入って来た誰か「お邪魔しまァ~す!」
隊員たちは誰かが来た事に驚く。特にコリスはこう叫ぶ。
コリス「マジックアキンド!!!」
そう。入って来たのはマジックアキンドだった。
マジックアキンド「あ!さっきの坊や!!まさか、DGCだったとはねェ。」
サキ「あの・・・!あなた、本当にマジックアキンドですか!!?」
驚愕しながらサキはマジックカキンドに近づいて、そう聞く。
マジックアキンド「ええ。そうですけど。」
シュドー「嘘だろ!?あのマジックアキンドがまさか俺たちの前に!?」
イチゴ「僕らにもマジックを見せたいのだろうか?」
マジックアキンド「ノンノン。そうじゃないのよ。ない・・・。」
期待しそうなイチゴとシュドーの予想を軽く外すように、
マジックアキンドは顔を振る。次はテブリッシュが冷静に質問する。
テブリッシュ「では、何故、このDGCに・・・?」
マジックアキンド「うーむ。それはね、モモに会いに来たからよ。」
マジックアキンドはモモに指をさしながら、そう言う。どうやら、
モモに会いたいそうだ。モモは自身に指を向けて、きょとんとする。
モモ「え・・・?私?」 マジックアキンド「覚えてる?私の事を・・・。」
マジックアキンドは帽子を脱ぎ出す。そして、彼女の頭が丸出しになり、
金髪で、派手な髪型が露出していた。肩からジョーがひょこっと顔を出す。
モモはそれを見て、嬉しそうな表情になり、こう叫ぶ。
モモ「・・・・ブレンダ!!!!」 隊員たち「ブレンダ???」
マジックアキンド「そう。私はブレンダ。もう何年ぶりかしら?久しぶりに会うの。」
そう。マジックアキンドの本名はブレンダであった。ブレンダはモモの旧友でした。
シュドー「ブレンダってマジックアキンドの本当の名前だったのか・・・。」
テブリッシュ「マジックアキンドは芸名だ。
本当の名前があって、当たり前だろう。」
ブレンダ「そう。マジックアキンドは私が芸をやる時の名です。」
モモ「そして、ブレンダは私の昔の友達よ。
昔はこの子と一緒に大冒険を展開していたわ。」
コリス「そうですか・・・。マジック・・・じゃなかったブレンダさんは、
隊長の友達だったのですか・・・。どんな関係でしたか?」
ブレンダ「もちろん!同じ魔法つか・・・・。」
ブレンダが本当の事を語ろうとした時、モモが焦って彼女の口を手で塞ぐ。
モモ「いえいえ・・・・^^;た、ただの友達よっ!おほほほほほほほ・・・。」
コリス(ワザとらしいですよ・・・・;)
モモ「駄目よ!私が魔法のプリンセスだって事は秘密だから・・・っ!」
モモは隊員たちに聞こえぬように、ブレンダの耳に近づいてヒソヒソ話し、
ブレンダの口を塞いでいた手を放す。
ブレンダ「ぷはっ!!そ、そうです!私とモモはただの友達です!!
でも、一つだけ違うのは・・・・私が魔女だからです。」
モモ「まっ!!」 隊員たち「魔女ォ!!!??」
ブレンダは軽くそう言って、隊員たちを驚かす。特にモモ。
サキ「ブレンダさんって・・・魔女だったのですか!?」
ブレンダ「ええ。そうですけど?」
シュドー「じゃあ、今までの手品は魔法だったのかよ!?」
テブリッシュ「私ももしかしたら、トリックではないかと思ったが・・・。」
ブレンダ「はぁ・・・。皆はいつも私の魔法をそう勘違いする・・・。」
ブレンダはシュドーとテブリッシュの言葉にガッカリするようにため息する。
コリス「どうりで、いろいろな物が出せるワケですね・・・。」
コリスはブレンダの秘密を理解し、感心する。ブレンダはそれを聞いて喜ぶ。
ブレンダ「そう!魔法だからこそ、あらゆる物を召喚できるのよ!!
まあ、まだ不完全だからすぐに消えちゃうけどね・・・。」
コリス「そうですか。僕は前に思ったんです。あなたは魔女ではないのかと・・・。」
ブレンダ「本当!?あなた・・・魔女を信じてくれるの!?」
コリス「ええ。パパとママから魔女は必ずいると聞きましたから・・・。」
イチゴ「僕も魔女がいると聞きましたが、あなたと言う魔女が本当にいるなんて、
実に驚きましたよ。あなたの魔法のショーは日本でも評判だと聞きます。」
ブレンダ「でしょ!?でしょ!?」 ブレンダは喜びまくっている。
モモ「ところで、ブレンダ。私に何か用なの?」
ブレンダ「・・・っ!そうそう。伝えたい事を忘れてたわ。」
ブレンダは真剣な顔をして、モモたちにこう伝える。
ブレンダ「ストーン山から怪獣から出た事は知ってるわよね?」
モモ「ええ。そうだけど・・・?」
ブレンダ「あの事件・・・。実は私達魔女が引き起こしたのよ。」
隊員たち「っ!!!?」 隊員たちはそれを聞いて、喜ぶ。
シュドー「その事件・・・!あんたらの仕業だったのか!?」
テブリッシュ「だとすれば、あなたたち魔女は侵略者か!?」
ブレンダ「違うわ!!私たちだって、あんな事を望んでいなかったのよ・・・!」
サキ「何か・・・ワケがあるのですか?」
ブレンダ「大ありよ。あれは数日前・・・・。私の仲間たちが、
新たな魔法の実験を始めようとしたの。それは怪獣を操る魔法だった。」
ブレンダが語ってる途中で、場面が変わる。ここはDGC基地ではなく、
草も木もない鉱山であった。ここがストーン山である。時は夜で、
ある場所に、怪獣の顔らしい巨大な石が埋まってあった。
まるで天を見るように向けられた怪獣の顔の石を、複数の魔女が並んでいた。
ブレンダ「その頃の魔女たちは、見つけた石を、実は本当の怪獣だと、
知っていたの。その怪獣はとても恐ろしいから、もし目覚めたら、
人々が危ないと思って、さっそく魔法をかけたの。ところが・・・。」
魔女たちは杖を怪獣の顔に向けて、呪文を唱えていた。その間に、
緑色の光が怪獣の顔に降り注いだ。そして、その光が消える。
魔女A『見事に魔法は唱えられたわ。』 魔女B『起きよ!怪獣。』
そして、怪獣は目を開けて、光らせる。口も大きく開き、声をあげる。
つづく
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