光次郎はそこで、本当にパソコンをしていた。
光次郎「・・・・・・・ああ・・・・・なんて可愛いんだ。真奈美ちゃんの描いたカービィの擬人化は・・・・・。」
光次郎は真奈美のサイトに来ていた。トップページには、
長いピンクの髪に可愛い服に美少女顔した女の子の絵があった。
このキャラが真奈美の考えた擬人化カービィであろう。
光次郎「・・・・・・『このサイトは本日よりコンテンツを残したまま、閉鎖します。
なぜなら、私はこの後この世を去るからです。ご迷惑をおかけしてすみませんでした。
でも、お詫びにここに残されたものを楽しんでください。
それでは皆さん、さようなら・・・・・・。』・・・・・か。まず、イラストを見るか・・・・・・。」
光次郎はイラストのページに行った。そこで、タイトルをクリックして、それを見た。
中には、カービィをはじめ様々なキャラ(当然擬人化)や、
いろんなアニメのキャラの絵があった。それぞれ可愛い絵があったり、
かっこいい絵もある。カップリング系な絵にパロディ絵もあった。
光次郎「・・・・・次は小説に行ってみよう・・・・・・。」
光次郎は小説のページに来た。
光次郎「へぇ・・・・シリアスな話が多そうだなぁ・・・・・。ん?」
光次郎はあるタイトルを見つけた。
光次郎「・・・・・『君がいたから。』・・・・・・・ジャンル・オリジナル、グロ及び死にネタ注意あり・・・・か。」
光次郎はさっそくその小説を読んでみた。
一方、公園では次々とSSP隊員が集まっていた。
もちろん、餅つき大会の最中だ。そこで桜と花園は、餅つきをしていた。
花園と桜が一緒に餅をついていた。
花園&桜「せ~の!それ!!」
花園と桜は二人できねで臼の餅を叩いた。野沢はその餅をこねたりしていた。
野沢「わあ。だんだん餅らしくなってくる!二人ともその調子よ!」
桜「はい!理子ちゃん、どう?」
花園「たっのしぃぃい♪」
三人とも楽しそうに笑っていた。そこへ、優しい表情の清水が大きな袋を持ってきた。
清水「きな粉、みんなの分を持ってきた。」
野沢「ありがとう。テーブルに置いといて。」
清水「うん。ここだな。」
清水はテーブルにきな粉の袋を置いた。
野沢「そういえば、もう2022年よね?あれから何年たったかな・・・・・?」
清水「あれから・・・・・・・?ああ、2007年に日本を支配した宇宙人の事件か。」
野沢「でも、その宇宙人は異次元人と謎の忍者たちが倒したって。」
清水「ああ・・・・・確かに・・・・・。しかし、そんな事件ももう昔の事。
今はデス・ナイトが日本を狙っている・・・・・・・・!」
DEATS・NIGHT基地
基地内にて、佐野山とジェノサイド・シーザーの前に古風の服を着た老人の男と、
赤い浴衣をした女性が来た。
佐野山「・・・・・あけましておめでとう。北園と・・・・バーニング・ハント。」
老人の名は北園、女性・・・いや、ジャンボロイドはバーニング・ハントだった。
北園「おお。これはこれは佐野山支部長。あけましておめでとうございます。」
バーニング・ハント「あけましておめでとうございます。」
ジェノサイド・シーザー「新年早々すまないが、君には新しい任務を遂行させて頂きたい。」
バーニング・ハント「はい。なんなりとご命令を。」
佐野山「うむ。サンダー・フェイズ、ディバイン・カッター、ハーケン・ダイバー。
そして、ソニック・キャリバーが裏切り者のマリオネット・ライターに破壊されたよ。
そこへ、残った君にはマスターの北園の指示に従って行動して頂きたい。」
バーニング・ハント「・・・・・はい・・・・・・・・!!」
バーニング・ハントは目に怒りを表し、左手の拳を強く握っていた。
北園「おお。バーニング・ハントよ。裏切り者を始末したいかね?」
バーニング・ハント「はい・・・・・・私の怒りの炎で、奴を焼き殺します!!」
佐野山「ふふふふふ。今までの奴らとは違い、バーニング・ハントは熱血戦士だ。
敵である者は最後まで逃がさず焼き殺すまで攻撃をやめない。」
北園「ゆくぞぃ、バーニング・ハント!同士たちの仇を打ちにいこうかのぉ!!」
バーニング・ハント「マリオネット・ライター・・・・・・お前は必ず殺す!!!」
高町邸
光次郎は真奈美のサイトにある小説を読んでいた。
光次郎「・・・・・・『少年は目覚めた。少年の目先には、少女が体中、剣で刺された傷をつけられ、
血まみれに倒れている場面だった。「な・・・・・なんで!!?」少年は泣きながら少女に駆け寄る。
「・・・・・ごめんね。」少女は優しい表情で少年に話しかける。「いやだ・・・・死んじゃいやだ!!」
少年は叫んだ。「ほんとうにごめんね。そして、ありがとう。」「え・・・・・?」
「あなたは・・・・・・両親のいない私を助けてくれた。」「僕だって両親がいなかった・・・・・。
それから不幸な毎日が続いた!それを助けてくれたのは君だった!
だから・・・・死なないでぇ・・・・・。」涙をこぼす少年の頭を撫で少女は語りかける。
「死にたくない・・・・・・でも、もう駄目だよね・・・・・・・・。あのね・・・・・・私、最後に言いたい事があるの。」
「うん・・・・・・・・。」「あなたは私を自分を救った天使だと思ってる?」「うん・・・・・・・!」
「でも、天使は一人じゃない。そして、あなたも一人ぼっちじゃない。
私が消えても、いつか、あなたを守って幸せにしてくれる優しい人が現れるよ・・・・・・。」
「でも、いつその人が来るかわからないし・・・・・・僕に寄ってくる人はみんな怖い人ばかりだよ・・・・・・。」
「じゃあ、おまじないしてあげる。」少女は少年の額に人差し指で○を何回かまわした。
「あなたが幸せだと思えば、きっと幸せになれる。だから、私がいなくても、
強く生きて。その先には・・・・きっとすばらしい未来がある・・・か・・・・ら・・・・・・・・・。」
こうして、少女は死んでしまった。少年は泣き叫んだ。』・・・・・・・。」
光次郎は読んでる間に涙が出た。
光次郎「これが・・・・・・真奈美ちゃんが最後に書いた小説・・・・・・。」
光次郎は今まで真奈美と一緒にいた記憶を浮かべた。
彼にとってそれは楽しい、優しい時間であった。しかし、それはもう・・・・続かない・・・・・・。
彼の脳裏に真奈美が切り殺される場面が浮かべてきた。
光次郎「う・・・・うう・・う・・・ううう・・・・・う・・・・・・・・。」
光次郎はパソコンの前で泣き崩れた。
つづく
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