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不良中二病ゆー1の個人サイトのブログです。小説やネタ話など自分の書きたい事を書きます。 たまに画像も置くかも知れませぬ。 あと、動画も公開する予定です。
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サキ「・・・・・・隊長。」

暗い雰囲気を表す隊員たちの中で、サキが切なそうにモモに聞く。

モモはサキの声に反応し、彼女の質問を聞こうと彼女の方を向く。

サキ「本当・・・・なのですか?隊長とコリス君が、

夢の国の人だった事が・・・・。そして、

コリス君がウルトラマンクリスタルだって言う事も・・・!」

モモ「・・・・・そうよ。」

コリス「僕が・・・ウルトラマンなんです・・・・。」

そして、コリスは皆の前にウルトラウォッチを見せる。

隊員たちはコリスに目線を向ける。

テブリッシュ「何故、俺たちに隠したんだ?」 コリス「え・・・?」

テブリッシュの言葉にコリスが動揺する。そして、シュドーも。

シュドー「皆と一緒に戦いたくないからか?それとも、

一人だけで抜け駆けして勝ちたかったからか・・・・っ!?」

シュドーが怒っているような感じでコリスに近づく。

そんなシュドーの前にサキが立ちはだかって、コリスを庇う。

サキ「ま、待って!!コリス君がそんな事するハズが・・・!」

シュドー「どかねーか!!サキ!!

こいつは俺たちを差し置いて・・・!!」

テブリッシュ「確かに、コリスは我々がピンチな時に、

一人で逃げ出していた。それは、クリスタルになるためであった!

何故だ!?何で一人で戦おうとするんだ!?コリス!!!」

シュドーとテブリッシュは一人で戦っていたコリスに怒りを見せていた。

シュドーはコリスがDGCの手柄を横取りしたと思い、

テブリッシュはDGCから離れて一人で戦っていたと思っているからだ。

コリス「それが・・・夢の国の掟だからです。」

イチゴ「夢の国の・・・・掟・・・・!?」

サキ「な・・・何を言ってるの?コリス君。あなたは人間でしょ?

夢の国の人でもウルトラマンでもないんでしょ?」

サキは無理に笑顔を作って、そう言う。まだ、

グランメアルドの語った事を真実だと思いたくないからだ。

コリス「いいえ。僕は夢の国の王子。

ウルトラマンクリスタルです。ショワッチ!!」

そして、コリスはウルトラウォッチを光らせる。すると、

その光がコリスを包み、等身大のクリスタルへと変えた。

ウルトラマンクリスタル「・・・・・・・っ。」  サキ「っ!!!!??」

隊員たちは物凄く驚いた。コリスがクリスタルになった事に。

特にサキは目を大きくして、口に手を当てていた。

隊員たち「おお・・・・・・っ!!」

イチゴ「や・・・やはり。君がクリスタルなんだね・・・・・っ!!」


ウルトラマンクリスタル「はい・・・。これが、僕のもう一つの姿です。」

テブリッシュ「そのもう一つの姿に変わるのを皆に見せたくなかったのか?」

シュドー「けど、納得いかねェぜ。こんな姿になって、

俺たちの手柄を横取りするなんてよ。本来なら、

地球は俺たち人類が守るべきだってのによ・・・・!」

ウルトラマンクリスタル「ごめんなさい・・・。僕はこの地球が、

誰かに汚されるのが嫌なんです。

だから、あなたたちに黙って・・・・。」

モモ「私も弟と同じ気持ちよ。」 イチゴ「隊長!?」

モモの発言に、隊員たちが彼女の方に向く。

モモ「今度は私が正体を見せる番ね。」

モモは右手をあげる。そして、

その近くが光り、そこからミンキーステッキが出てきた。

モモはそのステッキを手に取った。隊員たちはまたも驚く。

シュドー「な・・・・何ですか!?そのステッキは!?」

モモ「魔法のステッキよ。私は魔法のプリンセス、ミンキーモモよ。

これでわかったでしょ?私たちの真実が・・・。」

テブリッシュ「ですが、

使徒が言うには、もう魔法が使えなかったハズ!?」

モモ「あれは夢と希望が完全になくなったからよ。でも、

私は信じている。この世界に夢と希望がある事を・・・。

ゴダルと怪獣軍団が現れた時、私の本当の両親が、

私に新しいステッキを与えてくれた。それが、このミンキーステッキ。

でも、これは夢の力で具現化した物。

もう魔力がわずかしか残っていていない・・・。」

サキ「本当の両親って、マリンナーサにいる方のですか!?」

イチゴ「では、ノコッタインのあの二人は・・・・・!?」

モモ「あの二人には元々、子を産めない不幸な夫婦だった。でも、

二人の子が欲しいと言う夢が、私をあの二人の子にしただけよ。

でも、私はあの二人も本当の親だと思っている。」

ウルトラマンクリスタル「僕と姉さんは夢の国の使命である、

人々に夢と希望を取り戻させる事を、

遂行する事で一生懸命だったのです。

ですが、僕たち夢の国の存在は、

この現実の世界にいてはいけないんです。」

サキ「ど、どうして・・・!?あなたたちは今でもここにいるじゃない・・・?

ずっと私たちと一緒にいた。それの、どこがいけないの・・・・?」

モモ「要は正体を知られてはいけないって事。」

ウルトラマンクリスタル「僕たち夢の国の存在は昔より、

この世界の人たちと存在できましたが、

その人たちは夢と希望をなくす事で、

夢の国の存在が消えてしまう恐れがあって、

夢のある星へと去っていきました。

彼らは自身の存在を消されたくないため、

この世界から去ったのです。」

テブリッシュ「夢は現実では具現できない。・・・と言う意味ですか?」

確かに現実は恐ろしい。一部の夢なら現実で実現できるが、

多くの夢が現実で実現できるワケがないのだ。現実は甘くないのだ。

モモ「そうかも知れないわね。でも、夢の国の存在たちが、

再びこの世界と共存できる方法はただ一つ。それは、

人々に夢と希望を取り戻させる事。でも、それはとてつもない程の、

難関であった。そのため、私は現実に負けてしまった。」

モモはステッキを強く握る。よほど、悔しかったそうだ。

シュドー「その目的がすっげー難しいって事か?」

ウルトラマンクリスタル「はい。夢を叶えるためには、

それを阻む現実に勝たなければならければならないのです。

ですが、現実はどんな事が起こるかわからない恐ろしい事。

僕は夢の国の使者として、その現実と戦っていたのです。

でも、いくら戦っても、いくら人の夢を叶えても、

人々の夢と希望は減っていくばかり・・・・。」

サキ「それでも、戦い続けるつもりなの・・・・?」

ウルトラマンクリスタル「はい。僕は夢の国の皆さんが、

この世界に戻っていけるようになるまで、戦い続けます。」

モモ「その目的が果たすまで、私たちは負けないつもりよ。」

二人の発言に隊員たちは切なそうな気持ちであった。

イチゴ「隊長・・・・。コリス君・・・・。」

シュドー&テブリッシュ「・・・・・・・・っ。」

サキ「二人とも・・・・。あっ!?」

その時、サキは通信機から通信音が鳴り出した事に気づき、

その通信機のところへ走って、連絡を受ける。

サキ「こちら!サキ!!・・・・・何ですって!!?」

隊員たちはサキが驚いた事に気づく。一体、何があったのか。

イチゴ「どうしたの!?サキさん!!」

サキ「・・・・・・っ!DGC基地が・・・・爆発しました・・・・・っ!!」

つづく

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