モモ「それでは、皆。行くわよ。」
ジャック「4人の魔法の力で一気に、
マリンナーサへ直行か。面白ェ。」
そう。4人はそれぞれの魔法を合わせて、
一気にマリンナーサへワープしようとしたのだ。
コリス(いよいよ・・・・故郷へ帰る時が・・・・。)
コリスがそう思っている時、突然サキの声が響く。
サキ「待って!!!!!」 モモたち「っ!?」
4人は後ろから声をあげたサキや仲間たちの方を見る。
モモ「皆・・・。」
サキ「・・・・・もし、できれば・・・。
また、この世界に戻ってくれますかっ!?」
テブリッシュ「我々には、あなたたちが必要なんです!!
力としてではなく、仲間として・・・・っ!」
シュドー「俺たちは信じます!!必ず夢の国を救って、
また俺たちの元へ必ず戻ってくれる事を・・・・!」
イチゴ「できれば、僕らもあなたたちと共に行きたいけど、
やはり、
僕らの力ではあなたたちの足手まといになるかも知れない・・・。
でも、あなたたちの勝利を祈る事なら負けない気がします・・・!
だから、勝ってください!!!」
コリス「皆・・・・。」
コリスたちは隊員たちの応援に感動しそうになる。
そして、初代モモがモモのところに近づく。
初代モモ「あなたたちならできるわ。夢の国を救える事が・・・。」
モモ「モモちゃん・・・・。」
初代モモ「もし、戦いが終わったら、お願いしても良い?
私も・・・マリンナーサへ行きたいな!」
初代モモは笑顔でそう言う。モモも笑顔で応える。
モモ「・・・うん!必ず連れて行ってあげる!
皆もマリンナーサへ連れて行ってあげるから、
それまで待ってね!」
モモは初代モモだけではなく、隊員たちにもそう言った。
シュドー「隊長・・・・。」 テブリッシュ「おお・・・・!」
隊員たちはそれぞれ涙目になりそうであった。
サキ「コリス君・・・・・。」 コリス「サキさん・・・・。」
少し切なそうで微笑むサキはコリスに話しかける。
サキ「また・・・会えるよね?必ず、会えるよね・・・・。」
コリス「・・・・会えます。」 コリスは微笑んでそう言う。
サキ「私は信じるわ。あなたが必ず生きてくれる事を・・・。
そして、隊長たちも必ず生きて帰ってください・・・・。」
ハリー「コリス。俺はお前の事を最高の家族だと思っている。
だから、またいつか、俺の家に帰って来い。必ずな!
俺にとっちゃ、お前もモモさんも立派な人間よ!」
コリス「ハリーさん。ありがとうございます・・・・。」
モモ「ありがとう。皆。これで心置きなく戦えます。」
ジャック「安心してくれ。モモさんとコリスは死なせはしないぜ。」
シャドー「二人を必ずや、あなた方の元へ再び会わせます。」
サキ「・・・・お願いします。」
モモ「・・・・・では、行くわよ。皆!!」 コリス「はい!!」
モモの言葉に、コリスとジャックとシャドーは頷く。
こうして、4人は再び肩を並べて、一斉に魔法を唱え始めた。
モモ、コリス、ジャック、シャドー「魔法全開!!!!!
我らを・・・・マリンナーサへ行かせよ!!!!!!」
そして、4人は光と共に消えていった。そう。
4人はマリンナーサへ行ったのだ。
使徒たちと決着をつけるために。
サキ「・・・・・行っちゃった。でも、また戻ってくれるよね・・・。」
杏「・・・あの人たち。本当にマリンナーサに行ったのかしら?
そして、もし、
そこで使徒たちとの戦争で負けてしまったら・・・・。」
イチゴにそう言う杏はコリスたちを心配していた。
イチゴ「心配ないよ。コリス君たちは凄く強いから、
使徒に負けるハズがない。信じようよ。あの人たちを・・・。」
杏「うん・・・・。」 イチゴと杏は笑顔でコリスたちの生還を信じる。
ここは、夢の国の一つにして、コリスとモモの故郷である、
マリンナーサ。本来は平和で美しい国のハズであったが、
今や暗黒に包まれて、城が壊れかけている程に醜くなっていた。
城の前に、光が発した。その光が消えて、そこから、
コリス、モモ、ジャック、シャドーの4人が現れた。ワープ成功だ。
コリス「やっと帰った・・・・マリンナーサに・・・・。」
モモ「ええ。何十年ぶりかしら。この国に帰れた事が・・・。
それなのに、久しぶりに見たこの私の故郷が、
こんなに醜くなってしまうなんて・・・・・っ!」
モモは久しぶりに見たマリンナーサがこんな醜くなってしまった事に、
悲しむ。モモにとってマリンナーサは、
もっと綺麗で光溢れた国のハズであった。
ジャック「ちっ!随分とやってくれたもんだぜ。使徒の奴らめ。」
シャドー「使徒たちは闇世界に封印されている間に、
醜さと暗黒を愛するようになったからね。
だから、こうしたワケだわ。」
モモ「許せないわ・・・・!よくもマリンナーサを・・・。
行きましょ!マリンナーサを元の綺麗な国に戻すために!!」
モモの言葉に3人は頷き、
一同はマリンナーサの城へ入ろうと歩く。
そして、城の王宮では、グランメアルドとエスレヅナ、
女性の使徒の3人が立っていた。
グランメアルド「クククク。奴らめ。ついにここに到着したか。」
女性の使徒「どうします?グランメアルド様。」
グランメアルド「決まってるだろ?ここで殺してやるのよ。」
エスレヅナ「グヒヒヒヒ!!コッロス♪コッロス♪
ハッヤクキッヤガレ、夢ノ国ノ連中♪ヒーヒッヒッヒッヒッ!!」
エスレヅナはコリスたちを殺すのを楽しみに、歌っていた。
グランメアルド「まあ、歌わなくても、奴らはじきに現れるさ。
その時は楽しく殺すが良い。そして、カリアムよ。」
グランメアルドはその語尾と共に女性の使徒にそう言う。
カリアムは女性の使徒の名前だ。
そのカリアムは頷いてそう言う。
カリアム「何でしょうか?」
つづく
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