モモ「・・・・良いわ。ゆっくり休んだと良い。」
コリス「はい。申し訳ございません・・・・。」
コリスは暗そうにしぶしぶと司令室から出た。
隊員たちは彼の様子に不安する。
イチゴ「コリス君。一体、何があったんだろ?」
サキ「・・・・コリス君・・・・。ところで、隊長!
あのクリスタルを倒したらしい怪獣の事ですが・・・・。」
モモ「ええ。何か特殊能力を持ったんでしょ?」
サキ「はい。イギリス軍からの情報によれば、
怪獣は身体から発する怪光で相手の攻撃を消してしまうそうです。
さらに、口から吐く光線には恐ろしい程の異次元反応が検出されてます。」
モモ「そう・・・。異次元反応が・・・・。(やはり、
あの光線を受けたコリスは、
その異次元の環境らしきものを浴びて・・・・。)その異次元反応の正体は?」
サキ「今のところ、完全に判明できてません。ですが、
怪獣の正体がわかりました。奴は、異次元から来たそうです。
ドイツやイギリスに現れた異次元反応は全く同じである事から、
ドイツにも出現した怪獣は同じ種である事も判明しました。」
モモ「そう・・・・。フランスDGCに襲撃した犯人は?」
サキ「それが・・・・まだ・・・・。」
サキは判明できてない事に不安な表情をする。
モモ「わかったわ。その犯人の方も徹底的に調査して。」
サキ「わかりました。」 そして、モモは怒りの表情を出して、こう思う。
モモ(その犯人がきっと、怪獣を操ったんだわ・・・・!
絶対に、探し出してやるんだから・・・・・っ!!)
コリスはハリーの家に帰った。だが・・・・。
コリス「ただいま・・・・。」 ハリー「おお!お帰り!!」
玄関でいきなりハリーが出てきて、コリスが驚く。
コリス「わわっ!!な、何ですか!?いきなり・・・!」
ハリー「今、大変な事が起きたんだよ!!テレビでさっ!!」
コリスはハリーと一緒に居間に来て、ソファに座ってテレビを見る。
そのテレビでは、クリスタルとカーンザウルスと戦いが映されていた。
コリス「っ!!(ロンドンで暴れた怪獣・・・・!!)」
コリスはカーンザウルスを見て、顔に怒りを表す。
ハリー「この怪獣はただものじゃないそうだぜ・・・・っ!!」
男性アナウンサー『数時間前、ロンドンに出現した怪獣に、
クリスタルが倒そうとしています。ですが・・・・。』
クリスタルがムーンギロチンを投げつけると、怪獣が身体から発する光で、
そのムーンギロチンを破壊してしまった。さらに、
怪獣の口から吐いた光線を浴びた、
クリスタルの身体を紫色の光が包んでいた。
男性アナウンサー『このように、怪獣は光を発した身体で攻撃を跳ね返し、
口からの光線一発でクリスタルを倒してしまいました。今、
DGCからの情報によると、怪獣は異次元から来たとの事です。』
映像を見たコリスは恐怖に震えるようになる。何故なら、
映像通りに痛めつけられたクリスタルはコリスだからだ。
怪獣の恐ろしさを見たハリーも凄く恐怖して、震えながら声を出す。
ハリー「見たろ?コリス。あの怪獣、すっげー恐ろしいよな。
今までの敵より強そうだぜ。まるで、怪獣を超えた奴だな・・・。」
コリス「っ!?ハ、ハリーさん。今、なんて・・・・??」
ハリー「ん?怪獣を超えた・・・・と言ってるけど?」
コリス「まさか・・・・この怪獣は・・・・!!」
コリスはカーンザウルスの正体に気づき始めたそうだ。
DGC本部の司令室では、サキが何かの通信を受けて驚き、モモに報告。
サキ「異次元怪獣がブラジルに出現して暴れています!!
迎撃中のブラジルDGCの攻撃部隊も、
怪獣の攻撃に太刀打ちできずの事です!!」
モモ「何ですって!?このままだと、
後にこのアメリカにも出現しそうね・・・!」
モモは怪獣がアメリカに来る事を恐れ、緊張していた。
夜のブラジルの街にて。
怪獣・カーンザウルスは両目からの光線で街はもちろん、
ブラジルDGCの戦闘機も次々と破壊して、燃やし続けていた。
カーンザウルス「グイイイイイイィィィィィィィン」
さらに、カーンザウルスは口から吐く光弾で遠くにある町並みを襲う。
そして、多くのビルが紫色の光に包まれ、一気に粉々に崩れてしまった。
別のビルからは、あの時の影が怪獣の活躍を見ていた。
影の声「良いぞ・・・!カーンザウルスよ!!お前の活躍は俺の功績!!
それで、
俺はさらに偉大なるあの方にお褒めされる事ができるのだっ!!
マリンナーサの王子など怖くない!!もっと暴れまくれ!!!
そして、人類を焼き尽くせ!!!我等、使途のために!!!!」
影の者がそう言うと、その姿が少しだけ明らかになる。
まるで怪人のような姿であった。そう。影の者は使途であったのだ。
カーンザウルス「グイイイイイイィィィィィィィィン」
カーンザウルスはその使途に操られていていた。
その使途は笑みを浮かべて、こう言う。
使途「さて・・・・。俺は別行動に出るか・・・・っ!」
次の日。コリスはロードラッシュでDGC本部に向かっていた。
コリス「あの怪獣が・・・・もし、怪獣を超えた存在だとしたら、
奴は・・・・違うかも知れない。それとも・・・・。」
コリスがそう考えながら、ロードを走らせているところを、
草むらの中から見る者がいた。あの時の使途だった。
使途「クククク・・・・・っ!見てろよ・・・・!!」
DGC本部の司令室では、モモがサキから何かを聞いて、驚いていた。
モモ「そんな・・・!?カナダDGCも壊滅!!?」
サキ「はい!!隊員たちがほぼ殺されてます!!!」
イチゴ「まさか、例の犯人の仕業じゃ・・・・っ!?」
イチゴが不安そうにそう言うと、シュドーとテブリッシュが怒りに燃える。
シュドー「くそ・・・・っ!!一体、あいつはどんな奴なんだ・・・っ!!!」
テブリッシュ「同志たちの仇・・・・!必ずとってみせる!!!」
その時、サキが別の通信を受けて驚き、またモモに報告する。
サキ「隊長!!!ニューヨークに例の怪獣が出現しました!!!」
それを聞いたモモたちは驚く。
モモ「ついにこの国に来てしまったわね・・・・っ!!!
シュドーとテブリッシュはスカイラッシュ、
イチゴとサキはコプターで出撃して!!!」
隊員たち「了解!!!!!」 隊員たちは一斉に走って、司令室から出た。
その直後、コリスが慌てて入ってきた。そして、モモのところに近づく。
コリス「隊長!!!!」 モモ「っ!コリス!!遅いじゃない!!!」
モモがそうキツく言うが、立って息をしていたコリスは静かにこう言う。
コリス「あの怪獣は・・・・怪獣ではないそうです・・・・!」
つづく
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