モモ「そうね・・・・。あの銃器は冷凍光線銃らしいわね。名の通り、冷凍光線を発射して、
狙った獲物を凍らせるって・・・・。その兵器は最初、標的捕獲用に造られたって。」
サキ「あのアンドロイド。何故、その冷凍光線銃で人を凍らせて連れ去ったのでしょうか・・・?」
モモ「きっと、いわゆる冷凍保存ってヤツかしらね。それに、そんな恐ろしい武器を持った、
アンドロイド。奴の体の機械も、どう見たって地球の科学で造られているわ。」
サキ「まさか、宇宙人が地球の科学を利用して・・・・・っ!」
モモ「いえ。今回は宇宙人に関する情報はないわ。だとしたら・・・アンドロイドたちを造った、
何者かが、この地球上で生まれた存在だと考えられるわね。」
テブリッシュ「私もあのアンドロイドと銃器が我々人類が造った物だと考えられます。
それ造った者たちは、アメリカ出身の人々ではないのかと思われます。」
シュドー「つまり、奴らは高度な科学を持った地底人とか古代人とか・・・・だろ?」
コリス「それに・・・・・シャドーさんの手下たちがやったのだろうか・・・・。」
イチゴ「確かに、それらの種族には未知の科学を持っているのかも知れない。
けど、僕の考えではあくまでも人間たちの仕業ではないかと思います。」
モモ「ええ。だとしたら、敵は他の国の者たちで、この国を侵略が目的かもね・・・・っ!」
サキ「まさか・・・・!戦争を仕掛けようと・・・・・!?」
モモ「本当はわからないかも知れないけど、とりあえず。
また今日の夜にアンドロイドが出没するかも知れないわ。その時はまた出動するのよ。」
隊員たち「はいっ!!」
サキ(その時はまたアンドロイドたちは人間たちを攫い続ける。でも、
アンドロイドたちは何故人間たちを捕らえるのだろうか?わからない・・・・・。
でも・・・・それでも・・・・。守らなきゃ。アンドロイドの脅威から人間たちを・・・・っ!)
深夜に現れては人を攫う恐怖のアンドロイド。彼らの目的は一体なんなのだろうか?
奴らの正体は全くわからない。DGCはこの謎に苦悩しながらも、アンドロイドと戦っているのだ。
コリスとサキはロードラッシュで町のパトロールに出ていた。
サキは運転しながらこう呟いていた。
サキ「・・・・あのアンドロイド。一体何が目的なんだろう・・・・。」
コリス「僕も・・・・同じように考えていました。人を攫ってどうしようと言うんだろう?」
サキ「本当よね。・・・・じゃあ、コリス君。もしも、アンドロイドを造った者が、
私たちと同じ人間だったら・・・・どうする?」
コリス「・・・っ!?もしも・・・・人間だったら・・・・・。」
サキ「・・・・・・もし、犯人が宇宙人だったら倒せるかも知れない。でも・・・・・。
人間だったら・・・・。私たちはその同類の人間たちと戦えるだろうか・・・・?!」
コリス「・・・・・っ。(ごめんなさい、サキさん。僕は・・・・この地上の人間じゃないんだ。
だから・・・・もし、この事件の元凶がこの地上の人間だったとしても、
悪人だとしても殺してはいけない気がする・・・・。捕まえるのなら簡単かも知れないけど・・・・。)」
そう、コリスはこの地上の人間ではなく、夢の国のマリンナーサの人間なのだ。
コリスはこの事件の元凶がこの地上の人間だとしたら・・・という事に悩んでいたのであった。
サキ「・・・・だとしても、このままアンドロイドを造った奴を放っておくワケにもいかない。
ここは・・・・私たちDGcがなんとかしなければ・・・・・・っ!」
コリス「はい・・・・・っ!」
二人はアンドロイドを造った者と戦う決意をし、ロードラッシュはさらにパトロールを続けた。
その他所に、二人の女性がいた。どうやら、例のアンドロイドについて話し合っているようだ。
女性A「ねえねえ、聞いた?またアンドロイドが現れて、人を攫ったって・・・・。」
女性B「聞いた聞いた。今朝、私のいとこがねぇ。昨日、父親をアンドロイドに攫われたって。」
女性A「ええぇぇぇ!?父親を攫われたって・・・・。そのいとこさん、なんか可哀想ねぇ。」
女性B「こないだなんか、酔っ払いのおじさんたちがまとめて氷付けにされたって。」
女性A「あらやだっ!私もぉ。ある女子高生が氷付けにされて連れ去られたところを見たわ。」
女性B「なんで凍らせて連れ去るのかしらねぇ~。」
女性A「きっと、連れ去られて暴れないようにするためにやったんじゃないかしら?」
女性B「そうかしらねぇ。でも、私たちももし、こうなる事になったら・・・。怖いわよねぇ~。」
女性A「そうねぇ。それまでに今は私たちの平和を満喫しましょっか!」
女性B「そうね。」 こんな具合に話し合った二人の女性はすぐに笑いだした。
女性A&女性B「うふふふふふふふふふふふwwwww」
町は闇の夜を迎えた。アンドロイドが暗躍せり、恐るべし闇の夜が・・・・!
ロードラッシュが停まり、サキがドアを開けて、降りてきた。
コリス「本当に大丈夫ですか?」 そう聞いたサキはドアを閉めて、笑顔でこう言った。
サキ「平気よ。あの冷凍光線銃に気をつければ。」
コリス「そうですか。じゃあ、頑張ってください・・・・。」
コリスはサキを心配しながらロードラッシュを走らせ、サキから離れた。
サキ「・・・・・よし!行かなきゃ。別の町では、それぞれシュドーさんやテブリッシュさん、
イチゴさんもアンドロイドたちと戦ってるし。コリス君だってきっと・・・・・。」
そう、別の町では、それぞれDGCの男たちがアンドロイドたちと戦っていた。
射撃の名手であるシュドーは二人のアンドロイドの頭を正確に素早く撃って倒した。
冷静沈着なテブリッシュはアンドロイドの冷凍光線を避けようと物陰に隠れて、
敵が油断したところを突いて、物陰から出てきてすぐにアンドロイドを撃ち続けて倒した。
イチゴは3人のアンドロイドに対し果敢と戦い、決死の連射で殲滅できた。
コリスはまだアンドロイドと遭遇していないので、戦わず捜索していた。
コリス「ここにアンドロイドがよく出るハズだけど・・・・。奴らは神出鬼没だから、
きっとどこかで人を攫っているに違いないんだ・・・・・!早く見つけて倒さなくちゃ!!」
サキはアンドロイドを探そうと歩き続けていた。そこに、何者かの悲鳴が響いた。
「うわあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
サキ「っ!?まさか・・・・・!!」 男性の悲鳴を聞いたサキはすぐに、
悲鳴をあげた女性のところへと走った。そこにはアンドロイドが銃からの冷凍光線で、
悲鳴を青年を氷付けをしてしまった。そして、アンドロイドは凍った青年を運ぼうとするが・・・・。
サキ「待ちなさいっ!!!」 アンドロイド「ピッ!??」
アンドロイドはサキの怒鳴られ、ビクついて彼女の方に向かった。
サキ「この青年をどうする気・・・・!!?」
アンドロイド「ビャビャビャービャ!ビャビャビャビャビャ!!」
どうやら、アンドロイドはうまく喋れないらしい。
サキ「な・・・・何を言ってるの!?」
他国の言葉なら理解できるサキだが、流石にこのアンドロイドの言葉を理解できなかった。
アンドロイド「キャアアァァァァッ!!!」 その時、いきなりアンドロイドが、
凍った青年を掴んで投げ飛ばした。サキはそれを見て、驚く。
サキ「っ!?しまった・・・・・・!!」
投げられた青年を何時の間にもう一人いたアンドロイドに受け取った。
アンドロイド「ヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒゃ!!!」
氷付けになった青年をもう一人のアンドロイドが連れ去ってしまった。
サキ「あっ!待ちなさい!!」 アンドロイド「ナン!!」
サキは追おうとするが、アンドロイドが銃器を構えて立ち塞がる。
サキ「く・・・・っ!!」 サキはすかさず銃でそのアンドロイドの胸を撃った。
アンドロイド「ヒュ・・・・・ッ!」 サキに撃たれたアンドロイドは倒れて死んだ。
サキ「急がなきゃっ!!!」 サキは青年を攫ったアンドロイドを追っ走った。
つづく
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