ソギー「そうね。もう夜になったからね・・・。心配だよ。」
グロッギー「プレゼント。まだかなァ・・・。」
ユミ「確かに遅いわね・・・。心配しそうだわ・・・。
よし!私がちょっと、バンジョーたちがどうなっているか、
ちょっと行ってくるわ!」
ミクス「でも、私たちはこの白熊さんの子供たちを・・・。」
ユミ「心配しないで。ちょっと時間が来たら、必ず帰って来るから。
ミクスは私の代わりに面倒を見といて。すぐに終わるから。じゃね。」
ユミは白熊の子供たちの家から出た。
ミクス「ユミさん・・・。」
夜になった雪山を歩き続けるボトルズたち。
テルとミルはデスブラザーの攻撃で倒れているが、
マンボが魔法で宙に浮いたまま、運ばれている。マンボは、
そんなテルとミルに杖を向けながら、歩いている。
アシナガ「すげーなァ。マンボ。万物を浮かばせる魔法も使えるとは。」
マンボ「マジックリフト。ある程度なら魔法で持ち上げる事ができる。
けど、使い続けるたびに、魔力、減る。」
ボトルズ「その前に、村へ急がなきゃ。ですね。」
マンボ「うむ。」
プルレス「・・・・・・・・っ。」
プルレスは何故か落ち込んでいた。ボトルズはそれに気づく。
ボトルズ「どうしたのですか?プルレス。」
プルレス「・・・・いや。ちょっと、昔の仲間の事をね・・・。
特にあの子、元気にしていると良いけど。無理だろうね・・・。
何せ、あの子はとても気弱で・・・・。」
その時、アシナガが目の前にある何かを見て驚き、叫ぶ。
アシナガ「っ!!見えたぞ!!村だ!!!」
ボトルズ「本当ですか!?」 マンボ「・・・本当だ。」
そう。ボトルズたちはついに村を見つけたのだ。
その村は、カズサの村であった。
村の方を見たボトルズたちは笑顔になる。
マンボ「これで、テルとミル、助かる。」
ボトルズ「さっそく泊まってもらいましょう!!」
こうして、ボトルズたちはカズサの村へと走った。
その頃、インフェロンのアジトでは、
インフェロンがフォーサの頭を踏みつけていた。
フォーサ「ぐ・・・・っ!!うぅ・・・。」
インフェロン「てめェ。もう一度言ってみれや。」
フォーサ「で、ですから・・・!コルセンがデスブラザーらしき熊と鳥に、
倒されてしまい、作戦は失敗したと仰ったのです・・・・。」
インフェロン「あ”ああぁぁぁ!!」
インフェロンは物凄く怒り、フォーサを蹴り飛ばす。
インフェロン「ふざけんなよ!マジで。クラッシャー共のいる村に、
デスブラザーが簡単に居座るワケねーだろ?
もし、いたら村は大惨害だろうが!おい。
お前の部下なら、簡単に村くらい制圧できただろ?
クラッシャーなんぞ倒せただろ?
それ、嘘だったのかよ?本当は弱いだろ?お前の部下はよ??」
インフェロンの汚い罵りに、近くにいたオギソが心の中で愚痴を言う。
オギソ(自分の良い都合以外は、
受け入れたくはないなんて・・・。残酷だわ。)
フォーサ(しかし、俺はこの方に従わなければならん。何があっても・・・!)
インフェロン「まっ。どうでも良いわ。あんなクソみてーな鳥は。
で、もう一つ。気になる事があったんだけどさ。
あのクリスマスツリーについて、どうなっている?」
オギソ「はっ。あのクリスマスツリーは夜になっても、
未だに輝いておらずにございます。ツウィンクリーズなる連中にも、
全く動きを見せていない様子ですわ。」
インフェロン「ふーん。ま、無視するが。何か今日は疲れたぜ。
俺様はもう寝る事にする。俺の近くでうるせー事をしたら、
ぶっ殺すからな。俺は起こされるのが嫌いなんだからよォ・・・!」
インフェロンはそう言って、別の部屋へ向かった。恐らく、寝室であろう。
オギソ「・・・・・っ。しっかりなさい。フォーサ。」
オギソは倒れているフォーサに近づき、気をかける。
フォーサ「心配する事はない。このくらいで俺は・・・!」
カズサの村では、セイリーがエゥーラとカズサに報告してくる。
セイリー「申し上げます。この村に客人が現れましたわ。」
エゥーラ「もしや、グランティの新たな部隊ではありませんわ。」
セイリー「・・・いいえ。ただの冒険家のようです。悪意は全くありません。
それに、あのローブの二人らしき人物もおりましたわ。」
エゥーラ「何・・・・!?」
エゥーラとセイリーは村の入り口で、ボトルズたちに近づいた。
つづく
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