怪獣『グオオオォォォォウン』
すると、怪獣は大地を突き破って、身体を起こし始めた。
そのため、近くにいた魔女たちがその衝撃で吹き飛ぶ。
そして、立ち上がった怪獣は近くの魔女を手で掴んで、食べてしまう。
怪獣『グオオォォォン』
ブレンダ「魔法は失敗してしまった。いや、
最初から唱える事さえできなかったの。不完全の魔法の力を浴びた怪獣は、
その力を生命力に変えて、悪魔と生まれ変わった。そのせいで、
私の仲間はたくさん犠牲になった・・・・。」
怪獣はゴッツンゴン。身体が鉱石にできているらしく、
両腕が屈強していて、背中に無数の岩石がある。
前の胴体や尻尾に黒い部分があるが、何故か柔らかそうに見えていた。
ゴッツンゴン『グオオオオォォォォン』 怪獣は魔女を襲い続ける。
魔女『や、やめよ!!お前は我が僕になったハズ!!ま、
まさか・・・!失敗したと言うのか!?』
そして、ゴッツンゴンは魔法の失敗に気づいた魔女を睨み、彼女に手を伸ばす。
魔女『ぎゃあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!』
そして、現在のDGC基地の場面に移る。
ブレンダの話を聞いた隊員は、それぞれ不安の表情を見せる。
モモ「そのゴッツンゴンって・・・あの伝説の怪獣でしょ?」
ブレンダ「ええ・・・。生き残った仲間がそう伝えてくれたわ。
ゴッツンゴンは今、アメリカのどこかにいる。きっと人間たちを狙っているわ。」
モモ「だとしたら、大変ね!作戦変更!!!サキ、テブリッシュ、
シュドー、イチゴはゴッツンゴンの捜索及び殲滅にあたって頂く!!」
隊員たち「了解!!!!」
モモ「コリスは私やブレンダと一緒に待機。いろいろ話しておきたいからね。」
コリス「はい・・・。」
モモ「それでは、出動!!!」 隊員たち「了解!!!!!」
そして、4人の隊員はヘルメットを手に持ち、司令室から出た。
コリス「・・・・姉さん。ブレンダさんの言う事が本当なら、怪獣は・・・。」
モモ「うんうん。とっても恐ろしい事が起こるに違いないわね。」
ブレンダ「え!?姉さん!!?」
ブレンダはコリスがモモに姉さんと呼ぶところに違和感を持つ。
モモ「あら?知らなかったの?この子はコリス。私の実の弟よ。」
ブレンダ「お、弟おおおぉぉぉぉぉぉ!!!??」
ブレンダはコリスがモモの弟である事を知って、驚く。
コリス「はい。僕はマリンナーサで生まれた夢の国のプリンスです。
モモ姉さんに代わって、人々の夢と希望を再生させるのが使命なのです。」
ブレンダ「そ、そう・・・。」 ブレンダは同様しながら感心する。
モモ「コリスはね、夢の力でウルトラマンになれるの。それで、
今まで悪い怪獣を皆、やっつけたのよ!」
ブレンダ「じゃあ、噂のクリスタルはコリスだったのね!?」
ジョー「へーっ!このガキンチョがウルトラマンにィ!?」
コリス「わわっ!!カ、カラスが喋った!!?」
コリスはカラスのジョーが喋った事に驚く。モモは驚いてないが・・・。
ブレンダ「ちょっと!ジョー!!いきなり喋る事ないじゃない!!」
ジョー「だ、だってよ・・・;」 ジョーはブレンダに怒られた事に動揺する。
モモ「大丈夫よ。コリス。ジョーは魔女のペットで喋れるんだから。
まあ、口は悪いけどね・・・。」
ジョー「口が悪くて、悪かったな・・・。」
ブレンダ「・・・それにしても、コリスがモモの弟とはね。」
どうりで私の魔法がわかるワケだ・・・。」
コリス「・・・・何か、すみません;」 コリスは責任を感じて、ブレンダに誤る。
ブレンダ「いえいえ!!別に誤る事はないんだから!!むしろ、感謝しているわ。」
ブレンダは笑顔でコリスにそう言う。
ジョー「まあ、コリスも本気で手品だと思ったら、大目玉だけどな・・・。」
ブレンダ「むっ!?」
ジョーが後ろでヒソヒソそう言って、ブレンダがそんな彼を睨む。
モモ「ははははっ!!そう言えば、ブレンダはマジックアキンドをやっていたけど、
その理由って・・・・。また、魔法を信じさせるため?」
ブレンダ「そう!急にまた魔法が使えるようになったので、それを試そうと・・・。」
ジョー「失敗ばかりだけどなwwww」 ジョーがそう言って、ブレンダはまた怒る。
ブレンダ「うるさいっ!!!」 コリス「・・・ところで、例のゴッツンゴンの件は?」
モモ、ブレンダ、ジョー「え????」
スカイラッシュ1(シュドー)、スカイラッシュ2(テブリッシュ)、
コプターラッシュ(サキ&イチゴ)は怪獣ゴッツンゴンを探すべく、
街外れの山地の上空を捜索していた。
レーダーで探しているサキが、操縦をしているイチゴに話しかける。
サキ「あの・・・。ブレンダさんの言ってた、ゴッツンゴンと言うのは・・・・。」
イチゴ「ああ。TDFのメンバーが聞いたけど、ゴッツンゴンは、
今から1600年くらい前に、ストーン山では大きな王国を築いていたんだ。
でも、その王国に一匹の巨大な怪物が現れたらしい。それがゴッツンゴンだと言う。
ゴッツンゴンは口から吐く火で万物を燃やし、人々を食べていった。
その身体にある石は剣も矢も寄せつかない。恐ろしい奴だ・・・。」
サキ「そんな・・・!」 サキはそれを聞いて動揺する。
イチゴ「その時だった。別の国から来た王子である勇者が、
代々に伝わる光の剣でゴッツンゴンを斬りつけ、怪物が弱ったんだ。
そこで、王国の姫君が封印の魔法でゴッツンゴンを永延に眠らせたそうだ。
それをきっかけに勇者と姫君は結婚し、永延の幸せを過ごした・・・。以上だ。」
サキ「・・・何か、ロマンチックですね。それで、
ゴッツンゴンの攻略法はあるのでしょうか・・・?」
イチゴ「・・・・それが。」
コリス&モモ「ない!!!??」 二人はゴッツンゴンの攻略法がない事に驚く。
恐らく、イチゴもサキにそう言っただろう。ブレンダが冷静に語り始める。
ブレンダ「ええ。ゴッツンゴンの身体はあまりに硬すぎるから、
クリスタルの必殺光線でも多分・・・無理かも。もし、弱点があると言えるなら、
胴体の黒い部分だけど、怪獣は頭が良いから、
その部分を守る方法を考えているの。
おまけに口からの火炎は触れただけで灰になるから、誰も近づけない・・・。」
モモ「じゃあ、勇者はどうやって怪獣を倒せたの!?」
ブレンダ「それは・・・その昔の怪獣はまだ光の力に慣れてなかったよ。
でも、今に蘇った怪獣は既にその光の力にも耐えられる力を蓄えたから・・・。」
ジョー「つまり!もうウルトラマンの光の力でも、怪獣は倒せないこった!!」
モモ「そんなのやってみなきゃ、わからないじゃない!!でしょ?コリス!!」
コリス「え、ええ・・・。」 コリスは強気なモモにたじたじしながら、一応賛成する。
ブレンダ「で、でも・・・!もしも、実際に戦ったら・・・・!!」
モモ「負けると言いたいワケ?そんなのないない!!!」
つづく
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