「起きるんだ!!コリス君!!!」

テブリッシュ「まだ息があります!!どこかで治療を・・・!」

テブリッシュの発言に隊員たちは安心する。

モモはコリスの右手を握る。

モモ「良かった・・・・。コリス・・・っ!」

隊員たちの様子を見たシャドーとジャック。

シャドー「・・・・早く安全な場所に行かなきゃ・・・・っ!」

ジャック「そうだな。安全な場所と言えば・・・。」


コリス「・・・・う。・・・うう・・・ん。」

コリスは目を覚まし、少し起き上がった。彼の目線には。

ハリー「大丈夫か?コリス・・・。」

心配そうな顔をしたハリーがいた。

コリス「は、ハリーさん・・・?っ!?」

彼を見たコリスは完全に目覚めたように起き上がり、

周りを見る。ここには、皆がいた。

ハリーやモモ。DGCの隊員たち。

シャドーにジャック。3匹のお供。初代モモや杏もいた。

そして、ランドルにアイリーン、ブレンダも。

サキ「気がついた?コリス君。」 コリス「こ、ここは・・・?」

クックブック「ここは、ハリーさんの家じゃよ。」

コリス「は、ハリーさんの家・・・・?」

そう。ここはハリーの家であった。そこのベッドで、

コリスは眠っていて、皆がそれを見守っていたのだ。

チャーモ「それにしても、コリスがここに居候したなんてなァ。」

ルピピ「何だか貧しそうな部屋ねェ・・・。」

ハリー「貧しくて悪かったな・・・!」

ハリーはルピピの発言に少し怒りそうだった。

ジャック「このアメリカも使徒の世界と融合しちまったけど、

この町はほとんど被害があってねーから、

まだマシだ。」

シャドー「けど、いつ使徒どもがこの町にもやって来るか・・・。」

杏「それに、全ての国が使徒に支配されたわ。いつ、

奴らが私たちを襲うか、わからない・・・・。」

杏とシャドーは使徒がいつ襲いに来るか不安した。

初代モモ「じょぶじょぶ!大丈夫。

いつか、奇跡はやって来るよ。」

初代モモは余裕そうに言うが、ランドルが切なそうに言う。

ランドル「いや。奇跡は起こらんよ。クリスタルでも、

勝てなかったんだ。他に奇跡はないかも知れない・・・。」

ブレンダ「まだわからないでしょ!?例え、コリスが駄目でも、

私の魔法だけで自力にやってみせるわよ!!!」

アイリーン「そうよそうよ!!使徒なんて、

ワケのわかんない奴を凍らせてやるわよ!?」

ジャック「母さん。無茶言うな。父さんも元気出せ。」

テブリッシュ「確かに、人間の力だけでは使徒は倒せない・・・。」

テブリッシュの発言にシュドーは怒って、彼の胸倉を掴む。

シュドー「何を言ってやがんだ!!

俺たちDGCが力を合わせれば、

あんな使徒どもなんぞすぐに倒せるじゃねェか!!!」

テブリッシュ「人間だけでは勝てないと言ってる!!

夢の国の者たちの力をどうやって借りるか・・・・!」

シュドー「彼らを利用しよってのか!!?」

ハリー「おいおい!!落ち着けよ!!あんたら!!

喧嘩したって何も始まんねーよ!!」

シュドー&テブリッシュ「・・・・・・っ。」

ハリーに怒鳴られ、シュドーとテブリッシュは喧嘩を止める。

モモ「・・・・勝てるよ。」 一同「え・・・?」

一同はモモに注目する。モモは笑顔でこう言う。

モモ「勝てるよ。夢の力なら。」

チャーモ「無理だよ!モモ!!

夢の力でも勝てそうになかったじゃん!!」

イチゴ「それとも、

夢の力を超えた力があるとでも言うのですか!?」

モモ「・・・・ある。」  そして、ブレンダがモモに近づけて、叫ぶ。

ブレンダ「それはどこにあるの!?」

モモ「それは・・・・コリスにある!!」

モモはコリスの右肩に触れて、そう言う。コリスたちはこれに驚く。

一同「ええっ!!!!??」 コリス「ぼ、僕に・・・あるのですか?」

コリスは自分には、

モモの言う力があるなんて思ってないのだ。

モモ「うん!!コリス。あんたにあるのは、

夢の力だけじゃない。

ウルトラの国の戦士の力もあるんでしょ?」

コリス「ウルトラの・・・・力・・・・?」

そう。コリスにはウルトラの力もあるのだ。

初代モモ「そうだね。ウルトラマンのパワーなら、

あのグランメアルドでも勝てるんじゃないかしら?」

ジャック「いや。それも駄目だろうな。」

モモ「え!?な、何でよ・・・・!?」

ジャックの発言に、モモは悲しそうに聞く。

ジャック「ウルトラの国は夢の国と似ている。つまり、

力も同じかも知れねーさ。」

シャドー「そうね・・・。

クリスタル自身も夢の産物と言って良いでしょうし。

やはり・・・・夢は現実に勝てないのね・・・・。」

クックブック「そうじゃな。使徒は現実の産物。とっても、

残酷な現実じゃ。その現実を我々は受け入れるしかない・・・。」

アイリーン「やはり・・・滅びるのね。この星が・・・。」

ランドル「残念だ・・・・。もはや我らを助ける者はいない。」

一同は暗そうなムードと共に諦めようとする。

モモ一人を除いて。

モモ「諦めちゃ駄目よ!!

残酷な現実なんて受け入れちゃいけない!!!

ウルトラでも駄目なら・・・・。そうだ!

平和を想う力で良い!!それでも、駄目なら・・・・!!」

ルピピ「無理よ。

モモ。どう足掻いても駄目なものは駄目よ。」

モモ「駄目じゃない!!皆!!もっと頑張ってよ!!!

私たちは今まで何度もこの星を救ったんでしょ!?

今回も勝とうと思って戦わなきゃ、負けるわよ!!

そうじゃないと・・・・!!私たちは、

夢も・・・・希望も・・・取り戻せないじゃない・・・・っ!!」

モモは泣きそうに語った。だが、一同は暗さを乱さない。

モモ「コリスも何とか言いなさいよ!!私の弟でしょ!?」

モモはコリスの両肩に触れて、コリスにそう言う。

コリス「・・・・僕も、使徒たちを倒して、この星を守りたい・・・。

でも、あいつらは強すぎる。

僕の力でも敵わなかったから・・・・・。」

コリスも諦めそうになる。それを知ったモモは。

モモ「・・・・そうね。所詮、夢は現実に勝てないんだね・・・。」

モモもついに諦めそうになり、コリスから離れる。

モモ「私たちの頑張った事は、

全部水の泡になるのよ・・・!!」

モモはそう言った後、涙を流して走る。この家から出たそうだ。

ルピピ「あっ!!モモ!!」 シャドー「モモちゃん・・・・。」

コリス「ごめんなさい・・・。姉さん。僕のせいで・・・。」

コリスは自分の無力に悔やむように涙しそうになる。その時。

ハリー「・・・・お前が泣いてどうする!?」

真剣な表情のハリーがコリスの胸倉を掴んでそう言う。

コリス「は、ハリーさん・・・・!?」

ハリー「今、泣きてーのはお前の姉。

DGCの隊長さんなんだぞ!?

お前も泣いて、意味があんのか!?泣いたってなァ・・・!

この星に平和が戻らねーんだよ!!

お前が諦めたかどうかわかんねーけど、

俺は諦めちゃいねェ。

俺だって、この星に平和が戻って欲しい!!

だから、お前も諦めるな!!お前はマリンナーサの王子だろ!?

正義のヒーロー。ウルトラマンクリスタルだろ!!?」

コリス「ハリーさん・・・・。」

ハリー「お前は諦めずにこの星を救えるように頑張りゃ良い!!

俺たちも頑張る。だから、現実に負けねーでくれ・・・!」

ハリーはコリスの胸倉を放してそう言う。

コリス「・・・ありがとうございます。ハリーさん。

僕、姉さんを探して、慰めに来ます!!」

コリスがそう言うと、ハリーは優しく微笑む。

ハリー「・・・それで良いんだよ。」

コリス「では、行って来ます。」 コリスも家から出た。

サキ「・・・・私も行きます!!」 初代モモ「私も行くわ。」

サキや初代モモも家から出た。

杏「・・・・大丈夫かな。あの人たち。」

イチゴ「大丈夫だよ。きっと・・・。」 イチゴは少し微笑んで言う。


霧に覆われつつある町で、モモがすすり泣いていた。

つづく

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