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不良中二病ゆー1の個人サイトのブログです。小説やネタ話など自分の書きたい事を書きます。 たまに画像も置くかも知れませぬ。 あと、動画も公開する予定です。
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ゴダルの部下「え!??い、今・・・・なんと・・・・・!?」

そして、ゴダルは立ち上がり、やがて玉座から離れていくように歩いていく。

ゴダルの部下「おおっ!とうとう地上へ行かれるのですね!??」

ゴダル「誰が今すぐ行くと言った?」

ゴダルの部下「え・・・!?;で、では・・・どこへ・・・・!?」

ゴダルの部下はまた驚く。ゴダルは地上ではなくどこへ行くつもりだろうか。

ゴダル「これから冥界中を歩き周る。地上への侵略はその後だ。」

ゴダルはそう言いながら、この部屋から出た。


ゴダルは冥界の世界を歩いていた。この世界は辺りがとても暗く、

空が赤々しい暗黒であった。緑など一切ない荒れ果てた岩山。

ゾンビのような呻き声や怪獣の声などが少しだけ響き渡っている。

そんな醜い荒れ果てた世界をゴダルは見回していた。

ゴダル「部下は確か、夢の国の住民どもはとても幸せで、

平和だの夢だの愛だのと小賢しい事をほざいていると言ったな?

それに比べ・・・・この冥界は一体何なんだ・・・・??」

ゴダルはそう呟きながら、辺りを見回していた。

ゴブリンのような怪人たちが小悪党のような笑い声を出したながら話をしたり、

いかにも弱弱しく見える小動物を、屈強した姿を持つ怪物が食い殺していたり、

サキュバスの姿をした女性が不気味な触手に襲われたりと弱肉強食であった。

他にも地面には多くのガイコツがあり、中には命を持つかのように、

浮かびあがってうろつくガイコツも複数いた。

血のように赤い池からゾンビのような手が複数出て、救いを求めるように上へとあげていた。

ゴダル「・・・・これは一体、何なんだ?これは何だ?これが冥界・・・・。

平和とは何だ?・・・・平和とはこの冥界とは違う世界が齎していると言うのか!?」

ゴダルはさらに冥界の世界を歩く。しかし、冥界のどこへ行っても、

平和そうな雰囲気はなかった。ゴダルが歩く先には、

さらに不気味なクリーチャーたちが共食いをしたり、恐怖で恐れさせようとしていたり、

獲物を探そうと移動していたりと、物凄い恐怖と悪意が全体に満ちていた。

ゴダル「・・・・・・・ちっ。」 ゴダルはその光景を見て、怒りに満ちた表情になっていく。

その時、ゴダルの後ろから奇怪な大男の怪人が近づいてきた。

怪人「グフフフフフ・・・・。美味そうなガキだなァ。ちょっと顔向けやぁ・・・っ!!」

ゴダル「なんだよ?」 ゴダルは怪人に言われて、顔を向けた。

怪人「ちっ!何だ男か・・・・。美人そうに見えるが女でないのが残念だ・・・・。」

ゴダル「肌が地上の人間であったらなんでもかんでも女か。ゲスが・・・!」

怪人「口も結構悪いな。あーあ。女だったら今すぐ食えたのによォ。」

怪人は文句を言いながら、後ろへ向いて歩いた。

その時、去ろうとする怪人に異変が起きる。

怪人「オパッ!!!!」 

怪人の顔がいきなり破裂した。顔を失われそのまま倒れてしまった。

ゴダルはその怪人の後ろから手を前に出していた。手の平から煙が出ている。

ゴダル「貴様のようなクズはこの冥界に相応しくない・・・・。」

ゴダルはそう言った後、手の平に息を吹いて、煙を飛ばした。

そう。ゴダルは魔法で怪人を殺したのであった。ゴダルはさらに歩き続けた。


ゴダル「・・・・・っ!?な・・・・なんだ・・・・?ここは・・・・!!」

そして、ゴダルは来てはいけない世界へと来てしまった。

ゴダルの目の前には辺りが醜く燃える炎に満ち、凶暴たちが鬼たちが、

人間たちを痛めつけて、苦しめている恐ろしい光景があった。

そう。ここは地獄。冥界に近い最も残酷なる世界であった。

そこに落ちた人間の悲しい悲鳴が響き渡っている。

ゴダル「こ・・・・こいつらは地上の人間たちか!?

すると・・・・・。ここが、父上の言ってた地獄だと言うのか!?」

ゴダルはそう言いながら、恐る恐る地獄の中へ歩いていく。

ゴダル「これ程身体が震えるとは、とてつもない恐怖だと言うのか!?地獄は・・・!?」

ゴダルは地獄を見回していた。ここには釜ゆで地獄、ハリの山地獄、血の池地獄、

溶解沼地獄、触手地獄、火炎地獄、雷地獄など・・・・。

他にも様々な地獄で人間たちはとてつもない苦しみで悲鳴をあげていた。

ちなみに、触手地獄は、女性たちがよくここで苦しめられているらしい?

ゴダル「・・・・・く・・・・っ!!なんだ・・・この忌まわしい世界は・・・・!」

流石のゴダルもこの恐怖に耐えられないか、ガクッと膝をついてしまう。

その時、地獄に落ちて苦しんでいる一人の人間の手がゴダルの足を掴んだ。

ゴダルはその男の姿を見て、驚く。その男はまるでゾンビのような姿をしていた。

ゴダル「ひっ!!!??」 男「タ・・・タスケテ・・・・・。」

ゴダルはあまりの恐怖に、その男を蹴り上げる。そして、倒れた男から離れた。

ゴダル「こ・・・これが人間の末路だと・・・!?こんなに苦しんでいると言うのに、

地上の奴ら・・・・!平和だの愛だの・・・・・!!!」

ゴダルは走って、地獄から脱出した。


そして、ゴダルは城へ戻り、玉座へ座っていた。一人の部下が彼に向かってこう発言する。

ゴダルの部下「ゴダル様。冥界のお散歩はどうでしたかな?」

ゴダル「・・・・つまらなかった。もうこの世界に楽しいところなどない。

・・・・全ての部下を集めよ!!これより、地上の侵略を始める!!」

ゴダルの部下「おお!!ついにその気となりましたか・・・!!では、さっそく・・・。」

ゴダル「早くしろ。」 そう言われた部下はさっそく兵を集めようと部屋から出た。

そこへ、ゴダルの父と母が入ってきた。ゴダルは両親が来た事に驚く。

ゴダル「っ!!!父上・・・・。母上・・・・。」

ゴダルの母「ゴダルよ。ついに地上征服を実行するのですね。」

ゴダル「はい。夢の国の奴等には地獄と言うものを教えてやろうと思います。」

ゴダルの父「その前にゴダルよ。貴様、地獄に足を踏み入れたそうだな?」

ゴダル「っ!?」 ゴダルはそれを聞いて固まる。何か悪い事をしたのかと思うからだ。

ゴダルの父「やはり・・・行ったそうだな。貴様は地獄で何をした?」

ゴダル「・・・・悪夢を見ました。」

ゴダルの母「悪夢・・・・?」

ゴダル「そうです。地獄は・・・・冥界より暗く残酷な世界でした。

まるで、地獄は冥界における処刑場ではないかと思います。」

ゴダルの父「ほほう。処刑場か・・・・。だが、ゴダルよ。

これは冥界と地獄のルールなのだ。そう。世は常に弱肉強食なのだ。」

ゴダル「では、地上の奴等はどうです?奴等は本当に平和を謳歌しているのでしょうか?」

ゴダルの母「いえ。地上でもおろかにも争いを繰り返す者たちもいま。

もっともほとんどが領土を拡大する目的を持ってですが・・・・。」

ゴダル「つまり、地上の人間どもは自分勝手な奴等が多いと言うワケですか。」

ゴダルの父「そうだ。地上の人間たちは自分のエゴでしか動けぬ、

もっとも愚かで惨めでだらけ切った種族である。その種族は我らの食料でもある。」

ゴダル「では、地上の者たちは全て悪ってワケですか・・・・・・。」

ゴダルの父「その通り。我々はその悪名深い人間たちを地獄へ落とす。

それが、我ら冥界の戦士たちの使命なのだよ。素晴らしいとは思わないかね?」

ゴダルの母「ついでに全ての人間を地獄に落とせば、

あなたの望む明るい世界が手に入りますわよ。」

ゴダル「明るい世界・・・・?冥界が明るくなると言うのですか?」

ゴダルの父「いや。冥界は永遠に暗いままだが、

お前の望む明るい世界がそこで待っている。」

ゴダルの母「その明るさを人間どもが消しつつあります。」

ゴダルの父「早くしなければ、地上も暗闇に満ちるだろう。それを止められるのは、

冥界の王子・ゴダル。お前だけだ・・・・・っ!!!むん!!!」

ゴダルの父が手から何か黒い闇の塊を出した。その塊が消え、

そこから黒い鎧と仮面が現れた。これは、現在のゴダルが暗黒装着で使った鎧だ。

しかし、この時のゴダルはその鎧を始めて見て、戸惑う。

ゴダル「こ・・・・・これは・・・・・?」

ゴダルの父「これは冥界の王子となった者だけが許される暗黒の鎧。

この鎧はお前の能力をさらに数倍へとあがり、巨人にもなれるのだ。」

ゴダル「巨人に・・・・!?」

ゴダルの母「そうです。この鎧を着ければ、お前はもはや最強の悪魔にもなれ、

その時点で全世界の支配者になれるのですよ。」

ゴダルの父「さァ!!暗黒装着と言うのだ!!!!」

ゴダル「・・・・っ!!暗黒装着!!!!」 ゴダルがそう叫ぶと、

ゴダルの着ていた貴族のような衣装がいきなり消え、黒い鎧が、

ゴダルの身体に向かう。そして、鎧は一部一部ゴダルの身体に着けていき、

やがて最後に仮面が顔に被り、ゴダルは暗黒の鎧戦士となった。

ゴダル「・・・・っ!これは・・・・!!」 ゴダルは自分の身体に鎧が着たところを感心?する。

ゴダルの父「ゆけ!冥界の王子よ!!

地上を制圧し、お前の思い通りの世界を創造せよ!!!」

ゴダル「・・・・わかりました!!必ず地上を征服してみましょう!!」

ゴダルの両親「ふっふっふっふっふっふっふっふっふ・・・・・!!!」

ゴダルは地上征服を決意し、ゴダルの両親は笑っていた。


こうして、ゴダルは冥界仮面となり、無数の兵を率いて地上征服を開始した。

ここ、地上の世界ではゴダルを初めとする、

冥界の魔物たちが人間たちのいるところへ襲撃した。

つづく

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