赤いガスの瘴気がティアーズの身体を蝕み、ティアーズの、
	
	エネルギーを大幅に消耗させてしまった。
	
	ウルトラマンティアーズ「・・・・・!?・・・・・・・!!」
	
	ティアーズはこの苦しみに耐えられず、倒れそうになり、
	
	右足の膝を地面につく。その時、赤いガスは消える。
	
	オニダーク「グブオオオオォォォォウウウウゥゥゥゥゥ」
	
	オニダークは戦意を失いかけたティアーズを蹴り上げる。
	
	ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・・!!」
	
	ティアーズは魔獣の蹴りで倒れてしまう。
	
	日下部「ティアーズが弱体化している・・・・!あの赤いガスは、
	
	浴びた者の戦力を大きく奪うって言うのかしら!?」
	
	オニダーク「グブオオオオオォォォォウウウウウゥゥゥゥ」
	
	オニダークはティアーズに馬乗りになり、両手でティアーズの首を絞める。
	
	ウルトラマンティアーズ「・・・・・!!・・・・!・・・・!」
	
	ティアーズはそんなオニダークの顔を必死に殴り続ける。
	
	4発くらいでオニダークは倒れ、ティアーズから離れる。
	
	両者は立ち上がる。その時、オニダークの両手から電撃が発射される。
	
	オニダーク「グブオオオオオォォォォォウウウウウウウゥゥゥゥゥ」
	
	ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・・・!!!」
	
	ティアーズはオニダークの電撃を浴びて、苦しむ。だが、
	
	倒れないように必死に耐えた。そして。
	
	ウルトラマンティアーズ「プラズマレイガン!!!!!」
	
	ティアーズはプラズマレイガンでオニダークを攻撃。
	
	オニダークはその攻撃を受けて、倒れそうになる。
	
	オニダーク「グブオオオオオオオオォォォォォォウウウウウゥゥゥゥゥ」
	
	ウルトラマンティアーズ「ハアアアアアアアアァァァァァァ!!!」
	
	ティアーズはさらに攻撃しようと走り出す。だが。
	
	オニダーク「グブオオオオオォォォォォォウウウウウゥゥゥゥゥ」
	
	オニダークは全ての目を光らせた。そして、ついに。
	
	ティアーズの身体から炎が出て、その炎がティアーズを燃やし始めた。
	
	ウルトラマンティアーズ「ウワアアアアアアアァァァァァァァァァ!!!!!!!」
	
	ティアーズは全身を包む物凄い炎に苦しみ、倒れそうになる。
	
	その炎は今すぐ消えるワケではなく、いつ終わるかわからない。
	
	ウルトラマンティアーズ『ぐお・・・!あああぁぁぁ・・・!!熱ィ・・・!!
	
	何て魔力だ・・・!!まるで地獄にいるようだ・・・・!』
	
	そして、ティアーズのカラータイマーが赤に変わった。タイムリミットが近い。
	
	ウルトラマンティアーズ(このままでは、焼け死んじまう・・・!
	
	こいつを倒すには、
	
	どうすれば良い・・・!?奴の能力を消すためには・・・・!むっ!?)
	
	その時、ティアーズは壊れた神社の裏の森の方に気づく。
	
	その森の中に、
	
	オニダークに利用された男たちが奪った多くの豆がある。
	
	ティアーズは物凄い視力でそれを見つけた。
	
	ウルトラマンティアーズ(豆だ・・・!そうだ!!
	
	敵は鬼・・・!ならば!!!)
	
	ティアーズがそう考えている内に、日下部がバルガトリングの銃口を、
	
	オニダークの光っている目に向ける。魔獣の目を攻撃すれば、
	
	炎の魔法は消えると、日下部は思っているからだ。
	
	日下部「・・・・・・っ!!」
	
	日下部はバルガトリングを連射。
	
	無数の弾がオニダークの顔を攻撃する。
	
	オニダーク「グブオオオオオォォォォウウウウウゥゥゥゥゥ」
	
	オニダークはこの攻撃を受けて、驚く。目には命中していないが、
	
	急に顔を攻撃されたので、集中力が切れたのだろう。
	
	これにより、炎の魔力は減少した。
	
	ウルトラマンティアーズ『シュワアアァァァッ!!!今だ!!!』
	
	ティアーズは身体を思い切り広げ、自身を包んだ炎を消す。
	
	その後すぐに、神社の裏の森へとジャンプし、
	
	そこから左手で全ての豆を取り出す。
	
	ウルトラマンティアーズ『アタッチメントマジック!!!』
	
	ティアーズは左手を光らせる。そして、その光が消えると、
	
	全ての豆が人間と同じくらいに大きくなり、
	
	いつの間には、一つの巨大な箱に全て入っていた。
	
	アタッチメントマジックは、人間が持つ小さな武器を、
	
	巨大なティアーズが持てるような大きさに変え、さらに、
	
	強力な武器へと変化させる凄い特殊能力なのだ。
	
	オニダーク「グブオオオオオォォォォォウウウウウウゥゥゥゥゥゥ」
	
	オニダークはティアーズが豆を持ち出した事に気づき、怖気つく。
	
	ウルトラマンティアーズ『さァ!お前のような鬼が苦手な、
	
	豆を大幅に受けてもらうぜ!!そーれ、くらえ!!!』
	
	ティアーズは多くの豆を何度もオニダークに投げつけた。
	
	オニダーク「グブオオオオオオォォォォォウウウウウウゥゥゥゥゥゥ」
	
	オニダークは複数の豆を受けるたびに、身体に受けた部分が、
	
	少しだけ爆発し、物凄く苦しんでいく。
	
	ウルトラマンティアーズ『鬼はああぁぁぁぁ外おおおぉぉぉぉ!!!
	
	鬼はああぁぁぁ外おおぉぉぉ!!
	
	鬼はあああぁぁぁ外おおおぉぉぉ!!』
	
	ティアーズは節分でよくあるセリフを何度も言いながら、
	
	オニダークに豆を多く投げつけ続ける。
	
	オニダーク「グブオオオオオォォォォウウウウウウゥゥゥゥゥ」
	
	ティアーズがオニダークを攻撃しているところを見た、
	
	日下部は何か感心する。
	
	日下部「凄い・・・。まるで、本物の鬼を追い出そうとしているんだわ。
	
	節分とは、こう言う事を言うのね・・・。」
	
	ティアーズは全ての豆がなくなるまでに、投げつけ続ける。
	
	オニダーク「グブオオオオォォォォォウウウウウゥゥゥゥゥゥ」
	
	オニダークはこの苦しみに耐えられず、逃げようとするが、
	
	ティアーズは容赦なくその魔獣を追い、豆を投げつけ続ける。
	
	オニダーク「グブオオオォォォォォウウウウウゥゥゥゥゥゥ」
	
	そして、最後の複数の豆を受けたオニダークが倒れてしまう。
	
	オニダークは身体中から煙が出ながらも、ゆっくりと立とうとした。
	
	オニダーク『オノレ・・・・!節分ノ豆ハ、魔滅ニ通ジ、私ノ邪気ヲ、
	
	打チ消シテシマウ・・・・!邪気ソノモノデアル私ニトッテハ、
	
	ソレハトテツモナイ苦痛デアロウ・・・!ソノ苦痛ヲ受ケタ私ハ、
	
	モハヤ全テノ魔力ハモチロン、生気ヲ大幅失ッタモ同然・・・・!!
	
	私ハコノママ、コノ世カラ追イ払ワレテシマオウ・・・・!!!』
	
	ウルトラマンティアーズ「ファイティウム光線!!!!!」
	
	ティアーズはファイティウム光線でオニダークを攻撃。
	
	オニダーク「グブオオオオォォォォウウウウゥゥゥゥゥ」
	
	光線をオニダークは大爆発で粉々になってしまった。
	
	こうして、オニダークと言う邪気が消えた。
	
	
	全ての豆は元通りとなり、BARにより、回収された。
	
	その豆の全ては豆を欲しがる人々に無料で配ったと言う。
	
	夕方になり、家に帰った灰間。和室では、一人寂しそうな美由紀。
	
	そんな美由紀に灰間が近づいて、話しかける。
	
	灰間「なァ。母さん。」
	
	美由紀「っ!?どうかしたの?翔・・・。あっ!」
	
	美由紀は灰間の方を見て、驚く。
	
	灰間は多くの豆が入った箱を持っている。
	
	灰間「久しぶりに・・・節分とかやらない?まあ、嫌なら良いけどよ。」
	
	それを聞いた美由紀は優しく微笑み、そう言った。
	
	美由紀「・・・いえ。一緒にやりましょ。」
	
	灰間「まあ。例の奴らも来てるけどね。」
	
	灰間の後ろには、野口、森下、徳丸もいた。
	
	徳丸「奴らは余計でしょ!灰間君。」
	
	森下「早く豆を食べたいなァ。」
	
	野口「森下さん。さっきから思うけど、意外と食いしん坊なのね・・・。」
	
	灰間「じゃ、俺は鬼をやるよ。皆で思い切り投げても良い。」
	
	美由紀「え?それで良いの?」
	
	灰間「うん。(前に、本物の鬼に豆を投げつけたからな。
	
	今思うと、あれは壮大な節分だったよ・・・。)」
	
	そして、灰間は鬼のお面を被る。そして、美由紀たちが、
	
	灰間に向けて、豆を多く投げつける。それを激しく。
	
	美由紀たち「鬼はあああぁぁぁあ外おおおぉぉぉぉ!!!
	
	副はああああぁぁぁぁぁ内いいいいいぃぃぃぃぃ!!!」
	
	多くの豆を受けている灰間は少し痛いのか、少し慌てていた。
	
	灰間「うわわわわわ!!!激し過ぎだっての!!
	
	こ、これも、壮大な節分だぜ・・・・。」
	
	こうして、節分の豆をめぐる鬼魔獣の事件は解決しました。
	
	鬼は邪気なので、やはり豆は嫌いなのでしょうね。
	
	それを知った犯人たちは、
	
	鬼が動きやすそうに、豆をなくそうとしたのでしょう。ですが、
	
	鬼はその犯人をも容赦なく焼き殺す邪気そのものなのです。やはり、
	
	邪気は追い払うべき存在であります。ティアーズとBARは、
	
	今日も明日も、いつまでも魔族と言う邪気を追い払う事でしょう。
	
	次回につづく。
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