隊員たちはシャドーが使徒の正体を教えると聞いて、驚く。
シャドー「ええ。私でさえ知らなかった使徒の存在を、
夢の国の長が知っていたわ。その情報を私にくれたのよ。」
コリス「ど、どうして・・・夢の国の長が使徒の事を・・・!?」
シャドー「夢の国の長は遠い昔から、
デラシオンと知り合った仲だからよ。」
初代モモ「デラシオンって何?」
シャドー「デラシオン。それは、神よ。」
イチゴ「か、神だって・・・・!?」
皆はデラシオンが神だと動揺する。
神はこの世界を創造せり者にして、
人知を超えた絶対的存在である。
その神がデラシオンと言う名であろうかと皆は感じたのだ。
杏「ま・・・まさか、この世界を創った神の事ですか!?」
シャドー「いえ。残念だけど、この星における神じゃないわ。
デラシオンは、この銀河を支配する神の事よ。」
モモ「銀河を支配する・・・・神々!?」
シャドー「ええ。宇宙を支配する、
デラシオンはさらなる宇宙の管理を求めて、
使徒を造りだしたのよ。
あなたたちが敵対している使徒をね・・・。」
テブリッシュ「し、使徒を造りだした!!?」
シュドー「それじゃぁ、元凶はその宇宙を支配する神とやらの、
デラシオンってのか!?神なのに!!?」
隊員たちは宇宙の神が使徒を造った事を知り、さらに動揺する。
コリス「使徒の正体は、
その神に造られた存在なんですね・・・・。」
そう。コリスたちが戦っていた使徒の正体は、
宇宙を支配する神・デラシオンが造った存在だったのだ。
宇宙の管理を担当する者として。だが、何故、
その神に造られし使徒たちが、今や悪の行いをしているのか。
サキ「使徒たちがデラシオンと言う神に造られた事がわかりました。
でも、何故です!?何故、
使徒たちは今まで私たちに襲いかかったのですか!?
もしかして、宇宙の管理と言うのは・・・・。
私たちのような愚かな存在を消して、有能な者だけが、
存在を許される宇宙に変えようと言うのですか!!?」
サキはデラシオンは、人間たちを害として消して、
宇宙を自身が理想した、
綺麗な世界にしようとしていると思っているそうだ。
確かに、人間は愚かな生物だが、
偉大なる心を持っている人間もいるハズだ。
ハリー「もしかしたら、本当の敵は・・・宇宙の神ってか!?
でも、どうするよ!?神って結構、強そうだしなァ・・・・。」
モモ「いえ!!例え神でも、私たちに喧嘩を売る奴は、
誰だろうと倒す!!そうよね!?コリス!!」
敵が神でも容赦しないと怒るモモにコリスはオドオドしている。
コリス「え、ええ・・・・;そ、そうですけど・・・・。」
皆は敵がデラシオンである事を認めつつあったが、シャドーは。
シャドー「・・・・残念だけど、デラシオンは敵じゃないわ。」
コリス「え!?で、でも・・・デラシオンは使徒を造ったのでしょ?」
サキ「私たちのような害を消す宇宙を管理させるために・・・・。」
シャドー「デラシオンはそんな酷い事をしないわ。
悪いのは使徒自身だから?」
テブリッシュ「使徒自身?それに、
デラシオンが酷い事をしないと言うと・・・?」
シュドー「なぁ・・・。もっと、わかり易く説明してくれねェか?」
シャドー「わかってるわ。
デラシオンは自分が造った使徒に心を持たせたの。
その心を持った使徒たちはデラシオンに与えられた使命を元に、
それぞれ星々へと旅立った。
グランメアルドを中心とした多くの使徒たちは、
地球の管理をし、人間たちを導こうとしたわ。
けど、夢の国の住人を人間たちを甘やかす邪魔者として、
人間たちに残酷な現実を与えて、
夢の国の住人たちを追い出したわ。それから使徒たちは、
地球や他の星を好き勝手に支配していたわ。
星の住人たちを奴隷にして、
無理やり働かせたり、虐めたりしていたわ。
それを見たデラシオンは、
使徒たちの身勝手さに怒り、彼らを闇世界に封印させたわ。」
語っている間のシャドーのイメージでは、
使徒たちが大昔の地球で、人間たちを襲って、
その残酷な現実で夢の国の住人たちが地球から離れ、
星の民たちを奴隷にして、
デラシオンの光でブラックホールに吸い込まれていた。
皆は何となく使徒そのものが敵である事を知っていた。
ハリー「悪いのは、使徒だけだったのか・・・。」
杏「それに、酷いわ。自分勝手に人を支配するなんて・・・。」
コリス「デラシオンの使命を間違っていたなんて・・・!」
シャドー「デラシオンが理想した使徒は宇宙の平和を防衛せり、
正義の使者のハズだったわ。まるで、ウルトラマンのようにね・・・。
でも、使徒たちは使命のすれ違いで、
星の人たちを弾圧していた。」
モモ「じゃあ、デラシオンはウルトラマンのような存在を、
造りたかっただけなのね・・・。
でも、彼らは使命を間違った・・・・。」
シャドー「そう。でも、使徒たちはその事を反省せずに、
闇世界で、この宇宙に復讐するチャンスを待っていたわ。
そして、今。この地球と、
夢の国を支配しようと動き出していたわ。」
モモ「っ!!!ゆ、夢の国が・・・・!!!?」
モモは夢の国も使徒に狙われている事を知って、驚愕する。
シャドー「ええ。このままでは、
マリンナーサが支配される事は間違いない。
DGC基地も壊滅されたでしょ?あれも使徒の仕業よ。」
コリス「っ!?もしかして、僕と姉さんにDGC基地壊滅と、
マリンナーサが暗黒に包まれた事も、
シャドーさんが見せたのですか!?」
シャドー「ええ。夢の国の長が貸した力で、
あんな予言ができたのよ。」
モモ「そして、私にああ言ったのも、あなたね。
何があっても、弟を守れと。そして、
夢の国を救って欲しいとね。」
シャドー「・・・・・ええ。ごめん。無理やりな事を言って・・・・。」
モモ「ううん。良いのよ。私たちを応援してくれて・・・。」
杏「・・・・・あの。ちょっと良いですか?」
シャドー「ん?何かしら?」
杏に聞かれたシャドーは、彼女の方に向く。
杏「あなたが怪獣を操ってアメリカを襲っている事は噂しています。
そのあなたが何故、
私たちにあんな事を教えてくれたのですか?」
ハリー「あっ!俺もそう思っていた。
あんたって巨人な感じがしたが、
今、こう見ていると、何だか可愛いなァ・・・って思っているよ。」
シャドー「か、可愛いって・・・・/////」
シャドーはハリーに可愛いと言われて照れる。
初代モモ「あなたって、そんな悪い人には見えないよね。」
初代モモが笑顔で言うと、シャドーも微笑んでこう言う。
シャドー「・・・・ええ。私が悪い事をしてしまったのは、
使徒たちに操られたから。でも、今はその償いとして、
夢の国の長からの使命を望んで受けたのよ・・・。」
モモ「シャドー・・・・。」
シャドー「・・・とりあえず。モモ!コリス!
一刻も早く夢の国を救って欲しいの!!
この地球を守るためにも!!
これ以上、予言が当たって欲しくない!!だから・・・!」
シャドーの言葉に皆は動揺する。だが、コリスはすぐに返事する。
コリス「・・・・わかりました!行きます!!夢の国へ!!」
モモ「もう皆に秘密を見られたし、
さっそく準備もしなくちゃね!」
二人は夢の国を救おうとしたが、
ハリーが切なそうな顔をして。
ハリー「・・・・・コリス。」 コリス「っ!ハリーさん・・・。」
コリスはハリーの方を向く。
ハリー「夢の国は・・・お前の故郷なんだよな?」
コリス「・・・・はい。それがどうかしたんですか?」
ハリー「・・・・もしかして、そのまま帰るんじゃないのか・・・と、
思うんだよ。お前らの秘密も知っちまったし・・・・。」
ハリーは秘密を明かされたコリスがずっと地上にいられず、
マリンナーサへ帰るのではないのかと不安していた。
が、コリスは微笑んでこう言う。
コリス「・・・安心してください。すぐにあなたの元へ戻ります。
夢の国を使徒の魔の手から守れれば・・・・。」
ハリー「コリス・・・・。」 ハリーはそう聞いて、嬉しそうになる。
その時、突然、緊急警報のサイレンが鳴り出した。
通信機から、
日本の防衛隊員の声が響いていた。一同はこれに驚く。
防衛隊員の声『秋田町にて、謎の怪物が出現!!秋田町にて、
謎の怪物が出現!!!!我々、日本自衛隊が対処中。
アメリカDGC!!ただちに援護せよ!!
繰り返す!!ただちに援護せよ!!!』
モモ「謎の怪物・・・・まさか!?」
シャドー「また使徒が現れたのね!!!!」
つづく
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