ルバシーザの攻撃を受けたクリスタルは痛みでさがる。だが、
何とか耐え抜いて、反撃しようと走る。
ウルトラマンクリスタル「ぐ・・・っ!シュワアアァァァッ!!!」
だが、ザンダルガが左の拳を振り回して、それで思い切りクリスタルに向ける。
ザンダルガ「グフフフフフフフフフフフフフフフ!!!!!!!」
ザンダルガの巨大な拳がクリスタルの顔に直撃した。
ウルトラマンクリスタル「ぐああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
クリスタルは殴り飛ばされて、二人の使徒から離れたところに倒れる。
初代モモ「ああっ!!クリスタル!!!」
ザンダルガ「グフフフフフフ!!!グフフフフフフフフフ!!!!!」
ウルトラマンクリスタル「く・・・・くそォ・・・・・!!!」
クリスタルは何とか立とうとしている。
ルバシーザ「ほう・・・。ザンダルガのパンチを受けても死なんか。
流石はウルトラマン。・・・やはり、クリスタルは架空の存在ではないな。」
ウルトラマンクリスタル「架空じゃない・・・・!?クリスタルは、
僕が考えたウルトラマンのハズだ・・・っ!」
ルバシーザ「クククク。それでも、クリスタルは現実に存在しているんでよ。
夢の国がまだ存在してあった大昔の時代からなァ。」
ウルトラマンクリスタル「何・・・・っ!?どう言う事だ!!」
ルバシーザ「お前は間もなく死ぬ。死ぬ者に答えを聞く権利などない!!!
ルバシーザフラッシュ!!!!!!!」
ルバシーザは大きな目から青い光を発した。
その光が場面全体に満ちてしまった。
ウルトラマンクリスタル「く・・・・っ!!こ、この光は・・・・!!」
ルバシーザ「この光は俺たち使徒に力を与えてくれる。このようになっ!!
ヒギイイイイイイイィィィィィィィィ!!!!!!」
ルバシーザは大きい目から白い光線を発射した。
クリスタルはこれを間一髪、避ける。
ウルトラマンクリスタル「てやっ!!」
だが、光線が木々に命中して、その木々が消滅した。
ルバシーザは再び白い光線を発射する。
クリスタルは再び避けようと、別の方向へ跳ぶ。
ルバシーザ「避けても無駄だ!!!」
光線を発射している使徒の大きな目から、もう一つの光線が出てきた。
その光線が跳んだばかりのクリスタルに命中してしまう。
ウルトラマンクリスタル「うわああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
クリスタルは光線を浴びて、倒れてしまう。とても苦しそうだ。
初代モモ「ルバシーザの目は、
一度に何度も光線を発射できるのね・・・・っ!!」
ウルトラマンクリスタル「・・・・・っ!!ま・・・まだだ・・・・・!!!」
ルバシーザ「まだ懲りんか。ザンダルガ!!」
ザンダルガ「グフフフフフフ!!!」
ザンダルガは急に消えた。クリスタルはこれに驚く。
ウルトラマンクリスタル「っ!?き・・・消えた・・・・・!?」
そして、クリスタルの後ろにザンダルガが現れる。初代モモがそれに気づく。
初代モモ「クリスタル!!後ろ!!」 ウルトラマンクリスタル「え!?」
クリスタルは後ろを向く。だが、気づくのが遅かった。
ザンダルガ「グフフフフフフフフフフ!!」 使徒がクリスタルを強く殴った。
ウルトラマンクリスタル「ぐわっ!!!」 クリスタルは殴られ、また倒れる。
ルバシーザ「驚いただろぅ?ザンダルガは普段なら、
強力なパワー以外の能力は、低かったが、
俺の光によってスピードが数倍アップした。もちろん、パワーもな。」
ウルトラマンクリスタル「ちぃ!!はあああぁぁぁぁっ!!」
立ち上がったクリスタルはザンダルガを蹴ろうとするが、
ザンダルガは瞬間移動で消えて、攻撃を避けた。
ウルトラマンクリスタル「また消えた・・・!!うっ!?」
そして、クリスタルは右の方を見る。
そこにザンダルガが空中キックを繰り出した。
ウルトラマンクリスタル「うぉあああああぁぁぁぁぁ・・・・!!!」
ザンダルガのキックを受けたクリスタルはまた倒れるが、すぐに立ち上がる。
ウルトラマンクリスタル「このォ!!クリスタルレーザー!!!!!」
クリスタルはクリスタルレーザーでザンダルガを攻撃しようとする。
ザンダルガ「グフフフフフフフフフ!!!!」
ザンダルガは拳を振るい、クリスタルレーザーを弾き飛ばした。
ウルトラマンクリスタル「く・・・・っ!!はああああぁぁぁ!!」
クリスタルは標的をルバシーザに変更し、
その使徒にクリスタルレーザーを撃つ。
ルバシーザを倒せば、この青い光も消えるからだ。だが、そうもいかなかった。
ルバシーザ「ヒギイイイイイイイィィィィィィィ!!!!!!」
ルバシーザは大きい目を緑色に輝かせ、緑色の光の壁を作る。これにより、
クリスタルレーザーは緑色の光の壁に当たり、ルバシーザに届けなかった。
ウルトラマンクリスタル「おお・・・・っ!!まだまだあああぁぁぁぁ!!!!」
クリスタルは走ろうとするが、ザンダルガはこれを阻止しようとする。
ザンダルガ「グフフフフフフフフフフフフ!!!!!!」
ザンダルガは両手で地面を思い切り叩く。これにより、大きな地震ができる。
大地が揺れて、多くの木々が崩れ落ちていく。クリスタルも揺れる大地に驚き、
動作のバランスが崩れ、うまく移動できない。
ウルトラマンクリスタル「うわあぁぁぁ・・・・っ!!前より酷い揺れだ・・・・。」
ルバシーザ「クリスタルよ!!我ら使徒の前に、滅せよ!!!」
そして、ルバシーザが大きい目から赤い光を発した。
その光がクリスタルを包んでいく。
ウルトラマンクリスタル「ぎゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
どうやら、赤い光は包んだ者に激しい苦痛を与える恐ろしい光だ。
その光が消えると、クリスタルは倒れてしまった。
カラータイマーも赤く点滅している。
このままでは不味いぞ。クリスタル。頑張れ。何とか立ち上がってくれ。
ルバシーザ「ふふふふふ。見たかね。初代モモの生まれ変わりよ。
お前の二代目の弟も、
俺たちの前ではこのザマだ。この星に夢などいらないんだよ。」
ルバシーザは青い光に閉じ込められた初代モモにそう言う。だが、
初代モモは少しも動揺せずに、微笑んでこう言う。
初代モモ「生まれ変わりだか二代目の弟だか知らないけど、
この星は、まだ夢を欲しがっていると思うわ。」
ルバシーザ「何ぃ・・・・・!?」
初代モモ「だって、
この星の人たちにはまだ夢を持っているわ。夢を実現するために、
みんな頑張っているのを、ちゃんと知っているもん。クリスタルだって、
この星を守りたいと言う夢を持っているから、きっと頑張っている。だから、
クリスタルは諦めずに、あなたたちから私たちを守ってくれる!」
ルバシーザ「黙れ!!!ちいいぃぃぃっ!!
ザンダルガ!!殺ってしまえ!!!」
ザンダルガ「グフフフフフフフフフフフフフ!!!!!!!」
ザンダルガが倒れているクリスタルに迫る。
その時、クリスタルは右手をあげて、こう叫んだ。
ウルトラマンクリスタル「なるようになるだばないだばさ!!!!!!」
ザンダルガ「グフフッ!!?」
ルバシーザ「な・・・何を言ってる・・・・!?あっ!!」
その時、二人の使徒は空の方を見る。
そこから3機のスカイラッシュとコプターが飛んで来た。
1号機がシュドー、2号機がテブリッシュ、
ZEROがモモ、コプターがサキ&イチゴである。
モモ「この時を待っていたわ!!皆!!作戦通りに行動開始よ!!!」
隊員たち「了解!!!!!」 初代モモはDGC部隊の登場に感激する。
初代モモ「DGCメカ・・・。モモちゃんが来てくれたのね!!」
そして、ZEROがルバシーザの方に向かい、
他の機体がザンダルガに向けた。2機のスカイラッシュとコプターが、
通常バルカン一斉連射でザンダルガを攻撃した。
ザンダルガ「グフフフフフフ!!!グフフフフフフフフフフフ!!!!!」
ザンダルガは攻撃を受けて、3機のメカを攻撃しようと暴れ出す。
ちなみに、コプターでは、イチゴが砲撃担当、サキが運転担当である。
そして、ZEROがレーザーバルカンでルバシーザを攻撃した。
ルバシーザ「ヒギイイイィィィィ!!ヒギイイイイィィィィィ!!!!!」
ルバシーザはZEROに反撃しようと、
大きい目から白い光線を複数発射する。
ZEROはその複数の光線を素早く避けた。モモが考えた作戦とは何か。
それは、少しだけ時間を遡ってみよう。
DGC基地の司令室で、モモが隊員たちにこう伝えたそうだ。
モモ「まずは、クリスタルが現れて、使徒と戦う。私たちはこの様子を見る。
途中で、敵は青い光でクリスタルを苦しめようとすると思う。でも、もし、
そうなった場合はクリスタルが、
【なるようになるだばないだばさ】と叫ぶ。良いわね?」
モモはコリスに向かってそう聞く。まるで、コリスに特に説明しているようだ。
コリスは一瞬戸惑うそうになるが、理解したか真剣な表情で頷く。
シュドー「でも、クリスタルって隊長の予想通りに行きますかねェ?」
テブリッシュ「第一、そんな事が起きると思えそうにないのですが・・・・。」
モモ「あくまで私の予定よ。その予定が起こった場合は、全機出撃するわよ!!
そして、モモちゃんとクリスタルを救出に向かう!!良いね!!?」
それが、モモの最大の作戦であった。
その予定が現実となって、DGCが使徒たちと戦っているのだ。
ザンダルガ「グフフフフフフフ!!!」
ザンダルガはうまく反撃できず、ピンチである。
3機のメカがザンダルガを攻撃しているところを、クリスタルが見ていた。
ウルトラマンクリスタル「・・・・・っ!皆さん。来てくれたのですね・・・。」
ルバシーザ「ヒギイイイイイィィィィィィィ!!!!」
ルバシーザが左手の嗅ぎ爪で接近しているZEROを攻撃しようとするが、
避けられてしまう。そして、ZEROは再びルバシーザに接近しようと飛ぶ。
モモ「狙いは敵の額にある目!!ディバインレーザー!!!!!」
ZEROはディバインレーザーでザンダルガの大きい目を攻撃する。
その目がレーザーを浴びて、爆発してしまった。
ルバシーザ「ヒギイイイイイイイイイィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!」
ルバシーザは大きい目を失い、物凄く痛がってのた打ち回る。これにより、
青い光が消えた。だが、初代モモを閉じ込めた光も消えた。そうする事で・・・。
初代モモ「え・・・?きゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
初代モモは落ちてしまう。このままでは、初代モモが死んでしまう。
モモ「ああっ!!モモちゃん!!」
ウルトラマンクリスタル「くっ!!おおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
クリスタルは素早く跳び出し、両手を前に出して落ちゆく初代モモをキャッチ。
初代モモはクリスタルの両手に乗って助かったのだ。
モモはそれを見て、喜ぶ。
モモ「コリス・・・!」 ウルトラマンクリスタル「大丈夫ですか?モモさん。」
初代モモ「え・・・ええ。ありがとう・・・・・。」
初代モモはクリスタルに助けられて、安心してほっとする。
そして、クリスタルは初代モモをそっと地上におろした後、
二機のスカイラッシュのレーザーバルカンを浴びているザンダルガを見る。
ウルトラマンクリスタル「行くぞ!!ザンダルガ!!!!とおぉぉ!!!」
クリスタルはジャンプして、
ザンダルガにスカイハイチョップをお見舞いする。
ザンダルガ「グフフフフフフフフ!!!」
ウルトラマンクリスタル「スカイハイチョップ!!!!!!」
ザンダルガはスカイハイチョップによって、真っ二つになってしまった。
ザンダルガ「グフ・・・・・・・・ッ!!!!!」
ザンダルガは死んでしまった。残るはルバシーザだけだ。
ルバシーザ「ヒギイイイィィィィ・・・・・!!!」
ルバシーザはゆっくり立ち上がった。そして、クリスタルにこう言った。
ルバシーザ「こ・・・これで終わったと思うなよ。我ら使徒の次の攻撃は、
既に準備完了だ!!ヒギイイイイイイィィィィィィィ!!!!!!!」
ルバシーザはクリスタルに襲いかかろうと走る。だが・・・。
モモ「させない!!!ディバインレーザー発射!!!!!」
ZEROのレーザーを浴びたルバシーザが爆発を起こして、粉々に吹き飛んだ。
ルバシーザ「ヒギイイイイイイイィィィィィィィィィィ!!!!!!!!!」
ルバシーザも死んでしまった。それを見た初代モモとモモが喜ぶ。
初代モモ「やったあああぁぁぁぁ!!!!」
モモ「勝ったあああぁぁぁぁ!!!!」
戦いは終わった。平和が戻った森では、
メカから降りた隊員たちと初代モモが、
その素晴らしい自然の景色を眺めていた。
初代モモ「綺麗ね・・・・。」 モモ「うん。本当・・・。」
二人のモモは微笑んでいる。
それを見たコリスもさらに微笑む。皆、嬉しいのだ。
初代モモ「・・・・私、クリスタルの秘密がわかった気がするの。」
モモ「え・・・・!?」 モモは初代モモの発言に驚く。そして、コリスも。
コリス(まさか・・・・僕の正体が・・・・・!?)
そう。初代モモはコリスがクリスタルに変身しているところを見てしまったのだ。
初代モモはもしかして、それを語るのではないのかと、コリスは不安する。
初代モモ「・・・・・何てね。その事は次の機会に話しておくわ。」
コリス&モモ「ほ・・・・・・っ。」 二人はそれを聞いて、一安心する。
シュドー「クリスタルの秘密ってどんなのですか?」
テブリッシュ「なかなか興味深い秘密でしょうね。」
初代モモ「うーん。悪いけど、そろそろロンドンに帰ろうと思うの。
まあ、また会えたら、それについて話すわ。」
サキ「そうですか・・・・。それでは、私たちがロンドンへ送りましょう。」
初代モモ「うふふ。サンキュウ(ありがとう)!」
隊員たちは笑いながら、DGCメカたちのところへ戻る。その時。
イチゴの腕のシーバーが突然、鳴り出した。イチゴはその通信を受ける。
イチゴ「こちら!イチゴ。・・・・ああ。日本科学特捜隊の者ですか。
・・・・ふむ。・・・ん?何ですって!!?」
イチゴは何かを聞いたか急に驚く。隊員たちはそんなイチゴに注目する。
モモ「どうしたの!?イチゴ!!」
イチゴ「日本に・・・大変な事が起こりました・・・・!!」
隊員たちと初代モモはこれに驚く。二人の使徒との戦いは終わりました。
ですが、使徒たちとの戦争に終わりはありません。
そして、戦争は場所を変えたのです。
使徒たちは今度は何を企んでいるのでしょう。
DGCはそれを予測できてません。
新たな戦争は・・・・まだ始まったばかりなのです。
次回につづく
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