そして、ハリーの部屋で、ベッドに横たわっているハリーに、
コリスはDGC基地に使徒が来た事を語った。
ハリー「何っ!?使徒が基地に現れた!!?」
ハリーはDGC基地に使徒が出てきたと聞いて驚き、上半身を起こす。
コリス「はい・・・。そして、僕らに日本へ行かせるように伝えたんです。」
ハリー「それで・・・そいつは倒したのか!?」
コリス「いえ。あいつはただ宣戦布告に来ただけですから、
戦ってませんでした。」
ハリー「・・・・それで、どうするつもりだ??」
コリス「・・・・・明日、日本へ行く事になりました。」
コリスの言葉にハリーは驚く。コリスが再び日本へ向かうからだ。
ハリー「な、何だってェ!!?」
コリスは冷静にハリーに状況を説明し続ける。
コリス「使徒たちは今度は日本を襲って来ました。その国を守っていた、
多くの防衛隊も使徒の手によって囚われの身となっています。
そして、奴らは日本の全住人を人質にして、僕らにこう言ったのです。
もし、僕らが日本に来なければ、日本人は全て殺すと・・・・!」
ハリー「畜生めェ・・・・!何て汚ねー真似をしやがる!!
大体、何でコリスたちを日本へ誘わなきゃなんねェんだ!?」
ハリーは使徒の卑怯なやり方に怒り。何故、コリスたちDGCを、
日本へ誘ったのか、コリスにさえわからなかった・・・・。
コリス(そうだ・・・。何で使徒たちは僕らを日本へ誘うんだろう?
やはり、何か罠があるんじゃないのだろうか?それとも、単なる挑戦か・・・。
待てよ?もしかして、狙いは僕・・・クリスタルなのか?だとしたら、
奴らはクリスタルを・・・・。一体、何の目的で・・・・・・。)
コリスがそう考え込んでいる内に、ハリーが話しかける。
ハリー「コリス!!!」 コリス「は、はい・・・!」
コリスはハリーに呼ばれている事に驚き、彼の方を見る。
ハリー「・・・・どうしても、日本へ行くのか?」
コリス「・・・・・はい。」
ハリー「そこに敵の企みがあってもか・・・・・!?」
コリス「はい。あの日本は僕の仲間の・・・イチゴさんの故郷です。
仲間の故郷を守るのが、スジだと思いますから。」
そう。コリスは仲間の大切な物を守るのが、真の仲間だと思っているのだ。
それを理解したハリーは笑顔になる。
ハリー「なるほど、いわゆる仲間思いって奴か。良いじゃないか!
それじゃ、思い切り胸を張って行け!仲間の故郷の日本へ!!」
コリス「・・・・・はい!!」 コリスも笑顔になって答える。
そして、翌日。DGC基地の港からオーシャンラッシュが出航を開始した。
モモたちDGCはいよいよ、日本へ向かったのだ。
このオーシャンラッシュは今日のために改良をしていたそうだ。
船内にDGCメカ専用の格納庫が造られ、そこに、
スカイラッシュ3機とコプターラッシュ、マリーンラッシュにロードラッシュが、
格納されている。こうして、基地からでなくても、
どんな国でもオーシャンからは自由に発射できるようになりました。
ブリッジに集まっている隊員たち。モモは隊員たちに向かってこう語る。
モモ「皆!使徒たちは戦場を日本へ移したと思うわ!!イレドナの言う通り、
アメリカには、もう使徒は現れないのかも知れない。確率は低いけど・・・。
使徒は日本人を人質にとっている。私たちが日本へ行かなきゃ、
彼らは皆殺しにされるけど、そんな事は絶対にさせない!!
罠にかかっても良い・・・!何としても、日本人を救うのよ!!!」
隊員たち「はいっ!!!!」 隊員たちは根気良く敬礼した。
イチゴ「隊長。すみません・・・。僕のために・・・・・。」
モモ「イチゴは悪くなんかない。むしろ、使徒が悪いんだから。」
モモとコリスが微笑んで、イチゴを慰める。イチゴも微笑みで応える。
コリス「そうですよ。イチゴさん。僕らは仲間ですから。」
イチゴ「・・・・ありがとう。」
日本に上陸するには物凄い時間が必要であった。そして、
その数時間後が過ぎて、夜を迎えていた。
そして、テブリッシュがレーダー機のところへ走り、そのレーダーを見る。
テブリッシュ「むっ!?間もなく、日本です!!!」
レーダーによれば、もうじき日本へ向かって来るそうだ。
シュドー「へっ!いきなり来ても良いんだぜ!!使徒さんよォ!!!」
シュドーは使徒たちを倒したがっているか、手で手をポキポキと鳴らした。
モモ「いよいよ・・・戦争の時ね・・・・・っ!!」
モモは日本で使徒との戦争が来る事を想像して、険しい表情をしていた。
イチゴ「杏・・・・。無事でいてくれ・・・・っ!」
イチゴは自身の恋人が使徒の手に落ちていないか心配していた。
サキ「日本を救わなきゃ・・・・・・。」
サキは切ない表情で日本を救わねばならないと思っていた。
コリス「・・・・・・・・・っ!」 そして、コリスは真剣な顔で何を思っているか。
だが、これだけはわかる。日本を救い、使徒たちを倒すと言う事は・・・・。
オーシャンラッシュは徐々に見えるようになった日本へ近づきつつあった。
ここは日本の港の一つである東京湾。そこに、イレドナがいた。
イレドナは徐々に見えてくるオーシャンラッシュを見つめていた。
イレドナ「ついに来ましたね。DGCの諸君・・・・。ですが、
これは私にとって好都合ですよ。例のアレも間もなく完了しますしね。」
そして、夜空から王座に座っている使徒の声が響いていた。
王座に座っている使徒の声『イレドナよ。
DGCと・・・マリンナーサの姉弟が、
この日本へ来る。迎撃の準備はできているか?』
イレドナ「ええ・・・。こちらの方は既に完了しています。」
王座に座っている使徒の声『この国の日本人たちを捕えたらしいが、
まだこの国を完全に支配した事はない。そうだろうな?』
イレドナ「はい・・・・・。」
王座に座っている使徒の声『ならば、DGCとマリンナーサの姉弟を、
この国で抹殺しろ!!そして、日本人全ても全滅させて、
この国を我ら使徒の支配下に収めるのだ!!良いか!!?」
イレドナ「承知しておりますよ。・・・・グランメアルド様。」
つづく
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