エゥーラ「うむ。では、まずはこの山に存在する、
ジグソーについてだ・・・。」
カズサ「ジグソーの事なら大体、知っているわ。この山に、
あるジグソーは多分、複数くらいあると思う。私が知っている情報では、
一つ目はある白熊家族が持っている。二
二つ目は1匹のセイウチが持っている。
三つ目はクリスマスツリーの中、四つ目は冷たい湖の中、
五つ目はプレゼント工場。巨大な雪だるまの中では、複数も入っています。
そして、この私も一つのジグソーを持っている。私が知っているのは、
ここまで。あとは、自分で何とかする事ね・・・。」
セイリー「はい。情報をありがとうございます。」
カズーイ(なるほど・・・!この山にもジグソーがいっぱい・・・。
やっぱり、ここから出なきゃ。そして、ジグソーを多く集めないと!)
バンジョー(けど、まずはこのクラッシャーのエゥーラが厄介だね・・・。)
エゥーラ「あとは、巨大な雪ダルマの謎。あの雪だるまはこの山を、
君臨していたと聞く。あの雪ダルマは一体、何なのだ?」
カズサ「あの雪ダルマは、大昔のこの山の住人たちが、
初めて来るサンタクロースを歓迎するために造られたシンボルよ。
そのシンボルに、サンタが聖なる魔法をかけたと聞く。それにより、
今でも存在を続けているわ。その中には、
複数のジグソーが眠っているわ。けど、もしかしたら、
生命を持っているかも知れない。それを私は見た。
幼い頃に、私に微笑みかけたあの巨大な雪ダルマの笑顔を・・・。
できるだけ、あの雪ダルマには酷い扱いをして欲しくない。
あれは、私たちの大切な誇りだから・・・。」
エゥーラ「わかった。では、丁重に扱いながら、ジグソーを発掘しよう。
そして、最後に一つ。伝説と呼ばれるアイスキーを知らないか?」
カズサ「アイスキー・・・・!?」
バンジョー(アイスキーって、何だろう?)
カズーイ(もしかして、鍵型のアイスかしら?)
エゥーラ「この世界に古くから伝わる伝説のアイテムが一つと言われし、
幻の鍵だ。その鍵が、この山に隠されていると知った。君は、
あのアイスキーの事を知っているか!?」
カズサ「・・・・知らないわ。」
カズサは冷静に言うと、エゥーラは怒りそうに言う。
エゥーラ「そのようなハズはない!!お前はこの山の事を知っているだろう!
もしかしたら、アイスキーの在処も知っているハズ!!教えろ!!
一つの手がかりだけでも良いから・・・・!!」
カズサ「アイスキー・・・。それは、初めて聞くわね。言っておくけど、
そんなもの、私は全く知らないわ。大体、
アイスキーなどと言う物は見た事もないから。」
エゥーラ「・・・・そうか。すまない。だが、
アイスキーは必ず見つけてみせる。
我がクラッシャーのために・・・!この世界を変えるために・・・。
お前の持っているジグソー。こちらに渡してもらうぞ・・・。」
カズサ「ええ。勝手に持っていきなさいよ。泥棒。」
カズサはポケットからジグソーを取り出す。
エゥーラがそのジグソーを受け取る。
エゥーラ「よろしい。行くぞ。セイリー。
カズサの言葉、しっかりと覚えておけよ。」
セイリー「かしこまりました。」
エゥーラとセイリーはゆっくりと、この家から出た。
クリグミ「うぅぅ・・・。怖かった・・・。」
カズサ「もう大丈夫よ。熊さんと鳥さんも、もう出てきても良いわ。」
カズサの言葉に、バンジョーとカズーイはベッドから出てきた。
カズーイ「全部、聞いたわ。この山のジグソーの事を。
やはり、この村から出る方法はないかしら?」
カズサ「そうね・・・。あなたたちをこっそりと出してあげるには、
とても難しい事だわ。けど、何とかしなきゃいけないわね・・・。」
クリグミ「あの人間さん。怖い・・・。」
カズーイ「うーん。・・・力は既に回復しているし、そろそろ・・・。」
バンジョー「カズーイ。ま、まさか・・・・!?」
カズーイ「ええ。いっその事、ワザとエゥーラたちに気づかれて、
必死に逃げながら村を出るしかないと思うわ。あたい的に・・・。
まあ、心配ないじゃない。あたいの空中移動さえあれば。」
バンジョー「それもそうだけど・・・。」
その時、一人の男性が必死になって、入ってくる。
男性「大変だ!!グランティと言う連中がこの村に攻めて来た!!」
男性の言葉に、カズサたちは驚く。
カズサ「何ですって!!?」 クリグミ「ひっ!?」
バンジョー「グランティだって!!?」
カズーイ「奴らめ!この村を襲う気か!?」
バンジョーとカズーイがグランティを倒すために、走ろうとする。だが。
カズサ「待って!」 カズサがバンジョーとカズーイを止める。
バンジョー「な、何故・・・・!?」
カズサ「今、あなたたちが出てしまうと、さらに状況が混乱しそうになる。
クラッシャーの連中は、あなたたちの事を憎んでいるハズ。」
カズーイ「そ、そりゃそうだけど・・・。」
カズサ「なら、今は隠れた方が良いわ。グレンティなら、
クラッシャーが何とかしてくれると思うから。あいつら、強いし・・・。」
バンジョーとカズーイ「・・・・・・・っ!!」
カズサの村に、コルセンの部隊が攻めて来た。
先頭のコルセンが空を飛び、後に続くブルーグラントリングたちが、
サー・スラッシュと共に走っていた。
コルセン「この村にいる奴らを全員、襲えええええぇぇぇぇぇ!!!!!」
ブルーグラントリング「ひゃっはあああああぁぁぁぁぁ!!!!!!」
コルセン「きえええええぇぇぇぇぇぇ!!!」
コルセンは急に空中のスピードをあげて、村の中心の上空へ飛ぶ。
さらに、複数のブルーグラントリングも、銃器や爆弾で民家を破壊し始める。
村人A「きゃああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
村人B「逃げろおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!」
グランティの攻撃から必死に逃げ惑う人々だが、
途中で銃弾を受けて死亡する人も少数いる。そして、
迫るブルーグラントリングたちの前に、横に並ぶクラッシャーの戦士たち。
クラッシャーの戦士「撃てえええぇぇぇぇぇ!!!」
クラッシャーの戦士たちは銃器から無数の銃弾を連射した。
だが、攻撃を受けて倒れたブルーグラントリングは、
たったの2、3人でしかない。
サー・スラッシュ「おらああぁぁぁ!!!」
そして、5匹のサー・スラッシュが雪玉を連続で投げまくる。
その雪玉を3人のクラッシャーの戦士たちが受けて、倒れる。
さらに、コルセンが、そのクラッシャーの戦士たちに迫る。
コルセン「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
コルセンは物凄いスピードによる突進で、
一気に多くのクラッシャーの戦士を吹き飛ばす。
コルセン「がははははははははは!!!
クラッシャーなど恐るるに足らず!!
者共!!もっともっと暴れろ!!・・・・むむっ!?」
その時、コルセンたちの前に、エゥーラとセイリーがいた。
エゥーラ「そこまでだ!!グランティのクソ野郎共!!!」
セイリー「これ以上の暴力は許しません!!」
コルセン「ふん!!今度はたったの二人か!!かかれ!!!」
コルセンの言葉に、大勢のブルーグラントリングが迫る。
ブルーグラントリング「普通のグラントリングより強い俺らに、
たった二人の兵士が勝てると思うてかあああぁぁぁぁ!!!」
エゥーラ「どうかよ?セイリー!!」 セイリー「はいっ!!」
セイリーが走り、ブルーグラントリングたちに迫る。
セイリー「ふん!!!」 セイリーはパンチを繰り出す。
その鋭い拳が、一人のブルーグラントリングの身体を貫いてしまう。
ブルーグラントリング「ぐえ・・・・っ!!?」
身体を貫けれたブルーグラントリングが倒れる。
セイリー「我が拳は、鉄をも貫くヤリのごとく・・・!
はあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
セイリーは次々と連続で拳を突き出し、
複数のブルーグラントリングを貫き、倒す。
つづく
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