モモは赤く染まった空を見て、驚愕する。
コリス「知ってるのですか!?姉さん!!」
モモ「ええ・・・!これは、私が叶えさせた夢を壊した・・・・!!」
そして、赤い空から激しい雷が落ちてきて、DGC基地を襲う。
モモ「現実の雷よ!!!!」 コリス「な、何ですって!!?」
複数の雷がDGC基地を爆破していった。
再び基地が壊滅してしまった。
コリス「っ!!ああ!!DGC基地が・・・・・!!!」
コリスは再び壊滅したDGC基地を見て、動揺する。
モモ「そんな・・・・!まさか・・・こんなところで・・・・!?」
モモは絶望しそうに、両膝を地面についた。
その頃、オーシャンラッシュのブリッジでは、
サキが日本人からの通信を受けていた。
サキ「大変です!!東京湾にて、謎の巨人が現れました!!」
テブリッシュ「謎の巨人!?すると、使徒の刺客か!!」
シュドー「東京湾って、すぐ近くじゃねーかっ!!」
使徒の声「ぐっふっふっふっふっふっふっふ・・・・!!」
イチゴ「レーダーで確認しました!!
敵はこちらに急接近しています!!」
シュドー「野郎・・・!こうなりゃ、とことん戦うまでだぜ!!」
テブリッシュ「スカイラッシュのチャージはまだ終わっていない!!
俺とシュドーは地上で攻撃する!!
君たちはオーシャンで砲撃してくれ!!」
イチゴ&サキ「了解!!!!」
シュドー「行くぞ!!テブリッシュ!!」 テブリッシュ「おう!!!」
こうして、二人はブリッジから出た。サキは切なそうな表情をする。
サキ「隊長・・・・・。コリス君・・・・・。」
オーシャンが停泊しているこの東京湾で、巨大な使徒が歩いていた。
頭が兜のような形をして、口が鳥のような嘴であったが、
無数の小さい牙が生えている。
目が赤く、身体では、顔や手足以外が毛皮に覆われていた。
胸には緑色の鉱石が付いているそうだ。
手足は鎧のような硬い感じで、
右手には長刀らしき武器を持っていた。
この使徒こそが、グランメアルドが放った無双使徒だ。
使徒「ワシは使徒で百戦錬磨の力を誇るデガンマクレや!!
怪獣1000匹の命(タマ)を一気に葬ったわしから見れば、
人間数万人など数分で消せるわぃ!!おぅ!!DGC!!!
はよぅかかって来んかぃ!!
このわしが全員ぶっ殺しちゃるき!!!」
デガンマクレは長刀を振って近くの建物を斬った。
斬られた建物が突然粉々に吹き飛んだ。
オーシャンのブリッジでイチゴが砲撃準備を完了していた。
イチゴ「こいつが新しい使徒か!攻撃だ!!!」
オーシャンラッシュは無数の砲弾でデガンマクレを攻撃した。
デガンマクレ「オゥ!!オオォォォウ!!!」
オーシャンは砲撃を続け、デガンマクレを攻撃し続ける。
デガンマクレ「オオォォ!!オウ!!オウ!!」
砲撃を受け続けるデガンマクレは長刀を振り回し、
複数の砲弾を弾き飛ばす。
サキ「長刀で砲弾を弾き返している!!」
サキは敵が長刀で砲弾を跳ね返している事に驚く。
オーシャンはもっと砲撃するが、デガンマクレは長刀を回して、
シールドのように、無数の砲弾を弾き返している。
デガンマクレ「オラオラ!!どうしたんじゃぃ!!おどれは、
こがぁな攻撃しかせんのかや!!!おぅ!!こりゃ!!」
デガンマクレがオーシャンの砲撃を防いでいる間に、
テブリッシュとシュドーが徒歩で走って、使徒の隣にいた。
テブリッシュ「こいつはエデザスと同じ刃物系の武器を扱う、
武人タイプか・・・。かなり強そうだな・・・。」
シュドー「けど・・・。スキを突けばこっちのもんだぜ・・・!」
テブリッシュはショットバトラー、
シュドーはウルトラシューターを持っていた。
デガンマクレ「オオオオオォォォォォォオウ!!!!!!」
使徒は長刀を思い切り振り、オーシャンの砲弾全てを弾き飛ばした。
デガンマクレ「おどれのような船は切ったるがな・・・・!」
デガンマクレはオーシャンに近づこうと、歩いた。
そんな使徒の背後にシュドーとテブリッシュが銃を構える。
シュドー「オーシャンをやらせっか!!」 テブリッシュ「射撃開始!!」
二人は一斉射撃で、デガンマクレを攻撃した。シューターの銃弾が、
使徒の頭を中心に命中し、
ショットバトラーの閃光弾が敵の背中に命中した。
デガンマクレ「ゥオ!?オオォォォ・・・・!!」
後ろから複数の弾を受けたデガンマクレはすぐに背後の方に向かう。
そこで、攻撃しているシュドーとテブリッシュを見つける。
デガンマクレ「オォォ・・・!人間のガキ!!なめくさってからに!!!」
シュドー「へっ!!こっちに来いや!!」
テブリッシュ「オーシャンには接近させん!!」
二人は射撃しながら、使徒から離れるように走る。
デガンマクレ「オオォォォウ!!オォォウ!!」
使徒は長刀を振り回して、
複数の銃弾を跳ね返しながら、二人の隊員を追う。
イチゴ「使徒が後ろを向いた。攻撃のチャンスだ!!」
サキ「イチゴさん。コリス君と隊長を・・・・。」
サキの言葉にイチゴが動揺し始める。そして、落ち着きながらこう言う。
イチゴ「・・・・・っ。良いよ。呼んでも・・・・。」
サキ「了解・・・・・。」
オーシャンラッシュが再び砲撃し、デガンマクレの背中を攻撃した。
デガンマクレ「オオオオォォォォ!!?おどれェ・・・!!」
デガンマクレは自分を攻撃したオーシャンの方に向かう。
オーシャンが攻撃を続けるが、敵は長刀で複数の砲弾を弾き返す。
テブリッシュとシュドーが一斉射撃でデガンマクレを攻撃する。
デガンマクレ「オゥ!!オォ!!」
使徒は再びシュドーとテブリッシュを睨む。
赤い空はいつの間にか元の青空に戻って、
廃墟となったDGC基地を見た、
コリスとモモは悲しそうな表情をしていた。
コリス「DGC基地が・・・・再び破壊されてしまった・・・・・。」
モモ「何で・・・。何で、あの雷が・・・・。
映画監督のズデニックさんの夢を壊してしまったあの雷が・・・。
私の魔法が・・・・・。また駄目になっちゃうのかな・・・・・。」
モモの目から一粒の涙が零れていく。DGC基地を再び破壊した、
赤い空の雷はモモの子供時代でも発生したらしく、
映画監督の男であるズデニックの夢をモモが叶えようとするが、
そのモモが必死で叶えた夢を赤い空の雷が破壊したそうだ。
何故、赤い空が発生したのか。それは、モモにもわからないらしい。
コリス「僕らの魔法が・・・・無効になってしまったと言うのか!?
やはり、夢の力である僕らの魔法に、
現実を変える事はできないと言うのか・・・!?」
コリスは気づいた。
夢は所詮、夢。夢が現実で起こる事は、
余程、ありうる事ではないのだろう。やはり、夢は現実に勝てないのか。
モモとコリスがそう思いながら悲しそうもする時。
女性の声『まだ・・・・諦めてはいけません・・・・・。』
コリス&モモ「っ!!!??」
二人は自身の脳裏にあの女性の声が響いた。
夢の中でも聞こえたあの女性の声が。
オーシャンラッシュが連続砲撃し、
シュドーとテブリッシュが一斉射撃を続けた。
デガンマクレが必死で長刀を振って、複数の弾を跳ね返しているが、
ほとんどの弾が命中して、使徒の体を痛めつけている。
デガンマクレ「オオォォォウ!!読めたどォ。二人の人間が、
船を守っているようで、船が人間を守っているみたいやな。
ならば、こうすんまでじゃのォ!!!」
DGCの作戦に気づいたデガンマクレは長刀を思い切り投げつけた。
その長刀はオーシャンの方に迫る。恐らく、小さな二人の隊員は、
巨大な刃で攻撃するのが難しいため、
あえて大きいオーシャンを標的にしただろう。
イチゴ「ああぁぁ・・・っ!!長刀がこっちに向かって来る!!」
サキ「きゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
長刀がオーシャンに迫るので、
大ピンチのサキとイチゴは物凄い絶望を表情に表す。
テブリッシュ「オーシャンにはイチゴとサキがいる!!」
シュドー「や、やべェぞ!!二人の命が・・・・っ!!」
このままでは、長刀の刃がオーシャンのブリッジに届き、
サキとイチゴが死んでしまうだろう。その時間は後わずか。
イチゴ「うわあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
サキ「・・・・・っ!!隊長!!コリス君!!!!」
涙目でサキがそう叫ぶと、
オーシャンの前に水色の眩い光が降り注ぎ、
オーシャンに近づいた長刀がその光に入り込んだ。
シュドー&テブリッシュ「あっ!!!」
デガンマクレ「オオォォォッ!??」
二人の隊員やデガンマクレはその光に驚く。
サキ&イチゴ「・・・・・・っ?ああっ!!」
絶望で顔を反らしたイチゴやサキもその光を見て、少し驚く。
サキ「あ・・・あれは・・・?」
デガンマクレ「な、なんじゃぃ!!あれは!!!」
その光が消えると、ウルトラマンクリスタルが現れた。
右手にはモモを乗せて、
左手はデガンマクレの長刀を握っていた。
シュドー「あ・・・あいつは・・・・!!」
テブリッシュ「ウルトラマンクリスタル!?」
イチゴ「いや・・・・!コリス君だ!!」
サキ「コリス君・・・・。来てくれたのね・・・・・っ。」
クリスタルはサキとイチゴの方に顔を向ける。
そして、クリスタルの顔からコリスの顔の幻影が出てきた。
サキ&イチゴ「コリス君!!!」
ウルトラマンクリスタル「もう・・・・大丈夫ですよ・・・・・・。」
つづく
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