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不良中二病ゆー1の個人サイトのブログです。小説やネタ話など自分の書きたい事を書きます。 たまに画像も置くかも知れませぬ。 あと、動画も公開する予定です。
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マリンナーサより発した青い光は宇宙へ飛び立ち、

地球に接近するソレスタル彗星の前に止まった。

そして、光が消え、石像から元の姿に戻り、蘇った巨人が現れた。

巨人の姿が青く変わり、目やカラータイマーも輝いた。

蘇った巨人はウルトラマンクリスタルとして生まれ変わった。

ただし、このウルトラマンクリスタルは現在のウルトラマンクリスタルとは姿が少し違う。

このウルトラマンクリスタルはコリスと巨人が一体化したものである。

このクリスタルとなった巨人の名に、ファーストという名を付け加えておこう。

ウルトラマンクリスタル(ファースト)「・・・・・・ショワッチ!!!!」

マリンナーサの城から王様と王妃様が、クリスタルの誕生の瞬間を遠く見守った。

王妃様「ついに、復活しましたね・・・・・!コリスの願いによって、巨人が・・・・・!!」

王様「うむ・・・・・!巨人はコリスと一体化しただば!

巨人はウルトラマンとなった。ウルトラマンクリスタルとなっただば!!!」

ソレスタル彗星はだんだんと近づいてきた。

ウルトラマンクリスタル(ファースト)「くっ!!このままでは、彗星が・・・・・・!!」

王妃様の声『コリス!』  くりすたる(ファースト)の脳裏に王妃様の声が響いた。

ウルトラマンクリスタル(ファースト)「っ!!ママ・・・・!?」

王妃様の声『お聞きなさい、コリス。あなたは今、ウルトラマンとなったのです。

そして、あなたの前には恐るべし敵。今より、その者を倒すのです。

あなたのウルトラマンとしての力で・・・・・!!』

ウルトラマンクリスタル(ファースト)「はいっ!!!」

ソレスタル彗星はクリスタルに近づきつつあった。

ウルトラマンクリスタル(ファースト)「ウルトラマンとしての力・・・・・!」 クリスタルは両腕をクロスした。

そして、その両腕にエネルギーを集め、そこから、強烈な光線が放たれた。

ウルトラマンクリスタル(ファースト)「ショアアアアァァァァァァァ!!!!!!!!」

ビイイイイィィィィィィ  クリスタルが放たれた光線がソレスタル彗星に命中した。

しかし、彗星が爆発しない。単に彗星の動きを止めただけだが、いつまた動くかわからない・・・。

ウルトラマンクリスタル(ファースト)「ぐうううぅぅぅぅ・・・・・・・!!!」

クリスタルは疲れかけ始めた。

ウルトラマンクリスタル(ファースト)「くっ・・・・!このままでは、力尽きて・・・・・!

だが・・・・・・!ここで負けるわけにはいかない!!僕はウルトラマンだから!!!」

クリスタルはそう言って、自分の力を強くするように力んだ。

ウルトラマンクリスタル(ファースト)「おおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」

そして、光線は大きくなり、巨大な光線がソレスタル彗星を押し出した。

彗星にヒビが入り、やがて、巨大な光線によって、ついに彗星が貫通、爆発を起こした。

ドカアアアァァァァァァァァァン  ウルトラマンの力を使ったコリスによって、彗星は消滅した。

王様「おおぉ~!やっただば!ウルトラマン・・・・コリスの初勝利だばぁ!!」

王妃様「・・・・コリス・・・・・。よくやりましたね・・・・。」  二人は喜んだ。

クリスタルは再び光となり、マリンナーサに戻った。

現在のコリス(・・・・・これが、僕がウルトラマンクリスタル・ファーストとして、

初めてウルトラマンになったんです。)

現在のモモ(でも、驚いたわ・・・・・。あんな巨大で凶悪な彗星を消せたなんて・・・・。)

現在のコリス(そして、どういうわけか、事件の後、僕は元の姿に戻った後、

ファーストがどういうわけか元いた部屋に戻って再び石像となって眠りについたんです。)

現在のモモ(ファースト・・・・・。じゃあ、現在のクリスタルの先祖みたいなもん?)

現在のコリス(そこまでは・・・・まだわかりません・・・・・。)

数日後、王室では、コリスが王様や王妃様の前で立っていた。

王様「・・・・・では、コリスよ。これを・・・・・・。」 王様はコリスにウルトラ・ウォッチを渡した。

コリス「ありがとうございます・・・・・。」

王妃様「コリス。とうとう行かれるのですね。地上に・・・・・。」

コリス「はい!モモ姉さんの意思を次ぐために・・・そして、姉さんに会うために!」

王様「コリスよ。これからお前の前にある者は過酷な試練だば。

そして、様々な出会いも待っているだば。モモの代わりに・・・・頼むだば。」

王妃様「コリス・・・・。我が息子よ。気をつけてね・・・・・。」  王妃様の目から涙が浮かべた。

コリス「ママ・・・・。パパ・・・・。今まで、ありがとうございました・・・・・。

人類に夢と希望を取り戻させる使命が終わったら、必ずここに帰ります!姉さんと一緒に・・・。」

王様「うむ・・・・・。では、魔法のプリンス・コリスよ!!

今より、地上への旅立ちの時が来ただば!!ウルトラ・ウォッチとともに、

人類に夢と希望を取り戻させんべく、その宿命とともに悔いのないように頑張って欲しいだば!!」

王妃様「これからは一人で旅立つのです。寂しい時には、ウルトラ・ウォッチを見て、

思い出してください。あなたの今までの記憶を・・・・・・。」

コリス「・・・・・・はいっ!!魔法のプリンス・コリス!行って来ます!!」

こうして、コリスは光の玉に乗って、マリンナーサから離れ、地球へ降り立った。そして、現在・・・・・。

モモ「それが、あなたの旅立ちの時・・・・・・・。」

コリス「はい・・・・・・。あれから1年間、僕は姉さんを探していました。

そして、今、やっと姉さんと出会えた・・・・・。そうでなきゃ、今でもこうしていない・・・・。」

モモ「・・・・しっかし、驚いたわ!まさか、ウルトラマンクリスタルに似た巨人がいたなんて・・・・。

それと一体化できるなんて、あなたは凄いわね。」

コリス「はい・・・・・。でも、今の僕のクリスタルとはなんか違うけれど・・・・・・。」

モモ「・・・・・・あんたの言ったファーストとやらが伝説で、今のあんたのクリスタルは伝説そうに見える。

ゴダルの奴、ウルトラマンクリスタルの事を本物の伝説の力と勘違いしたみたいね。

ファーストが本当の伝説の力かも知れないなのに・・・・・。」

コリス「・・・・・・・・。」

その頃、シャドー城のある部屋では、シャドー、ネリマリス、ゴダルの3人がいた。

ゴダル「それで、僕をこれからどうするつもりだ?」

シャドー「うふふふふ・・・・。なにもしないわ。ただ、ちょっとだけ仲間を紹介しようと思ってね・・・・!」

ネリマリス「私がその仲間の一人よ!私はネリマリス。鳥の怪人よ。

それより、あんた!さっきのは多めに見てあげるけど、今度邪魔したら、承知しないからね!!」

ゴダル「言ったろ?僕は邪魔などしていない。ただ、伝説の力を奪いに来ただけだ。」

ネリマリス「くっ・・・・・・!!」

シャドー「ふふふふふ。ネリマリスだけじゃないわ!見なさい!!」

ゴダルは後ろの方を見た。そこに、得体の知れない怪獣と怪人たちが無数にいた。

この者たち全員がシャドーも手下であった。

シャドーの手下たち「グルルルルルルル・・・・グルルルッ・・・・・」

シャドー「ふふん。どうやら、あなたを歓迎しているわよ。この子たちは。」

ネリマリス「あたしは歓迎しているつもりじゃないけどね・・・・・!」

ゴダル「・・・・・僕に仲間はいらない。」

シャドー「冷たい子ね・・・・・・。そういえば、あなたの求めた伝説の力の事だけどね・・・・。」

ゴダル「何?知ってるのか!!?」  ゴダルはシャドーが伝説の力を知ってると思って、

血相を変えてシャドーに聞いた。威勢のある怒声であった。

シャドー「もちろん・・・・・。それは、マリンナーサの王子、コリスのウルトラ・ウォッチ。

その時計には計り知れないほどの魔力を持っているわ。」

ゴダル「では・・・・それを奪って・・・・・・!」

シャドー「それだけじゃないわ。」

ゴダル「何!!?」

シャドー「あなたは、ウルトラマンクリスタルの事を伝説の力を持っていると思ったわね?」

ゴダル「ああ・・・・・・。まさか・・・違うと言うのか・・・・・!?」

シャドー「ええ。違うわ。本当の伝説の力を持つ者はマリンナーサで眠っているわ。

あの者はクリスタルに似た巨人でね。今は石像となって眠っているけど。」

ゴダル「マリンナーサ・・・・・!なら、そこに襲撃を!!」

シャドー「無理よ!!!」

ゴダル「なにぃ!???」

シャドー「残念ながらマリンナーサには入れないわ。ただし、コリスのウォッチを奪えば、

すぐに、マリンナーサに行けるかも知れないわね・・・・・・。ま、頑張りなさい。」

ゴダル「・・・・・コリス。お前を・・・・・必ず殺す・・・・・・・!!」

巫女の姿をした少女「殺すなら・・・・・手伝いましょうか・・・・・?」

シャドーの手下たちの一人である巫女らしき少女がゴダルにそう言った。

ゴダル「っ!?お前は・・・・?」

シャドー「うふふふふ。我が部下に一人、カリンね。」

巫女らしき少女の名はカリン。ピンク髪で盲目の彼女は静かに言った。

カリン「私の力で・・・・あなたをサポート・・・・していいですか・・・・・?」

ゴダル「っ・・・・・・・!」  ゴダルはそう言われて、戸惑う。

シャドー「ふっ。いいじゃない。協力してもらえば、便利だと思うわよねぇ~。」

ゴダル「・・・・・・・勝手にしろ。」

カリン「・・・・わかりました・・・・・・。」

夜になった。DGC本部のメディカルセンターで、コリスは眠っていた。モモは彼を見つけていた。

モモ「・・・・・コリス・・・・・・・。」

モモは静かに呟きながら、コリスのウルトラ・ウォッチにそっと触れた。

モモ「・・・・・こんな時に、魔法が使えれば・・・・・・!でも、今は・・・・・・・。」

場所は変わって、ここ、夜の森はフクロウやオオカミが不気味に鳴いていた。

そこに、突然大地が揺れ出した。地面から怪獣が突き出て、出現した。

怪獣「ツッピツピィィィィィィィィン」

この怪獣は・・・・・・かつて、ウルトラマンクリスタルに倒されたはずのギラギンドであった。

つづく

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灰音は学園の廊下を走っていた。そして、灰音はひたすら走り続け、

ついに学園の外に出ていた。高成たちは窓から灰音の様子を見守っていた。

高成「あいつ・・・・・。何があったんだ・・・・!?」

真栗「まさか・・・・あいつ・・・・・!今の事件と関係あるんじゃぁないだろうの!?」

まおら「まさか!?灰音ちゃんに限って・・・・・!」

潮「いや・・・・・あるかも知れない・・・・・!」

高成たち「え?」  高成たちは潮の言葉に少し驚いた。

灰音は市街地を走っていた。どうやら東京S地区を目指すつもりだ。

灰音(S地区なら、この地区から近いから、走るなら・・・・えーっと・・・・何分だっけ・・・・・;)

ここ、東京S地区では、紫のガスが未だに街中で噴出し続けていた。

その中にいる人間たちが生気をなくしたようによろよろと歩いていた。

そして、中には体や顔が崩れかけている人間たちもいた・・・・・。

このガスは人間に害を齎すというのは、確かであった。

しかし、このガスはなんのために、そして、どこから生まれたのだろうか・・・・・。

一方、高成たちも灰音を探すべく、走っていた。

高成「・・・・・あ!灰音!!!」  高成たちは倒れている灰音を見つけ、すぐ、彼女に駆け寄った。

まおら「大丈夫!?灰音ちゃん!!」

灰音「う~ん大丈夫~。走りすぎて疲れちゃった~。」

灰音の目がぐるぐる状態となった。どうやら走りすぎで疲れて、倒れただろう・・・・。

灰音「東京S地区ってそんなに遠かったけ?」

真栗「ったりめーじゃ!!走るだけで6時間もかかるわ!!」

潮「何故、そこまでして、東京S地区に向かうんだ?」

今の事件と何か関係があるのか・・・・・!?」

高成「話せるなら話してくれないか!?」

灰音「・・・・・・・あなたたちには関係のない事です。」 灰音は真剣な目で静かに言った。

高成「それでは解決にならない!頼む!教えてくれ・・・・・!!できる事なら、俺たちも手伝う!!」

灰音「・・・・・ありがとうございます。・・・・でも、今は話せない・・・・・。いや、

話したくはないんです・・・・・・!あなたたちを巻き込みたくないから・・・・・!」

灰音はそう言って、ゆっくりと立ち、歩いていった。

灰音「すみませんでした・・・・・いきなりこんな事で・・・・学園に戻りま・・・・っ!?」

灰音は疲れているせいかうまく歩けずに、扱けそうになる。

高成がそんな灰音を抱き、支えた。

高成「大丈夫か!?」

灰音「すみません・・・・・。関雄様・・・・・。」

高成「さあ、戻ろう。帝国学園に・・・・・。」

こうして、灰音たちは帝国学園に戻るべく、歩いていった。

しかし、そんな彼女たちの後ろに謎の人物がいた。

謎の人物「・・・・・ふっ。」   謎の人物は笑みを浮かべた。何かを企んでいるように見えるが・・・。

灰音「・・・・・・・・・・。」

夕日となり、灰音は乙宮邸に帰った。

灰音「ただいまぁ~。」

緑華「お帰りなさい!灰音ちゃん!」  灰音の義母である緑華が灰音を迎えた。

樹「お帰り!灰音ちゃん!」  灰音の義父である樹も灰音を迎えた。

灰音「ただいま。お二人とも、相変わらずお元気で。」

緑華「だって、灰音ちゃん、あれから舞加様のところへ行く時もあるんだから。」

樹「これからもいろいろ忙しそうだね。」

灰音「はい・・・・・。」

草芽「灰音!!やっと来たか!!」  緑華と樹の本当の息子の草芽が慌てて来た。

灰音「どうしたの?草芽。」

草芽「昼、東京S地区で・・・・・とんでもねぇガスが人間を得体の知れないヤツに・・・・・・!!」

灰音「それなら、もうとっくに知ってる。」

草芽「え・・・・・・?」

緑華&樹「灰音ちゃん・・・・?」

灰音の一言に、家族のハイテンションな雰囲気が一瞬にして静まった。

灰音「・・・・・・・・私、自分の部屋に行くから・・・・。」

灰音は静かに、草芽たちを後に、自分の部屋へと歩いた。

草芽「灰音・・・・・。一体どうなってんだ・・・・・!?」

緑華「灰音ちゃん・・・・・。なんか・・・・・元気がなさそうだけど・・・・・。」

樹「うん・・・・。でも・・・・・そんなクールな灰音ちゃんも・・・・・。」

緑華&樹「なんか可愛いぃぃぃぃぃ!!!><」

緑華と樹がまたハイテンションとなり、草芽はそれを見て、呆れた。

草芽「・・・・・・・・・・・;」

一方、夜の街となった、東京S地区では、いつの間にゾンビが溢れていた。

ゾンビたち「ウウウゥゥゥゥゥゥゥ・・・・!ゥアアァァァァァ・・・・・!!!」

ゾンビたちは呻き声を上げながら、動いていた。

そして、中には他の街へ行こうとするゾンビたちもいた。

ゾンビたち「ウガアアァァァァァ・・・・・・!!!」

そこに、警官たちが駆けつけ、横列に並び、迫り来るゾンビたちに向かってピストルを構えた。

警官「撃てぇぇぇぇぇぇい!!」  警官たちは一斉にゾンビたちを撃った。

ゾンビ「ガアアァァァァァァ・・・・・・!!!」  しかし、ゾンビたちには効かなかった。

何故ならゾンビたちは既に死んでいるからだ。ゾンビたちはじりじりと歩き、警官たちの方に向かう。

警官「た・・・・弾が効かない!!ええい!!全ての弾がなくなるまで、撃ちまくれぃ!!!!」

警官たちがさらにピストルを撃ち続ける。だが、それでもゾンビには効き目などなかった・・・・。

ゾンビ「グエエエェェェェ・・・・・・!!!」  ついにゾンビたちが警官を襲い始めた。

警官たち「う、うわあああああぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!!」

警官たちはゾンビたちにそれぞれ体の一部を噛まれたり、食い千切られたりと、

残酷な虐殺を受けて、全滅してしまった。

ゾンビたちは全滅して警官を後に、他の街を目指そうとしていた。

乙宮邸

灰音は自分の部屋のベッドで横たわりながら何かを考えていた。

灰音(・・・・・・あのガスが・・・・人間をゾンビに変えたなんて・・・・・。

そして、あのガスは何者かが作ったに違いない・・・・・。その者は一体何を企んで・・・・・!)

そこに、灰音に語り継げるかのように、どこからともなく謎の声が聞こえだした。

謎の声『この世界は終わる・・・・・・・!』

灰音「っ!?誰!!!」  灰音はその声に気づき、起き上がり、ベッドから降りた。

謎の声『・・・・・この世界はもうじき終わりを告げる。我が計画によってな。』

灰音「我が計画・・・・・!?じゃあ、あのガスはあなたが!!!」

謎の声『はっはっはっはっはっは!!!その通り・・・・・・!!』

灰音「あなたの目的はなんなの!!?何故、人の命を奪ってまで、あんな惨い事を!!」

謎の声『知りたいか・・・・・・?』

灰音「知りたい・・・・・!!」

謎の声『我が計画を知りたければ、東京S地区に来るがいい・・・・・!!

私は既に他の地区にガスを発生させる準備はできている。

ゾンビたちは他の地区へ目指し、我が同士を増やすだろう・・・・・・!

早くしなければ・・・・・・・大変な事になるぞ?ふははははははははは!!!!』

灰音「くっ・・・・・・!!・・・・・・・こうしちゃいられない・・・・・・・!!」

灰音は窓を開けて、そこからこっそりと家から出た。

灰音「・・・・・緑華さん・・・・樹さん・・・・・草芽・・・・・・。ごめんなさい・・・・。そして・・・・・。」

灰音の脳裏に舞加と和仁の笑顔がよぎった。

灰音「父様・・・・・母様・・・・・・・。ごめんなさい・・・・・・・。

私は・・・・・必ずお帰りします!!」  灰音はそう言うと、乙宮邸から抜け出して、

東京S地区を目指すべく、走っていった。

一方、他の街では、ゾンビたちが人々を襲っていた。

ゾンビたち「ガアアアァァァァァァァ・・・・・・!!!!」

「ぎゃあああぁぁぁぁ!!」 「助けてええぇぇぇぇぇぇぇ!!!」  「ひいいぃぃぃぃぃ!!」

ゾンビたちは人々を次々と噛み殺していった。

そして、噛み殺された人たちの中には、突然、立った者がいた。

その者の顔が徐々に崩れ落ち、ゾンビとなってしまった。

ゾンビ「ウゥゥゥゥオオオオオ・・・・・・!!」

どうやら、ゾンビの歯には、噛んだ者をゾンビに変えてしまう恐ろしい力を秘めているらしい。

ゾンビはそれで、人々を襲い、自分たちの同士を作っていくわけであった。

別の警官たちも駆けつけるがゾンビを撃つが、武器が通用せず、たちまち、ゾンビに噛まれ、

死んで新たなゾンビとなっていった・・・・・・。

つづく

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清水「・・・・・・・・・・。」

光次郎「・・・・聡子さん。僕は・・・・・・。」  光次郎は切なそうに言った。

そんな光次郎に清水が声をかけた。

清水「あなた・・・・・高町光次郎ね?」

光次郎「っ!!?」  光次郎は後ろに声をかけられたので、その後ろを向いた。

そこに、清水がいた。光次郎は清水にまだ会ってなかったので、彼女の事を謎の女性だと思った。

光次郎「あ・・・・あなたは・・・・!?」

清水「・・・・・・私は清水由美子。SSP第6分隊の隊員よ。」

光次郎(清水・・・・・?もしや・・・・・?)  光次郎は第8話での桜との会話を思い出した。

桜『でも、友達は少しだけ増えた。理子ちゃん、野沢さん、清水さん・・・・・それくらい・・・・・・。』

光次郎(理子ちゃんは会った事あるし・・・・・。あの時(第9話の頃)のお姉さんが確か、

野沢さんだっけ・・・?すると、この人が清水さんか・・・・・。)

清水「・・・・どうしたの?」

光次郎「あなたが・・・・桜ちゃんの友達ですね。」

清水「っ!?」

光次郎「桜ちゃんから聞きました。あなたが桜ちゃんの友達だって。

それに、ブラッド・アサルト事件で出会った同じ分隊のお姉さんからも、

弱い人や寂しい人に親切してくれる優しい人だって・・・・・。」

清水「同じ分隊のお姉さん?まさか、野沢芽衣隊員にも出会ったの?」

光次郎「え?あの人が・・・・野沢さん!?あの人も桜ちゃんが言った友達・・・・・。」

清水「そう言うあなたも・・・・・桜の友達だったよね?」

清水はそう言って、光次郎にピストルを構えた。

光次郎「な!?何をするんです!!!」

清水「最近、私たちの戦いに犠牲者となったデス・ナイトの戦士の死体に矢が刺さっていた。

その矢はあなたが放ったわよね?」

光次郎「え・・・・・?あっ!!」  光次郎は今までの戦いに矢を放っていた事を思い出した。

過去にソニック・キャリバー、バーニング・ハント、DADAIなど、

今まで倒された戦士たちの死体に彼の放った矢が刺さっていた。

清水はそれらを見て、思っただろう。そして、クライシス・ナイト戦で、やっと気づいた。

今までの攻撃は、光次郎がやったのではないかと。

清水「あなたのはずよ。矢を放ったのは。」

光次郎(ど・・・・どうして、僕のことを・・・・!?なんかヤバそうだ・・・ピストル持ってるし・・・!!)

清水「・・・・・・・・・・・・・。」

光次郎「・・・ぼ、僕じゃありま・・・・・・。」

清水「その嘘は通じないわ。」

光次郎「うっ!!」  光次郎は誤魔化そうとしたが、清水には通用しなかった。

清水「わかってるのよ。もうあなただって事が・・・・・・!」

光次郎「・・・・・・はい。今までの勝手な行為は・・・・、僕がやりました。」

清水「・・・・・・何故、あんな事をしたの?」

光次郎「・・・・憎かったんです!!!」

清水「憎かった・・・・?」

光次郎「・・・・・許せなかったんです。僕の友人・・・・松村真奈美ちゃんを殺した・・・・、

デス・ナイトのジャンボロイドたちが!だから、僕は・・・・・・弓矢を使って、

次々とジャンボ・ロイドを攻撃した・・・・。そして、デス・ナイトのもとについている、

人間をも殺してしまった・・・・・・・。僕はその人たちを殺したたびに・・・・何故か辛い重さが感じて・・・・。

でも、僕はそれでも、戦うつもりです!!デス・ナイトが・・・滅びるまで・・・・・!!」

清水「復讐・・・・・・。それだけのために戦ったと言うのね・・・・・。」

光次郎「はい・・・・・。初めはそうでした。でも!今は大切な人を守ろうとも戦うつもりです!!

あなたたちにとって、余計な事かも知れませんが・・・・・。」

清水「・・・・くすっ。」  清水はそう聞いて、ピストルをしまう。

光次郎「・・・・・すみません・・・・・。でも・・・・・。」

清水「確かに、他の分隊や上層部から見れば、余計な事かも知れないけど、

私から見れば、協力してくれたかのように見えるわ。」

清水が突然、笑顔で言って、光次郎はきょとんとした。

光次郎「・・・・・で、でも・・・・・。」

清水「あなたは・・・・近い未来、SSPに入るときが近いわね。」

光次郎「・・・・SSP・・・・・・。でも、僕は・・・・・本当は普通の学生でいたいし・・・・。」

清水「そうね・・・・・。あなたも本当は普通の人でいたかったのね・・・・・。

私も・・・・昔、そう思っていたわ・・・・。でも、もう後戻りできないと思う。

私もあなたも・・・・戦いという道を踏み入れた。一度踏み入れたら・・・・もう戻れないかも知れない・・・。」

光次郎「・・・・・じゃあ、僕は復讐のあまりに、その道に・・・・・。」

清水「ええ・・・・・。でも、その道から抜け出せる方法は一つだけある。」

光次郎「方法?」

清水「それは・・・・・想い。その想いとともに戦えば、デス・ナイトとの戦争は終わるかも知れない・・・・。

まだ決まったわけじゃないけど、私は・・・・・信じてる・・・・・。」

光次郎「想い・・・・・・・。」

清水「・・・・・じゃ、私はここで。また、次の機会に会うことになるかもね・・・・・・。」

光次郎「はい。それまで・・・さようなら・・・・・。」

清水「うん・・・・・。」  清水は静かに言いながら、光次郎から離れ、去っていった。

光次郎「・・・・・・SSP・・・・・か。・・・・でも、僕は・・・・・・。」

その頃、とある街では、梶や池本が歩いていた。

梶「・・・・ったくよぉ!気に入らねぇわ!!」

池本「どうしたん?」

梶「あいつらがもうじき卒業して俺らの・・・・高校生のところに来るってよ。」

池本「当たり前じゃん。そんな事は。」

梶「そこがムカつくんだよ!!特に光次郎だ!あいつめ・・・・・!

高校に入ったら、どのように怒ってやろうか・・・・・・!」

池本「ククククク・・・・!そりゃぁいい。」

梶「は?」

池本「あいつが来るんだったらよぉ。本物の高校の恐ろしさを思い知らせてやろうぜ。な?」

梶「ふふふふふ・・・・・!それはいい提案だ・・・・・!!

さぁ来い。光次郎。高校に入ったら、俺たちが楽しいお迎えしてやるぜ・・・・・!!」

恐ろしい笑みを浮かべる二人の前に桐原零が現れた。

桐原「何をしている?」

梶&池本「は?・・・・・っ!?おお!!」  桐原を見た二人は驚き、下がる。

桐原「・・・・・高校に入る者をどうお迎えするのだ?」

梶「あ・・・あんたには関係ない!」

池本「そ、その通りだ!俺らにかかわるなよ・・・・・。」

桐原「そして・・・・・・今、高町光次郎とかほざいたな?」

梶「なっ!!何故、その事を・・・・・!?」

池本「高町になんか用なのか・・・?」

桐原「いや・・・・・・。単にその名前を持つ者を探してな・・・・・・。」

梶「・・・・わけわかんねぇ。」

桐原「わけわからなくとも結構だ・・・・。」

梶「・・・・・高町光次郎は放課後では、弓道部で弓の練習をする。

だが、あいつが卒業すれば弓道部をやめるかも知れない。

見つけたければ、明日に来るといいぜ・・・・!?」

桐原「・・・・・・そうか・・・・・。だが、あまり、そいつのようなガキみてぇな奴を・・・・・、

虐めるんじゃねぇぞ?高校生は子供たちの成長への道でもあるんだからな・・・・・。」

桐原はそう言うと、梶や池本のところを通りかかって、去っていった。

梶「桐原め・・・・・!恐ろしい奴だぜ。」

池本「しかし、あいつが切れりゃぁ、光次郎も死ぬんじゃね?俺はそうして欲しいけどな・・・・。」

梶「へへ・・・・!確かに、そうなるかも知れねぇな・・・・・!」

一方、光次郎は高町邸に帰って、自分の部屋で、パソコンで、

大怪獣バトルのサイトを見ていた。

光次郎「・・・・・・・卒業・・・・・か・・・・・。」

光次郎はネットをしながら、卒業の事を思った。

光次郎「卒業の後・・・・・・そして、入学した時・・・・・・。僕は一体、どうなるんだろう・・・・・?」

つづく

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王様「ソ、ソレスタル彗星!!それは、かつて、夢の国の戦士たちが破壊したはずの、

地球の科学兵器では全く通じず。我が魔法しか対抗できぬ、

恐るべし魔の彗星ではないだばかああぁぁぁぁぁ~!!!!」  王様は大慌てをした。

王妃様「では、我がマリンナーサの魔法兵士に・・・・・・。」

王様「いや!今のマリンナーサの魔力はもはや少なすぎるだば!

原因は、人類がまだ、夢と希望がまだいっぱいじゃないからだばよおおおぉぉぉぉ~!!!」

王妃様「では、どうしましょう・・・・。地球にはモモが・・・・・!

でも、今のモモには魔法がない。一体どうすれば・・・・・。」

その頃、コリスはやっと青い扉を開けて、城の廊下に戻った。

コリス「はぁ・・・・はぁ・・・・・。あ・・・・あのウルトラマンは・・・・・!っ!?」

コリスも緊急指令のサイレンが鳴り、それが聞こえる事に気づく。

コリス「このサイレン・・・・・・!あ!!」

さらに、コリスは目の前で魚たちがそれぞれ左右に走っているところを見た。

コリス「この騒ぎ・・・・・只事じゃない・・・・・っ!!!」   コリスは父や母のいる王室に急いだ。

コリスは廊下を走っている間にさっきのウルトラマンの事を考えていた。

コリス(・・・・・あのウルトラマン・・・僕のクリスタルに確かに似ていた・・・・・!

なんで、この城にウルトラマンが石像になって・・・・・。きっと何か理由がある!

その理由をパパやママに聞かないと・・・・・!!!)

そして、王室では・・・・・。

王様「・・・・このままでは、地球とソレスタル彗星が衝突して、

たちまち地球に大被害が出てしまいだば・・・・・!」

王妃様「このままでは・・・・・!私たちだけでは無理なのでしょうか・・・・。」

王様「いや!このマリンナーサにはまだあれが眠っているだば・・・!」

王妃様「あれとは?」

王様「・・・・・・このマリンナーサには石像となって眠っている者がいる。

だが、その者の正体をコリスが知れば・・・・・・!」  王様が言ってる間に、コリスが走ってきた。

コリス「パパ!ママ!!」

王妃様「コリスっ・・・・・・!!」

王様「おお!コリスよ。実は大変な事が起きただば!」

コリス「え・・・・・?大変な事って・・・・・・?」

王妃様「・・・・御覧なさい・・・・・。」  王妃様は魔法で大きなテレビを出した。

そして、王様がリモコンで、テレビを映す。画面には、

宇宙で地球に近づきつつある巨大な黒い彗星が落下していった。

コリス「こ・・・・・これは・・・・・・・!!!」

王様「ソレスタル彗星!・・・・地球の科学では対抗できない恐るべし大彗星だば・・・・・!!」

コリス「地球の科学では対抗できないなら・・・・マリンナーサの魔法で!!」

王様「確かに魔法なら彗星を消すことができるだば。しかし!」

王妃様「今のマリンナーサの魔力は足りなすぎます。原因は、

人類がまだ夢と希望に満ち溢れていないからです・・・・・。」

コリス「くっ!じゃあ、ウルトラ・ウォッチの力で・・・・・・!!!」

王様「ウルトラ・ウォッチ・・・・・・よもや今すぐ使うつもりかだば?」

コリス「一刻の有余です!あのウルトラ・ウォッチは、我がマリンナーサの切り札でしょ!?」

王妃様「確かに、ウルトラ・ウォッチは最大の魔力を持つ魔の時計。しかし・・・・・・。」

王様「まだ今のコリスでは、扱いきれないかも知れないだば・・・・・!!」

コリス「じゃあ、このまま地球が壊滅するのを黙って見てろと言うのですか!!??」

王様「待つだば!!まだ・・・・あきらめたわけではないだば・・・・・。」

コリス「え・・・・・?」

王妃様「・・・・・コリス。これから話す事は、あなたの運命を変えるような重大な話です・・・・。」

コリス「僕の運命を・・・・変える・・・・・?」

王様「今までコリスには話すつもりはなかったが、今こそ話すときが来てしまっただば・・・・・!」

コリス「・・・・・・・一体・・・・なんですか?パパ・・・・。ママ・・・・・。」

王様「・・・・・ここ、マリンナーサには昔、お前に硬く禁じた青い扉がある事は知っただばな?」

コリス「っ!!?・・・・あ・・・・青い扉・・・・・まさか!!!」

王妃様「え!?まさかって・・・・。すると・・・・・コリス。あなたは!!」

コリス「はい・・・・・・。あの扉を開き、謎の地下室に行きました。」

王様「な、なななななな・・・・ なんですとおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!????????」

王様は息子に、自分が硬く禁じた青い扉の秘密を知られた事にさらに騒いだ。

コリス「あの中に・・・・・・石像となったウルトラマンがいました。

それも、僕の考えたクリスタルに似ているんです!」

王様「・・・・・コリス。自分の書いたウルトラマンが本物の巨人とそっくりだという事を気づいただばな。」

コリス「あの巨人は一体なんですか!?どうしたあの巨人がマリンナーサに、

石像となって眠っているんですか!???」

王妃様「・・・・・・パパ・・・・。」

王様「・・・・・よかろう。教えてくれるだば。」

コリス「・・・・・・・っ!」  コリスは話しが聞けると思って息を飲んだ。

王様「あのウルトラマンは確かに、かつてのお前が描いたウルトラマンと似たような姿をした・・・・。

だが、あの巨人はお前が考えたウルトラマンであって、ではないだばよ!!

わかるか?コリス。」

コリス「わからない・・・・・。まさか・・・・・あのウルトラマンは・・・・・!!」

王様「そっくりと言うなら・・・・・。

あのウルトラマンの名は・・・・お前が考えたウルトラマンの名前と同じだば!」

コリス「名前が・・・・・!?」

王妃様「そうです。あなたの考えたウルトラマンの名は、

石像となって眠っている巨人そのものです。」

コリス「待って・・・・・・。あのウルトラマンの事をもっと詳しく教えて!

あの巨人は敵なの!?味方なの!??」

王様「・・・それはまだわしらにもわからぬ!だが、わしの知る限りが全て話すだば・・・・。」

コリス「・・・・お願いします・・・・・!」

王様「・・・・あの巨人は夢の国に現れた光の巨人だっただば。

巨人はクリスタルと名乗り、夢の国を守ろうと語っただば。」

王妃様「ですが、人類の夢と希望が無くなりつつあったため、

その巨人は力を失い、巨人が石像となり、巨人に宿った光が宇宙へと飛び去りました。」

コリス「その巨人は・・・・・どこから夢の国に来たにですか?」

王様「・・・・・・それはわからぬが、宇宙から来たとう説があるだば。」

それを聞いたコリスは突然、王様に近づいた。

王様「コ・・・・コリス!?」

コリス「・・・・・・・巨人に宿る光がないと言うなら・・・・・・・。」

コリスは突然、王様の持つウルトラ・ウォッチを奪い取った。

王妃様「っ!!コリス!!!」

コリス「僕が巨人に宿す光になる!!!」  コリスはそう言うと、王室から出た。

王様「ま、待つだば!!!」

一方、宇宙ではソレスタル彗星がマリンナーサに近づいた。

コリスは青い扉のあるところへひたすら走った。王様や王妃様もコリスを追うべくひたすら走った。

王様「コリス!早まってはいかんだば!!そのウルトラ・ウォッチの力は強すぎる!!

今のお前では本当に扱えないだば!!」

コリス「扱えなくてもいい!!パパとママは、あの時教えてくれたんでしょう!!!」

王妃様「あ・・・・あの時・・・・!?」

コリス「夢を叶えるためなら・・・・どんな困難にも負けず、

夢を叶えるまで・・・・どんな事でもあきらめるなって!!あなたたちがそう言ったはずです!!」

王様「な・・・・・・!?」  王様と王妃様はそれを聞いて、一度足を止めた。

そして、コリスはとうとう青い扉を見つけた。

コリス「っ!!見つけた・・・・・・!えいっ!!!」  コリスは青い扉を開けて地下通路に入り込んだ。

王様&王妃様「コリス!!!!」  王様や王妃様もコリスを追うべく地下通路に入った。

二人は地下通路を走りながら話し合った。

王妃様「パパ・・・・・。コリスは・・・・・・!」

王様「うむ・・・・・。あの巨人の力を借りるつもりだば・・・・・!

だが、ウルトラ・ウォッチでもうまくいけるだろうか・・・・だば!」

そして、二人はコリスのいる巨人の眠る部屋へ来た。

王様&王妃様「っ!!コリス!!!」

コリスはウルトラ・ウォッチを左腕に着けた。そして、その左腕を巨人の前に構えた。

コリス「お願い・・・・・起きて!ウルトラマン!!!」

しかし、巨人は何も動かない。コリスは何度も叫んだ。

コリス「起きて!!起きてよ!!!地球が危ないんだ!!!

ウルトラマン!起きて!!僕と一体になって!!!今、地球を救えるのはあなたしかいないんだ!!!」

王妃様「コリス・・・・・・。」

王様「・・・・・・・・。」

コリス「起きてよ!!ウルトラマン!あなたは僕の夢なんだ!!!」

コリスがそう叫ぶとウルトラ・ウォッチが輝きだした。

王様「お!!ウルトラ・ウォッチが!!!」

王妃様「光った・・・・・!!まさか、ウォッチがコリスを・・・・・!!」

コリス「お願い!起きて!!僕はあなたになりたい!!僕の夢はもう一つある・・・・・!

それは、地球上の人たちに夢と希望をあたえる事!!だから・・・・・・・!

僕と一緒に戦って!ウルトラマンクリスタル!!!!!!!」

そして、コリスのウルトラ・ウォッチから青い光が伸びた。

光は巨人の胸についているカラータイマーにあたった。

王様「おお・・・・!!コリスの願いが・・・・!ウォッチの光が・・・・・!!」

そして、巨人の目が黄色く輝いた。

王妃様「目覚める・・・・・巨人が・・・・・・!!!」

そして、コリス本人も青い光となり、やがてその光が、

巨人のカラータイマーに取り込まれた。

王様「コリスと巨人が・・・・・・・!!」

王妃様「一つに・・・・・・・・!!!」

そして、巨人が青く輝きだした。その光は早くもマリンナーサを覆った。

その光はすぐに、素早く飛び出し、マリンナーサから放れた。

つづく

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それは、灰音がまだヤンキーの頃であった。

灰音と仲間の暗黒人魚(ダークマーメイド)である春日と二人で夜の散歩をしていた。

いつもなら他のヤンキーたちと喧嘩をしていたが、今夜は静かに二人で散歩とは珍しい事である。

春日「・・・・・・妙だな。今夜は何か変な感じがするぞ?」

灰音「そうね・・・・・。ここは順調に行くべきね・・・・。もしかしたら、また喧嘩の予感がするわ・・・!」

春日「うむ。・・・・・ん?血・・・・・?」  二人の前に何者かの血があった。

しかも、その血は前へと続いていった。

灰音「誰かが傷ついているかも知れないわね・・・・。」

春日「血が前に続いている・・・。よし!辿ってみよう。」

灰音「ええ・・・・!」  二人は血を辿って前に進んだ。その先には恐るべし悲劇が起ころうとは、

二人は知るよしもなかった・・・・・。

灰音「・・・・っ!待って!!」

春日「む!?どうした!?」  灰音は目の前からの危険を察し、春日を止めた。

灰音「・・・・・誰かが来る・・・・・・!!」

灰音は震えていた。二人の前に謎の人物が歩いてきた。

春日「な・・・・こ・・・・・こいつは・・・・・!!」   そして、ついに人物の正体が見えてきた。

両目がなく、肌が物凄いほど崩れていた。口も笑ってはいない。

とても、人とは思えない人であった。春日はそれを見て脅えた。

春日「ひっ!く・・・・腐ってる!!こ、これが人間なのか・・・・!!?」

灰音「・・・・いや・・・・ゾンビよ・・・・!」  そう、この得体の知れない人こそがゾンビであったのだ。

ゾンビ「・・・・ウウウゥゥゥゥゥ・・・・!!」

春日「・・・・少し恐ろしいが・・・・喧嘩売ってると見えるから、やっておくか・・・・!」

灰音「・・・・ふっ。当然・・・・・!!」  春日と灰音は木刀を構えてゾンビに挑んだ・・・・。

そして、現在。灰音は潮とともに生徒会の部屋に来た。

そこに、まおら、真栗、そして、皇帝の高成がいた。

まおら「おはよう!灰音ちゃん!潮ちゃん!」

真栗「よう。おはよう。」

灰音&潮「おはよう。」

高成「おはよう。」

灰音「おはようございます。たか・・・関雄様。」  灰音は高成に側に座った。

ちなみに、5人ともテーブルの前で灰音や高成、他3人とそれぞれのソファに座っていた。

それで、みんなでお話とかしていた。今日もみんなで楽しいお話をしていた。

まおら「それでね、大怪人バドルNEOが明日出るって!まおら、楽しみぃ~!」

真栗「なんじゃそりゃ?それって単なるデータカードダスか?」

灰音「まあ、草芽や小牧もハマってるほどの人気ゲームよ。

確か、怪人同士が戦うんだってさ。私は一度だけやったけどさ・・・。」

潮「・・・・興味ないな。でも、灰音がやってたと言うのなら・・・・。」

灰音「え?潮もやるの?でも、金がかかりそうよ。1回100円だって。」

高成「・・・・遊びもいいが、この後の事も考えた事もいいんじゃないか?」

まおら「ん?この後の事・・・・?」

真栗「ああ・・・・大学部進路とか将来の夢とかじゃろ?」

潮「・・・・・将来の・・・・夢か・・・・・。」

灰音「・・・・・・・・・・・・。」

灰音は高成をひっそり見ていた。

灰音(・・・・・高成様・・・・・・・。)

高成「・・・・そして、この日本ではなんらかの噂が流れているらしい。」

まおら「噂?どういう事ですか?」

高成「・・・・こちらもわからないのだが、我が東宮家のある者によれば、

得体の知れない怪人が最近各地でさ迷っているかのように出没しているらしいと。」

灰音「―――っ!!???」  灰音は得たいの知れない怪人と聞いて驚いた。

高成「ん?どうした?灰音。」

灰音「い・・・・いえ・・・・・!!」

真栗「なんか震えとるが、大丈夫けぇ?」

灰音「う・・・うん・・・・。」

潮「・・・・・・・・・・・・・。」  そこに、十夜が慌てて灰音たちの方に来た。

十夜「大変です!!皆さん!!!」

灰音「どうしたの?十夜君!」

十夜「東京S地区に奇妙なガスが発生した模様です!!」

高成「なんだって!!???」  皆はそれを聞いて驚いた。

灰音「っ!!?ま・・・・・まさか・・・・・・!!」

高成「っ?灰音・・・・・お前・・・・?」

一同はテレビを見ていた。テレビでは、とんでもない映像を流していた。

街中では、紫色のガスが覆っていた。ガスに包まれた人々は苦しみながら逃げようと必死であった。

中には耐えられないために倒れた者もいた。

潮「紫のガス・・・・・一体何が・・・!?」

まおら「もしかして・・・・宇宙人の仕業じゃ!?」

真栗「何言っとんじゃ!映画じゃあるまいし!」

高成「とりあえず、このガスに一体何の意味が?」

中継しているアナウンサーはガスに苦しみながらも、必死にテレビを見ている人たちに伝えた。

アナウンサー『ご覧ください!げほげほ!!このガスを浴びた人たちが・・・げほ!

皆次々と・・げほ!倒れていきます!!こ・・・このままでは・・・私も・・・・・!!』

そして、アナウンサーの後ろから肩に触れた者がいた。

その者の手は肌が腐っていて、人差し指がない。そして、片目がなく、

奇妙な顔が見えた。その男がアナウンサーを襲った・・・・。

アナウンサー『ぎゃあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』

灰音たち「!!????」  そして、テレビの映像が乱れ、ついに映像が途絶えた。

まおら「い・・・今の怪人・・・・・!」

真栗「いや・・・・人間じゃ・・・・!変わり果てた人間だ・・・・!!」

潮「紫のガス・・・・・変わり果てた人間・・・・・謎だ・・・・・!」

高成「・・・・・一体・・・何が起きたというのだ・・・!?」

灰音「くぅぅぅぅ・・・・・・!!」  灰音は怒りのあまり、突然、部屋から出ようとした。

高成「っ!灰音!どこ行くんだ!!?」  高成に呼ばれ、足を止めた灰音はこう言った。

灰音「・・・・・すみません・・・・関雄様・・・・・。」

灰音はそう言うと、部屋から出た。

高成「は・・・・灰音・・・!?」

潮「・・・・・灰音・・・・・・。」

つづく

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