今回はあのウルトラの父が登場します。
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ウルトラマン８０
第３８話・大空にひびけウルトラの父の声
凧怪獣・ゴースドン登場
のっけより、一人の少年・太が大勢の少年たちにいじめられています。
それにより、太のランドセルの中が散らかされてしまう。その中に、
一つの作文がありました。いじめっ子は嘘ばかり書いてると笑います。
それを聞いた太が嘘なんか書いてないよと言い、読み始めます。
太の作文『【ぼくの父】。５年６組、長島太。
僕の父は長距離トラックに乗ってました。
運転の名人で長い間無事故でした・・・。名古屋へ荷物を運び、
父のトラックは中津台まで帰ってきました。そのときのことです。
父のトラックは崖から落ちました。助手席の人は死にました。
父も胸を打ちました。トラックの前に突然怪獣が立ちはだかったのです・・・・。
父は本当に怪獣を見ました。
中津台付近のどこかに怪獣が潜んでいて、怪獣はまたいつか現れ、
犠牲者が出る。父はそう言って死んでしまいました。父はうそは付きません・・・。』
それを聞いたいじめっ子たちは嘘だと言い、さらには、
太の父さん嘘つき父さんやら息子の太嘘つき太とムカツクくらいに唄いました。
ですが、太は決して嘘つきではありません。何故なら、それが真実ですから。
太の父がトラックで運転している途中、不気味な黒い雲に遭遇して、
その驚きで崖から落ちてしまったそうです。
あの不気味な黒い雲が怪獣でしょうか？いじめっ子たちは、その真実を知らず、
怪獣なんか出るものかと言い、太を虐めまくります。そこに、救世主？が来ます。
太の友人である少女・悦子が太をいじめっ子から庇います。
それを見たいじめっ子たちは、
泣き虫太などと馬鹿にしながら去っていきます。
悦子は路上に落ちた教科書やノートを、
拾ってあげます。何て優しいのでしょう。やはり、女の子は優しきですな。
悦子「あたし、信じているわ。太君の父さんは本当に怪獣を見たんだわ！」
悦子は太を信じてくれています。こう言う理解者も現実にいて良いハズですね。
家に帰った太は父の遺影とその近くに飾られた白く大きい凧を見て、
過去を思い出します。
どうやら、凧は父が作ったらしく。太にその凧に好きな絵を描けと言います。
ですが、太は無理な様子。そんな彼に父はこう語ります。
太の父「太。お父さんいつも云ってるだろ？人間は正直に生きろって。
正直に生きるためには、強くなくちゃってな・・・。」
太「うん・・・・。」
太の父「ビュービュー吹く風の中を・・・ぐんぐん上がっていく凧のように、
強い子になってほしいな・・・・。」
そこへ、太の母が帰っていき、太は母に父は本当に怪獣を見たよね？と聞きます。
ＵＧＭでは、例の黒い雲について語り合ってます。どうやら、その黒い雲は、
オーラと確信します。城野隊員からは、怪獣の心霊ではないかと伺います。
もしかして、今回の怪獣はオーラを発する事もできるでしょうか？それとも、
やはり怪獣は幽霊となっていて、
黒い雲でその邪悪なオーラを見せているのでしょうか？
学校の下校で会話する太と悦子。どうやら、凧揚げ大会があるらしく、
太は悦子に大会に行くように言われて、父の作った凧で出場する事に。
その時、いじめっ子たちのリーダーらしき少年・まさるが凧を揚げているのを目撃。
その凧は怪獣凧と呼ばれ、絵柄に怪獣が描かれています。
そして、まさるは太にこう語ります。まるで、彼の家族を傷つけるように・・・。
まさる「お前の嘘つき親父。生きてたら、腰抜かして崖から落っこちるぞ！！」
太は怒って嘘じゃないと言いますが、さらにまさるは、
トラックが落ちて人が死んだからと言って、ついには太の父を人殺しと罵ります。
完全にキレた太はまさると喧嘩しますが、負けてしまいます。
いじめられっ子はいじめっ子に勝つ事は、ほぼ無理でしょう(
その後、太は凧にウルトラマン８０の絵を描いていますが、悦子曰く、
泣き顔だの怒り顔だので美味く描けず。
リアルに絵を描く事はほぼ大変ですよね(´・ω・｀)
母がマーケットへ行き、悦子も帰宅します。買い物をしている太の母の前に、
太の父と一緒にトラックに乗って、事故で亡くなった川村の妻が来ます。
どうやら、太の母は川村の墓に花を供えたそうです。ですが、川村の妻は、
花なんかで主人は帰って来ないと言います。隣の主婦も太の母を許せない模様。
虐められているのは太だけではなく、母までも・・・。
これはまさに、いじめられ家族ですな(
その頃、太は父の強う子になれとの言葉を思い出し、
やっと８０の絵を完成させました。回想では、父は怪獣の事を語り、
太に強い子になって母を助けるように言って、息絶えました。
太はそんな父の想いをウルトラマン８０凧に詰め込んで、大会に参戦します。
山の上空では、雷鳴と共に黒い雲が現れ、そこから青白い発光体が出ます。
太パパの言ってる事は確かにマジだった。しかし、青白い発光体は何でしょう？
もしかして、そいつが怪獣の心霊かも知れません。
だとすれば、黒い雲がオーラかも。多分(
そして、ついに凧揚げ大会が始まりました。
子供たちが太の揚げている８０凧に注目している。
悦子が太の母にそれを教え、母は太の活躍に感動します。ちなみに、看板では、
【桜ヶ岡地区小中学生凧あげ大会】と書かれてありますが、もしかして、
矢的先生のかつての生徒たちもいるのでしょうか？そこに、８０凧の敵が現れます。
それは太の敵であるまさるが揚げる怪獣凧でした。
両者の凧が激しい勝負を行います。
そこに、矢的とイケダ隊員が通りかかって、凧揚げ大会でやってる、
８０凧と怪獣凧の抗争に興味を持ち、その見物を５分だけします。二人はもちろん、
８０凧を応援します。いじめっ子たちも８０凧を応援。彼らも、
太の活躍で、彼を見直したと見えます。そして、太の脳裏に父の応援の声が。
まるで、父が天国で太に声をかけるかのように。
太は皆の想いで８０凧に力を与えます。
太(お父さん。もうお父さんの事、誰も嘘つきだなんて言わないよ・・・！
僕の事、泣き虫太とも言わないよ！)
川村の妻もしっかりと８０凧と怪獣凧のバトルに目を焼き付けてますが、
まだ太の母を許せてない様子。その時、真の悪魔・黒い雲が現れました。
黒い雲から青白い発光体が出てきて、それが怪獣凧に乗り移ります。すると、
その凧に描かれた絵の怪獣が実体化して、リアルな巨大怪獣となりました。
その名はゴースドン。まさるの作った怪獣凧には、彼らいじめっ子たちの、
悪意や川村妻の悲しみと言うマイナスエネルギーが放出していたため、
青白い発光体改め怪獣の魂が、
その凧のマイナスエネルギーと同化して誕生したでしょう。
暴れまくるゴースドンから逃げ惑う人々。
中で太の母が大勢の人に押されて倒れますが、
川村妻がそんな彼女を立たせます。真実を知った川村妻は太の母と和解しました。
出撃するＵＧＭのエースフライヤー、スカイハイヤー、シルバーガル。
ちなみに、矢的とイケダ隊員は既に基地に戻っていて、寄り道した事を知った、
イトウチーフのお説教をくらったそうです。まあ、
大事な仕事に寄り道はご法度ですが・・・。
その罰として、寄り道した分だけ逆立ちとか、厳しいですね＾＾；私じゃできないです(
ＵＧＭの攻撃。ですが、ゴースドンには通用せず、怪獣が角からの電撃光線で、
スカイハイヤーを破壊します。脱出した矢的ですが、ゴースドンは容赦なく、
電撃光線で矢的に直撃します。ゴースドンはとても鬼畜ですな。
生身の人間に光線を浴びせるとは。
矢的は着地して、８０に変身しようとしますが、光線による激痛で倒れてしまいます。
まあ、怪獣の巨大な光線を浴びると致命傷に近いですからね。
矢的はウルトラマンだから、
簡単には死ねませんが、本当の普通の人間であったら、どうなるだろう・・・(
倒れた矢的はこのまま死ぬのかと諦めかけます。その時、大空から奇跡の声が。
その声の主は何と、宇宙警備隊の大隊長・ウルトラの父でした。ウルトラの父は、
死にゆく矢的、ウルトラマン８０に励ましの声を送ります。
ウルトラの父『ウルトラマン８０よ・・・。立て・・・立て・・・！』
矢的(ウルトラの父・・・ウルトラの父・・・！！)
ウルトラの父『お前の勇気は死んだのか！？肉体よりも早く、
お前の精神は死に果てたのか！！？ウルトラマン８０よ。立て・・・！
立って、戦え！！お前の勇気を正義の矢として、悪を倒すのだ！！！』
そう。ウルトラマンはまだ死んではいけません。この世の悪をなくすまでは、
勇気を正義の矢とせねばならないのです。それを知った矢的は立ち上がり、
ウルトラマン８０に変身します。父の励ましを背に、ゴースドンと戦います。
怪獣の戦力は光線の出る角と右腕の２本のムチです。ゴースドンは、
光線で８０にダメージを与え、自慢の角で突進します。さらに、
ゴースドンは背中の凧状？の背ビレをバタつかせて、突風を起こします。そして、
高いジャンプで飛び蹴りの連続を繰り出す身軽な怪獣の猛攻に８０大ピンチ。
ですが、勇気を正義の矢に変えた８０は決して諦めません。８０は、
針状の光線、ウルトラストレートフラッシュで怪獣に大ダメージを与えます。
そして、８０は何故かロープを出して、ゴースドンを絡め、捕らえます。そして、
８０はゴースドンをまるで凧のように空へ揚がらせて、走ります。これぞ、
巨大な凧揚げ遊び。怪獣が凧代わりｗｗｗ凄く面白い展開ですね＾＾その後、
８０はカラータイマーから、タイマースパイラルと言う光線を発射して、
ゴースドンを地面に落とし、黄色き光線・ウルトラオーラで攻撃。
攻撃を受けたゴースドンは炎と共に消滅しました。こうして、心霊怪獣は無となり、
太の家族に平和が戻りました。そう。８０と太は大空に響く父の声で、
苦難を乗り越えたのです。そして、矢的はボロボロになった８０凧を太に返します。
ボロボロになったとか・・・。もしかして、怪獣に壊されたのか？
太は悦子と一緒に歩いていき、物語は終りました。
今回の話は、ウルトラの父が登場する回と、凧にちなんだ回でした。
それにしても、この話は最も人間ドラマを重視した話となっていましたね。
いじめられる子供とか。
事故の真実を知らないからって嘘つき呼ばわりされるシーンとか。
スポーツで熱い勝負とか・・・。怪獣のせいで、不幸となる子供の回は、
ウルトラ作品で意外とよくありますねィ。いやはや、怪獣も恐ろしい事をする・・・。
次回は人間の子供が怪獣になる話です。個人的に傑作です。
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