ウルトラマンクリスタル 第59話・動き出す使途たち
凶剣使途・エデザス
異次元魔獣・カーンザウルス
登場
地球に夢と希望を取り戻させる目的を持って、
地球より来たマリンナーサの王子・コリスは姉のモモと共に、
夢を阻む者たちと戦い続けた。だが、その最中に、
悪夢のプリンセス・シャドーが冥界の王子・ゴダルを蘇らせて、
コリスとモモに挑戦して来た。二人はシャドー&ゴダルと、
何度も戦って来たが、この喧嘩は、何者かによって仕組まれていたのだ。
それは、どこから来たのかわからない、謎の存在・使途。
彼らの目的はまだ完全に把握し切れていないが、
この地球を侵略する事は確かであった。負け続けのシャドーとゴダルを、
見限った使途たちは、今度は自らの戦力で襲い掛かって来たのだ。
そして、今日も・・・・。いや、今日が本当の戦争が始まるのだ。
DGC基地の司令室では、サキがヘッドホンで情報を聞き出し、
その情報をモモに報告していた。何か、恐ろしい事態が起きているそうだ。
サキ「隊長!!ドイツDGCからの報告です!!ベルリン地区で、
強力な怪獣が出現して、兵力が壊滅寸前に追い込まれたそうなので、
ただちに、その怪獣の出現に備えるべし・・・との事です!!」
モモ「強力な怪獣かァ・・・。それは、一体どんな怪獣だった?」
サキ「ドイツDGC隊長からの情報によれば、全てが謎らしいのです。」
シュドー「全てが謎ォ!?全くわかんねェぜ!!こりゃァ!!」
サキ「さらに、もう2件あります。1件はフランスDGCから。
基地が何者かによって壊滅、隊員も大勢殺害されたの事です。」
テブリッシュ「まさか・・・宇宙人も動いているのか!?」
サキ「もう1件は、DGCイギリス支部からです。
首都・ロンドンで強力な異次元反応が発生しているとの事です。」
モモ「強力な怪獣、何者かによって壊滅、異次元反応・・・・。
3つの国に、それぞれ3つの事件が起きるなんて・・・!」
シュドー「この前は一気に2つの事件が起きましたからね。
ほら、レッドキングとバルタン・・・・。そして、今日で3つとは。
何か、すっげー恐ろしい事が起こりそうだぜ・・・・!」
テブリッシュ「確かに、事件が日に増えるなんて、ありえないからな。
何かの異常気象か、それとも、何者かの仕組んだ事なのか・・・。」
モモ「いずれも、その犯人は今までより恐ろしい奴かも知れないわね・・・。
ところで、もう1件の・・・・イギリス支部だったわよね?」
真剣に考えて言うモモに、サキも少し心配そうにこう言った。
サキ「え、ええ・・・。ロンドンより異次元反応が・・・・。」
モモ「ロンドンねェ・・・。ロンドン・・・・。ロンドン!!?」
モモは何か思い出したか、
急に驚いたような表情で叫ぶ。隊員たちはこれに驚く。
サキ「きゃっ!ど・・・どうしたのですか!?隊長!!」
モモ「ロンドンに何かが起こりそう・・・!あの人が危ない!!?」
震えるモモはそう言った後、いきなり立ち上がって走り出す。
コリス「っ!!ま、待ってください!!隊長!!」 コリスもモモの後を追う。
二人は司令室から出て、残った隊員たちがそれを見て、きょとんとする。
モモとコリスは基地のビルの外で走ったため、止まって息をしていた。
コリス「はぁ・・・はぁ・・・。姉さんは、ロンドンに何があると言うのですか?」
モモ「はぁ・・・っ。あると言うより、いるが正解ね。」
コリス「では、ロンドンに姉さんの知り合いが・・・・!?」
モモ「そうよ。」 モモがはっきり答えると、コリスが微笑んでこう言う。
コリス「・・・・じゃあ、ロンドンへ向かって、その人を守りに行きましょう。」
モモ「そうね。異次元反応と聞いて、何かが出てくるか問題だからね!
それを調査するにもちょうど良いわ!!!」
そして、コリスはウルトラウォッチを光らせ、モモはミンキーステッキを出した。
コリス「ワーピル!!!!」 モモ「ミンキーワープ!!!!」
二人はピンク色の光に包まれて、やがてその光と共に消えていった。
そして、ここがイギリスの首都であるロンドンの街である。
そこの人ごみの中に、コリスとモモがいた。
モモ「コリス。何か気配を感じない?」
コリス「・・・・はい。異次元エネルギーが強く反応している事がわかります。」
コリスは手に持っているレーダーで異次元反応をキャッチしていた。
コリス「・・・・っ!反応がどんどん大きくなっていきますっ!!」
コリスはレーザーを見て、驚く。モモはそれを聞いて、驚く。
つづく
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