その追われている者は何やらバケツのような姿をしていた。
その者は悲鳴をあげて、助けを求めていた。
バケツのような者「ひゃあああああぁぁぁぁぁ!!!!助けてええええぇぇぇぇ!!!!!」
そのバケツのような者を追っているのは、スピニットの大群・・・・。
この者たちは、グランティの第6海軍の刺客である。
スピニット「待てええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」
スピニットたちに追われているバケツのような者・・・・それは・・・・。
なんと、リーキーだった。グランティに追われているのは、
前話に登場したバケツのリーキーだったのだ。
リーキー「はぁ!はぁ!な・・・なんで僕がこんな目に・・・・・・っ!!」
スピニット「お前のバケツ族としての力を、我々に渡せえええぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
リーキー「僕の力を使って、どうするつもりなんだよおおおおぉぉぉぉぉ!!!!??」
スピニット「知るかコラアアアアアァァァァァァァ!!!!!!」
スピニットたちはリーキーを追っていた。リーキーは必死に逃げるが・・・・。
リーキー「わああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!誰でもいいから、
なんとかしてえええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!」
リーキーの叫び声は別の浜辺でも響いていた。そこにはバンジョーたちがいた。
バンジョー「・・・・・・ん?」 バンジョーは遠くからの叫び声が耳に届いていた事に感じていた。
カズーイ「どうしたの?バンジョー。」
バンジョー「うん・・・・。何か声が聞こえたような気がしたんだ・・・・。」
ボトルズ「確かに、僕も聞こえました。まるで、助けを求めているような声でした。」
エレナ「私もそう聞こえたわ・・・・。かすかだけど・・・・・。」
プルレス「僕も・・・・・・。ん?あれは何だ!?」
プルレスが指さしたところを皆が見る。その前方から何か砂煙のようなものが・・・・。
その煙とともに無数の生物が走ってきているような影があった。
バンジョー「な・・・・なんだあれは!!?」
カズーイ「っ!?あ・・・・あいつ・・・・・まさか・・・・・・!?」
その砂煙とともに走る一つの影が姿を表した。その者はリーキーだった。
バンジョー「リーキー!!!!」 エレナ「こんなところに・・・・・!!」
そして、リーキーを追う無数の影の正体。あれはやはりグランティのスピニット部隊だった。
プルレス「グランティ!!!!」
スピニット「早くバケツ族の力をよこせえええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
リーキー「いやだあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
ボトルズ「あいつら!リーキーの力を狙っているのか!?」
カズーイ「なんで狙っているのか知らないけど、行きましょ!バンジョー!!」
バンジョー「うん!!たあぁぁっ!!」 バンジョーはさっそうとリーキーを救うために、
ジャンプして、スピニット部隊の真上へと近づいていた。リーキーはふと彼の方を見る。
リーキー「っ!あれは・・・・・昨日のクマさん・・・・・!?」
バンジョー「最初からいきなり行くぞ!!」
スピニット「あっ!!熊と鳥だ!!!」
敵スピニットたちはジャンプして来たバンジョーを見て、立ち止まる。
リーキー「・・・・・っ!?」 リーキーも立ち止まって後ろのバンジョーの方を見た。
バンジョーとカズーイ「くちばしバスター!!!!!」
スピニットの群れの中心にまで跳んだバンジョーとカズーイはくちばしバスターを発動した。
急降下するカズーイの嘴が地面に突き刺さると、その地面が大きく抉り始め、
それによる衝撃波が周りのスピニットたちを吹き飛ばしては、バラバラ砕いていった。
スピニット「うわああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
リーキー「わっ!!」 しかし、近くにいたリーキーもその衝撃に少し触れたか、
吹き飛んでしまうが、バラバラにならずエレナに受け止められた。
エレナ「よっ!大丈夫・・・・・!?」
リーキー「あ、ありがとう・・・・・。」 リーキーは少し赤くなりながら彼女に感謝した。
バンジョーとカズーイのくちばしバスターを受けたスピニット部隊は、
多くのメンバーが減ってしまい、残りわずかになってしまった。
バンジョー「どうだ!!」 カズーイ「まだやる気?」
スピニット「・・・・っ!引き上げだ!!」
敵スピニット部隊は戦力が足りないか、退いた。
リーキー「ありがとうございます。クマさん。それに・・・トリさん。」
バンジョー「いやいや・・・・w」 カズーイ「それにって・・・・?(--#」
プルレス「ところで、あんでグランティに追われていたの・・・・!?」
リーキー「それが、僕にもわからないんだ・・・・・。」
ボトルズ「きっと・・・・昨日、僕らが見たバケツ族の力が目当てだったんでしょう。」
エレナ「バケツの力・・・・・?はっ!あの時・・・・。」
エレナは昨日の出来事を思い出す。それは、砂の城に入る前の記憶である。
その城を沈めている水をリーキーが超能力でその水を自分の中に取り込んでいた。
これぞ、バケツ族の力である。恐らく、グランティはその力を欲して、リーキーを追っていただろう。
リーキー「ところで、今日は何をしているのですか?」
ボトルズ「素晴らしき金色の宝箱という物を探しているんです。」
リーキー「素晴らしき金色の宝箱?」
エレナ「この島で最も発掘しにくい財宝だそうよ。」
カズーイ「その分、何億の価値かがあるかも知れないわよおぉぉ~wwww」
バンジョー「カズーイ・・・・・;」
リーキー「素晴らしき宝箱かぁ。そういえば、この島の近くにある緑の塔の、
天辺にある赤いバッテンがあったけど。それがそのありかじゃないだろうか?もしかして。」
バンジョー「緑の塔!?」 エレナ「そこは何所にあるの!?」
リーキー「僕が案内します。ついてきてください。」
リーキーがそう言い、ピョンピョンと跳ねて移動すると、一行も彼の後を辿って行った。
素晴らしき金色の宝箱のありかがあるかと思われる緑の塔に向かって・・・。
しかし、スピニットたちの死骸の中に一匹だけ生きているスピニットが、
ひそかにバンジョーたちを見て、呟いていた。今に瀕死になりそうだが・・・。
スピニット「クククククク・・・・・。聞いたぞ・・・・・・。」
一方、島の裏側の近海では、巨大なサメ・スナッカーが突然、海水から出てきた。
スナッカー「シャアアアアアァァァァァァァァ!!!!!」
そのスナッカーの前には、海上に浮かんでいる木箱に乗っている男がいた。
その男は・・・・ダッタ。ダッタは今、凶暴なる鮫と戦っている最中だった。
ダッタ「けっ!随分と馬鹿でけぇ鮫みたいだが、この俺様に勝てるってか?」
スナッカー「あぁ?丸呑みにすんぞ、クズ。まぁ美味しそうだからいいけどw」
ダッタ「・・・・・殺すよ?」
その頃、クラッシャーのラーティ&サリマ部隊の陣地では・・・・?
つづく
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